通勤初日、「コネクターが一つ外れていた」のをつないでもらって「直った」二代目セローは、以降全く何の問題もなく能く走ってくれた。初代のセローがそうであったと同じく、本当によく走るバイクだった。
走りながら前方を見ていると、時折りフロントフェンダーが視界に入る。
そのフェンダーが初代と違って、引き締まっていてカッコいい。白いタンクに緑のシートだったのが、二代目は青の帯が入り、青いシート。これもまたキリっとして見える。
穏やかだったセローが、フィットネスに目覚めたみたい。
「40になったら取りにくくなるから」
と言われ、39の時、急に
「クルマの免許、取っといた方が良いかも」
、と思い始めた。
元々運動神経が鈍い上に、落ち着きのないお調子者だから、免許を取るなんて世間に害悪を撒き散らすだけ、と思っていた。だからクルマの免許を取らなかった。
それに加えて、職場の先輩が
「事故を起こしたら謝ったら負けや。先にかまさなあかん」
(どこ見て走っとんのや!、みたいな)
と、言ってたのを聞いて、クルマの運転って、そんなのヤクザの世界じゃないか。
と増々嫌になっていた。
それが、仕方なしに「とにかく免許を」となって、早く取れる二輪の免許を手にしてみると、これがとにかく面白い。
それに加えて、運動神経とか落ち着き云々より、クルマ社会ではルールを守ることの方が安全、と分かって、すっかりバイクにハマってしまった。
それでクルマに対する抵抗感もなくなったわけだが、だからと言ってクルマの免許を取ろうとは思わなかった。
何故って、バイクの免許があるんだから。
バイクの方が、絶対面白いし、楽しい、と分かっているから「敢えて車の免許を」という気には全くならなかった。
それが
「少しはお金も自由になるし、今は用がなくても、いずれは要るようになるんだろうな」
、と思うようになる。
「40過ぎると取りにくくなるらしい」
「バイクもこの歳だ、一発試験で限定解除、なんてないだろう。大型に乗る機会なんて来ないんだから。いずれ乗ることになるクルマの免許を取って置く方が良いかも」
合宿免許なら一ヶ月かからないらしい。
「思い立ったが吉日」、だ。やるか。
(続く)
走りながら前方を見ていると、時折りフロントフェンダーが視界に入る。
そのフェンダーが初代と違って、引き締まっていてカッコいい。白いタンクに緑のシートだったのが、二代目は青の帯が入り、青いシート。これもまたキリっとして見える。
穏やかだったセローが、フィットネスに目覚めたみたい。
「40になったら取りにくくなるから」
と言われ、39の時、急に
「クルマの免許、取っといた方が良いかも」
、と思い始めた。
元々運動神経が鈍い上に、落ち着きのないお調子者だから、免許を取るなんて世間に害悪を撒き散らすだけ、と思っていた。だからクルマの免許を取らなかった。
それに加えて、職場の先輩が
「事故を起こしたら謝ったら負けや。先にかまさなあかん」
(どこ見て走っとんのや!、みたいな)
と、言ってたのを聞いて、クルマの運転って、そんなのヤクザの世界じゃないか。
と増々嫌になっていた。
それが、仕方なしに「とにかく免許を」となって、早く取れる二輪の免許を手にしてみると、これがとにかく面白い。
それに加えて、運動神経とか落ち着き云々より、クルマ社会ではルールを守ることの方が安全、と分かって、すっかりバイクにハマってしまった。
それでクルマに対する抵抗感もなくなったわけだが、だからと言ってクルマの免許を取ろうとは思わなかった。
何故って、バイクの免許があるんだから。
バイクの方が、絶対面白いし、楽しい、と分かっているから「敢えて車の免許を」という気には全くならなかった。
それが
「少しはお金も自由になるし、今は用がなくても、いずれは要るようになるんだろうな」
、と思うようになる。
「40過ぎると取りにくくなるらしい」
「バイクもこの歳だ、一発試験で限定解除、なんてないだろう。大型に乗る機会なんて来ないんだから。いずれ乗ることになるクルマの免許を取って置く方が良いかも」
合宿免許なら一ヶ月かからないらしい。
「思い立ったが吉日」、だ。やるか。
(続く)