ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

考える短歌~俵万智

2018-05-29 03:04:05 | 本の少し
考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆☆

短歌がうまくなりたい一心で買い求めた本。

短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、
自作を徹底的に推敲吟味すること、と。


あの、俵万智さんが読者からの投稿を元に、添削指導。
でも、その添削対象の短歌でさえ、私からすれば雲梯の違い。

もっと、基礎から教えて欲しいんですが・・・。

教えとして、各講のお題を列挙しときます。

・「も」あったら疑ってみよう
・句切れを入れてみよう
・思いきって構造改革をしよう
・動詞が四つ以上あったら考えよう
・体言止めは一つだけにしよう
・副詞には頼らないでおこう
・数字を効果的に使おう
・比喩に統一感を持たせよう
・現在形を活用しよう
・あいまいな「の」に気をつけよう
・初句を印象的にしよう
・色彩をとりいれよう
・固有名詞を活用しよう
・主観的な形容詞は避けよう
 ・会話体を活用しよう

しばらく、これらに、注意しながら、短歌づくりに励みまっせ。

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いずみ山愛新鮮寄席

2018-05-27 05:05:05 | 落語

いずみ山愛新鮮寄席

笑福亭扇平とゆかいな仲間たちと、ほぼ三カ月毎に計四回開催。

今回は笑福亭智丸さんがゲスト。

一、笑福亭扇平・・・・・・・・「時うどん」

高座にあがるなり、「知りあいのお顔がチラチラ、今日は24人の方が御入場で、
私のお知り合いが16名、智丸さんが2名、残りの方が何かで知って来られたようで」

私は「ねたのたね」でおますが・・・先週、扇平さん、ご近所にポスティング
されたらしいが、結果はゼロ。 「無駄やった」と嘆いておられましたが、
でも、やらなけば最初からゼロ。
残りのこの落語会、あと三回、ポスティンング・・・すべては、継続でおますな・・・・。

初めて落語を聞く方も居られたようで、「時うどん」を。
前座ネタだけに、そつなくこなされるが、落語家入門28年、
逆に、爆笑ネタにするのは、難しいんですな。


二、笑福亭智丸・・・・・・・・「桃太郎」「南京玉すだれ」

智丸さん、初めての出会い、。
まだ、入門五年目、でも、落ち着いていて嫌味のない高座。

客をも、納得させる。桃太郎の噺の由来、語って欲しいですな。

噺が終わった後に、落語家の余芸として“南京玉すだれ”をやってますので、
ご披露したいと思っています・・・と。

すぐ、目の前で見る、“玉すだれ”もつれ合いながら、なかなか難しそう、
たっぷり、楽しませてもらいましたで。

智丸さん、詩人(疋田龍之介)としても、活躍されているようで、
次の6月3日には、中崎町の“葉ね文庫”さんで落語会を・・・。

失礼ながら、落語家さんより詩人として興味津々。
是非、都合つけて参加したいと思っていますが・・・・。


三、笑福亭扇平・・・・・・・・「天狗裁き」「ギター演奏」

夏の噺で「青菜」あたりかと思っていたら、夫婦で夢、「あんた、えらいうなされて」
「天狗裁き」や・・・・、しっかりとしたネタを。

女房が尋ね、近所の男が尋ね、家主が尋ね、奉行が尋ね、最後には天狗が尋ねる。
リフレインのおもしろさはありながら、各人のキャラと興味あり方の使い分け、
そう思うと難しい噺ですな。

人間とは違う天狗の扱いで、この噺の奥行がぐっと変わるんですが・・・
ほんま、難しい噺でおますな。

終わったあと、智丸さんの余芸ではないですが、私もちょっとご披露を、
実はギターをやっておりまして、“ゆず”の歌を一曲。
あのブルースハープというハーモニカをスタンド付きで用意して、
おちゃらけもなく一曲・・・、ハモニカの部分は素敵なんですが、
歌になると声が出ていなく、淋しい限り。

