ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第9回・船場今橋、大美落語会

2010-09-29 23:05:18 | 落語
久しぶりに、大美の落語会ヘ、・・・・・・・・。


金屏風の立派な舞台


281名も入った大入り満員。
整理券順に入るが、後の椅子席から埋まっていく。


一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「狸賽」

師匠鶴瓶さんが、急遽東京ヘ行くので、梅田のホテルヘ荷物を取りに来てくれと
粉浜の無学から、鉄瓶さんがタクシーで駆けつけた時のハナシ。
ズバリ、鉄瓶さんのマクラは、一つの創作落語になっている。
師匠譲りのおもしろさ・・・・若者の視点からの思いがストレートで好い。

噺は「狸賽」・
賽の目は、一が口、二が両目、三は口と両目六はは三を分身の術で倍に
そして子狸、まだ子供ですので、夜遅くなるのはご勘弁をと・・・。

サゲは、六の目の時、「分身、分身」と壷を空けると、子狸、居眠りしていたので
ねとぼけて、サイコロが二つ・・・。なんとも、可愛いサゲでおます。

マクラが、おもしろすぎて、逆に噺との境目、メリハリが無いのが難点か。
でも、毎回工夫と楽しさ、満載の鉄瓶さんの高座でおました。



二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・「母恋くらげ」

出てくるなり、私、落語家に向いてないのではないかと、
非常に、性格上ネガティブな考える性質で、自律神経失調症気味。

周りの人の、何気ない一言が気になってしまうという、エピソードを。

何の為に落語をしているのか、何の為に仕事をしているのか・・。
でも、子供ができてすっきり、子供の寝顔を見て、
この子の為に働こうと、無理やり作ったような決意から「母恋くらげ」ヘ。

先ほどの狸と、ネタがつきそうですが、
動物と海洋物、魚類との違いとお許しをと、断わり入れながらはじまる。
この噺、前に聴いた時より、より喬太郎さんの異様性が際立ってきているし、
「タコ、イカ、ヒラメ、カレイ、そしてクラゲ」の体の動きが洗練されて美しい。
さすが、よう、師匠春團治の弟子、。しぐさの勝利・・・。
(海の仲間までは稽古はつけませんと言われそうですが)

まあ、創作でありながら、何度聴いても耐えれるのは、完成度高さですな。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」

噺は、大川町の宿屋町からはじまる。
まさに、淀屋橋の南詰めで、本日の会場の今橋からは、
300mぐらい離れているだけ、ほん近くで、噺そのものが身近に感じる。
鶴二さん、そこらあたり一言、説明があって、噺に入って欲しかったですな。

今日の鶴二さん、いつもの、弾けるような、明るさが無く、
終始、言葉を選んでるような、後ずさりする感じ。・・良いのか悪いのか
テンポが遅くなればなるほど、六代目の松鶴師匠に似てくる。

40代の鶴二さんには、元気溌剌の「高津の富」を期待しますな。
しかし、後半時間に押されたのか、あせりぎみになって終了。残念。


座談会・・・・・・・・・(鶴二、春蝶、竹林)
今日のテーマは、「竹林を称える」で、春蝶と鶴二さんが・・

「上手い」・・・@スキーが」、「スベル」、「舞台ではなく、スキーで」とか
好き勝手に、上げては落としの繰り返し。

春蝶さんは、師匠春團治さんが、春蝶さんがオカマと思ったエピソードとか、
子供頃、上岡龍太郎、ざこば(朝丸)、父の春蝶が、自宅で酒を呑みながら
女の人の、言葉少ない口説き方の極意を、春蝶「いこか」、さこば「どや」
龍太郎「なぁ」と、芸人と家で育ったおもしろ噺を披露。

鶴二さんは、あの有名な師匠を殺したのはこの鶴二というハナシ。
黄疸が出て、兄弟子達が、なんとも無いとごまかしているのに、
当時高校生だった鶴児「どうや、わしの目黄色いか」の師匠に、
「ハイ、まっ黄色です」、「子供は正直や」と言いながら
がっくりした師匠は翌日から入院、そのまま帰らぬ人に・・・。

わいわい、がやがや、の楽しい座談会でおました。

四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・「みかん屋」

本当は、マクラをたっぷり喋りたい、竹林さんですが、
時間の都合で、いそいそと「みかん屋」ヘ

この噺、大学の落研の時、今日出演のざこば(当時朝丸)さんの
「みかん屋」のテープが部室にあり、それを聴いて覚えたやつの
噺を聴いて、覚えたという、いたってズボラであった言う竹林さん。

しかし、その朝丸さんは、その「みかん屋」を六代目に稽古のお願いを
電話したところ、松鶴はその場で、電話で稽古つけよかと、
また、朝丸さん、それでは、お願いしますと、大胆な二人によって
伝承された「みかん屋」らしい・・・。

