コーティング後一ヶ月の洗車点検をしてもらった昨日。
折角出て来たのに、このまま家に帰る・・・わきゃあ、ない。
点検が終わったら、当然そこらをうろうろすることにしていた。
先日から、カブだったりSRだったりで数回行っている喫茶店まで行って、早めの昼食を摂ることにする。
失敗したなと、昨晩から思っていた。今日は昨日以上の上天気らしい。
起きてみたら、こんな時に限って天気予報は完璧に現実のものとなる。
真夏かと思うくらいの雲一つない青空で、駄目押しに全く風が吹いてない。
こんな上天気じゃコペンでの散歩(?)には却って不向きだ。気持ち良さよりきっと暑さからの不快感の方が勝つ。
そんなことグダグダ言ってたってしょうがないから、朝食を摂り、約束の時間に間に合うよう店に行く。半時間ほどで洗車が終わる。屋根を開けて、目的地に向かって走り出す。
で、予報はやっぱり当たっていた。気温がどんどん上がる。風は、ない。
郊外の道だから渋滞することもなく、ダム湖沿いの日陰の道を走る。ここまでは言うことは無い。
それを過ぎたら炎天下。
店に着いて、スパゲティーを食べ始めたが、とうとう辛抱できずにジャケットを取る。
薄手のジャンパーだから寒さしのぎには全くならないが、暑さ強化には効果(?)があったらしく、だいぶマシになった。
店に置いてあったバイク雑誌の記事に、
「雨中のバイクは『苦行』をしているようなもの」
、みたいな言葉があって、なるほど確かに、と思わされた。
苦行、とまではいかないかもしれないけど、辛さに耐えて目的地に向かう感じには、「行」みたいなところは、ある。
「行」というのは、目的地点に辿り着くために、無心になってひたすら「何か」に取り組むことだ。辛いけれど、その先に、必ず目的地点に近付けるという灯りが見える。
対して、本当にそこに行けるかどうかわからない不安の中で、師匠の叱咤激励だけを支えに取り組む。そんなのがきっと「苦行」なんだろう。
「難行」になると、もっと技術的なものが絡んでいそうだ。
そう思って見ると、「雨中のバイク」は、苦行、とは少し違うような気がしないでもない。何故って、これ、それなりに楽しい時もあるから。
雨に打たれながら、雨具の隙間から雨水が入って来て気持ち悪い思いをしながら、でも、目的地に着いた時の充実感というか爽快感というか、そんなものは「行」にはない感覚だ。
言ってみればジェットコースター等の遊具で怖い思いをしながら、絶叫したり悲鳴を上げたりしながら、でも終わった時の
「あ~面白かった!」
、の一言を発するために、また乗る、といったような。
自分だって、以前に日記に書いたように土砂降りの中、対向車が轍にたまった水を盛大に撥ね上げる、そいつがまるでバケツの水を叩きつけるように襲い掛かってくる、その時の衝撃をうんざりしながらも面白がっていた。勿論、折角雨具を着けていたけど、着ていたものは随分濡れた。
そんなことを考えると、却って「雨中のバイク」より「夏のコペン」の方がよっぽど「苦行」かも。開けて走っていたら、の話だけど。
自身は閉めて走ることは、まず、ない。
雨が降ったらその限りではないけど、雨が降ったら、基本、乗らない。
「夏は暑いので、乗りません。バイクの方が良い」
そう言うと、店の人が
「だったら、オープンカーって乗る時期はほとんどないですね」
、と言う。
「いや、乗れないのは夏だけですよ」
「でも、冬は寒いでしょ?」
今度は店の主人が
「窓閉めて、足元はヒーターがあるから、寒くないんだ」
中らずと雖も遠からず。
「バイクと違って、周り全部囲まれてるから。風が当たらないんで寒くないんです」
「へえ~。寒いだろうなあと思って見てました」
「そうでもないんですよ。寒いより暑い方が嫌になります」
取り組んでいる途中、何かしら変化が感じられれば、それは意外に辛くない。そして充実感がある。
夏の熱さは単調に、強力に攻め続けてくる。
冬の冷たさは巻き込む風と共にやって来るから変化ばかり。
単調に見える攻撃。変化がみえない圧力。
恥も外聞もなく、見得も体裁も関係なく、ひたすら同じ調子で攻め続けられると、これはおそろしい。