奥さんに「一曲だけにしときや」と出てくる時に言われたそうですが、
さすがお身内、よう解っておられますな・・・・・・失礼。

二回目、8月25日、ゲスト「学天即」
三回目、12月1日、ゲスト「女と男」
四回目、2月23日、ゲスト「桂恩狸」

近いだけに、機会が合えば、お伺いさせていただきまっせ。


チラシと共に置かれていた、“吉本新喜劇の役者”さんのシート。
すっと名前が出る方は五分の一か、知らぬ方が増えたのと歳で名前が出てこないのと。
これからますます、言葉が消えていきますな・・・・嫌ですな。





いずみ山愛新鮮寄席~笑福亭扇平とゆかいな仲間たち
2018年5月26日(土)午後2:00開演
和泉市南部リージョンセンター

一、笑福亭扇平・・・・・・・・「時うどん」
二、笑福亭智丸・・・・・・・・「桃太郎」
三、笑福亭扇平・・・・・・・・「天狗裁き」







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創作精進料理 KU-RI 庫裏

2018-05-26 13:00:00 | グルメ・スイーツ

野菜の蒸籠蒸しと、南蛮ソースの鶏丼


観心寺の台所と書院として使われていた建物。



400年前の建物(庫裏)と北欧テイストがミックスした空間

モダン、精進料理に、感激。

もちろん、味は素晴らしく美味しい。



ただし、普段は、営業日は、月、火、水曜日の11時~15時まで
完全予約制・・・・050-3746-8600

平日だけの営業とは、ちと、難しいですな。
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鳴呼版・太平記~廣田勇介

2018-05-26 12:00:00 | 街で

鳴呼版・太平記~The Urban TAIHEIKI

楠公さんを写真で復活させたいと、楠公像を様々の角度から、
昼夜を問わず、雨の日も雪の日も撮影。

観心寺にて、12枚を選んで展示。(平成30年5月20日~27日)


皇居外苑の楠公像


廣田勇介 さんの フロフィール

山岳写真家、会場に居られて、一人一人に熱心に話しかけられ、
ご自分の作品に対する、熱き思いがヒシヒシと伝わってくる。


各部屋に、ゆったりと展示。


床の間にあるのは、ご自分の法螺貝。


観心寺の“如意輪観音菩薩”(国宝)の写真

年に二日しかご開帳のない、ご本尊。
写真の撮影が許可されたのは、今迄、三名の方のみ。
廣田さん、その中のおひとり。

単なる写真展ではなく、魂が籠った芸術に遭遇。

出て来て良かった、良かった、で、ございます。



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槇尾山 観心寺 (2018・05・26)

2018-05-26 11:00:00 | ご朱印(寺・神社)

高野山真言宗 遺跡本山 観心寺

今日は近くて遠い、河内長野に行こうと、嫁さんと観心寺さんへ。


観心寺のご朱印

701年に修験道の開祖役小角により開かれ、雲心寺と名付けられる。


楠木正成の像


金堂(国宝)


如意輪観音菩薩

ご本尊様で、国宝。年二回、4月17日、18日の二日間のみご開帳。
これは、あとで紹介する“廣田勇介”さんが撮影されたもの、
貴重なお写真です(撮影を許されたのは三名様のみ)。


建掛塔(重要文化財)

三重の塔を建設予定だったが、湊川で正成が戦死したので、
一階の部分のみで、建掛の塔として残る。
茅葺の屋根は凄い。


“星塚”

