ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

素敵なプレゼント・ふたつ・

2011-06-28 23:00:48 | 街で
ありがとうございます。
先週・落語友達に頂いた素敵なプレゼントでおます。


落語日記さんに頂いた、「中央区史跡文化事典」。
会社からほん近くにある綿業会館を初め、周辺には、史跡、歴史的遺物がいっぱい。
街探索の愉しみが増えましたな。



つっち―さんに頂いた、「あんしん生命」のマグカップ。
今回は、落語家の高座姿、ひつじさんで「あんしんセエメエ」なんですな。



座布団10枚の上には、なぜか亀が乗っている。


感謝・感謝・でございます。


にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こごろうのワハハ落語会

2011-06-25 20:49:15 | 南天(こごろう)の会

さやかミニ落語会・・・こごろうワハハ落語会

岸和田から泉ヶ丘を通って、狭山へ、車で30分、近い、近い。


SAYAKAホール・立派なガラス張りの建物。


1Fにおられた、ガードマンの親切なこと。狭山市のサービスの高さを感じますな。


いつも以上に大入りの会場とか・・・こごろうさん人気か。

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・「代脈」

開場前の入口を私服姿の鯛蔵さんがウロウロ。
まだ、高校生か大学生に見える若々しさがある。
さすが8年のキャリア、しっかりとした高座で、楽しませてくれる。

演目の「代脈」、もっと色っぽい噺であったとの想いがあったのだが、
茶菓子の羊羹を食べるのはしぐさなどは、若い修行生らしく嬉しそうだが、
お嬢さんへの診察のところはいたってアッサリ、やはり、R-18向けての代脈はまだ早いのか、
いたって、さわやかな健全なる鯛蔵さんの「代脈」でおました。


二、桂まん我・・・・・・・・・・・「桑名船(巌流島)」

久しぶりの、まん我さん。

今日は、12時前まで、京都KBSで仕事。
阪急でと思うと、不通。JRへと思うと、運悪く事故で遅れている。
京阪では、時間がかかり過ぎるので、ここの2時開演には完全に遅刻。
では、どうして、こにいるのか・・・・・・実は新幹線を利用して来ました。
今、着いて、ホッとしています・・と。

そのあと、ざこば師匠と車で仕事へ行った帰り、車のガソリンが無くなって
焦ったハナシなど、マクラで充分楽しませてくれる。

噺は。「桑名船」・・東の旅で、桑名から熱田の方へ船で・・という説明があったのですが・。
東京でいう「桑名船」は、上方でいう「兵庫船」。今日、聴いたのは、東京でいう「巌流島」。
でも、これが、こちらでいう「桑名船」か・・・ややこしい。
でも、確か、文太さん以外で聴いたことのない噺、こんな噺をもってくる、まん我さんに、感激。

騙されて先に陸に上げられた侍に対する、船の中からの客の罵声が楽しい。
侍が、骨董屋の対応が悪いと手打ちするとか、仲裁に入った老侍と真剣にて勝負する。
陸に上げられて、怒って、海へ飛びこむ・・・船の底に穴を開けて・・皆を沈める・・。

次々おこる事件に、乗客の立場のつもりで見ている会場のお客さん、
この侍の乱暴と無理難題さと、初めて聴く方が多いお客様のドキドキ感の相乗効果で
まん我さん、この噺のミステリー感をうまく、活かしている。

この噺、「桑名船」をもってきた、まん我さんに感服でおます。


三、桂こごろう・・・・・・・・・「壺算」


得意の、大阪のオバチャンネタに、今回は大阪のオッチャンネタがプラス。
いつもながらの人間ウォッチが、最高に楽しい。

お馴染の「壺算」ですが、喜六は喜六で能天気。
店を出てからも、「清やん、ほんま買うのん上手やな。」「7円の壺、6円で買うて、1円も得や」
二回目も「ほんま、あの、番頭あほやな」、「あいつ、壺の3円、足すのん、忘れてとんねん」
こんな、こごろうさんの、だめおし的な笑いの演出が大好き。

