ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第41回浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会~2024.12.22

2024-12-22 16:16:16 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

第41回浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会~2024.12.22

今年の笑い納め。最後の落語会でおました。

一、笑福亭喬路・・・「手水廻し」
今年の春に年季明けした喬路さん。姫路出身でそこから喬路さんと命名。大師匠の松喬さんが、師匠の松鶴さんに播州訛りが抜けないので「お前は米朝の回しもんか」と嫌味を言われたと聞いたことがありますが、そこから言えば喬路さん松喬一門の本筋でおますな。雀々さんは長い頭を振り回すので「長頭廻し」、喬路さんは松喬一門ののんびりとした田舎の匂いが漂う「手水廻し」。どちらにしても、大阪まで勉強に行く旦さん、エライもんですな。

二、笑福亭智丸・・・「鹿政談」
私のお気に入りの智丸さん。独特の発想の創作落語,一変して本寸法で王道を語る古典落語。「馬の田楽」に続いての「鹿政談」。古典落語二席の智丸さんの落語会、是非お伺いせんとあきまへんな。

三、桂春蝶・・・・・「赤穂義士外伝・忠僕元助」
年の瀬と言えば、「忠臣蔵」。そして47士以外にも語られる義士外伝。でも、まだこなれて無いようで、無駄に長く、講談で通し五夜とかで語るならこのペースでも良いんですが、頭でマクラ代わりに語った「やかん」が完璧に仕上がっているだけにその相違は明らか。
語部って難しいですよね。講談、落語、よく似ているようでスピード感が少し違うようで、でも次々新しい分野に挑戦される春蝶さんほんま凄いです。

第41回浪切寄席・せんしゅう亭
~桂春蝶の会~
2024年12月22日(日)午後2:00開演
南海波切ホール

一、笑福亭喬路・・・「手水廻し」
二、笑福亭智丸・・・「鹿政談」
三、桂春蝶・・・・・「赤穂義士外伝・忠僕元助」








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新作落語まつり~2024.11.16

2024-11-16 18:18:18 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

新作落語まつりin岸和田~2024.11.16

午後の1時30分~5時10分までの三時間半のたっぷり落語会。昔の東西の新作仲間が一堂に勢揃い。皆さんの同窓会的楽しさがこちら客席までひしひしと伝わってくる。

一、柳家喬太郎・・「同棲したい」
この後東京へ戻って、上野かどこかのトリが待っていると。足が悪いので、この見台と膝隠しがあると良いですねとお気に入り。
噺は熟年夫婦の夫が、一生でやり残したことがあるそれが「離婚」そして「同棲」をしてみたいと・・・。私のやり残したコトは何か考えますな。

二、月亭遊方・・・「戦元・サンダーマン」
肉体派の噺、「サンダーマン」。座布団外しての、所狭しと大暴れ。60歳還暦と言えども若さ溢れるエネルギシュの高座。創作落語は、頭と体をフレシュの為若さを保つにはよいようですな。

三、林家彦いち・・「長島の満月」
彦いちさんの九州での生まれ故郷の島での想い出話。初めて島に信号機が出来た時の騒動であったり。大阪のど真ん中、梅新育ちの私にとっては田舎があるのは羨ましいかぎりです。

四、笑福亭鶴笑・・「スーパー西遊記」
出てきて、お客さんお疲れと、身体をほぐす体操を。そのあと鶴笑さん十八番の「スーパー西遊記」。凄いです。米澤彦八のように未だに大道で落語をされている鶴笑さん。早く米澤彦八を襲名されて、米澤彦八さんの「スーパー西遊記」見てみたいですな。

仲入り
五、桂あやめ・・・「妙齢女子の微妙なところ」
男で古典中心の落語と正反対の女が主役そして現代を舞台にした落語を多く作るあやめさん。まさに等身大のような「妙齢女子の微妙なところ」の噺。会社帰りの女子会のようなお話。肩が凝らなくてよろしおますな。

六、三遊亭白鳥・・「老人前座じじ太郎」
老人が落語家に、楽屋に入ってきて前座仕事を。落語になるのに、実際年齢制限ってあるんでしょうか。それなりの歳で弟子入りすると、縦社会の落語界だけに本人も周りも大変でしょうな。昔柳家におじさんという落語家おられましたな。(今、さん光さん)。歳いって入ったので、「おじさん、お茶入れて」と普通に言っても敬語になるので、上手く考えて権太楼師匠つけたんでしょうな。

七、桂慶枝・・・・「振込め!」
この秋に三風改め慶枝さん襲名したばかり。十八番の「振り込め詐欺」。でも創作落語の困ったことですな、今やSNS詐欺や、警察官、市役所職員、銀行員などの還付金詐欺に架空請求詐欺などどんどん進化して形を変えてます。
昼間家に居てると、「不要なモノはありませんか」の「近くの家で今屋根の修理してまして・・」いろんな電話かかってきますな。
掛かってきた電話は一度切って、身内に相談することですな。

八、春風亭昇太・・「僕への手紙」
これは同級生だった男女が結婚。そして埋めたタイムカプセルが校舎の立て直しで掘り起こされることに・・・そこで、掘り起こされる前に秘かに取り出そうと・・・。