真言宗を開いた弘法大師空海が北斗七星の力を求め、
七つの石が配置されている。

因みに私は“廉貞星”で、嫁さんは“武曲星”。



中院

観心寺は楠木家の菩提寺で、正成はここで、8~15歳まで
龍覚に仏教修行について学ぶ。


次は、本尊ご開帳の4月17日、18日か、
紅葉の綺麗な秋に来たいですな。

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これで落語がわかる~亰須偕充

2018-05-22 03:04:05 | 本の少し
これで落語がわかる 知っておきたいアイテム112
クリエーター情報なし
弘文出版

☆☆☆

熊本の長崎書店で買った本。

落語の本で、パラパラ見ると何か興味があるところがあったのか、
もう一冊、短歌の本と共に購入。

帰りの新幹線の中で、いっきに読んでしまったけれど、
よく読むと知っていることばかり、新たな発見、感動、は無し。

でも、さらに「昭和の名人」と最近の今なお現役の噺家を16名写真つきで
紹介されているが、そこに上方から唯一載っているのが、文珍さん。

亰須さん、凄くマニアックな選考では・・・・。

現代的なアプローチで新たな笑い、落語を追求している噺家として、
春風亭小朝、立川志の輔、そして桂文珍、さんをあげておられる。

文珍さん、かつて六代目圓生しかやり手のなかった「豊竹屋」「能狂言」を
全くルニュアルして現代爆笑編に換骨奪胎してみせたと・・・・。

文珍落語はことのほか人間的だ。人間のおもしろさが宿っていれば、
古い噺もなるべくそのままやるし、そうでない噺は大胆に手を入れて新作仕立てで
蘇生させる。この人の新作が新作臭くなく、熟成した古い噺のように聴けるのは、
柔軟であたたかい人間表現がいつも基本にあるからだろう、と絶賛。

是非、贔屓にしている鶴二さんにお願いして文珍師匠に「豊竹屋」をつけていただき
聴いてみたいもんですな・・・・。

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現代秀歌~永田和宏

2018-05-17 03:03:03 | 本の少し
現代秀歌 (岩波新書)
クリエーター情報なし
岩波書店

☆☆☆

現代の秀歌として100年後に残したいと願って、
永田和宏が主に昭和の時代に本格的活動を始めた1970年以前の
生まれの方たちの100首をとりあげた。

既に、何度も紹介した歌もありますが、整理を兼ねて、ここに記録を

たとえば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行つてはくれぬか
河野裕子『森のやうに獣のやうに』(昭47年、青磁社)

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生
栗木京子『水惑星』(昭59年、雁書館)

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
俵万智『サラダ日記』(昭62年、河出書房新社)

一度だけ「好き」と思った一度だけ「死ね」と思った 非常階段
東 直子『春原さんのリコーダ―』(平8年、本阿弥書店)

次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く
奥村晃作『三齢幼虫』(昭54年、白玉書房)

神はしも人を創りき神をしも創りしといふ人を創りき
香川ヒサ『fabricaファブリカ』(平8年、本阿弥書店)

そんなにいい子でなくていいからそのままでいいからおまへのままがいいから
小島ゆかり『獅子座流星群』(平10年、砂子屋書房)

ときにわれら声をかけあふどちらかがどちらかを思ひ出だしたるとき
岩田 正『卿心譜』(平4年、雁書館)

終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて
穂村 弘『シンジケート』(平2年、沖積舎)

退くこともはやならざる風のなか鳥ながされて森超えゆけり
志垣澄幸『空壜のある風景』(昭52年、反措定出版局)

父十三回忌の膳に箸もちてわれはくふ蓮根及び蓮根の穴を
小池光『日々の思い出』

秋分の日の電車にて床にさす光もともに運ばれて行く
佐藤佐太郎『帰潮』

こんなところに橋のありしか自転車を押しつつ渡る駅裏の川
内藤 明『斧と勾玉』

階段を二段跳びして上がりゆく待ち合わせのなき北大路駅
梅内美華子『横断歩道』

茂吉像は眼鏡も青銅こめかみに溶接されて日溜まりのなか
吉川宏志『青蝉』

一日が過ぎれば一日減ってゆくきみとの時間 もうすぐ夏至だ
永田和宏『夏・二〇一〇』(平24年、青磁社)

こうしてみると、詩集のタイトル、お題って、
なかなか凝っていておもしろいもんですな。

そして、出版社も個性揃いですな。








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はーはー娘が彼女の王子たちに出逢うまで~雪舟えま

2018-05-15 04:03:02 | 本の少し
はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで (現代歌人シリーズ20)
クリエーター情報なし
書肆侃侃房

☆☆☆

歌人って、時として作風が変わるものなのか。

先に読んだ歌集「たんぽるぽる」(2011年発行)では、好きな歌が沢山あったのに、
今回の「はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで」(2018年発行)では、少ない。

