12月11日(金)
月曜に行くつもりが、オーバーオールの到着を待つために行けず、
火曜日はもたもたしていて行かず、
水曜日は歯医者へ行くので予定はせず。その代わりみたいにカブで85キロほどの買い物行。
木曜日は何となく疲れているようで行かず。
やっと今日、朝来(あさご)へ行った。岩津葱二束、発酵ニンニク2パックを買って引き上げる。
反省事項一つ。これは絶対に忘れてはならない。
南北に走る国道に面する道の駅を出て、帰ろうとした。
左折して南下するため、一旦停止。
北上してきた車が二台、右折して駐車場に入ろうとするのを待つ。
一台目はサッと入ったが、二台目は少しためらうように間をおいて右折してきた。
右折して入ってくるのと左折して出ようとするこちらとは、すれ違うだけだが、僅かながら接触する可能性がある。
それで急ぐこともないので待っていたわけだが、すれ違う段階でもう大丈夫だろうと判断し、アクセルを踏んだ。
視界の端から擦れ違うクルマの姿が消え、問題なく道路上に出る筈だった。
気分はもう路上。
その時、前を向いている端に何か動いたような気がした。あっと思って動き始めたばかりだったからか、ブレーキに足がかかる。その横をシルバーの(シルバーマーク、ではない)軽自動車が、驚いた表情の女性の顔と共に擦り抜けて行った。助手席には母親らしい年配の女性の姿も見えた。
一メートルくらい間隔は空いていたものの、走るクルマの一メートルなんて0,0何秒の違いでしかないのだから、もう少しアクセルを踏み込んでいれば右側後方から斜めに衝突されていたかもしれない。
確かに右折の車二台をやり過ごして、自身は直進を続ける、という場合、普通は速度を落とす。もしかしたら、右折をちょっとためらっていた二台目の車に進路を譲るために、速度を落としていたのかもしれない。
そこに二台目の車の陰から車が出てきた。それも軽自動車の陰に隠れてしまうほどのもっと小さい軽自動車が。
こちら(もっと小さい軽自動車)からすれば、突然クルマが現れたとしか思えなかった。緩いS字の道路でかなり先まで見えていて、最初は全く車影がなかったのだから不思議で仕方がなかった。乾いた路面とほぼ同じに見えるシルバーだったからか?それともかなりのスピードで走ってきたのか?
だが、とにかく車線に流入しようとしたこちら側の不注意。全面的にこちらが悪い。
三十数年運転していてクルマに全く気が付かなかったのはこれが初めてだ。
老化による視野狭窄?神経面の疲れ?それとも路面の色に溶け込んでしまう相手の車の色が大問題?
大事には至らなかったが、自己嫌悪に駆られながら数十分走る。
そのうちにこんな風に整理がつく。
「自己嫌悪に駆られても事故になるところだったという事実は消えない」
「事故は結果として起こってないという事実も消えない」
なかったことを「もし、あったら」と考えることには意味があるけど、「何であんなことを」と悔やみ続けることには、あまり意味がない。
そして「全く気が付かなかったのは、これが初めて」というのは、きっと「これまで気が付かなかった」だけのことなんじゃないか。
まだ運転は続いている。
「帰り着くまでが旅行だ」「百里の道は九十九里を半ばとす」
ならば車を降りる時は、まだまだ。何年も先のことなのだから。