朝丸さんだが、テープで覚えたので、遠慮してたが、ある日、朝丸さんが
竹林の、「みかん、みかん」という売り声、ええなぁと誉めて頂いたので、
まあ、お許し頂いたと、思っているんですが、今日はその「みかん」の
声を聴いてください。

まあ、その、みかん屋の売り声に、全員が注目、ずるい演出。
こんな、二つ目噺も、竹林さんにかかると、秀逸。

あとの打上げで、竹林さんが言っておられましたが、
この大美は、私の会ですが、中トリや、シバリやもたれの位置で出ています。
まあ、こんな落語家」さんの、こんな噺、紹介したいと、プロデューサー感覚で
楽しんでいますが、ボチボチ、大トリをとらしてもろうて宜しかと。

その時は、笑福亭らしいお酒の噺、やはり「らくだ」ですな、と自ら宣誓。
次々会あたりは、実現しそう、楽しみでおますな。、


五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「子は鎹(子別れ)」

チラシとプログラムには、「遊山船」と書いてあるが、中入りの時
後の席の、K地さんが、「子は鎹やで」と、変更はないやろ^と、賛否両論。

ざこば、出てくるなり、「家うまいこといってますか。」の
いつもの嫁さんのボヤキから、「子は鎹」に、いまの子、解らんやろうと、
鎹の実物を見せて、噺へと・・・。

一番前の席で、こんな近くで、ざこばさんを見るのは、初めて、
寅ちゃんと出合うてから、どんどん、目の下が、ピンクに変っていく。
流しているような、熱が入っているような、手馴れた噺だけに、
緩急が心地良い。

女が先で、「子が重荷」になるような昨今、やはり「子は鎹」母であるべきですな。

上品さと質感を兼ねそなえた大美落語会、次回は10回目ですな。

次回、福笑、竜楽、竹林、こごろう、まん我、の出演予定です。



第9回・船場今橋、大美落語会
2010年9月29日(水)午後6:30開演
大阪美術倶楽部2F

一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・「母恋いくらげ」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」
座談会・・・・・・・・・(鶴二、春帳、竹林)
仲入り
四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「子は鎹(子別れ)」




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あれれ・今日はヴィアーレ落語会か

2010-09-26 23:05:11 | ヴィアーレ落語会
今日は、会社近くのヴィアーレホテルでの落語会ヘ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪ヴィアーレホテルの外観。
秋の気配の日曜日、日頃の繊維の街もさわやかに静か。

350名の満員・・・・なんとお席は、抽選、ようできたシステム。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一、桂二乗・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

いつものキャッチフレーズ、「京都の二乗の、四畳半に住んでる二乗が、
・・・、本日はヴィアーレに、参上」と、バージョンアップ。

子ほめも、番頭さんとの出会い後は、カットして
家に寄ってから即、竹やんの子をほめに。
きっちりと時間内に、しっかりとまとめる。

今日は、髪型も変ったようで、羽織を着ての登場だけに、
舞台姿も、噺っぷりも、米朝一門の気品さが出てきましたで。


二、桂よね吉・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」

出てくるなり、携帯電話の注意を、再度・・促がす。
後で聞いた事だが、昼の高槻で、千朝さんの「一文笛」の最中に鳴り、
しばらく鳴り止まなかったとか・・・人情噺の最中は辛いですな。
(後で演じられた雀々さんの「代書」では、ご本人さんがうるさいので
さほど堪えませんが、
雀松さんの「星野屋」の難波橋への心中の道行きでは最悪でおますな)

マクラは、某大阪の廉価てっちり店の話しから、「ふぐ鍋」ヘ
昨年より、よね吉さん、350名の多くのお客様相手に、
いつもより、しぐさが大きめ、何か、兄弟子の吉弥さんとダブル。

よね吉さん、今秋冬、最初の「てっちり」、じっくり、味わせてもらいましたで。


三、桂雀松・・・・・・・・・・・・「星野屋」

雀松さんの、お手掛けさん、お花さんが、かわいい。

怪談噺にも、刃傷沙汰にも、なる噺だが、大旦那の懐の深さと、
憎めない女のしたたかさを、雀松さんのさらりとした優しさで、
ほんのりとした愛情に満ちたラブコミックに仕上げている。

でも、相手の気持を確かめようなんて、決してしてはあきまへん。
どちらの答えがでても、お互い、後味の悪いものでおます。


四、桂米左・・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」

大阪市互助会主催のこの舞台に、立つ資格があるのは唯一自分だけ。
と言うのは、大阪市在住は私だけで、最初の二人なんか、京都でっせ。

今週は、彼岸中で、繁昌亭でも、「天王寺詣り」の競演をしていましたが、
米左さんも、調度、昨日出番で、「天王寺詣り」を。
私は、聞いた中では、坊枝さんと、鶴志さんのんが好きですが。