まさにタイムカプセルを掘り起こしに集まった8人の落語家さん。あの30年前に戻って、懐かしく、はしゃぐ姿は客席から見ていても微笑ましい。

仲間って、良いものですな。 SWA×LED。

新作落語まつり
2024年11月16日(土)午後1:30開演
南海浪切ホール

一、柳家喬太郎・・「同棲したい」
二、月亭遊方・・・「戦元・サンダーマン」
三、林家彦いち・・「長島の満月」
四、笑福亭鶴笑・・「スーパー西遊記」
仲入り
五、桂あやめ・・・「妙齢女子の微妙なところ」
六、三遊亭白鳥・・「老人前座じじ太郎」
七、桂慶枝・・・・「振込め!」
八、春風亭昇太・・「僕への手紙」









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せんしゅう亭・桂かい枝の会~2024.08.25

2024-08-25 16:16:16 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語
せんしゅう亭・桂かい枝の会~2024.08.25

一、桂雪鹿・・・・・「延陽伯」

阪南育ちの雪鹿さん。泉州つながりをたっぷりアピールをしてから得意の、携帯のバイブレーション音でスタート。こういう必ずウケる鉄板ネタ欲しいですな。
落語はあっさりとした「延陽伯」、私と同じように風呂屋は省き、その代わり翌日の八百屋まできっちりと、サゲはわかりやすくかえたはりましたな・・。
でも、覚えだせない、わすれました・・つらい。

二、桂かい枝・・・・「丑三つタクシー」

二席やりますと、いつも大サービスのかい枝さん。夏ですか、怪談ばなしを。
でも、こんなしゃべり好きな運転手さん、夜の寂しい時は話し相手にはよろしおますな。

三、笑福亭風喬・・・「佐々木裁き」

風喬さんは「佐々木裁き」こんな大人しめのそして、しっかりした噺。よろしいな風喬さん。淡々としながら、落語の面白さがじんわりと伝わってくる。
こんな、こんな、落語、大好きでおます。

四、桂かい枝・・・・「ひまわり」・石山悦子・作

最後は、まさに創作。ストカーでありながら、どこかほのぼのさせる、ラブストーリー。そんな二人をずっと見続けるひまわり。
心から愛するって、少し角度を変えると、ストーカーですよね・・・。
愛するって・・・美しもあり、せつないものなんですな

せんしゅう亭~桂かい枝の会~
2024年8月25日(日)午後2:00開演
南海浪切ホール・4階

一、桂雪鹿・・・・・「延陽伯」
二、桂かい枝・・・・「丑三つタクシー」
三、笑福亭風喬・・・「佐々木裁き」
四、桂かい枝・・・・「ひまわり」











せんしゅう亭・桂かい枝の会~2024.08.25

せんしゅう亭~桂かい枝の会~
2024年8月25日(日)午後2:00開演
南海浪切ホール・4階

一、桂雪鹿
二、笑福亭風喬
三、桂かい枝
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せんしゅう亭~桂春蝶の会~2023.12.03

2023-12-03 16:16:16 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語
せんしゅう亭~桂春蝶の会~2023.12.03

良かったですな、春蝶さんの「立ち切れ線香」。

一、桂春蝶・・・・・挨拶と「世帯念仏」

慶治朗さんがこの前の“NHK新人落語大賞”で見事大賞受賞なので、単に前座扱いしては失礼でゲストとしてで、今回は春蝶さん自身が前座で出てこられてご挨拶。この細やかな気遣い、粋ですな。
そして、短めの落語と「世帯念仏」、それも現代風に置き換えての軽いタッチで面白く、客席を温めて・・慶治郎さんへ。

ニ、桂慶治朗・・・「いらち俥」

いまや、上方落語会では時の人の慶治朗さん。落語はもちろん、大賞受賞の「いらち俥」。オチも変えながらコンテストようにコンパクトにされているが、随所に慶治郎の冴えが見えて好演。二葉ちゃんに続いてどんどん、上方にスター誕生ですな。

三、笑福亭由瓶・・「転宅」

入門25年目の熱血、丹波が生んだスターの由瓶さんの登場。でも熱いですな、暑苦しいですな。それもこの頃それがキャラになって、細やかなところは気にせずにどんどん進めるブルトザー落語。既にされてるかもしれませんが、笑福亭っぽい「高津の富」とか「次の御用日」聞いてみたいですな。

四、桂春蝶・・・・「立ち切れ線香」

45分の長講。照明を落としてじっくりの聞かせてくれる「たちきれ」。最後は糸が切れるのではなく、唄が途切れる。「芝浜」「明鳥」そして「たちきれ」とこの年末のせんしゅう亭で秀逸の落語をご披露していただく春蝶さん。来春には「中村仲蔵」をこの浪切でと、ますます充実の高座が続く春蝶さんでおますな。

せんしゅう亭~桂春蝶の会~
2023年12月3日午後2:00開演
南海浪切ホール

一、桂春蝶・・・・・挨拶と「世帯念仏」
ニ、桂慶次郎・・・「いらち俥」
三、笑福亭由瓶・・「転宅」
四、桂春蝶・・・・「立ち切れ線香」



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第37回浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会~2023.07.29

2023-07-29 17:17:17 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語
第37回浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会~2023.07.29