淡い恋心を抱くふたりから、意志をもった、“楯”“緑”を主人公にして
詠まれていきます。
より内面に深く入った歌ばかりで、正直私には突き刺さる歌は少なくなってしまいました。

歌人が昇華する次元に、わたしは追いつくことができません・・・・残念。


そのなかで気になった歌を・・・

想像しうる最高に寒い場所にいるつもりで抱きしめてみて

俺の心はきれいじゃないなんて上等だ わたしは空に目くばせをした

豆本を買ってあげたいカナブンの誠実そうな体の厚み

夏布団わたしのパンツがみえたならそれはおみくじ、 いつも大吉

声や歌つきあう人や住む場所が変わってもまだこの星のうえ

腕を通せば歓迎されているように青いセーターひんやり柔らか

ちはやぶるティファール 電気で沸いた湯の冷めやすさごと味わっている

ほんとうはなにが得意なのと問えば「焼きそば」というホットプレート

ソフトクリームのらせんチュッと吸って 素敵なキスが降りてこんかな

案外と水たまりの多い道でしょう おまえに自慢する雨の朝

 砂糖 イイネ 砂糖は駄目 ソレモイイネ いいからもっと近くにおいで
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かなしーおもちゃ~枡野浩一

2018-05-12 05:05:05 | 本の少し
かなしーおもちゃ―あるある短歌〈1〉 (ココログブックス)
クリエーター情報なし
インフォバーン

☆☆☆

あのカリスマ歌人、枡野浩一さんの本。
“葉ね文庫”さんでお奨めして頂いた中の一冊。

昨年の秋に短歌をかじりはじめた時には、
入り易くてあるある短歌ですんなり詠めた歌が多かったのですが、
今回は、なぜかそそる歌は少ないようで、私の好みが変わってきたのか、

まずは、その歌の紹介

好きなコが「フラレちゃった」と胸で泣く かなりのしみだ これがかなしみ (木下愛郎)

笑ってもいいけどここで笑ったらあなたに嘘をつくことになる (丹生谷歩美)

メリットがあればいいのよ女にも 結婚すれば歳がとまるとか (紫月美夜)

片手間でおやりなさいよ恋くらい 手相も見ずに新宿の母 (野良ゆうき)

日曜の昼はビールと決めている 恋の話は聞きたくないよ (英田柚有子)


[短歌道]と、マスノ師の教えが書かれているので、
今後の短歌づくりの参考に、覚え書きとして書いておきます・・・・。

○ 平凡ではない意見、言われてみるとなるほどと思えるような発見を歌にしよう!
○ 自作が「あらすじ短歌」になっていないか気にしてみよう!
○ 散文としても端正で、五七五七七のリズムも美しい、欲張りな短歌をめざそう!
○ 表記の仕上げまで神経を行き届かせよう!
そして自分のルールをひとつひとつ見つけていこう!
○ いろんな人の作品(短歌に限らず)をなるべくたくさん読んで、
だれかの何かに似ていない短歌をつくろう!
○ 短歌として一見うまくまとまってしまったら、
ありがちな手法をつかっていないか、自問してみよう!

できておわりではなく、しばらくねかせる、
ワインのごとく熟成の期間が必要ですよね。

(ちょいと、わかってきました、えっへ)
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「暇活」短歌がつくれたら(2018.05.11)

2018-05-11 22:19:11 | 短歌

「暇活」短歌の会


「萌」・直木三十五記念館

なかなか日程があわなくて、久しぶりの参加。

例によっておみくじを引いての、
私の今日のお題は「雑誌」と「散歩」

ごまめ短歌

見開きで我の心と対話する読むというより眺める雑誌

揺られつつ買ったばかりの短歌誌をエロ本のごとく小さく覗く
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第385回・上方落語の会