天王寺さんの境内の縁日風景で、
円山公園の見世物小屋で覚えた、「親の因果が子に報い・・・・・」の口上を
いれる・・・・これが、言いたくて、今日、「天王寺詣り」をやりましたが、
目標達成しましたので、あとはおまけ、あとしばらく、3分の辛抱と・・・。

引導鐘をつくと、「クァーン」の、クロの声・・・、


五、桂雀々・・・・・・・・・・・・「代書」

四ツ橋線の「メンタムおばさん」、地下鉄梅田駅の「取り消しダッシュばばぁ」
梅田の歩道橋の「なぞなぞおじさん」のマクラで・・・雀々さんのエンジン全開。

中入りの休憩の時、今日は雀々さん、「代書」あたりかな・・・と言っていたら
大当たり。・・天王寺続きで無ければ、「鷺とり」もありと考えたが、・私は予言者か。
今週、宝くじ、買おう・・・っと。

雀々さん、もちろん、師匠枝雀さんの「代書」
「ポン・・・でーす」、「せいねんがっぴ(生年月日)」、「留めー」と
春團治師匠の「代書屋」とは、まるっきりべつもん。

でも、大爆笑、今上方で、笑いの大きさでは、雀々さんが一番でしょうな。
と言うことは、枝雀襲名の一番手は、芸風継承という点では
雀々さんで決まりでおますな。

本日の、落語会、演者も、演目も、季節感も、笑いの質も、
すべてが程よく、網羅された、完璧なる落語会・・・・誠に良ろしおましたで・・。
感謝・・感謝。


大阪ヴィアーレ落語会・あづち亭
2010年9月26日(日)午後3:30開演
本町・ホテルヴィアーレ

一、桂二乗・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂よね吉・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
三、桂雀松・・・・・・・・・・・・「星野屋」
仲入り
四、桂米左・・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・「代書」

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看板に偽りなし・・上方落語名人撰~新歌舞伎座柿落とし公演

2010-09-23 23:17:49 | 落語

新歌舞伎座~柿落とし公演に、建物見たさに嫁さんといそいそと。



歌舞伎座のあるビルの外観。


3Fからの舞台・・・横拡がりで、天井桟敷でも結構見易い。
座席は、1階が735席、2階が381席、3階が318席
特別席が19席の、計1453席。
昔の芝居小屋の雰囲気があり、客席数の割には、こじんまりとした感じ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私達が見た、三階席は、六分の入り。
2000円で、この充実の記念落語会が観れたのに、もったいない。
やはり、前売りの販売箇所が限られていたのが、問題か・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりに、充実の落語会。
全員の「気」の結晶・・・・集中力の上に立つ、素晴らしい舞台の連続。


一、林家笑丸・・・・・・・・・・・「時そば」

笑丸さん、大ヒット。おもしろい。
うどんの食べる仕草で、落語ファンでない方の心まできっちりと掴む。

喜六役の男が、次の日、かっこよく同じようにしようとする姿は、
オーバーアクション気味だが、大きな舞台には映える。

うどんをすする音も、三三七拍子で拍手が起こる。
年寄りの心を掴むのがうまい、さすが吉本育ちか。

昨日の真似をして、今日もスマートにやろうとして、、
金を払おうとする喜六の「お代は、なんぼや」の問いに、
うどん屋の、「いりまへん、はよ、帰って」は、最高のサゲ。
仁智さんの「時うどん」と同じように、常に進化している「時うどん」
聞きなれただけに、お客さんの笑いと共に、新鮮に聴こえましたで。


二、桂文三・・・・・・・・・・・・・「四人癖」

出てきて、落語ですから、あまり肩を張って聴かれませんようにと
まあ、落語に初めて接する方も多いと判断したのか親切な導入。

先の人のネタを解説するのは、タブーなのに、あえて「時うどん」の
食べるしぐさをして、マクラたっぷりで、笑い箇所の再確認。

噺は、「四人癖」特に、目をこする者と、袖のタモトを引張る者の二人は
大きな動きで、笑いを誘う・・・明るくて、楽しい、笑顔の素適な文三さん。

ヒットエンドランが見事極まって、クリンナップに繋ぐ。


三、桂米團冶・・・・・・・・・・・「七段目」

襲名後、初めての感激の舞台・・「七段目」

特に、團十郎の声色など似ているのであろう、
歌舞伎ファンが多くおられる会場から、大きな笑いと拍手が沸いた。
ベタであるが、歌舞伎のセリフはすべて声色として物真似風でやる。
そこらあたり、若旦那と米團治さんが歌舞伎かぶれとしてダブる。

すべてが、あかるく、楽しい米團治さんのアホぼん。
上手くやろうと、力めば力むほど、役に嵌っていく。

歌舞伎かぶれで、「質屋芝居」とか、「蔵丁稚」、「辻八卦」、「淀五郎」など
米團治さんで、聴きたいもんですな。


四、桂春團冶・・・・・・・・・・・「祝いのし」

こけら落とし公演の祝いを兼ねてか「祝いのし」を。

初めて聴く歌舞伎ファンも、何度も聴いている落語ファンにとっても
淡々と、一字一句が解っている台詞なのに活き活きとしていて
同じところで、同じ間で笑う。

おかしさだけでは無く、最後には春團治を見た、聴いたという感動が残る
「芸術」である。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「首提灯」

