カブのタイヤを前後とも交換してもらう。
二十年余り乗っているのに、タイヤ交換をしたことがない。
昨年の今頃は、タイヤが全く減ってない、と感心していた。
それがこの一年で大体7千キロ走って、急に減って来た。
まあ、当然かもしれない。二十年近く乗っていて走行距離が1万キロ強だったのを、この一年ほどで7千キロ上乗せしたわけだから、そりゃ傷む。
二十年余り前、購入時に
「ミシュランのタイヤがあるんですけど、着けます?」
と提案された。ただ、フロントタイヤは適合するのが販売されてないので、純正のまま。
Excelのホイールに、後から取ってしまったけど、リトルカブのレッグガードに「洗濯屋の箱」と笑われた一番大きなリアボックスを着けてもらった。そこに、タイヤはミシュラン?それ、いいじゃないか。
最近、リアタイヤの摩耗が見えるようになったな、と思っていたら、いくらもせぬうちにスリップサインが出始めた。
替え時だ。
それでも、フロントタイヤは山がほとんど減ってない。スリップサイン、なんてあるのかな??
「何と優秀な国産タイヤよ!」
と褒めたくなる。
これは先述のように、ホンダ純正タイヤ(井上ゴム)。
「フロントだから傷みは遅いんだろうけど、それにしても能く持っている」
、と感心しながら更に見ると、先回の日記に書いたように、接地面の両側にタイヤを一周するひび割れが見つかった。結構深くて、繊維面まで届きそうなヒビだ。
これ、どっちもどっちだ。
フロントの方はパンクする可能性は低いけど、重大なひびが入っている。
リアの方はスリップサインが出始めてる程度だけど、パンクの可能性は元々高い。
ということで、もう二十年も使ったんだから交換してもらう。
店の都合で二時間後に受け取ることになった。
約束の時間に行ってみた。勿論、交換は終わっていた。だが、何だか変だ。
今回は前後共にミシュラン。何がおかしいんだろう。
・・・と考えるまでもなく、気が付いた。
タイヤの通称「ヒゲ」が、ボーボー過ぎる。
一センチ近い長さのが、全面にびっしりと「生えて」いる。そのせいでタイヤの輪郭がぼやけて見える。
前後共。
何だろう、何だかどこかで見たことのあるような気がする。どこで見たんだろう、この感じは。
ハリネズミ?いや、そんな攻撃的じゃない。そんなにトゲトゲしてない。
カビにしては背が高過ぎるし。黒カビ、ったって。そんなおぞましい雰囲気じゃないんだが・・・・。
一番近い雰囲気は・・・「まっくろくろすけ」か。くろすけがタイヤに化けてんのか。
いつもの通り「初めは辷り易いので気を付けて下さい」と言われる。毎回、必ず、だ。
これにはいつもながら感心する。この言葉を何十回聞いただろうか。
これを言われて「は~い」と返事をして店を出た途端、右側に十センチほど辷ったことをその都度思い出す。
幸い、転倒はしなかったけれども。
この言葉を聞いて、
「でも、カブだし。何とかなるだろうけど」
と思いながら、そろそろと走り出す。ん?何だかグリップ感が・・・ぐにゅぐにゅしている。
カーブで身体を預けようとしても車体が安定しない。
平衡感覚が狂った?バイクに乗れなくなったのか???
これじゃタイヤを換えない方が良かった?そんなバカな。
じゃ、やっぱりバイクに乗れなくなった?いやいや、昨日の今日だぞ?