瀬戸物屋の番頭は、何かおかしいとは思っているが、答えをだせないもどかしさ・・。
その動転振りは、誰にも増して、こごろうさんの最骨頂でおます。

「3円と3円が・・・3円と引き取る3円50銭の壺で、・・・6円50銭。」
蓋付の甕を買いにきた客とのやりとりに更に混乱して、
「3円・・と3円・・・12円50銭。」・・・・最後には・・「・・・・・21円50銭。」

でも、この簡単なトリックに、番頭だけではなく、何度となく、騙されている自分にハタと気付く。
解っていながら騙される自分自身を楽しむのが、「壺算」の良さ・・・。
やはり買い物は、いや「壺算」は、こごろうさんに限りますな。


こごろうのワハハ落語会
2011年6月25日(土)午後2:00開演
SAYAKAホール

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・「代脈」
二、桂まん我・・・・・・・・・・・「桑名船(巌流島)」
三、桂こごろう・・・・・・・・・「壺算」

今後の・さやかミニ落語会
2011.8.27・・阿か枝のほのぼの落語会・・阿か枝、風喬、団姫
2011.10.15・・歌之助のとっておき落語会・・歌之助、吉坊、吉の丞
(吉坊さん目あてで、嫁さんの分と二枚チケット購入
帰って、嫁さんにいうと「ええ、もう、そんな先の分なん・・・・。」と、)


にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弟子ってええもんやなぁ~桂ざこば

2011-06-23 21:52:58 | 本の少し
わかってぇなぁ! 桂ざこばのざっこばらん2
クリエーター情報なし
ベストセラーズ


ざこばさんの、二冊目の本。夫婦のもめごと。日常での喧嘩、もめごと。
普段マクラで聴いているようなはなしが、次々登場。

落語のはなしはいたって少ない。
その少ない落語の話は興味深く楽しい。
米朝師と、松鶴師匠と春団治師匠、それぞれ稽古のつけ方が違っているが、
ざこばさん、当時朝丸さんがいかに可愛がられていたかが窺える。

でも、つくづく“弟子”って、ええもんや、と思えるようになったと。
普段、やっているネタでも、勢いでパーツとしゃべっているもんですから、
少々間違うててもそのまんまやり続けてることもあるんですよ、と。

例えば、(「強情」と思えるが)、「金貸してくれ!」、「うちは金ない!」、
「いや、あんたとこ有る!」と食い下がれて、「いや有らへん。有るように思うてないのが、お金。
ないように思うて有るのが借金!」と、突き放すんです。が、「有るように思うて」やないんですわ。
ホンマは「有るように見えてて」や。教えている最中にハタと気づくわけで、「アレ、違うで!」と。
ほんで弟子に言うと「いいえ、師匠が“思うて”と教えてくれはりました」やて、
完全に僕の間違いですと・・・。

たまに、遠のいているネタをつけてやってると弟子よりもオモロなってきたりして、
「また、このネタやったろ」と意欲がわいてきたりして、ものすごくプラスになると・・・。
十五才から落語をやってきて、弟子や稽古ってええ問やと思える今日この頃と・・・。
あの、大雑把に見えるざこばさんでさえ、弟子については正面から向き合っているのがわかる。

親になって初めて解ることがあるように、弟子をとるということは、ほんと大切なことなんですな。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな噺家は、もう出ませんな~京須偕充

2011-06-21 05:40:38 | 本の少し
こんな噺家は、もう出ませんな 落語[百年の名人]論
クリエーター情報なし
講談社


いたって難解、京須偕充が云う、「名人」とは、誰とは一切明言していない。
ただ、始祖、三遊亭圓朝であり、四代目橘家圓喬、初代三遊亭圓右とかが紹介されているが、
音源もなく、いたって過去の「名人」をロマンとして、あげている。

昭和の名人として、「文楽、志ん生、圓生」そして、更に範囲を拡大して、三木助、小さんを含める
でも、それも、ご自分のことばではなく、小島政二郎氏のことばとして述べている。

昭和に活躍した、その他多くの噺家をあげながら、「名人」とは、ほど遠いことのみをクドクドと
述べている、そこには「名人」とは現存の人材に対する称号であるよりも、いささかの、あるいは
それ以上に過去の人材に捧げる尊称になっている。

