ワインと言えば初めて飲んだのは「赤玉ポートワイン」だったので甘ったるい物だと思っていた、結婚式で出たものを飲んで此れが間違いだと知ったのはかなり後だった、しかし自分で買うと言う事は余り無く、(高い酒)だと言う印象だったが友人のお陰で大きく変わった、友人は山梨の塩山出身で彼の実家に何度か泊りに行った、その頃自分の田舎にはもう誰も居らず正月だと言うのに実家に呼んでくれた。此処で飲んでいたのが「地酒」単に「酒」と言われるワインだった、普通の一升瓶に入って居てラベルもワインの文字は無く、醸造所と名称が書かれている、物によっては「地酒」とか「葡萄酒」と書かれて居る物もあるが此れが正月の食卓に出るのだ、「日本酒は先ず使わない」そうで昔から此れが普通らしい、しかし此れが実に旨い、少し酸味が有るが気にならない、通の人達からしたら酸味が無いと言う程度の物だ、寒い所なので縁側か土間に置いてあると適度に冷えている、炬燵に入って正月料理を食べながら飲むのだが刺身でも揚げ物でも御節でもなんでもとにかく良く合う、この付近の酒屋には普通に売って居るのだが葡萄農家は買わないで生産した葡萄の出荷に向かない物を近くの醸造所に頼んで酒にするらしい、この付近は税務署が出来上がる葡萄を確認しに来て出荷との差を計算し、捨てるのを確認しないと酒税を掛けられるらしい、それが馬鹿らしいのと捨てるのも勿体無いから酒にする事が多いらしい、その為の醸造所見たいな小さな醸造所もかなりある様だ、最近は農協の売店が20号線のバイパスに有って此処でも売っているし勝沼の「葡萄の丘」でも売っているがどう言う訳か都内では手に入らない、赤もロゼもあるが適度に冷やした奴は実に美味しく料理にも合う、焼き鳥(モツだと焼きトンと言うが全国名称かは解らない)には最高だ、刺身にも良い、揚げ物も油が口から落ちて箸が進む。都内では売って居ないので仕方なく安いワインを探して飲むのだが最近は安い物も随分出て来た、チリとスペインが安くて自分には合うな、