ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

山よし・内本町~2019.05.31

2019-05-31 12:24:36 | うどん・蕎麦・そうめん

山よし・内本町~2019.05.31
☆☆☆

天満橋から仕事帰り、急いで帰らねばと通りすがりの、
そば屋に、ビルの奥まった処に・・・・。

肉なんば

肉なんば、白ねぎ、玉ねぎ、わかめに火が通っただけのお肉。
まさに、シンプルの極み、お出汁に染み出たお肉の脂が旨い。
そこに、スパイスを添えるのが、粉山椒・・・・これ、効いてまっせ。

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船場で落語~第2回・雀五郎と呂好~

2019-05-30 21:39:22 | 笑福亭呂好


船場寄席


船場で落語~第2回・雀五郎と呂好~

呂好さんはもちろん、気になる雀五郎さんが聴きたくて、二人会に・・・。

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・「短命」

久しぶりですが、あの飄々さは健在、ええ味でおますな。
押すでもなく、引くでもなく、噺自体を淡々と進められるが、
それだけで、充分おもしろい、落語本来のおもしろさ、王道を突き進む、
雀五郎さん、「ねずみ」、のしっとり噺、「佐々木裁き」、「馬の田楽」など
子供が出てくるのもおもしろそう、是非どこかで聴きたいもんですな。

二、笑福亭呂好・・・・・・・・「長短」

今や、十八番とも云える「長短」、「近日息子」と同じように気の短い、
いらちのキャラクター、おてのもの・・・声の大きさで恫喝(笑い)。

久しぶりに呂好さんの「江戸荒物」、聴きたくなりましたな。
熟成5年、どう変わっているのか、確かめたいですな。

三、桂雀五郎・・・・・・・・・・「宿替え」

大師匠の枝雀さんを彷彿させる、まずは風呂敷広げて、
荷物を入れるところからじっくりと・・・。

釘を打ってから、お隣さんへお伺いするところも飄々味たっぷり。
次回は「高津の富」、「子の1365番」読み上げるところ、どんなふうか
今から楽しみですな。

四、笑福亭呂好・・・・・・・・「箒屋娘」

GWに聞いてから、たて続けに呂好さんの「箒屋娘」。

よろしいな、若旦那といい、定吉といい、娘さんといい、
すべてのキャラが立っている・・・この饅頭ほうばる定、好きですな。

呂好さんの云う、昔の松竹新喜劇での寛美さんのあほぼん。
世間とはづれているが、持っている心はピュア。
この若旦那、良いお嫁さんをいただいて、良妻賢母。
奥さんの後ろ盾もあって、良い旦那さんになっていくんでしょうな。

でも、良い嫁さんと出会うのも、運だけではなく、
本人がもっている人間性がもの言うですな・・・・。

船場で落語~第2回・雀五郎と呂好~
2019年5月30日(木)午後7:00開演
船場センタービル・「船場寄席」
一、桂雀五郎・・・・・・・・・・「短命」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・「長短」
三、桂雀五郎・・・・・・・・・・「宿替え」
仲入り
四、笑福亭呂好・・・・・・・・「箒屋娘」


お見送りの雀五郎さんと呂好さん
(丁度このとき携帯が電池切れしたので、この写真、
落語仲間からラインで送って貰いました、ありがとさん)

次回
第3回・船場で落語~雀五郎と呂好~
2019年7月31日(水)午後7:00開演

桂 雀五郎 「高津の富」 他一席
笑福亭呂好  「青菜」          他一席
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和のシンプル生活〜森荷葉

2019-05-28 05:15:25 | 本の少し
 ☆☆☆

さて、読みますか。

この頃、ご縁があって和の世界へ・・・・。
GWには、京都南座へ松之丞さんの独演会を聴いたあとで“SOUSOU”さんへ。
先週には、自分用に“作務衣”を購入・・・。

気軽に、ほどよく気ばらずに
やっと見つけた大人が楽しむ和の日常。

この本も、箪笥、屏風、お盆に大皿、鉄瓶にお猪口、ゆかたに扇子、風呂敷にお茶。

そして、寄席に行こうと・・・。

日々の忙しさに流されてしまう一日のちょっとしたひととき、
立ちどまってみること
、前に行こうか後ろに行こうか、そんなことはどうでも良い。

風をしり、光を知り、あのひとのことを想う・・・・。
そのような時間って大切ですよね・・

そんな、気持ちを落ちつかせてくれる「和」の世界って、強い味方の一つです。

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八番・中崎町~2019.05.25

2019-05-25 21:06:40 | ラーメン・冷麺・ちゃんぽん

八番・中崎町~2019.05.25
☆☆☆

中之島の大阪府立図書館のセミナーを終えてから、
中学校の友達がサポートしている「大阪2019御堂筋アート」を
梅新の会場を覗いてから、中崎町の“葉ね文庫”さんへ。