嫁さんが、仲入りで呟く、松喬さんなら、お酒の噺が聴きたいなぁ、と。
期待どおり、「首提灯」・・本日の「これはー、なにー」は抑え気味。

松喬さんも、落語初心者がおられると思われたのか、
見台、膝隠し、小拍子など、上方落語、独特のものと説明。

首が落ちるしぐさで、大の大人が、ドッキっとびっくりの声があがる、
今日のお客様、かわいい、年令層は高いが、素直で、品の良さが感じられる。

酒の酔いっぷりは、いつもながら、絶妙で、終演後のお酒が楽しみなる。


六、桂ざこば・・・・・・・・・・・「子別れ」

演目の貼り出しで、「子は鎹」が、「子別れ」で表示。
鎹、解りにくくなったので、実物持って来ましたと、
それも、小さいのんの後に、3階席の方は大きいのを見せる、大サービス。

でも、いつもある、寅公の「うなぎ、好きや、豆腐と一緒に炊いて、三角の」
「それ、半助や、うなぎの頭や」・・・「うなぎに胴あんの・・・」のくだり好きなのに、
割愛されて、「寅公、うなぎの胴、食わしたろ」・・・と
、「半助」も死語と遠慮しているのか。

「子別れ」というと、東京っぽいが、母親と暮らすのが「子別れ」
六代目が演る、父親と暮らすのが「子は鎹」と区別しようとしているのか、
ざこば師の、心かわりを知りたいですな。

でも、噺の中身は、いつも以上に
こましゃくれた倅と、気まずいながら、よりを戻す父親と母親の人情噺に・・・
大トリの大役に燃えた、ざこばさん、大熱演でおました。


今日の落語会、昨今、名人撰といいながら、手抜きの目立つ会が多い中
開口一番の笑丸さんから、トリのざこばさんまで各自が役目をきっちりと果たし
緊張と緩和が、ほど良く、混じった落語会・・・久々の充実感。

杮落としの歌舞伎座で聴いた、笑丸、文三、米團治、春團治、松喬、ざこばさんの
六人の噺は、誰一人として忘れる事はないだろう。

杮落としの落語会、噺家さんと共に、楽しませてもらいましたでぇ。



上方落語名人撰
2010年9月23日(祝)午後
大阪新歌舞伎座

一、林家笑丸・・・・・・・・・・・「時そば」
二、桂文三・・・・・・・・・・・・・「四人癖」
三、桂米團冶・・・・・・・・・・・「七段目」
四、桂春團冶・・・・・・・・・・・「祝いのし」
仲入り
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「首提灯」
六、桂ざこば・・・・・・・・・・・「子別れ」


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上本町YUFURA・・・ユニクロ、ABCマートなど大型店が占拠
SCとしての個性は薄し・・・。


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懐かしい・・・阪急電車

2010-09-21 06:08:56 | 本の少し
阪急電車 (幻冬舎文庫)
有川 浩
幻冬舎

☆☆

懐かしい、阪急電車が本に。いや、阪急沿線、
それも今津線が舞台に、それぞれの乗客が、絡み合う。

私にとって、阪急電車は、憧れの電車、いまだ変わらない
あのマロン色の車体が好き。子供時、ファミリーランドの
遊園地の乗り物より、電車館が大のお気に入り。

16才まで梅新で育ち、その後宝塚へ引越し。
三の宮の予備校、京都の大学、そして就職して大阪へと、
常に阪急電車が傍にいた。

予備校時代は、帰りは清荒神まで乗らずに、
いつも、南口から大橋を渡って、歌劇のスターと出会うのを、
楽しみに、大劇場の横を通りすぎて、川面の方へ上がる。
不安な受験で悶々としていた、予備校時代でも、
ぶらぶら歩きながら、武庫川のせせらぎと風には、癒されていた。

北口の平面交差。
「ガターン・・・ガタン、ガタン」のあのなんとも言えぬ、線路の響き。
あの、音聞きたさに、急いで電車に乗り換えることは、まずしない。

懐かしさに、浸っている場合ではなく・・・本のことを少し・書かねば。

この本に出てくる女性は、凛として、
背すじが伸びている人ばかりで、気持ちが良い。

おしゃれで、ほのぼのとした車窓からは
緑の風景が見え、おとなしめの音だけが聞こえてくる。

大阪以外の方、是非、一度、
昼下がりのロマンチックな今津線にご乗車あれ。
これだけ、普通(各停車)が似合う、沿線はありませぬ。



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「居残り佐平次」~立川談春独演会

2010-09-19 23:35:47 | 江戸落語
立川流、四天王の一人、平成の名人と呼ばれている、談春さん。
今の談春、観ておかなければ絶対後悔するというもっぱらの噂、
上方ファンのごまめが真意の程を確かめに。