「名人」を語るという作業は、過去を懐かしみ、その時代を知っている年寄りの特権なのか。
私にとっては、あまりににも古すぎて、難解の一言でおます。

著者も、最後に自省なのか、名人談義に疲れたので、あと少々お付き合いとして、
「私が見てきた亡き十人の噺家」を追加しているが、ほとんどが世間の名人談義の
立役者ではあるが、これは私のの選んだ「昭和の名人」ではないと断っている。

年代順に、一、五代目古今亭志ん生・ 二、八代目桂文楽・ 三、三代目三遊亭金馬・ 四、八代目林家正蔵
五、八代目三笑亭可楽・ 六、三遊亭圓生・ 七、三代目桂三木助・ 八、五代目柳家小さん・
九、十代目金原亭馬生・十、三代目古今亭志ん朝であるが、誰もが、著者にとっては名人ではないらしい。

読んで感じるのは、落語「百年の名人」論とあるが、生の落語が最高なように、落語家の好みを語るのも、
落語という芸が、聴き手の頭の中での想像に委ねる芸だけに、同時代に生きなければ、
語る資格はないようですな。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なにがなにやらわからない~田中啓文の忠臣蔵

2011-06-19 08:24:57 | 本の少し
チュウは忠臣蔵のチュウ (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋



「もう・・・なにがなにやらさっぱりわからぬわ!」と、
内蔵助が叫ぶところがあるが、私とて、同じ。

粗筋は、江戸城殿中で、播州赤穂の城主浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央に
刃傷に及ぶ、これすなわち、忠臣蔵なのだが・・。

そのあと、内匠頭は身替りが切腹して、延命、影の人となる。
四十七士も、身替りが切腹、これもまた延命。

討ち取ったと思った上野介も、実は身替わりで、生き延びている。

世間では、仇討をし潔くよく切腹した義士と、武士の鑑と、賞賛しているのに
実は、すべての者が生きているとは、
「もう・・・なにがなにやらさっぱりわからぬわ!」のことば、そのままの感想。

出張中で、読む本がこれ一冊でなければ、到底最後まで読了しなかったであろう本。
田中啓文さんは、やはり、笑酔亭梅寿謎解シリーズの落語噺に限りますな。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

えこひいきでっか~上方落語のネタ帳

2011-06-17 00:10:47 | 本の少し
上方落語のネタ帳
クリエーター情報なし
PHP研究所



新聞広告があったので、紀ノ国屋で最初の「青菜」を見ると、
聴かせるセリフと、名人が語るがおもしろくて即購入。

サブタイトルが、1分でわかる噺のあらすじ笑事典とあるし、
その他の噺では、単なる筋書きで、興味あるハナシも少なく
108つのネタを読むのには、4~5時間で終了。

名人の紹介も、枝雀さんを筆頭に、ほぼ米朝一門だけの紹介。

今や、上方落語ブームで、各ネタ、得意ネタとしている、中堅、若手の噺家が
多々いてるのに、小佐田さん、他の一門が一切ないのは、ご覧になっていないのか、
それとも米朝一門のおかかえなのか、CDとかDVDからしか
他の一門は評価されないようで、非常に残念。

やまだりよこさんの、「上方落語名鑑」は、
何度も何度も、読みかえしている私の座右の本なのですが、
この「上方落語のネタ帳」は、
なぜか読み返すことの少ないであろう気がする本でおますな。


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落語でひもとくニッポンのしきたり~田中優子

2011-06-11 01:41:05 | 本の少し
江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか? 落語でひもとくニッポンのしきたり (小学館101新書 84)
クリエーター情報なし
小学館


題になっている「江戸っ子はなぜ、宵越しの銭を持たないのか」という章では、
金も出世も災難と言いきる。宵越しの銭を持たないという生き方の基本になっているのは、
「金離れがよく物事に執着しない」という生き方。儒教は商業を「悪」と位置づけた。
物を生産せず、右から左へ動かすだけで利益を上げるからだ。しかし人間生活には流通は
欠かせない。そこで、江戸時代の商人は、「信用」を第一に考えた。

