10月31日(日)
何か用事があったような気がする。
パンを買いに行くならカブ。野菜を買うのならコペン。
ポケットに入るような小さなものならSRで。
「時短要請解除」以前に今日は日曜日だ。人が多いだろうからパンを買いに行くのはやめよう。
それにホームセンターに行ったりコーヒーを買いに行ったり、ということになるとコペンだが、パンの場合は車を置く場所がない。
「大は小を兼ねる」けど、だから駐車スペースのことが絡んでくるとなると、必ずしもそうではない。
出掛ける時は「カブの日」と「コペンの日」に分けねばならない。
今日、コペンを出すのは大仰だ。と言うことは、今日は「カブの日」。
ん?カブ?
あ!カブのバッテリーの交換を頼んでたんだった。
「土日のいずれか」ということだったのに。土曜は雨も降らなかったのに。
きれいさっぱり忘れていて、連絡も当然しなかった。
ま、まあ「土日のいずれか」、の今日は日曜。約束を違えたわけではない。思い出したんだからセーフだ。
先日来、ウィンカーを点けたら数秒後にカッチカッチという音が聞こえなくなる。
点けたままスロットルを開け、走り出そうとするとまた聞こえ始める。
これはバッテリー切れの症状だ。
バッテリーが切れていてもエンジンは掛かる。カッチカッチと言う音が聞こえなくてもウィンカーは点滅している。だからバッテリーが切れたからと言って大した問題ではない。
最悪の場合で警察に見咎められ、「整備不良」と断定されて、「減点・反則金の決定」という悲運に見舞われることになるけれど、「今、なりました!」と強弁するともしかしたらもしかする。
・・・なんてことを考えるまでもなく、バッテリー交換をお願いした。
いまから行こう。雨も上がって、もう大丈夫。
バイク店に着いた。
店主のいつもの笑顔には「どうしました?」と書いてある。
ん?
「バッテリー、お願いします」
と言ったら
「あ~っ!」。
まさか・・・・。
完全に注文し忘れていたらしい。
と言うことで、明後日に変更。
高を括って一万円しか持って出なかったが、一万二千円と言うことで、却ってよかった、と思うことにする。
それにしても、バッテリー、もう三、四回換えているような気がするけど。
まだ三万キロまでだいぶあるんだけど。バッテリーは弱い?
「弱いですから」と店主が言って、続けて「カブの充電能力は低い」のだという。カブの場合は相当走っても、あまり充電されないらしい。
普段電気をあまり使わないで走っているから、充電の要もない。過充電になれば無駄に放電しなければならないから、バッテリーが傷む、ということか。
ちゃんと全部蓄電するとなると、それなりに容量の大きいものになるわけで、そうなれば当然もっと大型で重いものになる。結果としてバイク自体が重くなる。軽快さが削られ、扱い辛くなる、と。
バランス、と言うのは本当に難しい。
「徹底した工夫の結果」なんだけど、部外者にはただの「妥協」「打算」にしか見えないんだから。
まさに「51の益」のために、「49の我慢」をする 。
それを「能くやった!」と称賛されることは、まずない。