CubとSRと

ただの日記

こんな記事を目にした。

2021年08月27日 | 心の持ち様
 いつものことながら、つい「木を見て森を見ず」になってしまう。
 「遠山の目付(めつけ)」の大切さを実感します。
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◎8月24日にはパラリンピックの開会式よりもPrime Newsを優先した:前田正晶

 理由は「どうなる“菅降ろし”徹底論戦」との題名と、御厨貴氏、田崎史郎、久江雅彦氏というゲストに惹かれたからだった。私の関心事は23日の両橋下氏の論戦と同様な「菅義偉氏の危機」となるのかにあった。開会式はCMの間か、番組終了後でも間に合うだろうと決めていた。

 久江雅彦氏(元毎日新聞社で共同通信社の編集委員)は「岸田文雄氏は例 によって『26日に総裁選の告示があったら出馬するか否かを決める』というようなことを言ってはいるもの、安倍晋三氏と麻生太郎氏の言うなれば長老と二階幹事長が菅首相支持を表明してはいるが、イザとなったときに案外に議員票が岸田氏に流れるかも知れないし、地方では『菅でなければ誰でも』の雰囲気が濃厚なので過半数を獲ってしまうかも知れない」と指摘していたのが、何となく結論のように思えた。

 24日
 夜もテレビ的というかマスコミ的な専門家(御厨貴元東大教授が専門家か どうか知らないが)たちの発言では「菅義偉首相はチャンとやると言った事と、やるべき事をやっておられるのにも拘わらず人気が上がってこないし、一部の世論調査では支持率が25%などとなっているのは云々」だったのは、「矢張り論議はそっちに行くのか」と納得して聞いていた。
 田崎氏と久江氏の指摘では「自民党内には横浜市長選の敗北があってかな り動揺しており、特に安倍前首相の下で当選してきた二回と三回生には不安感が増幅している」となっていた。

 これにも新鮮味はないと思うが、二階幹事長が無礼だと指摘した「菅義偉 首相の下では選挙に勝てない」という声があるので、二長老と幹事長の菅支持の声明があっても、多くの党員がそれに従うのかとの疑問を呈していたと聞こえた。
 彼らは結局は「下村政調会長のように菅氏に任命された現職の党幹部が出 馬を表明するのは如何なものかと思うが、高市前総務相と共にやらせてみれば良いのだ。だが、矢張り鍵となるのは岸田文雄氏の動静だ」と言っていたのと同じだったと思わせられた解説だった。

 私は政治というか政界のことなど何も知らない一超後期高齢者だが、菅義 偉内閣総理大臣が誕生した直後に「菅義偉氏が二階幹事長を交替させられなかった一事を以て、この内閣の命運が決まってしまった」と得意の「閃 き」を語った。
 ここには何の理論も理屈もなく、二階幹事長のような高齢者が支配するの は好ましくないと思っているだけのこと。後には、故中曽根康弘が総理大臣になられた際に「田中曽根内閣」と揶揄されたように「二菅内閣」の様相を感じさせたところに、問題の芽を見出したのだった。私は何をさて措いても「時代感覚」に重きを置いている

 私は今日までの1年足らずの菅首相の政治手法を見ていると、首相自身の問題よりも、西村、田村、加藤等の股肱の臣(なのかな)に信ずるに足る人材を得ていないところが、最大の問題ではないのかと思っている。
 ではあっても、誰でもが全く過去に経験したことがない中国が振りまいた 疫病に挑戦しているのだから、世論調査を素直に満足させられないのも止むを得ないかとも見ている。

 菅首相の股肱の臣たちが初期の成果を挙げられないのは「未曾有の難局 (即ち「怖いこと」)に真っ向からぶつかっていかなければ、長いトンネルの向こうに灯火が見えてこない」という困難に対処する際の心構えが出 来ていないので、西村康稔大臣のように責任逃ればかりで、今日のように菅内閣が一般大衆受けがしない原因があると見ている。怖い相手から逃げれば、敵はどこまででも追いかけてくるものだ。
 自慢話をするのではないが、私はW社に移ってから、それこそ連日連夜のように襲ってくる品質問題(クレーム)から逃げたら負けだと悟って「当たっても砕けてはならない」ようにして苦境から脱出出来たのだ。

 西村康稔大臣が何百回「尾身副座長(現分科会長)のご意見を聞いて」と 言ったか。ペラペラと喋るだけの田村憲久厚労大臣は「知事会の求める都 市封鎖の内容を聞いていないので」とほざいた。彼はそういう事を決める国務大臣だという自覚がないのが情けないのだ。

 政治家というか現在の閣僚たちと某東京都知事は実務を知らないようだから、我が友YM氏がアメリカのIvy Leagueのビジネススクールで担当していたマーケティングの講座で指摘していたことを引用してみよう。
 それは「目標を大きな範囲に定めてから出発し、状況に従って範囲を狭めて究極的に目標に到達するようにせよ」だったそうだ。その要点は「我が国の政治のように継ぎ足し、継ぎ足しで後手を踏んだモグラ叩き的な手法は通用しない」と言っている点だ。

 私には総理大臣を変えれば問題が解決できるか否かの問題かどうかは解らないが、菅首相以下が先手から先手という手法に変えていけるかどうかだと思う。
 後手を踏むとは如何なる事かと言えば、東京都は今頃になって「新型コロナウイルスの感染者を受け入れない病院を告発し病院名を告知する」と言い出した。
 “Better late than never”ではある。だが、感染が始まってからどれほどの日時が経ったか。このような事例を「後手」というのだ。この後手を踏んだ知事さんが国政復帰の観測があるのだが・・・。


 わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 5876号
    2021(令和3年)年 8月26日(木)
                                                               より
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