念ずれば通じるとは、このこと。まさに、“ごまめ”の落語のお稽古みたい。「青菜」と「七度狐」が聞けたらと思っていたら、その通りに、幸せそのものじっくり勉強させてもらいました。ぼちぼち「守破離」の時か、わが匂いをだす時かそんなお二人の落語でおました。

一、桂二豆・・・・「やかん」
昨年の秋に聴いて感心した、二豆さんの「やかん」、今日はマクラから堂々としていてそれでいておもしろい、独特の落語家さん口調も嫌味がなく素敵。
一朝さんや菊之丞さんの大阪での会でも前座をされる二豆さん、やはり実力は江戸まで伝わっているんですな。二乗、二葉、二豆さんと米二さん一門は注目でおますな。

二、笑福亭喬介・・「七度狐」
米團治師匠や春団治(春之輔)師匠の普段のおもしろさをマクラに。そして希望ともいえる「七度狐」を。喜ィ公の抜けた明るさは是非見習いたいキャラ。でも「べちょたれぞうすい」食べ続けるを挟むのは難しい技でおます。でも失敗しても、どこかで試してみたいですな。

三、桂かい枝・・・「ハル子とカズ子」「青菜」
まさに独演会状態、暑いのに二席もしてくださいました。
十八番の「ハル子とカズ子」、私もいい歳になってきたのでこのような状況は、身近に目にするようになってきましたな。

そして、期待していた「青菜」。でもまあ横からそれも下からかい枝さんを眺めているとどこか文枝師匠に見えてきましたな。あちらこちら端折りながら、おもしろさ満載でぐいぐい押しすすめていくかい枝さんの「青菜」。
夏の暑さを吹き飛ばすには、勢いが一番の「青菜」。ごまめは今年どこかで噺す機会あるんでしょうか・・・・。

第37回浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会
2023年7月29日(土)午後2:00開演
南海浪切ホール

一、桂二豆・・・・「やかん」
二、笑福亭喬介・・「七度狐」
三、桂かい枝・・・「ハル子とカズ子」「青菜」

①、南海浪切ホール
②、終演後のお見送りに出てこられた桂かい枝さん
③、ほんとに高い、高座。
④、今回から、4階特別会議室す。
⑤、せんしゅう亭~夏はかい枝さんです。
⑥、次回は12月3日、桂春蝶さんの会です。


①、南海浪切ホール
②、終演後のお見送りに出てこられた桂かい枝さん
③、ほんとに高い、高座。
④、今回から、4階特別会議室。
⑤、せんしゅう亭~夏はかい枝さんです。
⑥、次回は12月3日、桂春蝶さんの会です。


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せんしゅう亭~桂春蝶の会~2023.02.25

2023-02-25 15:15:15 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

せんしゅう亭~桂春蝶の会~

一、月亭秀都・・・「時うどん」

秀都さんの「桃太郎」は最高なのに、今日は前座噺でも「時うどん」を。斬新さに期待の一席だったのに、何となく切れ味もなく終わってしまい残念。

二、桂佐ん吉・・・「桃太郎」

変わって、モタレなので「堪忍袋」か「始末の極意」あたりかと期待していたら、続いて前座噺の「桃太郎」。トリの春蝶さんが「芝浜」なので、少し短めと思っての高座か、それにしても、楽しみにしていた佐ん吉さんお落語だったので、これまたガッカリ。

三、桂春蝶・・・・「芝浜」

でも、それを取り返してくれたのが春蝶さんの「芝浜」。春蝶さん、主人公の魚活、元々は浪花育ち、訳があって江戸へと流れてきた設定。後半その訳を解き明かすがそこまでややこしくしないと「芝浜」の江戸の土地は名乗れないのか。
雀三郎さんらは、住吉の浜に置き換えて「夢の皮財布」でされてますが、土地の名がそのままお題になってるのは気ィつかいますな。

「明鳥」に「死神」「浜野矩随」など、江戸っぽい落語を中心にこの頃されてますが、次は何を演じられるのか、いまから楽しみでおますな。

せんしゅう亭~桂春蝶の会~
2023年2月25日(土)午後2:00開演
南海浪切ホール・交流ホール

一、月亭秀都・・・「時うどん」
二、桂佐ん吉・・・「桃太郎」
三、桂春蝶・・・・「芝浜」

南海浪切ホール

せんしゅう亭

交流ホール

眼下の岸和田市
桂春蝶・桂佐ん吉・月亭秀都
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第32回浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会~2021.12.26

2021-12-26 16:16:16 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

第32回浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会~2021.12.26

今年の落語納めになった「せんしゅう亭」、寒波到来で雪でも降っていたら海岸べりの浪切に着けるかどうか心配してましたが、風は強いがピーカンのお天気さん。
三人さんの熱の入った高座、楽しませてもらいました。

一、桂雪鹿・・・・「癪の合薬」

上手いですな。変な癖もなく、素直に落語の世界に導いてくれる、侍といい女衆といい、それなりの味が出て凄い。今や、文鹿一門さんは皆さんノリにのってますな。来年からは、阪南出身の落語家さんとして、岸和田あたりで独自の落語会開催していただきたいですな、その時はヴァイオリンも聞かせてもらいまっせ。

