渋る、嫁さんを連れ出して、
梅田太融寺の千朝落語を聴く会ヘ。
暑い暑い昼下がりにもかかわらず、250人の大入。
千朝落語を聴く会・・・・やはり千朝さんの出来は一味違う。
良かったです。・・・・特に「代書」は出逢いに、感動しましたでぇ。
一、桂吉坊・・・・・・・「千早ふる」
出てくるなり、約1.5mもある高座高さに、驚き。
両方にある、屏風を上から見るのは初めてと・・・。
噺は「千早ふる」。はりのある声で、無理に人物づくりもせず、
自然体で、噺の世界ヘ・・・。 落語の基本は完璧。
「千早ふる、神代も聞かず、立田川、唐紅に、水くくるとは」
嫁さん、曰く。顔は高校生みたいに可愛いけれど、
芸は本格派・・・。
芸歴、9年目の驚きの27才。
育ち盛りの吉坊に、今後も大いに期待・・。
二、桂千朝・・・・・・・「夏の医者」
味のある語り口。
夏の田舎の暑さと、素朴さがあふれ、
ゆったりと時間が流れていく。
薬箱を取りに、二度目にウワバミに呑み込んで貰えない医者。
隣り村のトッサマ・・・・そのあと病状はどうなったのか。
下痢で苦しい、ウワバミ、人助けと、
再び呑み込んだと思うのだが・・・・。
三、桂雀三郎・・・・・「饅頭こわい」
暑い、暑い、と連発の中で・・・噺に入る。
若いものが集まって、好きなものを言い合うが、
最初の者が、「なんと言っても、一番は酒」と
次の者が、「二番が酒」と、
「一番は・・・。一番好きなものは」と聞き直すのを
「一番嫌いなものはと・・・」間違う。
やはり、夏の暑さで、緊張感なしか・・・・。
全体に、ふやけた雀三郎さんの「饅頭」でしたなぁ。
四、桂千朝・・・・・・・「代書」
今月の秀逸。
この噺は、小米朝さんが今年五代目を襲名する
四代目米團冶師匠の作。
川柳の「儲かった日も代書屋の同じ顔」も米團冶師匠の作。
米團冶師匠は、派手さが無く、玄人好みの地味な芸風。
文筆が立ち、代書屋、今の司法書士を仕事にしていたが、
その時の、経験を活かした・・・ネタ・・。
時代は、明治12、13年でその当時ままで噺へと。
金銭面も、20銭、一円と当時のまま演出。
定番と言える「春團冶」師匠と
松本留五郎の出てくる「枝雀」師匠とも違う。
完全復刻版。
代書屋に来る客も多彩。
○通常の履歴書をお願いに来るおっさん。
名前は、田中彦治郎。
最後の名前も自筆で書けないので、代書屋に書いてもらい
「自署不能につき、代書す」と、横に判を・・・。
○そのあとは、「結納の受取り」を・・中気で手が震えて
代わりに書いて欲しいと、書家の老人。
新しい、墨と筆をおろさせながら、字が下手と帰る。
○妹の渡航証明の申請書を願う三国人。
○老人の使いとして、先程のお詫びにとやってくる、おなごし。
お詫びのお金の受取が欲しいと・・・。
字が下手なので、最後の名前をおなごしが代わりに書くと上手い。
名前のそばに、判を押して欲しいと、
「自署不能につき、代書す」と・・・。
サゲに・・・・。
たっぷり、40分弱。
「代書」という噺。・・・これほど中身、内容の濃い噺とは・・・・。
米團冶襲名前に、原型の話が聴けたこと・・・良かった、良かった。
今まで、簡略版を聴いて、それが「代書」と信じていた自分を
恥じること・・・落語は深いですな。
じっくりと聴かせる、「千朝を聴かせる会」、
これからも、正統派の渋味のある上方落語の紹介に期待して
通いまっせ・・・・・・。
第48回・桂千朝落語勉強会~千朝落語を聴く会
2008年7月26日(土)午後2;00開演
太融寺本坊
一、桂吉坊・・・・・・・「千早ふる」
二、桂千朝・・・・・・・「夏の医者」
三、桂雀三郎・・・・・「饅頭こわい」
四、桂千朝・・・・・・・「代書」
