久しぶりに、大美の落語会ヘ、・・・・・・・・。
金屏風の立派な舞台
281名も入った大入り満員。
整理券順に入るが、後の椅子席から埋まっていく。
一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「狸賽」
師匠鶴瓶さんが、急遽東京ヘ行くので、梅田のホテルヘ荷物を取りに来てくれと
粉浜の無学から、鉄瓶さんがタクシーで駆けつけた時のハナシ。
ズバリ、鉄瓶さんのマクラは、一つの創作落語になっている。
師匠譲りのおもしろさ・・・・若者の視点からの思いがストレートで好い。
噺は「狸賽」・
賽の目は、一が口、二が両目、三は口と両目六はは三を分身の術で倍に
そして子狸、まだ子供ですので、夜遅くなるのはご勘弁をと・・・。
サゲは、六の目の時、「分身、分身」と壷を空けると、子狸、居眠りしていたので
ねとぼけて、サイコロが二つ・・・。なんとも、可愛いサゲでおます。
マクラが、おもしろすぎて、逆に噺との境目、メリハリが無いのが難点か。
でも、毎回工夫と楽しさ、満載の鉄瓶さんの高座でおました。
、
二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・「母恋くらげ」
出てくるなり、私、落語家に向いてないのではないかと、
非常に、性格上ネガティブな考える性質で、自律神経失調症気味。
周りの人の、何気ない一言が気になってしまうという、エピソードを。
何の為に落語をしているのか、何の為に仕事をしているのか・・。
でも、子供ができてすっきり、子供の寝顔を見て、
この子の為に働こうと、無理やり作ったような決意から「母恋くらげ」ヘ。
先ほどの狸と、ネタがつきそうですが、
動物と海洋物、魚類との違いとお許しをと、断わり入れながらはじまる。
この噺、前に聴いた時より、より喬太郎さんの異様性が際立ってきているし、
「タコ、イカ、ヒラメ、カレイ、そしてクラゲ」の体の動きが洗練されて美しい。
さすが、よう、師匠春團治の弟子、。しぐさの勝利・・・。
(海の仲間までは稽古はつけませんと言われそうですが)
まあ、創作でありながら、何度聴いても耐えれるのは、完成度高さですな。
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」
噺は、大川町の宿屋町からはじまる。
まさに、淀屋橋の南詰めで、本日の会場の今橋からは、
300mぐらい離れているだけ、ほん近くで、噺そのものが身近に感じる。
鶴二さん、そこらあたり一言、説明があって、噺に入って欲しかったですな。
今日の鶴二さん、いつもの、弾けるような、明るさが無く、
終始、言葉を選んでるような、後ずさりする感じ。・・良いのか悪いのか
テンポが遅くなればなるほど、六代目の松鶴師匠に似てくる。
40代の鶴二さんには、元気溌剌の「高津の富」を期待しますな。
しかし、後半時間に押されたのか、あせりぎみになって終了。残念。
座談会・・・・・・・・・(鶴二、春蝶、竹林)
今日のテーマは、「竹林を称える」で、春蝶と鶴二さんが・・
「上手い」・・・@スキーが」、「スベル」、「舞台ではなく、スキーで」とか
好き勝手に、上げては落としの繰り返し。
春蝶さんは、師匠春團治さんが、春蝶さんがオカマと思ったエピソードとか、
子供頃、上岡龍太郎、ざこば(朝丸)、父の春蝶が、自宅で酒を呑みながら
女の人の、言葉少ない口説き方の極意を、春蝶「いこか」、さこば「どや」
龍太郎「なぁ」と、芸人と家で育ったおもしろ噺を披露。
鶴二さんは、あの有名な師匠を殺したのはこの鶴二というハナシ。
黄疸が出て、兄弟子達が、なんとも無いとごまかしているのに、
当時高校生だった鶴児「どうや、わしの目黄色いか」の師匠に、
「ハイ、まっ黄色です」、「子供は正直や」と言いながら
がっくりした師匠は翌日から入院、そのまま帰らぬ人に・・・。
わいわい、がやがや、の楽しい座談会でおました。
四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
本当は、マクラをたっぷり喋りたい、竹林さんですが、
時間の都合で、いそいそと「みかん屋」ヘ
この噺、大学の落研の時、今日出演のざこば(当時朝丸)さんの
「みかん屋」のテープが部室にあり、それを聴いて覚えたやつの
噺を聴いて、覚えたという、いたってズボラであった言う竹林さん。
しかし、その朝丸さんは、その「みかん屋」を六代目に稽古のお願いを
電話したところ、松鶴はその場で、電話で稽古つけよかと、
また、朝丸さん、それでは、お願いしますと、大胆な二人によって
伝承された「みかん屋」らしい・・・。
朝丸さんだが、テープで覚えたので、遠慮してたが、ある日、朝丸さんが
竹林の、「みかん、みかん」という売り声、ええなぁと誉めて頂いたので、
