11月23日は新嘗祭。だから国旗を揚げた。
ただ、風が強くて旗竿が心配なので、継ぎ手を一つ減らして掲げてみた。
当然、ちんちくりんになる。
「でもまあしょうがないか。曲がってしまって以降使えなくなる、なんてのよりはいいよな」。
ということで掲げてはみたものの、西に低くなる六甲山の尾根上の道、南に傾けて立てた旗竿上の日の丸は吹きつける強い西風に煽られて、体操の大車輪のようにあっという間にくるくると旗竿に巻き付く。風に翻ったり翩翻とはためいたりしない。ちょっと目を離せばきちんと止め紐で留められた傘のようになってしまう。
だから旗竿の傾け加減は結構工夫が必要だ。
昨日はさらに難しい状況になった。何しろ旗竿を短くしたわけだから出入りの際に普段は当たるはずのない国旗が顔に当たる。
だったら門じゃなくって、玄関のところに掲げればいいようなものだけれど、門に掲げるのは行き交う人に見せびらかすため、だからね。
「国旗持ってるんだぜ、すごいだろ」ということじゃない。
「今日は祝日(或いは祭日)ですよ」と気付いてもらう、ということだ。公営バスが祝祭日に市章と国旗を掲げて走るのと同じだ。
あ、こういうことを書くんじゃなかった。
11月23日は「新嘗祭」と言うことで、この二十年余りで結構名が知られるようになった「岩津葱」が一斉に売り出される日になっている。
「それを買いに行かなきゃなあ、いつにしようかな」、と。それだけ書くつもりだった。
(何でも、江戸時代、京都の九条ネギを持ち帰って朝来(あさご)市の岩津というところで栽培が盛んになったらしい。)