あべのハルカス寄席・2024年・2月席~2024.02.29
一、桂枝曾丸・・・「子ほめ」
和歌山落語ではなしに、古典。「子ほめ」を。ベテランさんが演じる前座噺は味がありますな。東京の寄席ではちょいちょい出会うこともあるんですが、繁昌亭などでは出番がほぼ固定のため、なかなか頭にベテランさんが出ることは皆無、そういう意味で自由に出番が組み変わる「ハルカス寄席」は貴重ですな。
二、桂千朝・・・・「一文笛」
今日の秀逸、私にとっては収穫の一席。この「一文笛」私の大事にしているトリネタの一つ。千朝さんのを聴いてると、私のとほぼ台詞廻し98%きっちり同じ。ということは、千朝さんの師匠の米朝さんとも同じ。ということは、作者である米朝さんの本家本元と同じ。
これからも、自信をもって、明治の匂いを出しながら語りたいとおもいますな。
三、ナオユキ・・・「漫談」
今まで、20回ほどナオユキさんの高座聞いていますが。こんな絶不調のナオユキさん見たの初めて。声も酒焼けか枯れていて、いつもなら味で聞こえるあのかすれ声も、何か苦しそうに聞こえてしまう。この日に同じネタの重複もあったし・・・まあ、こんな日もありますわな。
そんな日に出くわして、何かホッとした、ナオユキさんでおました。
一、笑福亭喬若・・「豊竹屋」
浄瑠璃、義太夫ときて、「豊竹屋」。顔芸の得意な喬若さん、私にとっては七年目の「豊竹屋」。でも「上方落語界の松阪大輔」いつもで使うんでしょうか、ぼちぼち死語になりそうですが。あの、堺の刃物会館で聞いたときが懐かしいですな。
二、桂春若・・・・「米揚げ笊」
これもベテランさん、春若さんがされる「米揚げ笊」。春若さんは、たまに「兵庫船」とか「子ほめ」得意の「有馬小便」など、さっと軽いのをされるときがあるので嬉しいですが、どこか、東京の寄席の匂いを感じらえれてるんでしょうか。まあ、前にもあった、べてらんさんの前座ねた特集の落語会、またお願いしたいですな。
三、桂梅團治・・・「野崎詣り」
三代目の十八番、「野崎詣り」。「親子茶屋」「鋳掛屋」「祝のし」「皿屋敷」と今一門で一番師匠の噺を掛けて貰えるのは梅團治さんですか。
でも一度、梅團治さんの「高尾」の幽霊見てみたいですな。
あべのハルカス寄席・2024年・2月席
2024年2月29日(木)
SPACE9
【一部】13:00開演
一、桂枝曾丸・・・「子ほめ」
二、桂千朝・・・・「一文笛」
三、ナオユキ・・・「漫談」
【第二部】14:30開演
一、笑福亭喬若・・「豊竹屋」
二、桂春若・・・・「米揚げ笊」
三、桂梅團治・・・「野崎詣り」