まあ、お許し頂いたと、思っているんですが、今日はその「みかん」の
声を聴いてください。
まあ、その、みかん屋の売り声に、全員が注目、ずるい演出。
こんな、二つ目噺も、竹林さんにかかると、秀逸。
あとの打上げで、竹林さんが言っておられましたが、
この大美は、私の会ですが、中トリや、シバリやもたれの位置で出ています。
まあ、こんな落語家」さんの、こんな噺、紹介したいと、プロデューサー感覚で
楽しんでいますが、ボチボチ、大トリをとらしてもろうて宜しかと。
その時は、笑福亭らしいお酒の噺、やはり「らくだ」ですな、と自ら宣誓。
次々会あたりは、実現しそう、楽しみでおますな。、
五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「子は鎹(子別れ)」
チラシとプログラムには、「遊山船」と書いてあるが、中入りの時
後の席の、K地さんが、「子は鎹やで」と、変更はないやろ^と、賛否両論。
ざこば、出てくるなり、「家うまいこといってますか。」の
いつもの嫁さんのボヤキから、「子は鎹」に、いまの子、解らんやろうと、
鎹の実物を見せて、噺へと・・・。
一番前の席で、こんな近くで、ざこばさんを見るのは、初めて、
寅ちゃんと出合うてから、どんどん、目の下が、ピンクに変っていく。
流しているような、熱が入っているような、手馴れた噺だけに、
緩急が心地良い。
女が先で、「子が重荷」になるような昨今、やはり「子は鎹」母であるべきですな。
上品さと質感を兼ねそなえた大美落語会、次回は10回目ですな。
次回、福笑、竜楽、竹林、こごろう、まん我、の出演予定です。
第9回・船場今橋、大美落語会
2010年9月29日(水)午後6:30開演
大阪美術倶楽部2F
一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・「母恋いくらげ」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」
座談会・・・・・・・・・(鶴二、春帳、竹林)
仲入り
四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「子は鎹(子別れ)」
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金屏風の立派な舞台
281名も入った大入り満員。
整理券順に入るが、後の椅子席から埋まっていく。
一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「狸賽」
師匠鶴瓶さんが、急遽東京ヘ行くので、梅田のホテルヘ荷物を取りに来てくれと
粉浜の無学から、鉄瓶さんがタクシーで駆けつけた時のハナシ。
ズバリ、鉄瓶さんのマクラは、一つの創作落語になっている。
師匠譲りのおもしろさ・・・・若者の視点からの思いがストレートで好い。
噺は「狸賽」・
賽の目は、一が口、二が両目、三は口と両目六はは三を分身の術で倍に
そして子狸、まだ子供ですので、夜遅くなるのはご勘弁をと・・・。
サゲは、六の目の時、「分身、分身」と壷を空けると、子狸、居眠りしていたので
ねとぼけて、サイコロが二つ・・・。なんとも、可愛いサゲでおます。
マクラが、おもしろすぎて、逆に噺との境目、メリハリが無いのが難点か。
でも、毎回工夫と楽しさ、満載の鉄瓶さんの高座でおました。
、
二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・「母恋くらげ」
出てくるなり、私、落語家に向いてないのではないかと、
非常に、性格上ネガティブな考える性質で、自律神経失調症気味。
周りの人の、何気ない一言が気になってしまうという、エピソードを。
何の為に落語をしているのか、何の為に仕事をしているのか・・。
でも、子供ができてすっきり、子供の寝顔を見て、
この子の為に働こうと、無理やり作ったような決意から「母恋くらげ」ヘ。
先ほどの狸と、ネタがつきそうですが、
動物と海洋物、魚類との違いとお許しをと、断わり入れながらはじまる。
この噺、前に聴いた時より、より喬太郎さんの異様性が際立ってきているし、
「タコ、イカ、ヒラメ、カレイ、そしてクラゲ」の体の動きが洗練されて美しい。
さすが、よう、師匠春團治の弟子、。しぐさの勝利・・・。
(海の仲間までは稽古はつけませんと言われそうですが)
まあ、創作でありながら、何度聴いても耐えれるのは、完成度高さですな。
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」
噺は、大川町の宿屋町からはじまる。
まさに、淀屋橋の南詰めで、本日の会場の今橋からは、