二、露の瑞・・・・「書割盗人」


「北野田からきたのだ~」の瑞さん。初めて出会ってからもう四年。アイドル系から落語家さんへ脱皮。可愛らしさと面白さが適度に混ざって師匠譲りの明るさいっぱいの愉しい高座に。来年も出会いが楽しみの、瑞さんでおました。

三、桂かい枝・・・「三十石、夢の通い路」

45分のたっぷりに落語を。まずは海外での英語落語などのマクラをたっぷり10分。そのあと、乗り物ネタといわれたので、「丑三タクシー」「明石飛脚」「動乱の幸助」「住吉駕籠」あたりかと思いきや「三十石」。
途中に入る下座からの雪鹿さんの舟唄に転覆しそうに、「急に言うた私が悪かった、まあ今日のおあし、割増せんとあきまへんな」と、かい枝さん優しおます。
ゆったりとしたますます師匠の文枝さんが乗り移ったような高座、ほんま良ろしいな。
どんぶりこ、どんぶりこ、と今年のごまめの落語も無事八軒屋に着きましたな。


浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会~
2021年12月26日(日)午後2:00開演
南海浪切ホール


一、桂雪鹿・・・・「癪の合薬」
二、露の瑞・・・・「書割盗人」
三、桂かい枝・・・「三十石、夢の通い路」

①、南海浪切ホール

②、阪神高速・4号湾岸線
寒波襲来で風は強いですが、心配した雪は舞っていません。


③、第32回・浪切寄席 せんしゅう亭
桂かい枝さんの会
④、ゆったりとしたお席ですが、満員御礼。

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第31回浪切寄席・せんしゅう亭~2021.09.11

2021-09-11 16:16:16 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語


第31回浪切寄席・せんしゅう亭~2021.09.11
~話芸 三きょうだいの会~

講談、浪曲、落語、の話芸の競演。各自30分ずつにたっぷりとそれぞれの芸の違いと良さが一目瞭然。
「読む」「語る」「話す」、感心、泣きに笑い、のバランスに微妙なる違い、いずれもこころ揺さぶらるひとときに感動でおます。


一、旭堂南龍・・・・・・「光秀の祝言」

主君である斎藤道三が親子の戦に敗れ、浪人になった十兵衛(光秀)がのちに妻となる煕子との出会いのお話。
やはり講談、主役なので裏切者ではなく、心やさしいの一言。
尚、唯一残っている光秀の肖像画は、この岸和田の本徳寺に残されている。

二、菊地まどか・・・・・「温かい手」

まどかさん、よろしいな。浪曲、よろしいな。あの浪曲の唄聞いているだけで、心がジーンと目が潤んでくる。ひもじくてパンを盗んだ子供に、諭しながらもお腹いっぱいおにぎりを食べさす八百屋夫婦。それから月日は経って30年後、八百屋の女将さんが夫が入院していた病院で・・・。
「情けは人のためならず・・・」。またまた、まどかさん、聴きたくなりましたな。

三、笑福亭鉄瓶・・・・・「火焔太鼓」

鉄瓶さん、病気中だった時の家族の状況をマクラに、噺は「火焔太鼓」。今大阪でも演じる方も増えましたが、どこか江戸の匂いも漂わす鉄瓶さんの「火焔太鼓」。オチは、半鐘ではなく、笛。元気いっぱいの鉄瓶さんを見れて、うれしくなりましたな。



第31回浪切寄席・せんしゅう亭~話芸の三きょうだい~
2021年9月11日(土)午後2:00開演
南海浪切ホール・交流センター

一、旭堂南龍・・・・・・「光秀の祝言」
二、菊地まどか・・・・・「温かい手」
三、笑福亭鉄瓶・・・・・「火焔太鼓」

 


①、南海浪切ホール、一階ロビー
市民のサークル等の催しもないようで、ガラリとしています。
注目の岸和田のだんじり祭りも昨年に続いて今年も中止みたいです。


②、岸和田市立浪切ホール
ホールでの催しものは減ってガラッとしていますが、お向かいのカンカンではオリンピックで一躍注目のスケートボードの練習場があって子供たちとその親御さんの熱いまなざしででいっぱいでおます。


③、4階、交流ホール
コロナ禍で、ゆったりとしたお席が並ぶ。もちろん完売御礼。

 

並ぶ、もちろん完売御礼。

第32回浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会~
2021年12月26日(日)午後2:00開演
南海浪切ホール・交流センター

次回は年末の26日、かい枝さんに、瑞さん、雪鹿さんの出演です。

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浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会~2021.07.04

2021-07-04 10:10:10 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語


浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会~2021.07.04

今月は、思う存分落語堪能できそう、まずは浪切ホールでのせんしゅう亭からスタートでおます。

一、月亭天使・・・・「初天神

天使さんを最初に聞いたのも「初天神」、あれから9年やはり熟した落語を、子供の無邪気さたっぷりの「初天神」。でも今日の秀逸はマクラ、あの三兄弟が離れ小島に流されたお話、ようできてましたな、今年一番のマクラでおました、お聞きになりたい方は、天使さんの落語会へ。