カーブの度に思いっきりスピードを落とし、路面がぬるぬるしているように感じながら走り続ける。
3キロくらい走って休憩。タイヤのチェック。別にぬめっているわけではない、当然ながら。
接地面のひげが一列、短くなっていた。
ヒゲがなくなったら、こんな感触もなくなるだろう。
ならば、と翌日ヒゲを剃る、んじゃなくて、切ることにした。
爪切りでパチンパチンと切っていく。
まずはモヒカン刈り。
それにしても、二十年前、リアタイヤは「まっくろくろすけ」じゃなかったと思うんだけどなあ。
・
二十年余り乗っているのに、タイヤ交換をしたことがない。
昨年の今頃は、タイヤが全く減ってない、と感心していた。
それがこの一年で大体7千キロ走って、急に減って来た。
まあ、当然かもしれない。二十年近く乗っていて走行距離が1万キロ強だったのを、この一年ほどで7千キロ上乗せしたわけだから、そりゃ傷む。
二十年余り前、購入時に
「ミシュランのタイヤがあるんですけど、着けます?」
と提案された。ただ、フロントタイヤは適合するのが販売されてないので、純正のまま。
Excelのホイールに、後から取ってしまったけど、リトルカブのレッグガードに「洗濯屋の箱」と笑われた一番大きなリアボックスを着けてもらった。そこに、タイヤはミシュラン?それ、いいじゃないか。
最近、リアタイヤの摩耗が見えるようになったな、と思っていたら、いくらもせぬうちにスリップサインが出始めた。
替え時だ。
それでも、フロントタイヤは山がほとんど減ってない。スリップサイン、なんてあるのかな??
「何と優秀な国産タイヤよ!」
と褒めたくなる。
これは先述のように、ホンダ純正タイヤ(井上ゴム)。
「フロントだから傷みは遅いんだろうけど、それにしても能く持っている」
、と感心しながら更に見ると、先回の日記に書いたように、接地面の両側にタイヤを一周するひび割れが見つかった。結構深くて、繊維面まで届きそうなヒビだ。
これ、どっちもどっちだ。
フロントの方はパンクする可能性は低いけど、重大なひびが入っている。
リアの方はスリップサインが出始めてる程度だけど、パンクの可能性は元々高い。
ということで、もう二十年も使ったんだから交換してもらう。
店の都合で二時間後に受け取ることになった。
約束の時間に行ってみた。勿論、交換は終わっていた。だが、何だか変だ。
今回は前後共にミシュラン。何がおかしいんだろう。
・・・と考えるまでもなく、気が付いた。
タイヤの通称「ヒゲ」が、ボーボー過ぎる。
一センチ近い長さのが、全面にびっしりと「生えて」いる。そのせいでタイヤの輪郭がぼやけて見える。
前後共。
何だろう、何だかどこかで見たことのあるような気がする。どこで見たんだろう、この感じは。
ハリネズミ?いや、そんな攻撃的じゃない。そんなにトゲトゲしてない。
カビにしては背が高過ぎるし。黒カビ、ったって。そんなおぞましい雰囲気じゃないんだが・・・・。
一番近い雰囲気は・・・「まっくろくろすけ」か。くろすけがタイヤに化けてんのか。
いつもの通り「初めは辷り易いので気を付けて下さい」と言われる。毎回、必ず、だ。
これにはいつもながら感心する。この言葉を何十回聞いただろうか。
これを言われて「は~い」と返事をして店を出た途端、右側に十センチほど辷ったことをその都度思い出す。
幸い、転倒はしなかったけれども。
この言葉を聞いて、
「でも、カブだし。何とかなるだろうけど」
と思いながら、そろそろと走り出す。ん?何だかグリップ感が・・・ぐにゅぐにゅしている。
カーブで身体を預けようとしても車体が安定しない。
平衡感覚が狂った?バイクに乗れなくなったのか???
これじゃタイヤを換えない方が良かった?そんなバカな。
じゃ、やっぱりバイクに乗れなくなった?いやいや、昨日の今日だぞ?
カーブの度に思いっきりスピードを落とし、路面がぬるぬるしているように感じながら走り続ける。
3キロくらい走って休憩。タイヤのチェック。別にぬめっているわけではない、当然ながら。
接地面のひげが一列、短くなっていた。
ヒゲがなくなったら、こんな感触もなくなるだろう。
ならば、と翌日ヒゲを剃る、んじゃなくて、切ることにした。
爪切りでパチンパチンと切っていく。
まずはモヒカン刈り。
それにしても、二十年前、リアタイヤは「まっくろくろすけ」じゃなかったと思うんだけどなあ。
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