情報処理科の朝賀です。
本日は卒業式。
卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
さて、卒業式の日ですが、今回は時計の紹介です。
本館に入ってすぐのところに、大きな置き時計があります。
現在の就職指導室の入り口のところです。
今から30年以上前に設置された時計と聞いています。
確かに、私も在学中(20年前くらい)に見ていた気がします。
この時計は、振り子で時を刻んでいます。
振り子が振れる度にカチコチと音がするので、時計音好きにはたまらない一品かもしれません。
時刻を知らせるチャイムも鳴ります。
正時に長いチャイムが、そこから決まった間隔で短いチャイムが鳴ります。
チャイムのパターンは3種類あって、切り替えることができます。
文字板の右側にチャイムを切り替えるレバーがついていて、鳴っている最中に動かすと壊れるかもしれないやつです。
チャイムを切り替えるには、鳴り終わるまで待たなければなりません。
Windows Updateの最中にパソコンの電源を強制的に切ってはいけないのと同じです。だいたい同じです。
時計には分銅が3つ細い鎖でぶら下がっていて、この分銅の重さで時計の針を動かしたり、チャイムを鳴らしたりしています。
分銅が原動力です。
分銅が落ちていくことで動く時計なので、いずれ分銅は地に降り立ちます。
分銅が地に降り立つと、時が止まります。
そうなったら分銅を引っ張り上げないといけません。
およそ1週間。
それくらい経つと、分銅は時よ止まれと言わんばかりに地に降り立って、直立というよりは斜めに傾いた状態で止まります。
そうなる前に分銅を引っ張り上げる作業が必要です。
1週間に一度、分銅エネルギーを注入。
その作業を引き継いで何年目になるのか気にしていませんでしたが、現在、私がその分銅を引っ張り上げる作業をやっています。
壊れるかもしれないことをやらないように気をつけながら、分銅を引っ張り上げて時計の針の調整をしたりしてきました。
続けているうちに、仕組みもなんとなくわかるようになり、分銅のギリギリの攻め方もわかってきました。
時計は今日も元気です。
入学してきた学生達が卒業していくのを長く見守ってきた学校備品のひとつ。
これからも大切に扱っていきます。
今はコロナ感染予防対策のため、検温器と消毒の影に見え隠れしていますが、本館にお越しの際はぜひ眺めてみてください。