CubとSRと

ただの日記

実効支配

2020年12月02日 | 心の持ち様
 長年、留守にしている家に、見知らぬ人が勝手に入り込んで生活していた、ってのは時々ニュースになる。勿論、これは犯罪だから警察が取り締まる。
 けど、警察が取り締まれないほどの大人数だったら。そんな連中が「もともとここは俺の家があったところだ」と言い張って、武力を用いての抵抗も辞さない、としたら。
 
 「我が国の島だから、大きくするのは自由」と言っている国だから、他国の領土に「元々我が国の領土だから、森林を伐採して街を作り、防衛するのは当たり前」と痴れっとして言う。新幹線、一編成か二編成だけ買って、完全コピーし、「改良して格段の進化を遂げたから、これは発明したのと同じ。もう日本を凌駕した」と、恬として恥じ入る気配もない。

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和2年(2020)12月1日(火曜日)
   通巻第6718号   
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 南シナ海に掘っ立て小屋をつくり、気が付けば人工島になっていた
  ブータンの聖域に中国は「ヒマラヤ村」を建設していた
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 ブータンが自国領と主張する高原の内側に、気がつけば中国人が住む「村」を建設していた。米国のマクサー・テクノロギーが衛星写真を公開した。
 サクテン野生公園という宏大な聖域にあるトルサ河沿いに森林を伐採して開拓村を建設し、「ヒマラヤ村」と命名した。24軒の建物にすでに数百名が移住している。何本かの道路も造成され、離れた場所に建つ建造物は武器庫ではないかと推定されている。

 2019年12月に工事を開始し、2020年10月1日の国慶節に合わせて、その「村」は完成し、国慶節を祝ったという(『ザ・タイムズ・オブ・インディア』、2020年11月29日)。

 似ている。
 南シナ海の岩礁に「漁民が台風避難のため」と口から出任せを言って中国は掘っ立て小屋を造った。気がつけば付近を埋立て七つの人工島を造成し、あっとおどろいたのは、シナの詭弁に満ちた弁舌!
 三つの島には、2600メートル級の滑走路、レーダーにミサイル基地、軍事施設。そして行政的に海南省三沙市となって「市長」がいて、市役所があった。

 「世界一しあわせの国」と言われたブータンの山奥へ「冬虫夏草」を取りに来た、「道に迷ってサ」を口実に偵察部隊は何回となくブータン侵攻の機会を窺ってきた。
 ブータン領内の「中国村」は、侵略の前衛部隊の偽装だろう。いずれブータンからもぎ取る策略の元、中国の作戦は進むだろう。「尖閣諸島は昔から中国領だ」と平気で嘘をつく中国は、侵攻したブータンの領土を「チベットの一部である」と主張している。
コメント
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