二、桂吉の丞・・・・「試し酒」

久しぶりの吉の丞さんの高座、7年ぶりで、はじめて出会ったのが14年前。凄いですな「試し酒」、堂々の高座におもわず親戚のおっちゃんみたいに感動。上手さ7の、新鮮さ3の、程よいバランス、入門15年から20年の東京でいう真打ち前の落語家さんが沢山おられますが、たのしみでおますな。

三、桂春蝶・・・・・「死神」

誰もが今回も演じている「死神」ではなくこの前の「明烏」といい、江戸噺を積極的に大阪に置き換えての春蝶さんの「死神」、その集大成は独自のオチで表現。出てくる女性の色っぽさと、独自のこだわりの解釈、独特の春蝶ワールドの落語、まだまだ続きます、たのしみですな。

 

南海浪切ホール・交流ホール

浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会
2021年7月4日(日)午後2:00開演
南海浪切ホール・交流ホール

一、月亭天使・・・・「初天神
二、桂吉の丞・・・・「試し酒」
三、桂春蝶・・・・・「死神」

南海浪切ホール・一階 吹き抜けエントランス

南海浪切ホール

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せんしゅう亭・桂春蝶の会~2021.02.07

2021-02-07 17:17:17 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

せんしゅう亭・桂春蝶の会~2021.02.07

一、笑福亭笑利・・・・・・「看板の一」

初めての出会い、どっしりと構えたしっかりした高座。
古典の良さ、噺の良さを、全面に押し出し、奇をてらうこともなく、私の好きなタイプ。
こういう落語家さんは、五年後、十年後が大いに楽しみでおます。

二、桂三度・・・・・・・・・・「代書」

「代書」、これは一番新しく今や旬の“雀太”さんのバージョン。
あの完全にパロディ化した雀太さんの、またそのコピー版、やはり雀太さんのを聞きなれていると、随所に無理、ずれ、綻び、を感じますな。
落語の難しさですな、稽古をつけて貰いながらも、あまりにもその人の個性が強過ぎているのは、芸事は真似るから始まるといわれながらも、匂いが、臭いが、強烈過ぎて難しおますな。

三、桂春蝶・・・・・・・・・・「明烏」

これは珍しく江戸落語のトリネタ「明烏」。
桂文楽の名人芸で有名な噺。舞台を吉原から大阪、新町へ移しているが、今風に手を入れているが、
聞いたことがないが柳家喬太郎さんが「明烏」すればこんな風になるんではないかと思う演出。
春蝶さん得意の女のシナを随所にちりばめながら進めていく。
でもあの有名な“甘納豆”を食べるのはつま楊枝ではなかったですが残していましたな。

江戸噺、ドンドン、こちらへ逆投入してほしいですな。
(王子の狐、火事息子、ぞろぞろ、権兵衛狸、富久、二階ぞめき、干物箱、船徳)でも、侍、武士が出てくる噺は上方ではやはり違和感があるんでしょうか・・・。

2021年度のせんしゅう亭の落語会、スケジュールが決まってないようですが、
コロナが落ち着いたら、隔月で開催して欲しいですな。

せんしゅう亭~桂春蝶の会~
2021年2月7日(日)午後2:00開演
浪切ホール

一、笑福亭笑利・・・・・・「看板の一」
二、桂三度・・・・・・・・・・「代書」
三、桂春蝶・・・・・・・・・・「明烏」

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せんしゅう亭・桂かい枝の会~2020.11.23

2020-11-23 15:15:15 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語
せんしゅう亭~桂かい枝の会~
 
久しぶりのかい枝さん、たっぷり二席、笑金さん、新幸さんも熱演。
楽しい落語会でおました・・。
 
一、桂笑金・・・・・・・・・・「狸賽」
 
先週聞いたばかりの笑金さん、演目も「狸賽」、マクラもそっくり一緒。
ということは、今一番の自信の落語なんでしょうな。
笑金さんの「狸賽」顔の表情も豊かだし子狸も可愛らしい、オチも独特で全体に漫画チックで、喬介さんにつながる愛らしさと元気さがある。
 
これからの落語、期待してまっせ。
 
二、桂かい枝・・・・・・・・「豊竹屋」
 
捲りを反すと、あれ、二番目にかい枝さん。と思いきや、今日は二席。ありがたいかい枝さんが二席聞けるとは、マクラで歌舞伎とか浄瑠璃とか芸事の噺、「七段目」、季節柄で「かけ取り」、かなと思いきや「軒づけ」いや「豊竹屋」。
かい枝さんの落語で好きなのは「堪忍袋」、「明石飛脚」、「野ざらし」そしてこの「豊竹屋」。中にアンコも入れながら愉しい、たのしい、一席でおました。
 
三、露の新幸・・・・・・・・「狼講釈」
 
これも、鉄砲のマクラで始まるので、「ふぐ鍋」か、勇助で「鉄砲勇助」かと思いきや「狼講釈」、師匠新治さんの十八番ネタ。師匠の得意ネタに挑戦とは、楽しんで聞かせてもらいました。五目講釈の立て弁もたのしく、実力のあるのがありありと発揮、五郎兵衛師匠の直伝の噺もこれから孫弟子の新幸に伝えられるんでしょうな。
 
