





第31回浪切寄席・せんしゅう亭~2021.09.11
~話芸 三きょうだいの会~
講談、浪曲、落語、の話芸の競演。各自30分ずつにたっぷりとそれぞれの芸の違いと良さが一目瞭然。
「読む」「語る」「話す」、感心、泣きに笑い、のバランスに微妙なる違い、いずれもこころ揺さぶらるひとときに感動でおます。
一、旭堂南龍・・・・・・「光秀の祝言」
主君である斎藤道三が親子の戦に敗れ、浪人になった十兵衛(光秀)がのちに妻となる煕子との出会いのお話。
やはり講談、主役なので裏切者ではなく、心やさしいの一言。
尚、唯一残っている光秀の肖像画は、この岸和田の本徳寺に残されている。
二、菊地まどか・・・・・「温かい手」
まどかさん、よろしいな。浪曲、よろしいな。あの浪曲の唄聞いているだけで、心がジーンと目が潤んでくる。ひもじくてパンを盗んだ子供に、諭しながらもお腹いっぱいおにぎりを食べさす八百屋夫婦。それから月日は経って30年後、八百屋の女将さんが夫が入院していた病院で・・・。
「情けは人のためならず・・・」。またまた、まどかさん、聴きたくなりましたな。
三、笑福亭鉄瓶・・・・・「火焔太鼓」
鉄瓶さん、病気中だった時の家族の状況をマクラに、噺は「火焔太鼓」。今大阪でも演じる方も増えましたが、どこか江戸の匂いも漂わす鉄瓶さんの「火焔太鼓」。オチは、半鐘ではなく、笛。元気いっぱいの鉄瓶さんを見れて、うれしくなりましたな。
第31回浪切寄席・せんしゅう亭~話芸の三きょうだい~
2021年9月11日(土)午後2:00開演
南海浪切ホール・交流センター
一、旭堂南龍・・・・・・「光秀の祝言」
二、菊地まどか・・・・・「温かい手」
三、笑福亭鉄瓶・・・・・「火焔太鼓」
①、南海浪切ホール、一階ロビー
市民のサークル等の催しもないようで、ガラリとしています。
注目の岸和田のだんじり祭りも昨年に続いて今年も中止みたいです。
②、岸和田市立浪切ホール
ホールでの催しものは減ってガラッとしていますが、お向かいのカンカンではオリンピックで一躍注目のスケートボードの練習場があって子供たちとその親御さんの熱いまなざしででいっぱいでおます。
③、4階、交流ホール
コロナ禍で、ゆったりとしたお席が並ぶ。もちろん完売御礼。
並ぶ、もちろん完売御礼。
第32回浪切寄席・せんしゅう亭~桂かい枝の会~
2021年12月26日(日)午後2:00開演
南海浪切ホール・交流センター
次回は年末の26日、かい枝さんに、瑞さん、雪鹿さんの出演です。
浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会~2021.07.04
今月は、思う存分落語堪能できそう、まずは浪切ホールでのせんしゅう亭からスタートでおます。
一、月亭天使・・・・「初天神」
天使さんを最初に聞いたのも「初天神」、あれから9年やはり熟した落語を、子供の無邪気さたっぷりの「初天神」。でも今日の秀逸はマクラ、あの三兄弟が離れ小島に流されたお話、ようできてましたな、今年一番のマクラでおました、お聞きになりたい方は、天使さんの落語会へ。
二、桂吉の丞・・・・「試し酒」
久しぶりの吉の丞さんの高座、7年ぶりで、はじめて出会ったのが14年前。凄いですな「試し酒」、堂々の高座におもわず親戚のおっちゃんみたいに感動。上手さ7の、新鮮さ3の、程よいバランス、入門15年から20年の東京でいう真打ち前の落語家さんが沢山おられますが、たのしみでおますな。
三、桂春蝶・・・・・「死神」
誰もが今回も演じている「死神」ではなく、この前の「明烏」といい、江戸噺を積極的に大阪に置き換えての春蝶さんの「死神」、その集大成は独自のオチで表現。出てくる女性の色っぽさと、独自のこだわりの解釈、独特の春蝶ワールドの落語、まだまだ続きます、たのしみですな。
南海浪切ホール・交流ホール
浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会
2021年7月4日(日)午後2:00開演
南海浪切ホール・交流ホール
一、月亭天使・・・・「初天神」
二、桂吉の丞・・・・「試し酒」
三、桂春蝶・・・・・「死神」
南海浪切ホール・一階 吹き抜けエントランス
南海浪切ホール
せんしゅう亭・桂春蝶の会~2021.02.07
一、笑福亭笑利・・・・・・「看板の一」
初めての出会い、どっしりと構えたしっかりした高座。
古典の良さ、噺の良さを、全面に押し出し、奇をてらうこともなく、私の好きなタイプ。
こういう落語家さんは、五年後、十年後が大いに楽しみでおます。
二、桂三度・・・・・・・・・・「代書」
「代書」、これは一番新しく今や旬の“雀太”さんのバージョン。
あの完全にパロディ化した雀太さんの、またそのコピー版、やはり雀太さんのを聞きなれていると、随所に無理、ずれ、綻び、を感じますな。
落語の難しさですな、稽古をつけて貰いながらも、あまりにもその人の個性が強過ぎているのは、芸事は真似るから始まるといわれながらも、匂いが、臭いが、強烈過ぎて難しおますな。
三、桂春蝶・・・・・・・・・・「明烏」
これは珍しく江戸落語のトリネタ「明烏」。
桂文楽の名人芸で有名な噺。舞台を吉原から大阪、新町へ移しているが、今風に手を入れているが、
聞いたことがないが柳家喬太郎さんが「明烏」すればこんな風になるんではないかと思う演出。
春蝶さん得意の女のシナを随所にちりばめながら進めていく。
でもあの有名な“甘納豆”を食べるのはつま楊枝ではなかったですが残していましたな。
江戸噺、ドンドン、こちらへ逆投入してほしいですな。
(王子の狐、火事息子、ぞろぞろ、権兵衛狸、富久、二階ぞめき、干物箱、船徳)でも、侍、武士が出てくる噺は上方ではやはり違和感があるんでしょうか・・・。
2021年度のせんしゅう亭の落語会、スケジュールが決まってないようですが、
コロナが落ち着いたら、隔月で開催して欲しいですな。
せんしゅう亭~桂春蝶の会~
2021年2月7日(日)午後2:00開演
浪切ホール
一、笑福亭笑利・・・・・・「看板の一」
二、桂三度・・・・・・・・・・「代書」
三、桂春蝶・・・・・・・・・・「明烏」