宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

令和3年度第1回普及活動検討会を開催しました。

2021年09月27日 10時11分41秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 普及センターでは,普及指導活動の課題設定,普及指導計画及び活動評価等について意見を求めることを目的に,農業者,生活者,学識経験者,市町村及び農業団体の担当者等の代表者を構成員として,年2回「普及活動検討会」を開催しています。
 去る9月2日,全農みやぎ園芸・生産振興部(パッケージセンター)及び仙台市中央卸売市場の会議室において新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底し,6名の検討委員出席のもと,令和3年度第1回普及活動検討会を開催しました。
 はじめに,全農みやぎパッケージセンターにおいて,本年度から当普及センターで取組んでいるえだまめのプロジェクト課題関連で,「仙台えだまめ」のサプライチェーンの概要について全農みやぎの担当者から説明を受けるとともに,各生産地で収穫・洗浄されたえだまめを選別する「形状・色彩選別機」の作業工程を見学しました。
 その後,仙台市中央卸売市場に会場を移し,3つの新規課題を含む5つのプロジェクト課題について,4月以降の活動状況と対象の動き,今後の活動予定について検討委員に説明しました。
 検討委員からは,「中山間地域の高収益作物や新規品目の技術支援,果樹の支援など広範囲で普及指導がなされている」と高評価をいただきました。その一方で,「課題をもう少し絞っては」との御意見もありました。
 普及センターでは,今回の貴重な提言を今後の普及活動に活かし,生産者から頼られる普及活動を行っていきます。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8320
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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秋まき直播たまねぎの栽培実証が行われました

2021年09月22日 16時47分59秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 山元町の株式会社やまもとファームみらい野では,大規模に露地・施設野菜を栽培しています。特にたまねぎは15ha以上栽培しており,主要品目になっています。

 現在たまねぎ栽培は,ほとんどが移植栽培で行われており,育苗期間が長く,育苗本数も24000本/10a程度と多いため,多くの育苗時間と資材費がかかることが課題となっています。この課題を解決するため,やまもとファームみらい野では,昨年度から試験的にたまねぎの直播栽培に取り組んでいます。9月14日に畝立て,直下施肥,溝底播種を同時にできる作業機を農研機構から借りうけて播種作業が行われました。作業は,一畝当たり(長さ100m)10分前後で進み,スムーズに作業ができていました。今回播種したたまねぎは,来年の6月ころに収穫される予定です。

 普及センターでは,関係機関と連携し,たまねぎの直播栽培技術の確立に向けて支援を行ってまいります。

作業の様子

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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登米産いちごの早期安定出荷に向けて花芽の検鏡を行いました

2021年09月22日 15時55分34秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

登米地域のいちごでは,「もういっこ」や「とちおとめ」などの品種を中心に,ビニールハウス等の施設で冬から春にかけて出荷される促成栽培が行われています。促成栽培では,通常花が咲かない11月頃から花を咲かせるため,光や温度,肥料成分等をコントロールして開花を促します。この技術の重要なポイントは,定植前の苗に将来の花となる「花芽」がしっかりとできていることです。花芽ができていない苗を定植してしまうと開花が遅れてしまうため,定植する苗の一部をサンプルとして選び,花芽の出来具合を確認する検鏡(けんきょう)と呼ばれる調査を行います。いちごの花芽は非常に小さく,肉眼では見えないため,実体顕微鏡を用いて花芽の状態を確認し,花芽ができている苗をほ場に定植します。

登米農業改良普及センターでは, 8月下旬から9月中旬にかけて,JAみやぎ登米の担当職員と共に,管内生産者の苗の検鏡を実施しました。今年の夏は高温時期や曇天が続く時期があるなど,いちごの苗にとって厳しい天候となりましたが,生産者の丁寧な管理により,充実した苗が確保できていました。今期のおいしい登米産いちごの出荷が期待されます。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522 


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赤色LED照射で9月出しトルコギキョウの開花を抑制

2021年09月21日 15時57分05秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和3年9月9日に大衡村でJA新みやぎあさひな花き部会トルコギキョウ現地検討会を開催しました。

 秋出しのトルコギキョウにおいて,赤色LEDの終夜照射が開花抑制と品質向上に効果があることが,試験研究により明らかになっています。しかし,その効果は品種によって異なることから,普及センターでは,効果が期待される中晩生品種を用いて大衡村に実証ほを設置しました。現地検討会では,普及センターから赤色LEDの効果を説明し,実証ほの生育開花状況を確認してもらいました。今回実証ほを設置した生産者からは,「切り花長が長くなることも良い点ではあるが,電照を組み合わせることで収穫期が分散され,出荷労力が軽減できることが良かった。経費負担も少ないことから,是非赤色LEDを取り入れたい」との評価をいただきました。

 品質(切り花長)向上を主な目的として実証ほの設置を行いましたが,一斉開花で出荷調整に追われている生産者にとっては,無電照と赤色LEDを組み合わせることで開花期が分散できることも大きなメリットであることが判明し,有益な検討会になりました。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8320

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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JA新みやぎ大郷カントリーエレベーターの落成式が行われました。

2021年09月21日 13時59分07秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 9月13日,JA新みやぎ大郷穀類乾燥調製貯蔵施設(カントリーエレベーター)の落成式が開催されました。
 このカントリーエレベーターは,令和元年10月の台風19号(令和元年東日本台風)で吉田川の堤防決壊により,粕川穀物乾燥調製施設(ライスセンター)が甚大な被害を受けて使用不能になったことから,JA新みやぎ,大郷町等の関係機関が協議し,建設に至ったものです。
 貯蔵能力2,000t,処理面積300haであり,丸形貯蔵ビン(330t×6基),乾燥機(15t×2機)等を備えています。
 同地区では,大区画ほ場整備事業が計画されており,このカントリーエレベーターが,農業法人や担い手農家への農地集積による経営の効率化・大規模化の促進と地域農業の発展に寄与することが期待されます。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8320
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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令和3年度ばれいしょ生産拡大推進研修会が開催されました