四、桂かい枝・・・・・・・・「尻餅」
 
これも季節ネタの「尻餅」、このまえ遊喬さんで聞いたばかり、旬を大事にする落語だけにやはり続くもんですな。かい枝さんの女将さんかわいらしくさらりとした「尻餅」。
これから年末、「不動坊」、「二番煎じ」、「池田の猪買い」、「首提灯」、「は聞けそうですか「芝浜」に「蜆売り」、「鰍沢」はむつかしそう。「風邪うどん」か「時うどん」の美味しいうどん、美味しい落語、食したいもんですな。
 
 
せんしゅう亭~桂かい枝の会~
2020年11月23日(月・祝)午後2:00開演
浪切ホール・交流ホール
 
一、桂笑金・・・・・・・・・・「狸賽」
二、桂かい枝・・・・・・・・「豊竹屋」
三、露の新幸・・・・・・・・「狼講釈」
四、桂かい枝・・・・・・・・「尻餅」
 
ゆったり目の客席
 
コロナ対策で、前後左右ともゆったりの客席でおます。
 
 
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せんしゅう亭・話芸の三きょうだい~2020.08.30

2020-08-30 13:20:54 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

せんしゅう亭・話芸の三きょうだい~2020.08.30

今日は、落語、浪曲、講談,の競演。楽しみですな。

せんしゅう亭・話芸の三きょうだい

一、雀太、まどか、南龍・・・・・「三人トーク」

学校公演にこの三人で良く出掛けていて、子供たちだけではなく、
一般の大人の方にと今回企画、・・・繁昌亭、喜楽館でもあるみたいです。

まずは、学校公演の時のつかみ、三話芸の特徴紹介を。
歌う(浪曲)、語る(講談)、話す(落語)、の三芸・・各々「桃太郎」にてご披露をする。
技の浪曲、覚えの講談、間の落語、三者三様に難しさがあるようです。

この時だけ、写真タイムありで、パチリ。

二、旭堂南龍・・・・・・・・・・・・・「大山崎決戦」

俗にいう、「天下分け目の天王山」、東の明智勢と羽柴秀吉の先手
高山右近、中川清秀、羽柴秀長の諸隊と合戦。

西(秀吉側)は今のアサヒビール工場あたりに、
東(明智側)は今のサントリーさんあたりに陣地を構えたと・・・。

今秋から、NHKの“麒麟がくる”が再開、見なければなりませんな。

10月からの“いずみ市民大学“で、南龍さんの講座全12回があります。
今、申し込みしようかどうか、思案中でおます。

三、菊池まどか・・・・・・・・・・・「阿波の踊り子」

久しぶりのまどかさん、お変わりなく可愛い。
声も節回しも最高、
はなしは今年はコロナ禍で阿波踊りの開催がなかったので、
その阿波踊りで殿様に見染められた踊り子の噺。

まどかさんの踊る姿も愛らしい。
最後は殿さんも「えらいやっちゃ、よいよいよいよい」でおました。

四、桂雀太・・・・・・・・・・・・・・・「代書」

今日のお目当ての、雀太さんの登場。
だらだらと長めのマクラをあれこれ振りながら、
夫婦が出てくるので「天災」か「遊山船」、でもネタを決めかねてるような、
最期は文盲で「代書」、やはり決まりですな・・・でも、これで三回連続。

早く、違う十八番に巡り会いたいですな。  ポーンです。




せんしゅう亭・話芸の三きょうだい
2020年8月30日(日)午後2:00開演
浪切ホール/交流ホール

一、雀太、まどか、南龍・・・・・「三人トーク」
二、旭堂南龍・・・・・・・・・・・・・「大山崎決戦」
三、菊池まどか・・・・・・・・・・・「阿波の踊り子」
四、桂雀太・・・・・・・・・・・・・・・「代書」

次回・せんしゅう亭は、~桂かい枝の会~
2020年11月23日(月・祝)午後2:00開演

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せんしゅう亭~笑福亭たま

2018-07-14 06:53:57 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

せんしゅう亭~笑福亭たま

本日は、地元の浪切ホールでの落語会。
嫁さんが好きな、たまさんの登場。

たまさん、三席、終わりが四時前、
ほぼ二時間の、まるで独演会、超お得、超満足の落語会でおました。




一、露の瑞・・・・・・・・「金明竹」

出てくるなり、名前、瑞、みずほの読み方を、・・・・。
出身は堺の北野田、「今日はここ岸和田に、きたのだ」・・・・。

落語は「金名竹」、師匠の都さん、兄弟子の紫さんとそっくり。

良いですな、口移し、まさにそのまままで、息といい、間といい
そのままで、違和感もなく、スンナリ入ってくる。

でも、少し笑いが少な目なのは、お客様の緊張具合か。

去年の南天さんの会からの「つる」から、二回目の出会い。
他の噺、あとででてくる「犬の目」とか「書割盗人」など
他の師匠につけて頂いた噺、どれぐらい似ているのか確かめてみたいですな。


二、たま×瑞・・・・・・・・「トーク・落語会事情」

落語だけではなく、たまには「今の上方落語の事情」と、対談を、
瑞さん、再び高座へ。今上方落語家、20名になった、と。
東京はアイドル的な要素で、タレント敵であったり女流講談の人も多く。
一方上方は、お笑い主流で、落語的にはこちらの方が・・・・・と。

