CubとSRと

ただの日記

三段論法もどきを駆使する

2021年11月28日 | 日々の暮らし
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月25日(木曜日)弐
通巻第7134号  
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 欧米の左派メディアが「極右」というのは「穏健な保守主義者」のこと
  非民主的指導者というフジモリ、エルドアンは愛国主義の反米ナショナリストだ
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 コミンテルンの情報操作と酷似してきたのが欧米の左派ジャーナリズムである。
 嘗ては共産主義を人類の理想郷だと喧伝し、共産主義革命を礼賛した。結果はご承知の通り、ソ連、中国とその衛星国に人々は、オーエルが『1984』で預言したように、支配者の奴隷となり、ビッグブラザーが欲しいままのまつりごとに奉仕するという、全体主義の犠牲となった。

 人類の理想郷は嘘だった。ソ連が崩壊し、西側が勝った。はずだった。『共産主義』は地下に潜り、暫し沈潜していたが、装いを変えて、二段構えの情報操作を展開し始める。それが反原発、環境保護、気象温暖化であり、保守政治を敵視するフェイクニュースを巧妙に流し続ける。
 保守の愛国者、アメリカの救世主だったトランプは「かれら」によって潰された。現在のアメリカを襲うのは「かれら」が喧伝しているBLM、LGBT、そして『白人原罪論』である。

 欧米の左派メディアが「極右」というのは『穏健な』保守主義のことであり、民主化に立ちはだかる政治指導者には「非民主的」というレッテル張りを行った。
 じつは左派メディアが「民主化」という標語は、美しく見せかけて、じつは「共産化」のことである。

 トルコのエルドアンしかり、ペルーのフジモリ大統領しかり。スーチーを失脚させ、国風を取り戻そうとしているミャンマー政権を攻撃するのも、嘗てのセルビアの民族主義者らを極悪人のように扱ったのも、「かれら」の成功例だろう。一時はインドのモディ首相も日本の安倍元首相も、この列に加えていた。

 原則的に、「一般意味論」(ゼネラルセマンティックス)がいう「同一視反応」の応用である。
「あの人は猿に似ている」「猿は頭が悪い」「したがって、あの人は頭が悪い」というすり替えがもっとも得意とする。

 渡邉惣樹氏が鋭角的に指摘したのはTNI(TRUSTED NEWS INITIATIVE)である。
BBCが主体となってワシントンポスト、CNNなどが加わり、表看板は「フェイクニュースを排除する」。実際は「かれら」に不都合な真実を隠し、二段構えの情報操作を国際的連携で展開しようとしている組織である。

 TNIは嘗てのコミンテルンに似ていないか。
    ○△□◇ミ◎○△□ヤ○△□◇ザ◎○△□キ△□◇◎ 

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 「ソ連が崩壊し、西側が勝った」と思っていたが、『共産主義』は地下に潜り、~~装いを変えて、二段構えの情報操作を展開し始める。それが反原発、環境保護、気象温暖化であり、保守政治を敵視するフェイクニュースを巧妙に流し続ける。
 保守の愛国者、アメリカの救世主だったトランプは「かれら」によって潰された。~~
 欧米の左派メディアが「極右」というのは『穏健な』保守主義のことであり、民主化に立ちはだかる政治指導者には「非民主的」というレッテル張りを行った。~~左派メディアが「民主化」という標語は、美しく見せかけて、じつは「共産化」のことである。

 「そんな極端な」と思う人が多いでしょうね、きっと。
 でも「共産化」と言うのは、少なくともまずは現社会体制を破壊しなければならないわけだから。
 そのために「反原発」、「環境保護」、「気象温暖化」等の一見当然みたいな話から始める。「原発を肯定する社会体制が悪い」「環境を破壊する現社会体制が~」「気象温暖化は現社会体制が~」・・・。
 でも、共産党独裁の隣国はそういうことに対して何をしているのか。LGBTに関してだって国内ではどう対処しているか。具体的に挙げてみれば、左派メディアも共産党独裁国も二枚舌だらけで、到底信用できるものではない、とならないのが不思議です。
 
コメント
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