短歌の本、五冊も購入、思いがけない出費に、懐もお腹も空いてしまったので、
帰りにお隣の“中華料理八番”さんへ・・・。


中崎町・八番
表のメニューを見ると、ラーメン300円、もやしラーメン400円。
あまりの安さに、フラフラと。

ラーメン

普通、お値段は書かないようにしているのですが、
あまりにも安いので・・・・なんと、ラーメン300円でおます。

シンプルで素朴、そのもの・・・
スープも麺も少量のもやしもしゃり感があって美味しい。
カップ麺買って食べること思えば、どれだけリッチで美味しいか。
近くにこんな店、欲しいですな・・・・。
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大阪学入門・第1回・・大阪現象論「大阪人は〈左〉を歩く!?」

2019-05-25 16:04:04 | 暇・学習


中之島の川縁の並木道

大阪には珍しい、落ち着いた風景。


大阪府立中之島図書館

懐かしいですな、高校時代はここの自習室で勉強してました。


大阪学入門・第1回・・大阪現象論「大阪人は〈左〉を歩く!?」
2019年5月25日(土)午後1:30〜
講師・・前垣和義氏

梅田の地下街、心斎橋通りでの人の流れは、左側通行。
日本の交通ルールでは「人は右、車は左」なのに、エスカレーターでも、
大阪と東京では違い、大阪人は左側とさっさと上がっていく。

江戸時代からは武士は刀の鞘が当たるのを嫌い、左端を歩いた、
すなわち左側通行・・・昭和の戦前までは全国的に左側通行だったのが、
戦後米国の指示により日本は右側通行の国に変えたのですが・・・

「心臓を守っての自然の行動」としての左側通行。
エスカレーターで言えば、利き手の右で手すりをもつ人が多かったので、
1967年阪急梅田駅では、「お歩きになる人の為に左側をお空けください」
と、アナウンスし、それが定着したとの説も・・・・。

チェック・・勝手口(台所)の位置 玄関から入って 、左勝手(大阪) 右勝手(東京)
チェック・・雛人形 女雛は向かって左(京都、大阪船場)、右(東京、大阪、(全国))
チェック・・あと大阪と東京の違い、肉まんと豚まん、ミンチとメンチ、
                   ひなあられの形、わらび餅・・きな粉(大阪)、黒みつ(東京)

落語のマクラでは、江戸は武士は刀が当たるので左側通行、
上方はスリが多いので懐に手に入れにくいように右側通行というのがありますが

まあ、色々とありますな・・・
あと5回あるのですが、予約がとれているのは次の回まで、
そのあとは、キャンセル待ちでおます。


中之島図書館別館と中央公会堂


水晶橋
昔は渡った北側に、回生病院があり、
右には大阪高等裁判所、天満警察署と並んでましたな。
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加寿屋・阿倍野~2019.05.24

2019-05-25 08:13:54 | うどん・蕎麦・そうめん
加寿屋・阿倍野~2019.05.24
☆☆☆

今日は、嫁さんが娘と食事の為、夕食は外食・・・・
酒も飲めないので、一人淋しく、
洋食も中華も明日に図書館でセミナーがあるので敢て遠慮。
やはり、麺類に・・・・・。


阿倍野の安めの飲み屋が続く通りに、加寿屋さん。

鶏も新鮮そうなので、嫁さんとちょい呑みには使えそう。

肉うどん

名物は、かすうどんなんですが、お腹の具合を考えて肉うどんに。
メニューの写真にとろろ昆布が写っていて、苦手なので抜いて貰う。
お肉はたっぷり、これで麺自体に特徴があれば星4なんですが、
お出汁も、お肉の味付けもGoo、甘味のある好きな味です。
お肉に混じって、チョロチョロと混じっていた、かす。も美味しおましたな。

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牧水の恋~俵万智

2019-05-23 05:05:05 | 本の少し
牧水の恋
クリエーター情報なし

文藝春秋

 

☆☆☆☆
牧水の時代は、こんな好き好きの恋歌、短歌で良かったのか。
今の短歌は、悩み苦しむのは同じかもしれないが、牧水の歌、
好きです、好きです、ヨシコさん、(懐かしい三平さんのフレーズ)
全編、ラブレターの様な、のぼせあがった歌、一辺倒に思える。