2018-05-10 22:32:46 | NHK上方落語の会
第385回・上方落語の会



鶴二さんは、「祝いのし」

落語のお友達がご一緒にとお誘いを・・・・。

お席は中央ながら、ほぼ2階席の15列目、
舞台は遥か彼方でしたな。

一、露の眞・・・・・・・・・・・「千早振る」

でてくるなり「男とちがいます」と、言い添えておかないと、
どちらやと疑問が渦巻くままに、落語が終わってしまってイケませんので・・・。

「崇徳院」といい、「千早振る」、「道灌」、昔の人は和歌が下地にあったんですな。


二、林家笑丸・・・・・・・・・「宿替え」

引っ越し先で、八寸の瓦釘を打つところからはじまり、
お向かいへ、そして釘を打ってしまったお隣へと、
その亭主のあほさ加減は、笑丸さんの独断場。

最後は、終わりかけたとみせて、更に続く、「明石飛脚」の手法。
二回繰り返して、三度目で落語は終わり・・・・・と、みせかけて

「うしろ面」の踊りを、NHKの「わろてんか」では、
藤井隆さんに指導したのは、笑丸さんとか・・・。

その笑丸さんの「うしろ面」の踊り、初めてみましたが、なかなかのもん、
ウクレレと何でもできる器用さと努力家なんですな。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・「祝いのし」

よろしおますな。 鶴二さんの「祝いのし」
あとで、小佐田定雄さんが、喜六が先代の文枝さん、家主が六代目松鶴さんで、
面白かった、ホンマ良かったよ、と、絶賛されたと。

「祝いのし」は三代目春団治さんの十八番でしたが、
また新しい「祝いのし」が登場しましたで。

サゲは、「アワビ(おわび)の印 持ってきた貝(甲斐)がありました」と
新しい形・・・・18分、コンパクトまとめながら爆笑編でおます。
鶴二さん、また、聴いてみたみたいネタ、増えましたな。


四、桂あやめ・・・・・・・・・「恋する更年期」

おばさんが、若い彼氏ができて、友人にあれこれ惚気をいいながら
彼氏の思いに疑心暗鬼・・・。
、誕生日に高価なプレゼントをおねだりすると、
音信不通に・・・・・振られた思っていたら、外洋漁船に乗ってアルバイト
プレゼント資金をつくっていたのだと・・・・。

思わず、良かった、良かった、と思いきや・・・・オチは・・・・。お楽しみに。


五、桂米左・・・・・・・・・・・「持参金」

正統派、米朝一門の米左さんの「持参金」。
きっちりと、噺のおもしろさが、伝わってくる。


お腹の大きくなったおなごしを出入りの者の嫁へ、
今では、セクハラ、パワハラ、で訴えられそうな話ですな。

女性にはまこと失礼な噺ですが、
「金は天下の周りもの」とようできた落語でおますな。


六、桂雀三郎・・・・・・・・・「船弁慶」

夏の噺は沢山ありますが、上方らしいといえば、
この「船弁慶」と「次の御用日」そして「遊山船」あたりですか。

師匠の枝雀さんとはちょいと味付けの違う「船弁慶」。

この夏、あと何回、「船弁慶」と出会えますやら、
でもこれから、大阪の暑い夏の到来でおますな。


第385回・上方落語の会
2018年5月10日(木)
NHK大阪ホール

一、露の眞・・・・・・・・・・・「千早振る」
二、林家笑丸・・・・・・・・・「宿替え」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・「祝いのし」
四、桂あやめ・・・・・・・・・「恋する更年期」
仲入り
五、桂米左・・・・・・・・・・・「持参金」
 六、桂雀三郎・・・・・・・・・「船弁慶」


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ブッタとシッタカブッタ・3~小泉吉宏

2018-05-09 00:14:40 | 本の少し
ブッタとシッタカブッタ 3 なぁんでもないよ【新装版】 (コミックエッセイ)
クリエーター情報なし
KADOKAWA / メディアファクトリー

☆☆☆☆

「ブッタとシッタカブッタ」シリーズ、第三巻、シリーズ完結編。
といいながら、続編ともいえる、“愛のシッタカブッタ”と“ブタのいどころ”も
出版されているようで、また機会があれば読んでみたいですな。

ものの見方の癖を知れば、人生と自分が見えてくると、
作者はあとがきでも言ってますが、漫画を描いている意識はなく、
むしろエッセイを書いているような気持ちでしたと・・・。