大きな収入が集中した豪商の時代には、彼らは、運河の開削や洪水防止の為の運河の整備、
橋の整備、港の建設など自らの商売に役立つとともに、社会に大いに貢献した。
中小商人は、「質素倹約」であり、「稼ぎ過ぎない」というのが、儒教的倫理観である。
儒教仏教両方に共通するのが、商人の「社会的貢献」だと。
仕事は「私する」ものではなく、社会を豊かにするものと。

「宵越しの銭を持たない」の「銭」は、職人たちにとっては仕事の結果であり、
その仕事の結果を自分の為にだけに使わない、人と一緒に生きていくのだ、
というのが、この言葉の意味だと、

この今の時代にとって耳が痛い様な、自己責任とか言いながら弱者切りすての風潮。
「足るを知る」「ささやかな幸せ」なんぞ、震災後の今だからこそ、見直すべきことと感じる。

小学館が刊行したCD付の隔週刊誌「落語・昭和の名人・決定版」に江戸学者、田中優子さんが
連載した「江戸のしきたり」をまとめたもので、落語ファンなら、落語の世界に浸りながら
愉しめます。

でも、誰か上方の「気で気を養う」なんぞの、庶民の底ぢからの笑いで吹き飛ばす、
上方のお人の気質はいかなるものか、の本を書いてもらいたいもんですな。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短歌ください~穂村弘

2011-06-08 05:45:53 | 本の少し
短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)
クリエーター情報なし
メディアファクトリー

☆☆☆

この本は、「ダ・ヴィンチ」に2008年5月号から2010年10月号まで掲載された
「短歌ください」をまとめたものとか、読者の投稿による短歌に、穂村弘が選び、
多少の選評を加えたもの。
投稿作品でありながら、あまりの、読者の切り口の斬新さに驚く。

短歌を読み、穂村さんの選評を読み、最後に作者の性別と年齢を見る。
納得する時もあれば、えぇと想像していた人物との差異に、もう一度読み直すこともたびたび。
短歌の中に、含まれる情景、心情、を想像摺るのは、落語の世界に相通じるものがある。

気に入ったというか、解りやすかった、作品を紹介。(あえて、作者、性別、年齢も列挙)

[恋愛]
銀行で暗証番号入れるたびに隣の君にゴメンと思う (編集部S・女・30代)
ごめんなさい。絶対告白しないから、どうか近くに置いて下さい (百舌・男・18歳)
もし俺が宇宙人でもとりあえずいい人止まりで終わるだろうな (木下侑介・男・22歳)
[数]
「日本野鳥の会」にいたという人よ 私をかぞえたことありますか (やすたけまり・女・47歳)
四十肩 三段腹に 二十あご 一重まぶたで ツンツルあたま (水野川順平・男・32歳)
おにぎりを三個持たせる母が言う余れば誰かに差し上げなさい (ヒポユキ・男・44歳)
[音]
最後だし「う」まできちんと発音するね ありがとう さようなら (ゆず・女・18歳)
[眠り]
つむってもひかりが入ってくるのです。うすい瞼はお嫌いですか? (いさご・女・19歳)
[家族]
野菜ならどんな物でも漬け物にすると宣言父の信念 (晴家・男・26歳)
靴たちのそれはそれは美しく並ぶ玄関にいる (陣埼草子・女・31歳)
[機械]
ケータイの電池の値段ケータイで調べてるうちに電池が切れる (ヒポユキ・男・44歳)
考えることはあっても想うことのないロボットに僕はなりたい (まつもとよういち・男・33歳)
[匂い]
どの道を帰ってきたの全身に悲しみの匂いこびりついてる (西野明日香・女・47歳)
君は君の匂いをさせて眠ってる同じシャンプー使った夜も (ひろ・女・19歳)
[乗物]
午後28時の人と隣り合い電車に揺られている午前4時 (亜にま・女・20歳)
[時間]
奈良の鹿虚空を見つめ動かないそこだけ時間が止まっているのか (ゆり・女・18歳)
一秒でもいいから早く帰ってきて わかめがすごいことなの (伊藤真也・男・35歳)
[音]
CDを手にしただけで音楽を聴けたら良いな天使みたいに (麻花・女・26歳)
ヴォリームをゼロに落としたラジオから一番好きな歌が聴こえた (わだたかし・男)
[飲食]
もう二度と人の食べ物を笑わない一番低いところから落ちる (あんぷ・女・25歳)
白玉の歯にしみとおる秋の酒はしづかに飲むべかりけり (若山牧水)牧水でした。
ちょっとまてそのタイミングじゃないでしょう八宝菜のうずらのたまご (チヲ・女・25歳)
[お金]
百均でこれはいくらと訊いてしまう青空よあの街まで届け (虫武一俊・男・28歳)
[薬]
透明になれる薬を飲んだあと誰もわたしを探していない (岡本雅哉・男・36歳)
ねぇ、あしたふたりで下剤飲もうかと日射しのなかできみは笑った (イマイ・女・31歳)
[癖]
じゃんけんでいつも最初にパー出すの知っているからわたしもパーで (須田千秋・女・)
[日本]
“一日の翌日二日は日曜日”素人泣かせのしかくな記号 (やかず・男・23歳)
 (ついたちのよくじつふつかはにちようび)四角と四画。
手触りで自分国を知っている例えば蜜柑、お茶椀、たわし (鯨井五香・女・25歳)
[トイレ]
あと一歩前へ トイレの貼紙をホームの端で思い出してる (岡本雅哉・男・36歳)
[記憶]
「いつまでも変わらない味」と書かれているくせに僕には変わった気がする (カエル目隠し・男・22歳)
[虫]
大きければ縮小され小さければ拡大されて虫は図鑑に (古屋賢一・男・31歳)
[宝物]
のうみそのいちばんちかいところまでとどくきみのくれたみみかき (こゆり・女・26歳)


[自由]
総務課の田中は夢をつかみ次第戻る予定となっております(辻井竜一・男・29歳)
夕闇の光かすかに反射して老人が老人に譲る車内 (鳩山豆子・女・26歳)
「髪切った?}じゃなく「髪切ったんだね」と自信をもって言えばいいのに (はりぼ・男・19歳)
目の前を電車がとおりすぎる度泣き出しそうな顔をする、あなた (ちゃいろ・女・21歳)
四年間使い続けたケータイの機種変更はすぐに終わった (月下燕・男・37歳)
寝返りをうったら君も少し起き僕を見つけてまたねむる ゆめ (空山くも太郎・男・33歳)
するすると赤いリボンが落ちてゆくりんごの香り終わらない夜 (シラソ・女・24歳)


ヒポユキさんが、二度登場するなんて、私の好みにはやはり一定の基準がありそう。
でも、選んだ中に、牧水が入っていたなんて、結構、自己満足でおます。

今月号の「ダ・ヴィンチ」を買って、最新の「短歌」を読まなければ、
そして、一度投稿してみたくなった穂村弘さんの「短歌ください」でおました。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こうしてみると個性派揃い~動楽亭・昼席

2011-06-08 01:38:21 | 動楽亭

久しぶりに動楽亭へ、

千朝さんの会もあったが、米朝一門の多彩な顔ぶれにひかれて、動楽亭へ。
一人で行くのはさみしいので、落語日記さんにお声掛けして、ご一緒に。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりの動楽亭の舞台、いつのまにか提灯が無くなっている。


これが座り心地最高の、噂の座椅子。
結構足も伸ばせれる空間。


後ろから見ると、さながら、飛行機の座席のよう。
あまりの座り心地の良さに、すぐさま睡魔が襲ってくる。
寝てはいけない、寝さしてはならぬと、演者もお客さんも、真剣勝負ですな。

一、桂あおば・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」

開演10分前に、修行の為の一席。
昔の親と、今の親とは違うと、でも声が通らない。
まずは、眠たそうにしている客を起こすぐらいの、声をださなければ。
ざこばの8番弟子とか、もう孫弟子ができているのに、今さらと思うが、
ざこば一門、皆年季明けで、身の周りの世話するものがいないのでの入門か。

二、桂優々・・・・・・・・・・・・・・・「運廻し」

師匠雀々さんの得意ネタ。
さすがに、あおばさんに比べると、声も大きく、張りもあり、安心の分、笑いがおきる。
顔の表情も豊かになり、たのしさが増していく。
トマトン、キュウリン、パセリン、セロリン、アスパラガスン、最高潮のあたりから笑いも大きくなる。
前回の出会いであった今年の1月パンジョ寄席から、はや5カ月、若い人の成長は早いですな。


