通勤でJR武蔵野線のお世話になっています。長年通っていると、少しは詳しくなったのでその一部、武蔵浦和駅から新松戸駅を桜吹雪に乗せてご紹介したいと思います。
武蔵浦和駅付近で見えるのは「花と緑の散歩道」。武蔵浦和駅から埼京線でひとつ先の中浦和駅まで桜が続いていて、武蔵野線と斜めに交差していて上から桜の様子がよく見えます。東浦和駅や東川口駅付近も見頃です。こちらは立派な古木が目立ちます。というのも、江戸時代につくられた運河の護岸のために植えられたものもあるそうです。最近では樹齢のために伐採されているものもあります。東川口駅、以前は沼地の多い土地でしたが、さいたまスタジアム2002へ埼玉高速鉄道で一駅、サッカーの試合がある日は、時間帯によってユニフォームの花が車内でも咲きます。南越谷駅では東武スカイツリーラインがオーバークロスしていきます。最初は地べたを走る東武鉄道を武蔵野線がオーバークロスしたのですが、今度は東武が高架化するときに武蔵野線をクロスオーバーしたため、東武鉄道の新越谷駅は5階建てのビルの高さになりました。そして、南越谷駅を出ると越谷貨物ターミナルが見えてきます。最近では貨車の数も減っているのか、以前より寂し気です。ハイブリッドの赤いディーゼル機関車が入れ替え作業に励む姿を見ることも少なくなりました。500本の「さくら通り」が名所の吉川駅を囲む比較的新しい越谷レイクタウン駅、吉川美南駅を過ぎると新三郷。武蔵野線沿いに咲く桜も年数を重ねる毎に見ごたえがあるようになりました。新三郷駅は上下線のホームが300メートル以上離れていることから1994年版ギネスブックブックにも載ったことがあります。武蔵野操車場がその役割を十年余りで終え、現在は上下線ホームが並んでいますが、移設のときは反対も意見を多かったそうです。埼玉県東端の三郷駅からいよいよ千葉県の南流山南へ。常磐線へ入る支線があって、貨物列車が武蔵野線に入るために順番待ちしている姿も見たことがあります。もともと、武蔵野線は都心を走っていた貨物列車のバイパス路線として建設されたので、支線は客扱いをしておらず、松戸から武蔵野線に乗るためには新京成電鉄線を使って八柱駅まで行く必要があり不便でした。新松戸駅は地元の請願駅として誕生したそうです。武蔵野線は、起点が神奈川県の鶴見駅で、客扱いをしている府中本町駅から終着駅の西船橋まで続いています。それにしても、この時期は、不安と期待を抱えた新入社員の姿も車内でよく見かけます。果たして、送り出した卒業生、あの人はうまくやっているだろうか、この人はプレッシャーに負けていないだろうか。心配しながら車窓を眺める時期でもあります(就職指導室・徳永)。