ん?どこの国とか政党とか、は、言わないけど。
折角出て来たのに、このまま家に帰る・・・わきゃあ、ない。
点検が終わったら、当然そこらをうろうろすることにしていた。
先日から、カブだったりSRだったりで数回行っている喫茶店まで行って、早めの昼食を摂ることにする。
失敗したなと、昨晩から思っていた。今日は昨日以上の上天気らしい。
起きてみたら、こんな時に限って天気予報は完璧に現実のものとなる。
真夏かと思うくらいの雲一つない青空で、駄目押しに全く風が吹いてない。
こんな上天気じゃコペンでの散歩(?)には却って不向きだ。気持ち良さよりきっと暑さからの不快感の方が勝つ。
そんなことグダグダ言ってたってしょうがないから、朝食を摂り、約束の時間に間に合うよう店に行く。半時間ほどで洗車が終わる。屋根を開けて、目的地に向かって走り出す。
で、予報はやっぱり当たっていた。気温がどんどん上がる。風は、ない。
郊外の道だから渋滞することもなく、ダム湖沿いの日陰の道を走る。ここまでは言うことは無い。
それを過ぎたら炎天下。
店に着いて、スパゲティーを食べ始めたが、とうとう辛抱できずにジャケットを取る。
薄手のジャンパーだから寒さしのぎには全くならないが、暑さ強化には効果(?)があったらしく、だいぶマシになった。
店に置いてあったバイク雑誌の記事に、
「雨中のバイクは『苦行』をしているようなもの」
、みたいな言葉があって、なるほど確かに、と思わされた。
苦行、とまではいかないかもしれないけど、辛さに耐えて目的地に向かう感じには、「行」みたいなところは、ある。
「行」というのは、目的地点に辿り着くために、無心になってひたすら「何か」に取り組むことだ。辛いけれど、その先に、必ず目的地点に近付けるという灯りが見える。
対して、本当にそこに行けるかどうかわからない不安の中で、師匠の叱咤激励だけを支えに取り組む。そんなのがきっと「苦行」なんだろう。
「難行」になると、もっと技術的なものが絡んでいそうだ。
そう思って見ると、「雨中のバイク」は、苦行、とは少し違うような気がしないでもない。何故って、これ、それなりに楽しい時もあるから。
雨に打たれながら、雨具の隙間から雨水が入って来て気持ち悪い思いをしながら、でも、目的地に着いた時の充実感というか爽快感というか、そんなものは「行」にはない感覚だ。
言ってみればジェットコースター等の遊具で怖い思いをしながら、絶叫したり悲鳴を上げたりしながら、でも終わった時の
「あ~面白かった!」
、の一言を発するために、また乗る、といったような。
自分だって、以前に日記に書いたように土砂降りの中、対向車が轍にたまった水を盛大に撥ね上げる、そいつがまるでバケツの水を叩きつけるように襲い掛かってくる、その時の衝撃をうんざりしながらも面白がっていた。勿論、折角雨具を着けていたけど、着ていたものは随分濡れた。
そんなことを考えると、却って「雨中のバイク」より「夏のコペン」の方がよっぽど「苦行」かも。開けて走っていたら、の話だけど。
自身は閉めて走ることは、まず、ない。
雨が降ったらその限りではないけど、雨が降ったら、基本、乗らない。
「夏は暑いので、乗りません。バイクの方が良い」
そう言うと、店の人が
「だったら、オープンカーって乗る時期はほとんどないですね」
、と言う。
「いや、乗れないのは夏だけですよ」
「でも、冬は寒いでしょ?」
今度は店の主人が
「窓閉めて、足元はヒーターがあるから、寒くないんだ」
中らずと雖も遠からず。
「バイクと違って、周り全部囲まれてるから。風が当たらないんで寒くないんです」
「へえ~。寒いだろうなあと思って見てました」
「そうでもないんですよ。寒いより暑い方が嫌になります」
取り組んでいる途中、何かしら変化が感じられれば、それは意外に辛くない。そして充実感がある。
夏の熱さは単調に、強力に攻め続けてくる。
冬の冷たさは巻き込む風と共にやって来るから変化ばかり。
単調に見える攻撃。変化がみえない圧力。
恥も外聞もなく、見得も体裁も関係なく、ひたすら同じ調子で攻め続けられると、これはおそろしい。
ん?どこの国とか政党とか、は、言わないけど。