300mぐらい離れているだけ、ほん近くで、噺そのものが身近に感じる。
鶴二さん、そこらあたり一言、説明があって、噺に入って欲しかったですな。
今日の鶴二さん、いつもの、弾けるような、明るさが無く、
終始、言葉を選んでるような、後ずさりする感じ。・・良いのか悪いのか
テンポが遅くなればなるほど、六代目の松鶴師匠に似てくる。
40代の鶴二さんには、元気溌剌の「高津の富」を期待しますな。
しかし、後半時間に押されたのか、あせりぎみになって終了。残念。
座談会・・・・・・・・・(鶴二、春蝶、竹林)
今日のテーマは、「竹林を称える」で、春蝶と鶴二さんが・・
「上手い」・・・@スキーが」、「スベル」、「舞台ではなく、スキーで」とか
好き勝手に、上げては落としの繰り返し。
春蝶さんは、師匠春團治さんが、春蝶さんがオカマと思ったエピソードとか、
子供頃、上岡龍太郎、ざこば(朝丸)、父の春蝶が、自宅で酒を呑みながら
女の人の、言葉少ない口説き方の極意を、春蝶「いこか」、さこば「どや」
龍太郎「なぁ」と、芸人と家で育ったおもしろ噺を披露。
鶴二さんは、あの有名な師匠を殺したのはこの鶴二というハナシ。
黄疸が出て、兄弟子達が、なんとも無いとごまかしているのに、
当時高校生だった鶴児「どうや、わしの目黄色いか」の師匠に、
「ハイ、まっ黄色です」、「子供は正直や」と言いながら
がっくりした師匠は翌日から入院、そのまま帰らぬ人に・・・。
わいわい、がやがや、の楽しい座談会でおました。
四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
本当は、マクラをたっぷり喋りたい、竹林さんですが、
時間の都合で、いそいそと「みかん屋」ヘ
この噺、大学の落研の時、今日出演のざこば(当時朝丸)さんの
「みかん屋」のテープが部室にあり、それを聴いて覚えたやつの
噺を聴いて、覚えたという、いたってズボラであった言う竹林さん。
しかし、その朝丸さんは、その「みかん屋」を六代目に稽古のお願いを
電話したところ、松鶴はその場で、電話で稽古つけよかと、
また、朝丸さん、それでは、お願いしますと、大胆な二人によって
伝承された「みかん屋」らしい・・・。
朝丸さんだが、テープで覚えたので、遠慮してたが、ある日、朝丸さんが
竹林の、「みかん、みかん」という売り声、ええなぁと誉めて頂いたので、
まあ、お許し頂いたと、思っているんですが、今日はその「みかん」の
声を聴いてください。
まあ、その、みかん屋の売り声に、全員が注目、ずるい演出。
こんな、二つ目噺も、竹林さんにかかると、秀逸。
あとの打上げで、竹林さんが言っておられましたが、
この大美は、私の会ですが、中トリや、シバリやもたれの位置で出ています。
まあ、こんな落語家」さんの、こんな噺、紹介したいと、プロデューサー感覚で
楽しんでいますが、ボチボチ、大トリをとらしてもろうて宜しかと。
その時は、笑福亭らしいお酒の噺、やはり「らくだ」ですな、と自ら宣誓。
次々会あたりは、実現しそう、楽しみでおますな。、
五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「子は鎹(子別れ)」
チラシとプログラムには、「遊山船」と書いてあるが、中入りの時
後の席の、K地さんが、「子は鎹やで」と、変更はないやろ^と、賛否両論。
ざこば、出てくるなり、「家うまいこといってますか。」の
いつもの嫁さんのボヤキから、「子は鎹」に、いまの子、解らんやろうと、
鎹の実物を見せて、噺へと・・・。
一番前の席で、こんな近くで、ざこばさんを見るのは、初めて、
寅ちゃんと出合うてから、どんどん、目の下が、ピンクに変っていく。
流しているような、熱が入っているような、手馴れた噺だけに、
緩急が心地良い。
女が先で、「子が重荷」になるような昨今、やはり「子は鎹」母であるべきですな。
上品さと質感を兼ねそなえた大美落語会、次回は10回目ですな。
次回、福笑、竜楽、竹林、こごろう、まん我、の出演予定です。
第9回・船場今橋、大美落語会
2010年9月29日(水)午後6:30開演
大阪美術倶楽部2F
一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・「母恋いくらげ」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」
座談会・・・・・・・・・(鶴二、春帳、竹林)
仲入り
四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「子は鎹(子別れ)」
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