まにまに～西加奈子

まにまに (角川文庫) 西 加奈子 KADOKAWA

 ☆☆☆

大阪のおばちゃんが喫茶店でしゃべっているような､

たわいのないテーマながら､ちょいと骨のある意見を言う｡

ただ､気になったのは｢さん付けのどや感｣で､さん付けで呼ぶことが

久しい関係を匂わせていると､そんなことはないのではないか､

近くでない方はさんづけで呼ぶし、ましてや大阪人は親しみと敬意をを込めて

さん付けで呼ぶ･･･
西さん大阪育ちだが､生まれはテヘラン､生粋の大阪人ではないのからか｡

｢高島屋さん｣｢天神さん｣｢住吉っさん｣に｢戎っさん｣

｢おはようさん｣｢お疲れさん｣｢おまっとうさん｣｢ごきげんさん｣

｢お豆さん｣｢おかゆさん｣｢お芋さん｣｢おいなりさん｣｢お揚げさん｣

さんづけで育っている私､決して｢どや感｣感じないんですが､

好き勝手言わせていただいて､はばかりさん､でおます｡