読書に関するところをご紹介すると、

『読書』

本を読んで感動した時たいせつなのは

誰が書いたのかということより
自分が読んで感動したということである

感動とはそこに書かれていることで
見つけた自分の心である

読書とは著者との対話ではなく
本を通しての自分の心との対話である


『本と自分』

本に感動して
自分の心を見つけたとしても

いつまでも本の中に
いるわけにはいかない

・・・・・・・・

自分の現実に帰るしかない


『「空」という言葉がある』

空ということは

全てでもあるということ

空を知ったら

満ちていることも知る

空は無いでもあるでもない

無いでもあるでもないということでもない


読み終わったとき、静かに本を閉じる・・・・
そんな気持ちにさせてくれます。
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ウタノタネ~天野慶

2018-05-08 05:06:07 | 本の少し
ウタノタネ―だれでも歌人、どこでも短歌
クリエーター情報なし
ポプラ社

☆☆☆☆

実は、2月にまちライブラリーで借りて読んだんですが、
どうしても、手元に置いておきたくて、“葉ね文庫”にて買った本。

ということで、既にレビューアップはしているのですが、
迷ったあげく、再度レビューをさせていただきます。

天野慶さん、NHK短歌の4月号より、「短歌のキップ拝見します」のコーナーを担当、
偶数月で、奇数月は私が今お世話になっている牛隆祐さんが担当、凄い。

今回は、前回挙げた以外の短歌を紹介。


まずは、天野慶さんの歌から・・・・・・

君とした雪合戦のあの雪の白さを超えるものはまだない

古ぼけたトランク買っていつかいく時間旅行のための準備を

夏草のなか見た笑顔ならあげられるものすべてをあげる

5メートルほどの永遠 泳いでも泳いでも壁に手が届かない

放課後の校舎に昇る半月はなにより高い場所を照らして

誰からとなくリコーダー吹きはじめ夕焼け空は街に溢れる

最上階には青空が待っているエレベーターのやってくる音

初恋はとぎれとぎれのラジオから聴こえる唄のようにせつない

番付は横綱 流した涙だけ強くなれるというのであれば


あとは、ページの耳のところに紹介されている他の方の歌から・・・・

今夜のわたしは桔梗の声で話すからキャッチホンは無視してください (江戸 雪)

五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠い電話に弾むきみの声 (小野茂樹)

きみが歌うクロッカスの歌も新しき家具の一つに数えむとする (寺山修司)

重要と書かれた文字を写していく なぜ重要かわからないまま (加藤千恵)

茶碗の底に梅干の種二つ並びおるああこれが愛と云うものだ (山崎方代)

夏ゆけばいつさい棄てよ忘れよといきなり花になる曼珠沙華 (今野寿美)

元禄寿司従業員控室入口に「会議中」の紙 ぼくもまぜて (斉藤斎藤)

泣くおまえ抱けば髪に降る雪のこんこんとわが腕に眠れ (佐佐木幸綱)

うぬぼれていいよ わたしが踵までやわらかいのはあなたのためと (佐藤真由美)

この空に数かぎりない星がありその星ごとにまた空がある (沢田英史)

明日消えてゆく詩のように抱き合った非常階段から夏になる (千葉 聡)

今日一日終わればきっと楽になるたぶん明日も思うことであれ (森本 平)

日を浴びてもみぢが谷へ落ちてゆくそれは終わりといふことぢやない (柳 宣宏)

色んな歌人の方がおられますな・・・・。
今、一番気になるのが、加藤千恵さんでおます。

「ハッピイ・アイスクリーム」、手にしたいですな。

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笑福亭鶴二独演会

2018-05-05 23:28:56 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二独演会


笑福亭鶴二独演会


50歳、節目の年。


桂文珍さんの寄稿、シャレてますな。


一、露の紫・・・・・・・・・・「看板の一」

出てくるなり、鶴二師匠の芸能生活25周年の落語会。
あれっまちごてるで・・・。13才で弟子入り志願、19才のとき正式に弟子に。
今、50才、何から数えても、?でおます。