兵庫県立芸術文化センター・阪急中ホール
落語には、ギリギリの大きさか。

一、立川談春・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「厩火事」

マクラは、師匠談志のこと。

健康を害していたが、・・・・残念ながら・・・いたって健康になったと。
昨年の暮から今年にかけては、桜を見れるか心配していたぐらいで・・。
誰が談志の芸・・・いや、着物や帯を誰が継ぐかとか、裏では争奪戦が
はじまっていたのに、復帰してしまった・・・。

今後、談志を見れる機会があれば、見ておいた方が、
人間国宝ではないが、絶滅危惧種として見ておく価値はあると。

師匠が、ほんとうに、健康になられて、師匠をネタに話せるだけで
心からの嬉しさが、にじみでてくる談春さんの長いマクラ・・・。

そのあと、「厩火事」をたっぷり、40分。

結論からいうと、談春さんのお崎さんは好きになれない。
余りにも、しっかり者で、女性としての可愛さに欠ける。

朝から大事な髪結いの仕事に行こうと
鮭で朝ごはんを食べようとしているお崎さんに、、
イモを煮ろと言う・起きてきた亭主と・・・・ケンカになって・・。
兄さんのとこへ、飛び込んでくる。

そこから、喋る、しゃべる、唐土ととこでは、
折檻され、水車で引き回し・・・いらん事のオンパレード。

いらちな大阪人にすれば、そんな事は後回しにして
はよ、仕事にいかねばと、・・・兄さんの話にも身が入らない。

気が強くて、かわいげの無い、談春さんのお崎さん、
今のままでは、危惧しているように、亭主は、
先々、若い女の子に、乗り換えてしまいそう、

ほんのり、夫婦の惚れあいが滲んでくるのが「厩火事」の良さ。

「厩火事」のおサキさんを嫁に貰うなら、
上方の、お咲さんで決まりですな。



二、立川談春・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「居残り佐平次」

良かった・・・。

「よぉっ」の佐平次の掛け声に、40年前に聴いた
談志さんの佐平次の声が、よみがえる。

佐平次の、居直り、啖呵が、かっこいい。
ヨイショが、また良い。

無銭飲食の、詐欺師でありながら、好人物に見えてしまう。
いや、佐平次という人間に惚れてしまう。

落語の良さは、でてくる人物に、嫌いな者が一人もいない事。
立場、立場でいきざまが共感できること・・・。

厩火事でお崎さんが言った台詞。
「兄さん、やくざはダメだけど。・・・やくざっぽい男はもてんだよ」
いざという時、啖呵がきれるのはカッコイイ・・、
あれだけの啖呵・・・やはりお江戸の方でないと、
到底、こちら(上方)のもんには、無理でおますな。

昨日と替わったトリネタ、「居残り佐平次」の余韻にひたって帰路に。

独演会は、やはり、演目を出してもらって、それ目当てにですな、
今冬は、「芝浜」とか、行こか行こまいか悩むとこでおますな。




立川談春独演会
2010年9月19日(日)午後3:00開演
兵庫県立芸術文化センター・阪急中ホール

一、立川談春・・・・・・・・・・・・・「厩火事」
仲入り
二、立川談春・・・・・・・・・・・・・「居残り佐平次」

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第23回江戸堀トラジャル寄席

2010-09-18 23:22:32 | 笑福亭鶴二

土曜のおやつ時に、遊喬、鶴二さんの落語を・・・。


松喬一門が育てて、23回目、看板も立派。


遊喬さんが主任で、二席、「高津の富」、「花筏」、鶴二さんが「替り目」と
トリネタが、三つ続く・・・・・じっくり、たっぷりの落語会。


一、林家染吉・・・・・・・・・・・「金明竹」

年の割には、まだ入門して四年目に入った、ところの染吉さん。
上手いという訳でもなく、若さの勢いがある訳でもなく、
若いのか、老けているのか、分らぬ高座。

丁稚の定の返事が「うーん」の連発。
まるで、猪買いの「伊之」みたい・・・「うーん」。
なんぼ、行儀修行中の丁稚でも、田舎育ちの子倅とはちがうねんから、
「うーん」はないやろ・・・「うーん」。

金明竹は、立て弁だけで勝負が、よろしいようで・・・。


二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「高津の富」

今日のこの会の主任の遊喬さん、二席で、まず「高津の富」
二番の五百両当たるという妄想の場面もおとなしめ、

そして、おやっさんが、次の日、自分の札と当たりクジを貼り出してある
番号とを見らべるところで(最後の笑いの山で)、
前列の老人が、係りの人に付き添われて、トイレヘドタバタと出ていく。
さぞ、やり難い事でしょうな。