2021年09月21日 10時38分26秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

令和3年9月7日(火),大崎合同庁舎において,令和3年度ばれいしょ生産拡大推進研修会が開催されました。本研修会は「みやぎ園芸特産振興プラン」の重点推進品目である「ばれいしょ」について,管内での生産拡大を図ることを目的に開催され,カルビーポテト(株)を始め,計27名の生産者と農協,市,県関係者が参加し,登米会場からもリモートでの参加がありました。
カルビーポテト(株)からは,宮城県におけるばれいしょ栽培の強みや栽培契約の流れ,栽培に必要なほ場・設備等の説明がありました。また,宮城県の園芸推進課からは栽培のメリットや活用可能な交付金・補助金等が紹介されました。
ばれいしょは農業経営を安定化させる露地園芸品目の一つとして位置づけられており,面積当たりの労働時間が短く,生産性が高い特徴があります。また,カルビーポテト(株)との契約栽培により販路と単価が安定していることも魅力です。
普及センターでは,大崎地域の園芸振興に向け,各関係機関と協力し,露地園芸品目の生産拡大を支援していきます。
<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター     先進技術班
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910         


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令和3年度第1回普及活動検討会を開催しました

2021年09月21日 10時12分49秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 大河原農業改良普及センターでは,普及指導の計画と活動実績を検討し,一層の活動推進に資するため,外部評価委員として普及活動検討委員を招いて普及活動検討会を開催しています。その第1回目の検討会を9月7日(火)に開催しました。
  前半は,蔵王町内のなし生産者で今年4月に後継者が就農した方の樹園地を視察し,今年の春に発生した凍霜害への対応状況と,後継者の就農に至る経緯などについて説明していただきました。
 後半は会場にて,仙南地域の園芸振興を目的とした3つのプロジェクト課題について,各課題リーダーから今年度前半の活動経過と今後の活動計画を報告しました。
  普及活動検討委員の方々からは,「市町の職員からすると施策を進めるうえで普及センターの技術指導は大変心強い」「新規で農業を始めようという方にはこのような栽培技術習得の支援が大事だ」といった評価を頂く一方で,「農業に限らずいろいろな分野で担い手が足りないので,様々な面から検討しなければならない」といった御意見も頂きました。
 普及センターでは今回の普及活動検討会の結果を受けて,今年度後半の活動に反映させるとともに,将来に向けた地域農業の推進に向けて活動を展開していきます。

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
     TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138

   


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農業研究組織「若牛会」の取組を支援しています。

2021年09月17日 15時15分06秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

    大崎市の岩出山地域と鳴子温泉地域の肉用牛繁殖農家や一貫経営農家で組織する若牛会では,和牛の飼養管理技術の向上に向けた活動を実施しています。
 令和3年9月14日の子牛市場では,会員宅で研修中の宮城県農業大学校の学生も参加し,会員6名が出荷した子牛9頭について,体側(体高,胸囲,腹囲)と出荷体重,市場販売価格のデータを収集しました。
 普及センターでは収集したデータを基に子牛ごとの発育曲線等との比較などの出荷成績表を作成し提供しています。
 普及センターでは,今後とも若生会の活動を始め,技術向上や経営改善に向けた取組を支援していきます。 >

 

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726   FAX:0229-23-0910


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株式会社宮城リスタ大川で水稲刈り取りに向けた研修会を開催しました

2021年09月17日 09時04分04秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 9月10日に株式会社宮城リスタ大川の社員研修会を開催しました。当普及センターでは,東日本大震災により被災した大川・北上地区の復旧農地を担う3法人の支援を目的としたプロジェクト活動「被災農地における土づくりの推進による生産性向上」を令和2年度から実施しています。本研修会はその活動の一環として開催したものです。まもなく始まる水稲の刈取りへ向けて,刈り取り適期の予測やその判定方法などについて研修を行いました。 

 水稲の刈取適期とその見分け方について座学で研修を行ったのち現地へ移動し,ほ場の様子と成熟段階を照らし合わせて,ほ場ごとの刈取適期を確認しました。ほ場全体をよく観察し,黄化程度や出穂後の積算平均気温などの基準から総合的に刈取適期の判断することを説明しました。刈取りが遅れてしまうと穂発芽粒や胴割粒が増加することから,刈取りが遅れないよう見極めて作業を行ってほしいと呼びかけました。社員の方々は,稲穂を手に登熟程度を確認していました。

 当普及センターでは,引き続き,東日本大震災からの復興を担う法人の支援に取り組んでいきます。

 

<連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班

  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


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気仙沼管内の第1回普及活動検討会を開催しました

2021年09月16日 11時13分33秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和3年8月31日(火)に,第1回普及活動検討会を開催しました。検討会には,管内の指導農業士やマスコミ関係者など委員7人に出席していただき,普及センターの活動等について検討しました。
 当日は,初めに平成30年から南三陸町志津川地区で取組が始まったクロマツのほ場を現地視察しました。クロマツはお正月飾り向けとして今年度から本格的に出荷が始まります。現地ではクロマツの生育状況を見ていただきながら,普及センターの取組内容について説明しました。
 その後,本年度の計画や活動状況等について説明して検討を行いました。今回,各委員からいただいた意見や評価を踏まえ,今後の活動に活かしてまいります。

<連絡先>
 宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0226-25-8068   FAX:0226-22-1606


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