マクラでは、大阪と東京の違いは、ああ、“江戸荒物”かと思いきや、
博打の噺で「看板の一」へ。持ち時間も少なく、焦り気味の紫さん。

憧れの人を模倣しようとするアホ、ばくち打ちのカッコ良さだけではなく、
江戸っ子のかっこよさまでマネようと、二重の真似しに戸惑うが・・・・。

正直、博打のシーンが薄れて、最後の緊張感まで薄れてしまったようで。

でも紫さん、記念の落語会、開口一番、お疲れ様でおました。

二、ビックリツカサ・・「マジック」

「ビックリ、ビックリ、ツカサ」、折角みんなで練習したのに、
声を揃えて言ったのは、最期も最後の一回だけ。

やはり、時間の関係か、スカーフと大きなトランプのマジックのみ。

あまりの早い高座で「ビックリ、ビックリ、ツカサ」、さんでおました。

三、笑福亭鶴二・・・・・・「浮かれの屑より」

鶴二さんの登場。 髪型も髪の色も替えて、ちょっと貫禄の雰囲気。
今年、50才になりましたが、師匠の松鶴が生誕100年。
9月には、繁昌亭、一門総出での公演となります、と。

噺は「浮かれの屑より」通称、「紙屑屋」。

よろしいな、和女さんと薫子さんの素敵な下座からのお声。
「吉兆廻し」、義太夫で「義経千本桜の道行、吉野山」、長唄で「京鹿子娘、道成寺」
踊りも入っての高座ですが、日舞を習われている鶴二さん、そのしぐさのきれいなこと。

手毬をついて、中腰で回るんですが、年いってからは辛い演目。
そうすると、あと何回、鶴二さんの「紙屑や」聴けることやら。

上方らしい、噺に、感動でおます。


四、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」

鶴瓶スマイルで登場。

楽屋見舞いの方がひっきりなしに来て、てんやわんや。
私のすぐ上の、小学生落語家だった、手遊(おもちゃ)さんも来られて
お会いしましたし、忙しい、忙しい。

今日のギャラについて、前回は「ええよと」と返したが、
「兄さん、些少ですが、些少ですが」と何度も言われたが、「今日は、もらうで」と。

前回、鶴二の独演会にでたとき「何をしたかと」鶴二に聞いても、
はっきりせず、やってないと思うので「青木先生」を・・・・。

私の記憶ではそのときは確か「癇癪」をされたようで・・・・。

「青木先生」三度目の出会いですが、先生の表情バージョンアップで
更に進化していて、おもしろい。
今日、初めて落語を聴くという方もお二人お連れしたので、
色んな落語に出会えて、御満悦でしょう・・・・・「ピィ―」。


五、対談・・前田憲司&笑福亭鶴二

前田憲司さん、落語演芸研究家。
前田さん、松鶴師匠が亡くなられたあと、遺品とかを整理をお手伝いされ、
そのとき、手伝いで来てたのが鶴二さん、当時19才。

前田さん、お子さんができたときでホームビデオを買ったばかり、
そのビデオで、松鶴師匠のお家の中を撮っておられた貴重な映像を舞台で映写。

やさ男の鶴二さんが、チラチラ映る。まるで別人ですが、声は鶴二さんで間違いなし。
あんな若い時から、落語家目指していたんですな・・・・立派になられて、感激ですな。

鶴瓶さんも参加されて、松鶴師匠の思い出話に・・・・・・。


六、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」

子供の日にちなんで「子は鎹」。

今、上方でされる「子は鎹」はほぼ、ざこばさんのスタイル。
母親が寅ちゃんを連れてでていき、親父が道端で偶然会う形。

鶴二さんのは、父親と寅ちゃんが一緒に暮し、母親がひとり家を出て行った形。
どちらが良い悪いではなく、どんな噺でもこんな形もあったんですよと、
後世に残す事も大切でおますな。