落語の世界ヘ誘う噺家さんですが、ゴソゴソするお客さんは、
携帯の呼び出し音に匹敵すぐらいの強敵ですな。

何か、軽ーく、軽ーく、仕上がった、「高津の富」でおました。


三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「花筏」

高砂の10日間の角力興行に、大関、花筏の替りに
提灯屋の徳さんが、替玉で乗り込む。

モンゴルでのサッカーが知れて、引退に追い込まれた横綱がおった
今の情報が氾濫している現在では、考えられないような噺。

でも、角力取りというのは、歌舞伎役者と同様、
錦絵になるぐらいの人気者。

今の相撲界も、その特別扱いの独自の世界感だけが残っているんでしょうな。

姿、形といい、呼び出しの遊喬さんの姿に、「はまっている」と
感じたのは、私だけでしょうか。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「替り目」

お目当ての、鶴二さんの登場。

出てくるなり、会それぞれのニオイがありますな、と、
町内会の集いというか、老人会の集いというか、
あとで見ると、私たちが一番若くて、70歳以上の方が八割の客席。

それ故に、笑いに何か力が無い。気の抜けたような笑いが続いていたが、
さすが、鶴二さん、マクラでどっと、大きな笑いが沸く。

噺は、「替り目」・・・独演会に向って、今、何度も高座にかけている噺。
最後の、お銚子の替り目まで、たっぷりと。

でも、後半戦のおでんやに嫁さんを買いに行かせてからが大変。
「一人酒盛」であり、「嫁ぐ日」であり、酔いながら、饒舌になっていく。

「しゃべりたい」が、「舌がもつれる」
「明るくなっていく」が、「どっか反省する暗さ」ももちあわせている。
「他人に気を使い」ながら、「ちょっと横柄」なところもある。
この後半戦・・・・。

聴くたびに、磨きあがる鶴二さんの「替り目」
残り二ヶ月、独演会に向って、楽しみですな・・・。


第23回江戸堀トラジャル寄席
2010年9月18日(土)午後3:00開演
肥後橋・ホスピタリティツーリズム・7F

一、林家染吉・・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「高津の富」
仲入り
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「花筏」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「替り目」

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鶴橋、大成屋・・・・・まあ、見つけにくい、入りにくい、でも旨い。
前回、七時で既に営業が終わっていて、今日がチャンスと訪れた


昭和レトロの店内


独特のタレ・・・右の状態で出てくる(モロミとタレのジュレ・煮こごり)
左が混ぜた状態・・・これが肉にも、キャベツにも合う・・・旨い。


大成屋の入口で、お連れのÅさんとTさんと。




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やわらかくて・おかしみのある~大阪ことばあそびうた

2010-09-14 06:20:31 | 本の少し
大阪ことばあそびうた
島田 陽子
編集工房ノア

☆☆☆

大阪弁の、まるくやわらかい、そしておかしみのあることば。
古き良き大阪が脈々と生き続けている、大阪のことば。

ごまめのうたで知った、島田陽子さんの「大阪ことばあそびうた」
声を出して読むと、それだけで、愉しくなる。

繁昌亭で、読みあげれば、それだけで、なにわの綴り方教室。

ちょっと御紹介」・・・是非、声を出してお読みください。



あかんたれ・・・(回文)

あかんたれほれたんかあ
あかんたれがこがれたんかあ
あかんたれらふられたんかあ
あかんたれあれたんか


あいうえおおさか、くいだおれ

あの子に、あげたい、あわおこし
いっしょに、たべたい、いろごはん
ういろは、さいぜん、もろたけど
ええもん、ほしい、まだたらん
おこのみやきを、やいてぇな

かもうり、かすじる、かんとだき
きもすい、すきな、おじいちゃん
くしかつ、目ぇない、おばあちゃんと
けつねの、おいしい、みせのこと
こんまき、たべたべ、いうてはる

さいなら、さやまめ、さんどまめ
しっぽく、しのだで、またあした
すねる子、すうどん、うちすかン
せんぎり、ゆびきり、せぇろそば
そうめん、そんでに、なかなおり

たこやき、たらふく、たべたもん
ちりめんじゃこも、はいれへん
つうてんかくで、ひるねして
てっちり、ゆっくり、たべにいこ
どっこの、みせかて、にげへんテ

なべやきうどんは、あっつあつ
にゅうめん、ほどよう、たべごろに
ぬくずし、はんなり、おまっとうさん
ねぎまも、ぐつぐつ、ゆげたてて
のぅれん、たのしい、たべあるき

最後まで続くのですが、
全部書くと本が売れなくなってはいけないので
まずは、図書館ででも、手にしてください。

でてくる、たべものは、すべて、ごきんじょにあるものばかり。
たのしいな、うれしいな、においがするで、ごっつぉはん
いやしんぼといわれても、おおさかの子は、くいだおれ・・・。



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私を待っていたのか~たにまち月いち古書即売会

2010-09-12 10:23:41 | 本の少し
第31回 たにまち月いち古書即売会

・日時:9/10(金)~12(日) 10時~18時(最終日16時まで)
・場所:大阪古書会館(大阪市中央区粉川町4-1)

今日は、お休みなので、その前に「たにまち月いち古書即売会」でも
覗いてみようと・・・・・・。




私を待っていたのか、「西天満小学校百年誌」
なんと、我が母校、大阪市立西天満小学校の百年誌。
懐かしい、恩師の名前がずらり、写真のひとつひとつに想い出が甦る。


大阪古書会館を探していて見つけた、熊野街道の碑。
八軒家から上町台地に沿っての南への街道。
「あいのり、ほろかけ、頬っぺたくっつけ、おけれっつのぱー」と
人力車も走ったんでしょうな。


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期待はずれ鶴瓶さん~もりぐち寄席紅落語名人会

2010-09-11 23:11:16 | 落語
今日は、大阪を通り越して守口ヘ。
三喬、鶴志、鶴瓶さんの笑福亭のこってり味に、さわやかな阿か枝さん。
そして、あでやかな、英華さんと、楽しみにしていた落語会。


京阪守口市駅そばの、好立地のエナジーホール。


紅(くれない)は、故文紅師匠の所縁の地で、既に17回目。


会場は、450人の満員、鶴瓶さん人気か・・・・。


一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

期待すればするほど、それ以上の高座。
ここしばらく、立て弁のところで、過剰になっていた、顔の動きも
適度におさえられ、NHKでの出番以降、肩の力が抜けているようで、
丁稚のかわいさよりも、大阪の商家の匂いが漂う。

何度聴いても、そのつど満足させてくれる、
阿か枝さんの「金明竹」は、最高級品でおます。


二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」

三喬さんのすばらしさは、古典といえども、随所にいれる、
お客様視点に立っての、つぶやきが、嬉しい。
その、集大成が、マクラ。
乗物にまつわる噺で、いつもの新快速の切り離しと、乗り遅れた新幹線のマクラ。
ほんま、後世まで残るであろう、ようできたマクラ。

噺は、師匠松喬の十八番「住吉駕籠」・・・師匠と違うものをと、意識しすぎて、
本来酔っぱらいの駕籠屋の絡みもおふざけであり、単に、酔っぱらいの客は、
グデングレン状態である。・・・まあ、サゲの仕込みとすれば、反吐するぐらい
酔わないといかんのでしょうけど。

只、「お後、師匠方を、お楽しみに」と、口だけではなく、
この大ネタを二番手の役目として、最後まで聴きたという、
余韻を残しながら、切の良いところで、かっこいい降り方。


三、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・「長短」

本日の秀逸・・・・・・鶴志さんの「長短」
弟子時代の、気の短い松鶴師匠のエピソードをたっぷりと披露。
声の大きさも、喋りも実際こんなんだったんだろうな。

似たもの同士の友達もいるが、違うけれど何となく気の合う友もいてる。
性格の違いがくっきりと、気の短い方は鶴志さんそのもので怖いぐらいですが、
案外、気の長い方の笑顔にまいってしまう。

ほんとは口にするのも、嫌なんと違う「饅頭」を、
鶴志さんの、ペチャクチャと食べるところ、よろしおますな。

笑福亭らしいというか、松鶴らしいというか
重量感のある落語、よろしおましたで。


四、内海英華・・・・・・・・・・・・・「女道楽・・たぬき」

山田五十鈴で有名な「たぬき」をたっぷりと演奏。

詩の中身は理解できて無いのですが、端唄、新内、次々
たぬきがいろんなものに化けて、変わるのか。

次々でてくる、緊張の糸が張り詰めた高座、
上方では、類の無い、粋さのある芸。

その、多彩な三味線の技巧、テクニックの凄さは凄いけど、
私は、逆に、声の美しさ、おとなの艶っぽさに、惚れてしまう。

「この膝はあなたにかす膝、あなたの膝は私が泣くときかりる膝」
こんなこと、いわれてみたいですな。


五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「CHINGE」

肩すかし、鶴瓶さん・・・・。

袴を履いていたのに、お茶子さんがメクリを替えて入りかけた時、
鶴瓶さん、見台と膝隠しを持って高座に上がる。
決して、お茶子さんが忘れたのでは無く、急遽演目替えようと思って、
「最初、思っていたのは、笑いが少ないので、多いほうが良いでしょう」と、

「錦木検校」を期待してきたのに、がっかり、また私落語でお茶を濁すのか。
人の縁、出逢いとは、不思議なものという話から、「CHINGE」へ。
「お母ちゃん・・・」、「青木先生」とかとは、違って、いたって未完成。

日常トークのおもしろさは、「家族に乾杯」とか、「Åスタジオ」
「キラキラアフロ」なんかで、TVで充分、普段から堪能させて貰うています。
生の鶴瓶さんをみたいだけの時代は、もう過去の話・・・
テレビで見れない、噺家、笑福亭鶴瓶を見に来ているのに。