瑞さんのお稽古は、二年間の年季明け直前に初めて都師匠にお稽古を
演目が今日の「金明竹」。そのまえに出稽古で生喬師匠に「犬の目」、
銀瓶師匠に「書割盗人」と、渋いところのチョイスですな。

最初から、出稽古とは、都一門らしいですな。

修行中の失敗は「トイレットペーパーの芯事件」が・・・・・・。

ああ、一番下の弟弟子がいなくなったとか・・・・。

入門、五年目、ますます伸び盛りの瑞さんでおますな。



三、笑福亭たま・・・・「源平盛衰記」

今週、どこかで「源平盛衰記」を演っておられるのを知って、
嫁さんに「「源平、聴きたいな」と言っていたら、ズバリ的中。

それも、大当たり。 良い出来、おもしろい噺に。

「源平盛衰記」といえば、三平さんと、談志さん、いずれとも違って
たまさん色、満載・・・この地噺って、たまさんに向いているみたい。

小噺、ギャグ、ダジャレをいれながらも、骨組みをしっかり構成。
脚色力のあるたまさんの、話芸がたっぷり活かされる。

「源平盛衰記」、直ぐにでも、もう一度聴いてみたい噺・・・・・・、
ずばり代表作、十八番になる予感あり。

でも、講談と落語の間の様な、地噺。
たまさんの、新しいジャンル発掘ですな。


四、笑福亭たま・・・・「次の御用日」

夏らしい噺を一席、と。

「常吉、常吉はどこにおりますな」
「旦さん、わて、御膳いただいてまんねん」、・・・・ああ、次の御用日や。

この常吉と、とぉやんが出掛けて、道すがらでのやりとりが秀逸。
おませながら、幼さが溢れる丁稚、常吉がかわいい。

この噺のキイワード、天王寺屋藤吉の発する声「あっ」がたまさん風で独特
「ぐぁっつ、がぁ」、このへんの漫画チックさは、たまさんならでは、

でも、最後に、お奉行様が声が出にくくなるのは徐々にリアルに表現。
誇張とリアル、この辺の使い分けが、たまさん落語の真髄ですな。


五、笑福亭たま・・・・「鰍沢」

中入り後、出てこられてのが3時半、
「スタッフに、もう時間だし、さっきので終わられても良かった」のにと・・・。

今度は冬の話で、もうすぐテレビで放映されますハナシを。
「鰍沢」や、このまえNHKホールで聴いたやつや・・・。

多少急ぎながらも、へしょおるところもなく、きっちと・・・。

でも、鉄砲持っての緊張感は、たまさん風で薄いですな。

三席、きっちりと、独演会並の盛りだくさん、
これで、浪切りホールの会員さんは、1000円、お値打ちでおますな。


次回の「せんしゅう亭」は11月17日(土)、桂かい枝さんの登場です。





せんしゅう亭~笑福亭たま
2018年7月14日(土)午後14:00開演
岸和田浪切ホール・交流ホール

一、露の瑞・・・・・・・・「金明竹」
二、たま×瑞・・・・・・・・「トーク・落語会事情」
三、笑福亭たま・・・・「源平盛衰記」
四、笑福亭たま・・・・「次の御用日」
仲入り
五、笑福亭たま・・・・「鰍沢」


