CubとSRと

ただの日記

学術会議

2020年12月18日 | 心の持ち様
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和2年(2020)12月17日(木曜日)
通巻第6733号   <前日発行>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(読書特集)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
まさに日本学術会議は中国への『抜け穴』、赤い巨塔だ。
中国の代理人がうようよいる日本学術会議に国費が10億円
     ♪
白川司『日本学術会議の研究』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@

 左翼の自爆? 
 2020年10月、日本学術会議の会員任命で同会議から推薦された新会員105名中6名が菅義偉首相によって拒否され、「事件」となった。
 国民は学術会議の本質を知って驚くとともに失望が拡がった。
「学問の自由が侵された」だの「憲法違反だ」とか的はずれな批判が6名によってなされた。そのうちの1人は「とんでもない所に手を出して来たな、この政権は」と上から目線で獅子吼してみせた。
ならば「日本学術会議の闇」を明らかにせんとして本書は編まれた。
学術会議からの反論は、かえって納税者から痛烈な批判が高まり、学術会議が『アカの巣窟』であり、共産党の隠れ蓑、『学問の自由』を守らない人々が『学者』を僭称して、国の方針を邪魔するよこしまな集団であるという真実が白日の下に晒されたのだ。
 しかも、この中国の代理人のような輩がうようよいる日本学術会議に国費が10億円も投入されている事実が浮き彫りとなってさらに問題化した。
彼らの反論はやけくその論理矛盾であり、「自爆」だった。
かれらこそ「赤い貴族」ではないか、と本書は、その闇を衝く。
評者(宮崎)、学生時代に『日本学生新聞』を主宰していて虎ノ門にあった時事問題研究所に毎月、広告をいただきに通っていた。『時の課題』という保守の月刊誌を出していた。この会社が1970年に『赤い巨塔「学者の国会」、日本学術会議の内幕』という書籍を刊行した。すぐに広告出稿をお願いに行くと実物も呉れた。嶋田さんという温厚な紳士が編集長だった記憶がある。
本書の著者がいうように、爾来半世紀、この問題は『赤い巨塔』の問題定義以来、「一ミリも動いていないのである。そのことは大袈裟ではなく、本当にショックだ」(228p)。
 本文中で指摘されている東京大学が『中国化』しているというおそるべき実態も深刻な問題であり、税金が『反日』に使われていて、まさに日本学術会議は中国への『抜け穴』、赤い巨塔だと告発する。
 『2020年の東京大学留学生4000人の半数以上が中国人』(192p)
 殆どの外国人留学生に日本人の税金から奨学金が投入されている。翻って日本人学生は、学費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れている。
なんという矛盾なのか。米国のように学生ビザを一年更新として、怪しげな留学生を追い出せないのか?
 レーニンは「あやつらは自分を吊すロープを自ら編んでいる」と意味深長な言葉を残した。
日本国民は自らの税金で、いずれ日本を滅ぼそうとしている人たちを集団で生活まで面倒を見ていることにならないのか。


    (宮崎正弘氏本人による書評です。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする