CubとSRと

ただの日記

背筋周辺(柱とか中心とか)

2021年11月07日 | 日々の暮らし
 「火のないところに煙は立たない」というけれど、原因がないのに結果ばかりが突然降ってわいたように、なんてことはない。
 仮にそう見えていたって、必ず原因がある。見つけ出して(或いは気付いて)いないだけだ。腰痛だって、いきなりのように見えるのは自身の身体への観察が足りていなかったからそう見えているだけのこと。

 そう考えれば、腰痛の直接の原因はベッドが壊れていることにあるけれど、遠因まで遡って見なければ解決にはならない。

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2016.05/19 (Thu)

 二年程前の話。
 台所で洗い物をしていると腰が痛くなってきた。ちょうど、前屈みで野良仕事をしている時のように、眉間に皺を寄せ、背中を反らしてみる。痛いけれど気持ちがいい。
 「流しが低過ぎるのだろう」
 、と思った。 
 けれど次に
 「あれ?流しの低いのは今に始まったことじゃないぞ。前は腰が痛くなることなんかなかったのに」
 、と気づく。

 昨春、こっちに戻ってきて台所仕事をしていると、やっぱり腰が痛くなってくる。流しはこちらの方が低いくらいだ。

 先日来、一週間から十日に一回くらいの割合で、山歩きをしている。
 何回目かの山歩きから帰って来て、腰の痛みと何かの拍子で腰が辷るような感じを経験した。初めて経験した種類の痛みだった。
 この歳になるまで「腰痛」なんて感じたこともなかったし、「激痛で苦しくて死にたくなるくらい」なんて言われても宇宙の彼方の話みたいにしか思えなかった。それが今回の痛みでホンの少~し分かったような気がした。
 以前の両膝の痛みと違って、楽天的になれない。何しろ腰は「要(かなめ)」なわけだから、ここが文句を言わず十分に機能しなければ何も動かない。

 山歩きの補助として再開していたスクワットを、足の指先より膝が前にいかないように、背を反らして尻を思いっきり後ろに突き出すやり方にしたら、百回を越えたあたりから徐々に腰が痛くなった。
 そしてとうとう痛みは激痛になり、百五十回で降参するしかなかった。一分ほど休憩して再挑戦したのだけれど、今度は百回が限度だった。

 ここに至って、やっと、台所仕事で腰が痛くなったのは運動不足だったんだ、と気が付いた。散歩だけでは腰周辺の筋肉は十分には回復しない。例えばテレビ体操のようなちゃんとした背筋「周辺」のトレーニングもしなければならない。
 ここからは私個人の悪癖だろうと思うので
 「気がついても『そのためのトレーニング』をやらなければ何にもならない」
 、と言い聞かせてみる。

 「知って」「そのためのトレーニングを」と言っても、いつも「直接のトレーニング」とは限らない。また「即、効果があらわれる」とは限らない。
 いや、大方は目的に向かう目標立ての段階で、具体的に挙げられるべき方策は多岐、多方面にわたるだろう。
 古人も「分け登る麓の道は多けれど同じ高嶺の月を見るかな」と教えている。
 正しいやり方というのは得てして即効を期待できないものだ。それにはちゃんと理由がある、と多くの人は薄々気が付いている。
 でも、即効性を求め、裏技に惹かれ、「短期間で効果があった」、「容易に目標を達成できた」という情報に振り回される。

 敢えて回りくどいようでも「正しいやり方」をやらねばならない。けれど、上述のいろんな情報で、つい焦ってしまう。後がない、とじりじりしてしまう。自暴自棄になってしまう。そして、失敗し、挫折する。

 例えば(マッチョマンになろうというのならいざ知らず)「背筋を鍛える」というので一番大事なのは、普段の生活で姿勢を「正し続ける」ということで、それがそのまま筋力強化に繋がっているはずなのだが、「トレーニング」、というと、つい、この基本・根本的なことを軽視する。
 「普段の生活で姿勢を正す」というのは背筋強化の具体策であると同時に、「心の持ち様を正しくしようと努める」ことでもある。
 そして実はこれこそが全ての根本となる具体的な目標なのではないか。
 「物の見方」「物の考え方」というものは初めからあるわけではない。まずは周囲の人の言動に倣い、その先に自身で習い、学び、深めていく。
 「立派な日本人」とか「日本人の考え方」が生まれた時からあるわけではないのと同じで、周囲からの働きかけ、それにより、自身の周囲への働きかけの中で、育まれ、長じては自ら鍛え上げていくように。

 「覚醒した」後で何をするのか。知識を収集することだけか。それも必要だろうが十分条件ではあるまい。
 やはり必要なのは考え続けることだろう。


 ・・・・山歩き、まだ、ほんの数回なのに、またまたエラそうなことを書きました。
 でも、大言壮語しなきゃ、ボケます!
 

コメント
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