三、桂ちょうば・・・・・・・・・・・「看板の一」

マクラは師匠ざこばのバクチ、バク才について。
動楽亭の後ろには、世界のカジノのチップが額に入れて飾ってあるし、
このまえ、友人の馬に、ちょうばさんの月収分、単勝1本買いで賭けると・・当てる。
配当金は、中穴で、凄いお金。馬券を買ったり、払い戻しへ行ったりしたのに、あれえ
こずかいは、一切無し・・・・・・。

噺は「看板の一」博打打ちのおやっさんは、江戸帰りという設定で、大阪人の使う江戸言葉が
何か、たどたどしく、味になる。・・・師匠に似ずの、あっさり、すっきり味に好感。


四、桂よね吉・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」

みるたびごとに、太り気味の、よね吉さん。
落語家として、他の芸事も身につけなければと、長唄、踊りなど通うが、
一般の人と違って、教え方も厳しく、長続きしない。

噺は「稽古屋」、稽古屋のお師匠さんの色っぽさ、軽さ、小粋さがなく、
日頃の師匠連への恨みがあるのか、ひつこく、こってり味で重たい。

「恋は指南の他でおます」と、ショートバージョンのサゲまでもいかず、途中で終わる。
・・・・・・・・・・・・・・・・残念。


五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・「夢八」

でてくるなり、マクラ無しで、即「夢八」へ。たまにはこんな雀々さんも素敵。

汗ダクダクの熱演、「着物、洗濯せんといかんけど、これほど熱入れてやるほどの、
ギャラ、今日は貰うてないんですよ」と。

でもいつも通りに、主人公の夢八は、恐怖の中で床を叩く、御握りをほうばる
人間究極になれば、普段では想像できない様な行動にはしるんでしょうな。

仲入り

六、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・「磐若寺の陰謀」


小佐田定雄さんの作。
落ちぶれた寺の住職が寺が参詣客でに賑わうように興業師に相談。
裏のボウフラ池から龍がでると噂を流すと、実際に龍が立ち昇る。
天狗が登場し、阿弥陀さんがかっぽれを踊ると、住職が言えばすべて現実に。
言葉の言い違いで、興行師が消えてしまい。「私一人になったら、なんにもできへん
丘に上がった河童といっしょや。」というと、頭に皿が・・・・サゲ。

三つの願いが叶うと言われ無駄に使ったり、鼻が伸びたりこれはピノキオか
よくイソップ童話かなんかにありそうなハナシ。

新作でありながら、連れの落語日記さんによると、前にも聴いたことがあるそうで、
何度もかけられているネタらしい。(ちなみに、7月23日の繁昌亭で雀松さんで公演予定)
雀松さんならではの、運びで、楽しめる噺でっせ。


七、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

よく通る声、宗助さんの声が、大音量で響きわたる。

四段目の芝居の上手さは、ピカ一だが、逆に落語の枠を超えてしまったようで
「旦さん」・・・定吉の現実の声にも落語の世界に、戻りきれず、なぜか笑えない。
感心過ぎて、何か落語としての居心地の悪ささえ感じてしまう。
落語の中の芝居、劇中劇、・・・完成度が高すぎても、落語としての笑いは半減するようで、
難しおますな。

何か、宗助さんの濃い、こってり味に、少し飲み水が欲しくなった「蔵丁稚」でおました。

でも、端正な米朝一門の中でも、これだけの多種多様の色んな味があるんですな。
再認識した動楽亭・昼席でおました



動楽亭・昼席
2011年6月4日(土)午後2:00開演

一、桂あおば・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」
二、桂優々・・・・・・・・・・・・・・・「運廻し」
三、桂ちょうば・・・・・・・・・・・「看板の一」
四、桂よね吉・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・「夢八」
仲入り
六、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・「磐若寺の陰謀」
七、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」



帰りに寄った、天王寺のルシアス内の居酒屋「昼から飲める店」。
美味くて、安くて、気持ちが良くて、のんべえには最高のお店。


天井に張ってあった、川柳?。出どころはお客さんかはたまた、サラリーマン川柳なのか。


にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする