8月10日(火)
今日の予定は表札の注文。
何年も前、台風の後だったか、家に入ろうとして階段を上がり、何気なく門柱を見たら何か変だった。すぐ気が付いた。表札がない。
階段を上がり切ったところに御影石の表札が斜めに二つに割れ、落ちていた。長年の雨と風で接着面から剥がれてしまったのだろう。
千円や二千円で買えるものではないから、以降、数年間表札のない家になって現在に至る。割れた表札を接着剤で・・・とも思ったが、袈裟懸けに切られた表札を掲げている、なんて切られ役みたいでゾッとしない。
話は変わって。
晩の酒の肴に、ちょっと肉も食べたいけれど、冷蔵庫の中にある物を片付けるのが先だ。ししとう、苦瓜は今日食べよう。茄子は昨日山盛りに作ったのが半分残っているし、砂肝を炒めた物も残っている。少なくとも今晩は四、五品ある。それだけあれば十分。
6時過ぎに起きて、ストレッチを終えた後、小振りのバナナを二本食べ、出発。
初めは、「とにかく麦茶を買おう」と思っていた。買い物の帰り掛けにホームセンターに寄って表札の注文をする。
それで、2時頃までに帰って来る。昼間は暑いだろうけど、最悪の場合はトップを閉めてエアコンを点ければいい。
とにかく今日肝腎なのは「帰り掛けに表札の注文」。この一点。付録が「麦茶」。
・・・・だったんだけど、どこでどう間違ったんだろう。
暑くなるということだったが、10時前だから、まだそれほどでもない。
機嫌よく流していたいけれど、クルマと言うのは不便だ、追い抜くことも追い越させることも難しい。
前が数台詰まっている。そこに詰めるのも‥‥と思っていたら黒いデカい奴が後ろに来た。三菱のデ何とかいうやつだ。ひとつ前の型だろうか。
初めは十二分に車間距離を取っていたから、別に気にも留めなかったのだが、数分後、妙に間を詰めてきた。
「ぶつけられる」とは思わなかったものの、ちょっと近い。
「(おいおい)」と思っていたら、離れた。
しばらく、続くカーブで離れていたのだが、直線に入ったらまた接近してくる。またもや、ちょっと近い。いや、近過ぎる。
‥‥と思ったら、また離れる。
煽っているのではなく、運転に集中していないのかもしれない。スマホを見ているとか。‥‥余計に危ないじゃないか!
他県ナンバーなら、カーナビに目を取られてということもある。‥‥でも、一本道だし。今、見る時じゃないだろう。
もしかして居眠り運転?それなら蛇行する。ナンバーは?神戸。
となると、これはやっぱりスマホを見「ながら運転」?
煽り運転より、或る意味怖い、悪意が全くないんだから。危険を知らない赤ん坊と同じで、全く無意識に追突してくる。
「やだなぁ~」と思っているうちに、脇道のある丁字路に差し掛かった。
いつもの通り、左折離脱!・・・と思ったら、彼も続いて左折した。
間違いない。彼の車はここをいつも走っている地元民の車だ。
そうこうするうちに消えてしまった。商用車ではないからこの辺りの住人だったのかもしれない。
急に直進する気が失せた。今は買い物の当てなしに走っている。別に直進する用もない。とにかく今日は「帰り掛けに表札を注文」することだけだ。
そしてついでに「麦茶」を買うんだ。
(続く)