せっかく、阿か枝さんから始まり、三喬、鶴志、英華さんと
繋いできたものが、一瞬に崩れた、野球の抑えと同じように、
トリの責務はたいへんなものだと、改めて痛感・・・。

帰る時に車椅子の方が四名ほどおられましたが、鶴瓶さん、
話の内容で変に気を使われたのか、・・・。

上方にはない、「錦木検校」の、人情噺をとの、期待が大きかっただけに、
最終回に逆転で負けた様な、失望感でいっぱいの落語会でおました。


第17回・もりぐち寄席紅落語名人会
2010年9月11日(土)午後6:30開演
守口文化センター・エナジーホール

一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」
三、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・「長短}
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・「女道楽・・たぬき」
五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「CHINGE」

10-42-184


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博士の愛した数式

2010-09-07 06:31:27 | 本の少し
博士の愛した数式 (新潮文庫)
小川 洋子
新潮社



2003年の発行であるが、今年の8月にブックオフで100円で購入。
文庫本が出ると、いっきに安くなるのか・・・買う立場では嬉しいが、
本の値打ち、値段とは、厳しいものですな。

レコードにしても、本にしても、パソコンなどの普及により、
かつての記録、保存という役目は失われたのか。
アナログ世代には、寂しいことですな。

不思議な本、崇高なものと思えば、日常の一般的な話題がテーマ。
数学と記憶喪失、介護に、料理、阪神タイガースまでが話しに絡む。

主人公の数学者は、80分しか記憶がもたない、
何分しかエネルギーがもたない、昔のテレビヒーローみたい。

でも、純粋で、数字でいう、素数のような、先生。
記憶が残らないというのは、人間にとっては、素のままであって、
私たちは、生れてから、経験とか、知識とかいいながら、
世間ずれしていくのか・・・・。

ピュアに、生きれるなんて、羨ましいことである。、









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間近で吉坊~船場寄席

2010-09-02 23:32:44 | 落語
船場寄席、なんと、お目当ての吉坊さんが、トップで。


船場寄席を、開催してから、2号館も空店舗も無く、賑わいを取り戻す。



満席の客席・・・・。

一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・「月並丁稚」

なんと、開口一番に、吉坊の登場。
かわいい、丁稚が出てくる「月並丁稚」
月並とは、元々「毎月」とか、「毎月、決まって行なう会」との意味。
月並の釜をたきますが、いつものお茶会を催しますの事。

でも、この丁稚さん、女中さんにお尻をつねってもらうと思い出すと、
でも、最初のキッカケはどんなんだったのか、想像つきませんな。

吉坊さん、より丁稚のかわいさはでているが、語り口は、春團治師匠にそっくり。
一字一句の言葉を大事にする吉朝師匠の教えのもと、落語そのものの楽しさ、
おもしろさを伝える、古典落語の真髄の後継者ですな。

ほん目の前の、吉坊の高座。
愛くるしい、丁稚のまなこの動きに、益々、ごまめは虜になりましたな。


二、桂米八・・・・・・・・・・・・・「曲独楽」

舞台のライトがきつく、暑い暑いと、汗ダクダクの米八さん。
汗ばむ手では、独楽を廻すのが難しいと、

独楽をキセルにのせる風車、天井が低いので、舞台を降りての大熱演。
目の前での技に、ハラハラドキドキ・・・・・でも落とす確立はゼロ。
1%でも失敗の不安があれば、到底あんな至近近距離では芸の披露はできない。

刀の刃先で、止めたり、糸渡りなど、汗をかきかき、手抜きする事なく、
たっぷりの名人芸・・・・。

あとで聞くと、ざこば一門のわかばさんが、教室で素人さんに混じって
修行中とか・・・上方の落語家は二百数十名、ボチボチ、色物の後継者も
育ててもらわんとあきまへんな。


三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・「野ざらし」

師匠の鶴瓶さんがよくかける、「誰やねん」の九官鳥のマクラ。
落語に入ってからも、何度も「誰やねん」がでてくる。

このサービス精神が、瓶太さんの真骨頂。
瓶太さんは、汗ではなく、ツバを飛ばしての大熱演。

サイサイ節の「スチャラカチャン、スチャラカチャン・・・・」
釣り場での、ハチャメチャぶりが最高に楽しい。

「船場寄席」、この充実の一時間半で、800円(実質は300円)は安い。
毎週木曜日開催、地下鉄乗って来ても充分、元はとれまっせ。



第34回・船場寄席
2010年9月2日(木)午後6:15開演

一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・「月並丁稚」
二、桂米八・・・・・・・・・・・・・「曲独楽」
三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・「野ざらし」




落語のあとの、じゃんけんで、お食事券、プレゼント。
席亭の文福師匠も参加。


かわいい、吉坊もジャンケンポン。


本日は楽太郎さん・・・・・楽しい打ち上げ後の、ご機嫌の皆さん。



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