見もしらで昨日おぼえし寂しさと相みしのちのこの寂しさと
寂しさは無間の恋の青海のそこに生ふて美し貝かや


ふと虫の鳴く音たゆればおどろきて君見る君は美しう睡る

雲見れば雲に木見れば木に草にあな悲しみの水の火は燃ゆ

ともすれば君口無しになりたまふ海な眺めそ海にとられむ
君かりにかのわだつみに思はれて言ひよらればいかにしたまふ


短かりし一夜なりしか長かりし一夜なりしか先づ君よいへ

わかれきて幾夜経ぬると指折れば十指に足らず夜の長きかな
ゆるしたまへ別れて遠くなるままにわりなきままにうたがひもする

けふ見ればひとがするゆゑわれもせしをかしくもなき恋なりしかな

山に来てほのかにおもふたそがれの街にのこせしわが靴の音

われになほこの美しき恋人のあるといふことが哀しかりけり
汝が弾ける糸のしらべにさそはれてひたおもふなり小夜子がことを


若き日をささげ尽くして嘆きしはこのありなしの恋なりしかな
秋に入る空をほたるのゆくごとくさびしやひとの忘れぬかな

はじめより苦しきことに尽きたりし恋もいつしか終わらむかな
五年にあまるわれらがかたひらのなかの幾日をよろこびとせむ
一日だにひとつ家にはえも住まず得忘れもせず心くさりぬ

ああなんと、未練たらしい、心の底を吐露した歌ばかり、
明治の時代はこんなのが許された時代だったのか・・・・。

現代は自由と言われながら、自由恋愛、恋沙汰には、世間様の声は厳しく、
バッシングの山である。

恥ずかしくもあり、羨ましくもあり、

白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ


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いちのすけのまくら~春風亭一之輔

2019-05-21 05:06:07 | 本の少し
 ☆☆☆

週刊誌の週刊朝日に連載されていて、それだけではもったいないと、
高座のマクラ、ラジオのトークでも喋っている、
俗にいう、使い回しをしている“マクラ”集。

一之輔さんの落語、斬新・・・初天神なんかで子供が手を振るところで、
「そんな手の振り方をしては駄目、日本であの方お一人だけですから」
なんて、そんなツッコミが新鮮、落語がイキイキしています。

そんな一之輔さんの、日頃の発想、日常の生活、があからさまに
結構、ユニークでおます・・・ほんと、ユニーク。

あの、心の叫び、を、客観的に見れるのがすごく、
その視点で高座に、このエッセイに・・・・>

こわいもの見たさ・・・とは、このこと・・・
「いちのすけのまくら」、読めば、マクラ、だけに、頭につきますよ。

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楽釜製麺所・新宿~2019.05.18

2019-05-18 16:17:18 | うどん・蕎麦・そうめん
楽釜製麺所~2019.05.18
☆☆☆

大阪では見ないですが、やはりチェーン店なんでしょうか。
そういう目で見ると、そのようなタイプの店では、特徴は何なんでしょうか。

ああ、従業員が外国の方、やはり東京でおますな・・・・。

新宿・蕎麦屋は多いがうどん屋は稀

牛肉うどん
東京では肉と言えば豚肉が相場らしいですが、
牛肉うどんというだけあって、間違いなく、牛肉。
量も多めで、490円、東京では安いと感じますな・・・・。


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寿々木屋・人形町~2019.05.17

2019-05-17 13:14:15 | うどん・蕎麦・そうめん

寿々木屋・人形町~2019.05.17
☆☆☆

きしめんだけのお店。
昼時だけに、賑わっている・・・・・。

 

 立ち食い
ですが、女性客も多く、東京ですな。

きしめん

きしめん、結構好きですな。
なんと言っても、上に乗ってかつを、かつをこそが、きしめんっぽいですな。
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「借り家」短歌会~2019.