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朝日浪切落語・桂米朝一門会

2018-06-10 07:07:07 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

朝日浪切落語・桂米朝一門会


ほぼ満席・完売

一、桂そうば・・・・・・・・・「手水廻し」


九州弁訛りの、そうばさん。
ざこばさんの七番目、おとんぼ弟子だったのが、
下にりょうばさんが入って、弟弟子ができましたな。

ハナシは、手水廻し、長頭廻す処も、あっさりと。

田舎の朝の目覚めをきっちり格調高くするか、
女中の田舎言葉や長頭廻しの仕草などマンガチックにするか、
どちらでもない、そうばさん・・・・・・・無味でおましたな。


二、桂佐ん吉・・・・・・・・・「お血脈(おけちみゃく)」

永年、落語を楽しんできたが、初めて「お血脈」を聞く。

地噺で、笑いを集めるのが難しい噺。
でも、佐ん吉さん、充分楽しませてもらいましたで。

別名「善光寺骨寄せ」、あの歌之助さんの十八番、
どういう運びになっているのか、聞いてみたいもんですな。


三、桂吉弥・・・・・・・・・・・「茶の湯」

「茶の湯」といえば・・・・私にとっては〇〇さんですが。
イケませんな、最初においしいものを口にしていると、

そのあとのものに、物足りなさを感じるのは、
幸せなのか、不幸なのか、難しいとこですな。


四、桂ざこば・・・・・・・・・「上燗屋」

このまえの高座が、喋るのがやっとで今日は、
どんな高座になるのかと、ドキドキでおましたが、
凄いリハリビ、回復力・・・・。

ゆっくりとした間、多少つっかっかても、酔っ払いの役、
すべてが、ざこば師匠のよっぱらいで、味になる。

落語をやろうという意志、落語を愛する心、凄いですな。

沢山のネタがしみ込んでいるだけに、どんどん思い出すことは、
すべてリハリビ、チャレンジあるのみですな。


五、桂米團治・・・・・・・・・「質屋芝居」

でてきて、今、米朝問題で、新聞紙上を賑わわせていますが。
米朝事務所の社長に就任しました御曹司の米團治ですと・・・マクラに。

今日も「七段目」辺りかなと思っていたら、
「質屋芝居」良かったですな、歌舞伎好きの米團治さん。

演じている米團治さんも愉しそう、
途中で下座から入る声は、吉弥さん。

上手かった今日の、お三味線はどなただったんですかな。
落語は一人芸と言いながら、特に上方の落語は、総合芸術でおますな。


六、桂南光・・・・・・・・・・・「五貫裁き」

じっくり、聴かせてくれはりましたな、南光さんの「五貫裁き」。

ことの成り行きを見越しての、お奉行様のお裁き。

「欲にキリなし、地獄に底なし」
お金は必要かもしれないけど
まずは幸せを感じ、
いいことは人に分けてあげることですな。

「笑う門には福来たる」
たまの落語、それも嫁さんと一緒の、夫婦揃っての落語、
よろしおますな・・・・・・。


朝日浪切落語・桂米朝一門会
2018年6月10日(日)午後2:00開演
岸和田・浪切ホール

一、桂そうば・・・・・・・・・「手水廻し」
二、桂佐ん吉・・・・・・・・・「お血脈」
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・「茶の湯」
四、桂ざこば・・・・・・・・・「上燗屋」
仲入り
五、桂米團治・・・・・・・・・「質屋芝居」
六、桂南光・・・・・・・・・・・「五貫裁き」
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よしもとの落語会~岸和田寄席

2017-12-23 19:46:29 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

よしもとの落語会~岸和田寄席

今日は、地元岸和田の浪切ホールでの落語会。
初めて出会う方正さんの落語、楽しみですな・・・・。



遅くなりましたが、今年のことは今年中に完了させなければ・・・・・。


一、桂文五郎・・・・・・・・「普請ほめ」

声も出てるしメリハリもあり、上手い。

ただ、吉本所属で小屋が大きいからか、所作がオーバー気味。
おやっさんが普請の説明するときから、身ぶり手ぶりの大きな動きで、
老人施設の老人にはもってこいか・・・・でも、大いに楽しませて貰いましたで。

二、月亭方正・・・・・・・・「手水廻し」

期待の方正さんでしたが、マクラから歯車合わず、滑り気味。
大阪人の前では、大阪人と東京人の違いはもっと細部の部分で勝負しなければ、
通り一遍の説明では、笑いは少な目でっせ。

「手水廻し」でも,“ちょぅずぅ”の言い回しだけでひつこく笑いを・・・・・・。
おもしろいのか、どうなのか、分かれるところですな。

定評のある、「宮戸川」あたり聴いてみたいですな。


三、桂坊枝・・・・・・・・・・「不動坊」

季節の噺「不動坊」、よく出来た話で、冬らしくて風情たっぷりに雪がチラチラ。

すき直し屋の徳さんに、かもじ鹿の子の活け洗い屋の由さん、
ちんどんやの東西屋の新さん。死んだ不動坊と同商売の隣裏の軽田胴斎。
お滝さんに金貸しの利吉さん、あと家主さん。

とくれば、角の戸口の糊屋のお婆の顔見たくなりますな。

良い噺というのは、登場人物のキャラが決まって、各人がイキイキ。

坊枝さん、スタンダードにきっちりと、サゲは「幽霊(遊芸)稼ぎ人」ではなく、
「お足(お金)があるなしとか」でわかり易く。


四、笑福亭鶴笑・・・・・・「立体西遊記」

鶴笑ワールド、爆発。

パペット落語、何回見ても愉しくおもしろい。

お客様へのサービスの気持ちがストレート伝わって、
どの年代の方も、子供に戻って楽しまれている。

「鶴笑パペット落語」、世界に笑いを、笑いの原点、満載なんですね。


五、林家菊丸・・・・・・・・「幸助餅」

今年の初めの落語会(1月9日繁昌亭昼席)でのトリが菊丸さんで、
演目も今日と同じ「幸助餅」で大トリ。

相撲取りと御贔屓、芸人さんと御贔屓。
難しい関係ですが、そこは男同士の立場を超えた情が飛び交う。

友人、友情、・・・・何事も数ではなく質でおますな。

今の大相撲界にも、この雷五郎吉みたいな関取居るんでしょうか。
それにしても、協会自体がコンプライアンスが叫ばれる中、
何が大事か示す必要がありますな。

この噺の、ちょっと人情話っぽく、しっとりさせてくれますな。
今年は「幸助餅」ではじまり、「幸助餅」で終わりです。

私の来年のテーマも、“情”で決まりでおますか。


よしもとの落語会~岸和田寄席
2017年12月23日(土)午後2:00開演
浪切ホール・小ホール

一、桂文五郎・・・・・・・・「普請ほめ」
二、月亭方正・・・・・・・・「手水廻し」
三、桂坊枝・・・・・・・・・・「不動坊」
四、笑福亭鶴笑・・・・・・「立体西遊記」
五、林家菊丸・・・・・・・・「幸助餅」






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