あの木は今年も花を咲かせただろうか。
自宅から30Kmくらいの場所にその木はあります。
かなり前のことになりますが、
道路整備工事の影響で10㍍くらい木が移されることになりました。
工事直前になると最後の雄姿を見ようと多くの人が集まり、見納めをしていました。
もうこの勢いはなくなるだろう。
枯れてしまうだろう。
大方の予測でした。
そして、移植後、木は小さくなって元気のない年が数年続きました。
痛ましいので新緑の季節になっても行きませんでした。
そんなことを思いながら、思い出しながら。
ありました。
雪のように白い花、いっぱい咲いています。
この木はヒトツバタゴと言います。
別名がナンジャモンジャ。
明治時代、東京の青山練兵場にあった名木の末柄だそうです。
散歩している人が話しかけてきました。
「毎日、ここを散歩しているけど、あっという間に咲くんだよ」
「日が当たると白い花がとても綺麗」
「あと一週間くらいは満開だよ」
元気になったんだなぁと木に語り掛けたいようでした(就職指導室・徳永)。