2019-05-16 21:21:21 | 短歌

「借り家」短歌会 

まちライブラリーのブックフェスタ2019年の記念、歌会に参加。

 

ゲストの歌人が三人参加。

鈴木晴香さん、五十子尚夏さん、虫武一俊さん。
皆さん、若く魅力的です。


 本日の短歌

こまめ
爪を立てきれいに剥いた甘栗をななつにひとつ母くちに入れ

 

 

 

 

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えーえんとくちから~笹井宏之

2019-05-15 05:06:06 | 本の少し
 ☆☆☆

透明感のある短歌。
情景はなくて、魂のみの世界、
それでいて、情念ではなく、透きとっている。

音楽を愛し、それはドビュッシーのピアノ曲を彷彿させる。
今、CLAUDE HELFFER の演奏で聴きながら、書き進めております。

例によって、気になった短歌を

この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい
「はなびら」と点字をなぞる ああ、 これは桜の可能性が大きい
この星に消灯時間がおとずれるときも手を繋いでいましょうね
からだはいのちがひとつ入ってて水と食事を求めたりする
切れやすい糸でむすんでおきましょう いつかくるさようならのために
ゆっくり上がっていってかまいません くれない色をして待っています
ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある
今夜から月がふたつになるような気がしませんか 気がしませんか
ばらばらですきなものばかりありすぎてああいっそぜんぶのみこんでしまいたい
左手に携帯電話ひらく朝 誰よりも早い君のおはよう
わたくしは水と炭素と少々の存在で生きております
ゆっくりと国旗を脱いだあなたからほどよい夏の香りがします
コンビニのどこかで雨が降っている 音楽を消してもらえますか
それはもう「またね」も聞こえないくらい雨が降ってます ドアが閉まります
猫に降る雪がやんだら帰ろうか 肌色うすい手を握りあう
一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる
それは世界中のデッキチェアがたたまれてしまうほどのあかるさでした
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寄席の世界~小沢昭一

2019-05-14 06:05:05 | 本の少し
 ☆☆☆☆


あの小沢昭一さんが、落語家、講談師、浪曲師、漫才師、小屋の支配人と、
芸に関することを、対談形式で掘り下げていく。

桂米朝、延広真治、柳家り助(現・麟太郎)、桂小金治、国本武春、小松美枝子、
神田伯鶴、あした順子・ひろし、笑福亭鶴瓶、北村幾夫、立川談志、矢野誠一
と対談。

俳優・タレントになった小金治さんでも、
基礎にあるのは落語、「噺家・桂小金治」が心の支え。
上手かったらしい、あの談志が小金治さんの「大工調べ」を寄席で聞いて
落語家になろうと決心したと・・・。
でも、「師匠、私は寄席に全然出ておりませんので、桂小金治という名をお返ししたいと思います」というと、師匠は「生意気いうな」
「桂小金治という名前は、わいがお前に渡した名前やで。
それを偉そうな顔して、お前がわいに返すと、生意気いうな」
「小金治の名を汚さんように、一生懸命やれよ」・・・ええ、ハナシですな。

順子・ひろしさんは、諸芸の蓄積があっての漫才と言われるし、

談志さんは、今までの芸能史のなかで、役者、芸人を含めて一番なのは、
森繁久彌と断言・・・。

国本武春さんは、芸人には二通りあって、お客を引っ張ってくる芸人、
それをだんだん育てていく芸人があると。

そして小金治さんは、ただ笑わせるだけとの批判で悩んでいる三平さんに、
「落語というのは、笑いが少なくなったから下火になった。お前が火付役になって
今、盛り上げたんだから、胸をはって歩けよ。俺はお前に拍手を送ってるんだから
気にすんな」

神田伯龍さんは、言葉の豊かさこそが講談の命,と。
「日本語を覚えろ。女でいえば、御簾中様、御台所様、奥方、奥様、おかみさん
これ全部違うんだ。それを声色でやろうと思ってはいけない。調子でやるんだと」

やはり、時代時々の名人の噺は聞いておくべきですな。

なかなか濃ぅい濃ぅい、濃縮の芸談本でございます。
あの小沢昭一さんが、落語家、講談師、浪曲師、漫才師、小屋の支配人と、
芸に関することを、対談形式で掘り下げていく。

桂米朝、延広真治、柳家り助(現・麟太郎)、桂小金治、国本武春、小松美枝子、
神田伯鶴、あした順子・ひろし、笑福亭鶴瓶、北村幾夫、立川談志、矢野誠一
と対談。

俳優・タレントになった小金治さんでも、
基礎にあるのは落語、「噺家・桂小金治」が心の支え。
上手かったらしい、あの談志が小金治さんの「大工調べ」を寄席で聞いて
落語家になろうと決心したと・・・。
でも、「師匠、私は寄席に全然出ておりませんので、桂小金治という名をお返ししたいと思います」というと、師匠は「生意気いうな」
「桂小金治という名前は、わいがお前に渡した名前やで。
それを偉そうな顔して、お前がわいに返すと、生意気いうな」
「小金治の名を汚さんように、一生懸命やれよ」・・・ええ、ハナシですな。