梅田太融寺の千朝落語を聴く会ヘ。
暑い暑い昼下がりにもかかわらず、250人の大入。
千朝落語を聴く会・・・・やはり千朝さんの出来は一味違う。
良かったです。・・・・特に「代書」は出逢いに、感動しましたでぇ。
一、桂吉坊・・・・・・・「千早ふる」
出てくるなり、約1.5mもある高座高さに、驚き。
両方にある、屏風を上から見るのは初めてと・・・。
噺は「千早ふる」。はりのある声で、無理に人物づくりもせず、
自然体で、噺の世界ヘ・・・。 落語の基本は完璧。
「千早ふる、神代も聞かず、立田川、唐紅に、水くくるとは」
嫁さん、曰く。顔は高校生みたいに可愛いけれど、
芸は本格派・・・。
芸歴、9年目の驚きの27才。
育ち盛りの吉坊に、今後も大いに期待・・。
二、桂千朝・・・・・・・「夏の医者」
味のある語り口。
夏の田舎の暑さと、素朴さがあふれ、
ゆったりと時間が流れていく。
薬箱を取りに、二度目にウワバミに呑み込んで貰えない医者。
隣り村のトッサマ・・・・そのあと病状はどうなったのか。
下痢で苦しい、ウワバミ、人助けと、
再び呑み込んだと思うのだが・・・・。
三、桂雀三郎・・・・・「饅頭こわい」
暑い、暑い、と連発の中で・・・噺に入る。
若いものが集まって、好きなものを言い合うが、
最初の者が、「なんと言っても、一番は酒」と
次の者が、「二番が酒」と、
「一番は・・・。一番好きなものは」と聞き直すのを
「一番嫌いなものはと・・・」間違う。
やはり、夏の暑さで、緊張感なしか・・・・。
全体に、ふやけた雀三郎さんの「饅頭」でしたなぁ。
四、桂千朝・・・・・・・「代書」
今月の秀逸。
この噺は、小米朝さんが今年五代目を襲名する
四代目米團冶師匠の作。
川柳の「儲かった日も代書屋の同じ顔」も米團冶師匠の作。
米團冶師匠は、派手さが無く、玄人好みの地味な芸風。
文筆が立ち、代書屋、今の司法書士を仕事にしていたが、
その時の、経験を活かした・・・ネタ・・。
時代は、明治12、13年でその当時ままで噺へと。
金銭面も、20銭、一円と当時のまま演出。
定番と言える「春團冶」師匠と
松本留五郎の出てくる「枝雀」師匠とも違う。
完全復刻版。
代書屋に来る客も多彩。
○通常の履歴書をお願いに来るおっさん。
名前は、田中彦治郎。
最後の名前も自筆で書けないので、代書屋に書いてもらい
「自署不能につき、代書す」と、横に判を・・・。
○そのあとは、「結納の受取り」を・・中気で手が震えて
代わりに書いて欲しいと、書家の老人。
新しい、墨と筆をおろさせながら、字が下手と帰る。
○妹の渡航証明の申請書を願う三国人。
○老人の使いとして、先程のお詫びにとやってくる、おなごし。
お詫びのお金の受取が欲しいと・・・。
字が下手なので、最後の名前をおなごしが代わりに書くと上手い。
名前のそばに、判を押して欲しいと、
「自署不能につき、代書す」と・・・。
サゲに・・・・。
たっぷり、40分弱。
「代書」という噺。・・・これほど中身、内容の濃い噺とは・・・・。
米團冶襲名前に、原型の話が聴けたこと・・・良かった、良かった。
今まで、簡略版を聴いて、それが「代書」と信じていた自分を
恥じること・・・落語は深いですな。
じっくりと聴かせる、「千朝を聴かせる会」、
これからも、正統派の渋味のある上方落語の紹介に期待して
通いまっせ・・・・・・。
第48回・桂千朝落語勉強会~千朝落語を聴く会
2008年7月26日(土)午後2;00開演
太融寺本坊
一、桂吉坊・・・・・・・「千早ふる」
二、桂千朝・・・・・・・「夏の医者」
三、桂雀三郎・・・・・「饅頭こわい」
四、桂千朝・・・・・・・「代書」