CubとSRと

ただの日記

或る一日

2021年10月20日 | 日々の暮らし
 10月11日(月)

 今日は月曜日だから工事があるなあ、と思っていたのだが、なかなか始まらない。
 まさか今日は休み?と思ったが、「工事が休み」以前に「今日は休み」だった。

 1964年10月10日。東京オリンピックが開催された。
 「晴れの特異日」だ、と言うのが開会式に選ばれた理由だったという。
 実際に以降も不思議なくらい、この日は全国的に晴れているそうだ。

 なのに「えっ、今日、休み?」となったのは、今年の「体育の日」は10月10日じゃなくて10月11日だったから。本当なら10月10日なんだけど、例の「ハッピーマンデー」、だ。振り替え休日で今日が休みだった。
 世間では、だから今回は三連休。そして11日が最終日だったというわけだ。

 日曜日が祝祭日と重なると、結果として月曜日が振り替え休日になることが多くなった。
 それで「ハッピーマンデー」と名付けて、働き過ぎと言われる日本人に連休を楽しむ風潮を創り出そうということになり、政府のその目論見はうまくいったわけだが、「好事(こうず)、魔多し」。「祝祭日」の意味がなくなり、国に対しての興味が薄れていく。
 それ以外でも、「金曜日はカレー」の海軍じゃないけれど、曜日ごとに予定を決めていると月曜日の予定が実行できなくなることが多くなる。
 学校の時間割なんかがその筆頭だ。それで「道徳」や「学級活動」を月曜日に持って来るのが一般的となる。「道徳」・「学級活動」なんて、教えられる方は言うまでもなく、教える方も雲をつかむようなもやもやとしたことを教えなきゃならない。できるだけ回避したい。
 皮肉なことに「修身」を苦肉の策で「道徳」として存続させようとか、反対に「今後は民主主義の実践教育の場を設けよう」と「学級活動」なんて時間を設定したけれども、「戦前の良心」も「戦後の意気込み」も現実には手に余る。

 昼過ぎ、SRのエンジン音が聞こえた。隣家の、持ち主が今から練習に出るらしい。
 二階から見ていたら半キャップヘルにTシャツの見覚えのある後姿を乗せてSRが前の坂を上って行った。
 後を追うわけにはいかないけど、他人が楽しそうにバイク(それもSR)に乗っているのを見ると、自分も乗りたくなる。
 だからと言って今日は宴会日でもないから、スーパーマーケットまで、という案も捻出できない。
 「コーヒーを飲みに行く、というのもなあ~」と思っているうちに3時になる。

 残っていたトマト煮に生パスタを入れて夕食にする。

 
コメント
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