順子・ひろしさんは、諸芸の蓄積があっての漫才と言われるし、

談志さんは、今までの芸能史のなかで、役者、芸人を含めて一番なのは、
森繁久彌と断言・・・。

国本武春さんは、芸人には二通りあって、お客を引っ張ってくる芸人、
それをだんだん育てていく芸人があると。

そして小金治さんは、ただ笑わせるだけとの批判で悩んでいる三平さんに、
「落語というのは、笑いが少なくなったから下火になった。お前が火付役になって
今、盛り上げたんだから、胸をはって歩けよ。俺はお前に拍手を送ってるんだから
気にすんな」

神田伯龍さんは、言葉の豊かさこそが講談の命,と。
「日本語を覚えろ。女でいえば、御簾中様、御台所様、奥方、奥様、おかみさん
これ全部違うんだ。それを声色でやろうと思ってはいけない。調子でやるんだと」

やはり、時代時々の名人の噺は聞いておくべきですな。

なかなか濃ぅい濃ぅい、濃縮の芸談本でございます。
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手打ちそば むら田・光明池~2019.05.12

2019-05-12 18:35:51 | うどん・蕎麦・そうめん
手打ちそば  むら田・光明池~2019.05.12
☆☆☆☆

母の日に、カーネションを持って帰って来た息子に、
蕎麦好きなので、お礼代わりにお蕎麦をごちそうしようと、
光明池の「むら田」さんへ・・・・。


「手打ちそば・むら田」さんの、趣きのある、佇まい。
昼前の11時半に着いたら、駐車場は空いていたのですが、
中に入ると三組八人ほどの方がお待ち・・・人気です。


玄関の鯉のぼり。
五月の節句・・・こんな、季節感、大事ですよね。


釜揚げそば

蕎麦好きの息子は、蕎麦と汁、本来の味を確かたくって、
ざるかセイロにしようかと、迷っていたんですが、
そこは、ここしかない“釜揚げそば”を食べたらと・・・。

結果、それなりの美味しさと。
でも、私も思っていたんですが、この釜揚のお出汁、
そば本来のではなく、すき焼き風の少し甘め、でおますな。


野菜天ぷらの盛り合わせ

釜揚げだけでは、ちょい淋しいので、
野菜天の盛り合わせを・・・・それなりに、美味しおました。

メニュ―には無かったのですが、“肉入りカレー蕎麦”というのが、
季節メニューであったので、次回はそれでも食べてみようと・・・・。

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志らくの言いたい放題~立川志らく

2019-05-09 05:06:07 | 本の少し
 ☆☆☆
2010年に「立川流鎖国論」として出版された本の、文庫本。
もう少しで二冊とも購入するところ、
文庫本出版にあたってお題を変えるのはやめて欲しいですな。

志らくさんの「全身落語家読本」、「雨ンの中のらくだ」は私の座右の本の二冊、
それから比べると失礼ながら、物足りない・・・・。

でも一番最後にある、片っ端から落語家をブランドにたとえると・・・

古今亭志ん朝師匠は「ルイ・ヴィトン」・・最高級。ヴェルサーチでもいいね。
三遊亭円楽(先代)師匠は「シャネル」・・大衆に愛されるブランドの王道。
柳家小三治師匠は「グッチ」・・誰もが認める品と格。
春風亭小朝師匠は「コーチ」・・世間のブランドのイメージといえばこれ。
立川志の輔兄さんは「ブルガリ」・・新しいブランドのリーダー。
立川談春兄さんは「バーバリー」・・イギリスを代表するブランドだから怒らないでね。
春風亭昇太兄さんは「プラダ」・・ブームになったこともある・・・・。
柳家正蔵兄さんは「ユニクロ」・・これは、失礼か。いや、庶民的ということ。
柳家花緑は「ラコステ」・・なんとなく、っぽい。
柳家喬太郎は「H&M」・・低価格でありながら高級志向もある。
立川談笑は「中国の怪しげな偽ブランド」・・ごめん。本物なんぞ屁だという彼の了見からするとどうしてもこれになるな。
桂米助師匠は「ファッションセンターしまむら」・・これはうまい。
立川志らくは「ヴィヴィアン・ウェストウッド」・・創業者が狂人だったそうなので。

まあ、毒舌の一端は垣間見ることはできるようで・・・
あとしばらく、おつきあいしたい方は、本屋さんへ・・・・・。

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