子供にとっては、父親についていくのが良いのか、母親についていくのが良いのか、
金のある無しではなく、愛情の大きさで、というと判断つけるのも難しいですな。

でも、親子三人、一緒に暮らせるようになって、よろしおましたな、寅ちゃん。

たっぷりの鶴二さんの独演会、よろしおましたで。


笑福亭鶴二独演会
2018年5月5日(土・祝)午後6:30開演
国立文楽劇場


一、露の紫・・・・・・・・・・「看板の一」
二、ビックリツカサ・・「マジック」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「浮かれの屑より」
四、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」
仲入り
五、対談・・前田憲司&笑福亭鶴二
六、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」


三味線・・・入谷和女・はやしや薫子
鳴り物・・・笑福亭生寿・桂治門・笑福亭呂好
笛・・・・・・・笑福亭松五
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ヴィアーレ・米朝一門落語会

2018-05-04 00:54:29 | ヴィアーレ落語会

今日は、連休中ですが会社のある本町へ、
でも仕事ではなく、嫁さんとヴィアーレでの落語会へ。

今回は7列目中央の見えやすいお席。

一、桂りょうば・・・「ろくろ首」

枝雀さんの息子、りょうばさん。

どこか仕草に、枝雀さんがチラチラ。
まだ、本格的にプロになって2年ですが、アマチュア時代が長く、
しゃべりは達者、まあ開口一番に「ろくろ首」をもってくるなんぞ、
なかなかのもん、是非お父さんの十八番、どれだけ彷彿させるのか
聴きたいもんですな。

二、桂ちょうば・・・「時うどん」

17年目のちょうばさんが、前座ネタの「時うどん」を、
それも、米朝一門がされるひとりでうどん屋をひやかす
東京からのバージョンではなく、喜六清八がひっぱりなで
繰り広げる二人バージョン。

東京でいう、真打前の油の乗りきった二つ目という位置のちょうばさん。
繰り広げる、前座噺は安定感があって、よろしおますな・・・・。


三、桂南天・・・・・・・・「粗忽長屋」

待ってました・・・南天さんの登場。

よろしいな、このおっちょこちょい、クレージーさ、ナンセンスさ、が満開、
息も継がさぬ展開、南天さんワールド全開。

何度も聴いてみたい南天さんの十八番に間違いない
「粗忽長屋」の登場です。


四、桂南光.・・・・・・「義眼」

今日のメンバーをみると、枝雀一門とざこば一門の落語家さん。

米朝一門でも、個性がでているお二人ですな。

この「義眼」三回目、この様な時間調整の為の短めで、
他の演者がまず演らない、十八番とも言えるネタ、便利ですな。

私があげる南光さんのベスト演目は「小言幸兵衛」でおます。
又、じっくり聴いてみたいですな。

五、桂ざこば・・・・・「ざっこばらん」

この頃、ようやく落語をされ始めたと聞いていて「笠碁」あたりかと
期待していたのですが、脳梗塞の病気のハナシを、それもなかなか言葉が
でてこず、リハビリ兼ねての高座・・・・・。

途中、自分でも困りはてて、舞台袖の塩鯛さんあたりに救いの目を・・・・。

結局、落語をせずに降板・・・・演目表をみると「ざっこばらん」と。


六、桂塩鯛・・・・・・・「天狗裁き」

ざこばさんの後は弟子の塩鯛さん、入れ替わってのトリ。

演目は「天狗裁き」、どっしりとした噺に。

リフレインのおもしろさ、
最後にでてくる天狗の人間離れした威厳に満ちた表情が好き、
最後に、「あんた、どんな夢見てるんや」で女房にゆり起こされる。

リフレインの極致ですな。


本日も、米朝一門の充実の落語会、じっくり楽しめましたで・・・・。


ヴィアーレ・米朝一門落語会
2018年5月3日(金・祝)午後2:00開演
本町・ヴィアーレ大阪

一、桂りょうば・・・「ろくろ首」
二、桂ちょうば・・・「時うどん」
三、桂南天・・・・・・・・「粗忽長屋」
四、桂南光.・・・・・・「義眼」
仲入り
五、桂ざこば・・・・・「ざっこばらん」
 六、桂塩鯛・・・・・・・「天狗裁き」

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