今年は
今年は年間250冊の本を読了。隠居生活4年目、図書館利用も板についてきて何と201冊の本を借りました。
☆印の評価は、☆5が13冊、☆4が53冊、☆3が168冊、☆2が16冊、☆1が0冊。
BEST10か20位と思いましたが、更に選ぶのがおっくうなので中途半端ですが、今年は☆5のBEST・13とさせて頂きました。
改めてその13冊をみると、やはり中年の街歩きなどの本が多く、中年の気ままな散歩人生に感動したんですな。
もちろん落語と短歌は優先的に読みましたが、今年は図書館の新入荷の本も優先的に沢山読破、そしてジャンルを広げて社会学的な世相を反映した本にも目を通しました。
やはり好きな目的の本だけではなく、本の紹介や、本屋や図書館をウロウロして新たな出逢いを探すのもやはりよろしおますな・・・それも読書の楽しみだと改めて思える今日この頃です。
さてBEST3と行きたいのですが、とりあえずBEST・1だけ、迷いながらこの本を・・・。
①、「発作的座談会」・目黒孝二・椎名誠・沢野ひとし・木村晋介(2.5)
大の男が四人揃って、飲んでも無いのにヨタ話を繰り広げる。こんな寄合大好き、理想です。どこか冗談、それでいて真剣。好きなことが言える仲間って素敵です。その話があちらこちらに、飛んでいくバカ話。まさに落語的発想。
毎回のお題だけでも・・これからの参考にしたい。
例えば、「本屋入場料30円説」「老後に読む本」「捨てやすいものは何か」「派手と地味はどっちがトクか」「日本読書株式会社」「トクな動物ソンな動物」「美しい昼寝とは何か」「デブとヤセはどっちが得か」「どこへ行きたいか」「迷惑な奴とイヤな奴」「コタツとストーブ、どちらがエライか」「貰って嬉しいもの困るもの」・・・なかなか、良いお題でしょう。
これを語らせるだけで、それぞれ新作落語、一本できそうです。
おもしろいおっさんは、椎名誠・木村晋介・沢野ひとし・目黒孝二の四人でおます。
2024年度のごまめの本の少し・残りの②~⑬の☆☆☆☆☆の12冊を。(読了順に)
「神様のお父さん」・北村薫 (1・15)
・書評の本で一冊でも読みたい本に出会えればそれでOK。この本では20冊ですか、それと初めて出会う作家の方が10名以上、ラッキーです。既に読んでいた本も5冊ほどあって、波長が合っていたので嬉しくなります。
「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」・ヨシダナギ (1.23)
・23の女性が憧れのアフリカへひとりで行く。その勇気、現地で裸族とともに裸になって飛び込んでいく、その体当たり的な奔走な生き方。そこには、白人とか黒人とか言うのではなく、単なる憧れを越えたリスペクトさへうかがえる。人と人が心を通じ合えるというのは、まさに裸になること。
「水谷豊自伝」・松田美智子(2.17)
・水谷豊さん「相棒」は、昼間何度も再放送しているので目につくが、あまり積極的には観ていない。でも、その仕事に対する姿勢はまさに、職人。誰からも愛されて、2000年から丸23年も続く長寿番組に。その一作一作に全力投球、水谷さんの台詞覚えが良いので長回しで撮影して緊張感ある映像づくりを敢行。多くのスタッフ、ゲスト、そして相棒に支えられての作品づくり。
水谷さんは、出会った人から分け隔てなくどんどんパワーと考え方を吸収、その人なっくこさが豊かな人生の秘訣。
「ちょっと本屋に行ってくる」・藤田雅史(3.9)
・本好きには堪らないちょっとした本にまつわるお話しばかり。
・本を風呂で読む。・眠たくなる本。・ロシアの戯曲と呪文。・本をプレゼントする。・ホラーが読めない。・本棚、並べる、眺めるだけで幸せ。・本屋で待ちあわせ。・図書券の想い出。・本屋での生理現象。・新幹線での本。・犬の耳。・しおり・替わりに挟むもの。・言葉の貯金通帳、名言集。
おいおい、本好きがいつも感じていることばかり。
「ぼくたちが選べなかったことを選びなおすために」・幡野広志(3.21)
・「死」を考えることの先にあったのは、「生」を考えることだった。
たとえば安楽死という選択について「死を選ぶこと」だと考えている人は多いと思う。でも、これは「生き方を選ぶこと」なのだ。自分がどのように生きたか、どのような気持ちでどのように最後を迎えたか、そういう「生き方」の問題と。
「起きられない朝のための短歌入門」・平岡直子・我妻俊樹(6.16)
・自分の頭で考えたり感じたことを定型に託すんじゃなくて、定型に一緒に考えてもらう、感じてもらうというのが短歌をつくること。
・「砂時計のクビレ」=驚異の要素を入れる。ほどよくいれると、共感の障害にになるようなぎょっとする要素をあえて入れると、逆に読者の共感が高まる。
「かっぱ語録」・谷川俊太郎(7.10)
・谷川俊太郎さんの言葉は、なんてやさしくて、なんの飾り気もないのに、心の奥底にしっとりと届いてくる。
ひらがらなのに、なによりも雄弁。こんな短歌、詠んでみたい。
ごまめの覚書ノートに沢山、万年筆で写しました・・・・。
「銀座界隈ドキドキの日々」・和田誠(7.26)
改めて、私の本好きに後押ししてくれたのは「話の特集」であり、それに携わった和田誠だったとわかった。
作家で画家で映画監督で、そして翻訳家、イラストレーター、まさにダ・ビンチみたいなひと、そしてすべてが温かいユーモアで包まれている。
「凱風館日常」・内田樹(8.14)
・「日本が抱える困難について」「世界はこれからどうなるのか」「日本救国論」、これだけみると壮大な、大きすぎる課題のようにかんじるが、内田樹さんが語るのは、私たちが日々、日常に接する小さな疑問を提示してくれる。
「マタギ列伝・上」・矢口高雄(10.9)
・マタギ、熊を狩猟する男の物語。それにしても一作ずつ深淵なるテーマに基づいたお噺。飽きもせず、上下巻一気に読ませてくれました・・すごいぞ、矢口高雄さん。
「インド旅行記・1」・中谷美紀(11.27)
・単身で汚れまくったインドに、女優・中谷美紀さんが乗り込む。親切と虚偽が入り混じる38日間。すべて、全力でぶち当たって解決しながら前へ進む。
「へたな旅」・牧野伊三夫(12.17)
・いいな、「酒・食・風呂」の悦楽を・・・情報が溢れかえる今だから、せめて旅ぐらいは手探りのアナログが良い。