利根川の水運
こんにちは
事務の粕川です
生まれ故郷の群馬を離れ20年が経ち、
3年前千葉に移住してきて現在に至ります。
最近はすっかり千葉県人づらしています。
群馬県人の心のよりどころは上毛三山(赤城山・
榛名山・妙義山)と利根川ではないでしょうか。
帰省した際上毛三山を仰ぎ見ると「おお、帰って
きたな」と自然とノスタルジックな気持ちに浸れます。
もう一方、群馬から発して千葉の海に流れ出る利根川は
両県人にとっては共通の河川ですが、川が県民に与える
印象は相当異なるものと感じてます。
群馬県人にとって利根川は水源として身近な
もので、ダムを連想します。
千葉県人にとっては利根川は水運利用する川
という意識があるのではないでしょうか。
両地域に住んで住む地域によって人の感じ方、見方が
変わるのが面白いです。
かくいう私も利根川について、群馬県には
古代から東山道があり、鎌倉街道も通って
いましたので、陸の輸送ばかりに意識があり、
水運の認識はありませんでした。
昨年関宿城(野田市)を訪れた際、眼下で
分岐する江戸川は東京へ。もう少し上流に目を移すと
栃木・茨城から流れくる河川が利根川へ注ぎ入れるのを
間近で見るにつけ、関宿は昔から軍事的にも商業的にも
重要な地域で水運に恵まれていたことがよくわかりました。
北関東の物資も関宿で一旦集積され江戸へ運んで
いましたので、大層な賑わいのあった地域だったそうです。
江戸川は関宿からの乗せ換え物資も多く、たくさんの船が
行き交う活気のある運河だったと容易に想像できました。
千葉県に来て身近になったのは「醤油業」。
日本の食文化のベースであり、世界の食文化に
大きな影響を与え続けています。
醤油業は利根川水運の賜物であるといえるでしょう。
利根川を見るとすごいぞ利根川の水運!!と思わずには
いられません。また、水郷に行ってみるとするかな。
番外
関宿近辺は河川が多く、昔から氾濫していました。
その対策として野田市のお隣埼玉県春日部市に
関東を洪水から守る施設として「首都圏外郭放水路」
が建設されました。映画「飛んで埼玉」の地下神殿
ロケ地で有名ですが、施設のスケールの大きさに
驚かされます。夏の見学は施設がひんやりとして
いますのでお勧めです。