お誘いいただいて少し遠出。草津へ。
琵琶湖博物館の中には入らず、まず「太古の森」へ。
「太古の森」とは
今からおよそ200万年前、琵琶湖ができた頃、琵琶湖にゾウがいた頃の森を再現した森。
メタセコイアやスイショウやハンカチノキやフウ・・日本では絶滅してしまったが、化石が出土することから、太古には日本にも生えていたことがわかる。
丘陵や山地にはトウヒの仲間やモミ・ツガ・サワグルミ・ブナ・コナラ・カエデ・フジなどが生育していたそうだ。
スイショウ
フウ(タイワンフウ)とアメリカフウ(モミジバフウ)、ユリノキとシナユリノキなど、隔離分布の話も聞く。
生活実験工房のあるあたり。
古代米やジュズダマやハトムギ・ハンノキなどの説明を聞く。
古代米 長いノギ
野生イネはノギが長く、脱粒性がある。
現在のイネはそれらの栽培収穫しにくさを改良してできたのだろう。
稲作の起源は長江中流域だとか。
古代米には籾の色や葉の色もさまざまあり、田んぼアートに使用されたりする。
赤飯は、元は赤米を使ったらしい。
赤飯は関西ではアズキで炊く。
アズキは柔らかく煮えるが、加熱中に胴切れするのを切腹に通じるとして関東ではササゲを使うという。
私はササゲはなじみがなく、アズキと見比べたいと思い、以前あちこち探したが、ササゲはこの辺では売っていなかった。
米の話から酒米の話になった。60%も削った酒米で大吟醸を作る。
その削った粉はどうなるのか? 先生によると、その米を削った粉を集めて米粉・上新粉に、またビーフンの材料に使われるとのこと。
私もずっと疑問に思っていたのが、解消した。
旧志賀町で見つかった3000年前(縄文時代)のスギの株
この横を入って・・「樹冠トレール」へ。
樹冠トレールへ。
「縄文の森」の中を空中散歩。
カシやシイの樹冠が目の前に。
琵琶湖が眼の前に広がる。下には人工の砂浜 ホワイトビーチ
ここでお弁当を食べる。
目の前は琵琶湖。遠くに水鳥がたくさん見え、一斉に飛び立った。
オオバンが多い。マガモ・ホシハジロらしいものも見えた。
「水生植物園 みずの森」へ移動
ゲートそばにチョウマメの花。
タイやマレーシアではチョウマメで染めた青いごはんがあるらしい。
食べたことはないが、青いご飯・・食欲をそそるかなあ。
でも、機会があれば食してみたい。
みずの森 正面ゲート
「ロータス館」に入る。
映像を見る・・(おねむ・・)
温室へ。
「仏教三霊木」
お釈迦さまにまつわる3種の木。
どれも日本の戸外では育たないので、植物園の温室などでしかお目にかかれない。
インドネシアなど東南アジアでは見たことがある。
①ムユウジュ(マメ科)
お釈迦さまの母 摩耶夫人がルンビニの花園でこの花に手を伸ばした時に、陣痛が起こり、お釈迦様が生まれた。
憂いなく生まれたことから「無憂樹」
ムユウジュ 釈迦誕生の木
新葉は萎れたように赤く枝垂れる(新葉の枝垂れ)のが特徴。
②インドボダイジュ(クワ科)
釈迦が悟りを開いたところにあったと言われる木。
インドボダイジュ 釈迦 悟りの木
雨の水が早く葉から落ちるように、葉先が細長く伸びる。
滴下尖端 という。
果実はイチジク状なので、数珠にはできない。
日本の戸外で越冬は不可能なので、寺院には中国原産のシナボダイジュ(アオイ科)がよく植えられている。
大阪天王寺区「一心寺」には、境内に植えられたインドボダイジュがある。
https://www.ne.jp/asahi/osaka/100ju/IndoBodaiju/IndoBodaiju.htm 参照
他にも何カ所かあるようだ。
③サラノキ(フタバガキ科)
釈迦が亡くなった時、そこにあった木。
サラノキ 釈迦入滅の木
平家物語の冒頭に登場する「沙羅双樹」はこの木。
これも熱帯性で日本の戸外では育たない。
寺院にはこれに見立ててナツツバキ(ツバキ科)がよく植えられている。
みずの森(温室)では、2003年4月、日本ではじめて1本のサラノキが開花したそうだ。
その後全く開花していないとのこと。
花は見たことがない。良い香りがするらしい。
熱帯スイレンやオオオニバス パラグアイオニバスなどの展示
どっちがオオオニバスだったか?パラグアイオニバスだったか・・
ロータス館を出た所には噴水や懸崖造りの菊やコスモスなどの花壇
懸崖造りの菊 しずく型でおしゃれな飾り方。
講師先生の脱線?関係?の面白い話、久しぶりに聞いた。
ここで解散となる。