ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第445回NHK上方落語の会~2024.05.09

2024-05-09 19:19:19 | NHK上方落語の会

第445回NHK上方落語の会~2024.05.09

今日は、私は外れたんですが、友人が当たったのでお誘いいただきNHK上方落語の会へ。一階のカフェがなくなっていて待ち合わせにはどうしようかと。

一、笑福亭喬龍・・・「時うどん」
昼間に佐ん吉さんで「時うどん」聞いたんですが、うどんの美味しさは数段違い、やはり数食べんと美味しいうどんはできないみたいですな、喬龍さん。

二、桂文五郎・・・・「二人癖」
いたって、落ち着きのある文五郎さん。呑める、たまらん。このような何気ない噺が、何気なくおもしろく語れるとは、羨ましいかぎりですな。

三、笑福亭松五・・・「餅屋問答」
これも、渋みのある松五さんの「餅屋問答」。江戸では「蒟蒻問答」、「時うどん」と「時そば」、「そば清」と「蛇含草」、「真田小僧」と「六文銭」など微妙に符丁変えるのは、後追いの意地なんでしょうか・・・。

四、桂枝女太・・・・「悋気の独楽」
文枝一門の十八番ですか。「悋気の独楽」。本妻とお妾さんと女子衆、など女性がおおく出てくるのはんし文枝さんならでは、色気もありながらの三者三様の使い分け、すっきり、さっぱりの枝女太さんでおましたな。

五、笑福亭呂竹・・・「近日息子」

これも、今や呂鶴一門の十八番「近日息子」。師匠や呂好さんに比べれば、どこか上品さが残る呂竹さん。気品漂う呂竹さんの高座でおました。

六、桂福團治・・・・「寿命」
上方落語の最長老、福團治さん。初めて聞く「寿命」。なんとも味のある噺、こんな噺、誰でもほぃとできるものではありませんな。人情噺の語り部と、楽しみにして今年もおおいに聞かせてもらいまっせ。

第445回NHK上方落語の会
2024年5月9日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール

一、笑福亭喬龍・・・「時うどん」
二、桂文五郎・・・・「二人癖」
三、笑福亭松五・・・「餅屋問答」
四、桂枝女太・・・・「悋気の独楽」
中入り
五、笑福亭呂竹・・・「近日息子」
六、桂福團治・・・・「寿命」







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第443回NHK上方落語の会~2024.03.07

2024-03-07 21:21:21 | NHK上方落語の会
第443回NHK上方落語の会~2024.03.07

NHK上方落語の会に当たって行ってきました。F席は初めてそれもF2とあったので二列目と思いきや最前列。嬉しい限り、でもこんなことで運を使い切っていいんだろうか。今週は宝くじでも買っておきましょうか。

詳細は後日

一、桂三実・・・「六波羅探題」

凄い、今や三枝さんのDNAを継いでいるのは三実さんではないかと、名作の「あの人どこ行くの?」に続いての力作。早口言葉といい、最後のオチの見事さといい、構成力はぴか一ではないかと。ここまで凄さを見せられると、三実さんの古典落語も聞いてみたくなりましたな。

二、林家愛染・・「隣の桜」

ほぼ10年前に一度だけ聞いたことがある愛染さん。芸歴15年、これだけの立派な落語できるんですな。華もあるし、可愛げもあるし、染丸一門の品もある。各一門の末っ子さんは皆さん凄おますな。中堅どころの落語会も選んで聞きに行かんとあきませんな。

三、桂梅團治・・「鋳掛け屋」

この頃師匠春団治さんの十八番をすすんで落語されてる梅團治さん。「祝いのし」「皿屋敷」「野崎詣り」と立て続けに聞いております。集大成の「高尾」、太目の高尾さん見てみたいですな。

四、笑福亭喬若・「豊竹屋」

先日のハルカス寄席出聴いた「豊竹屋」。ちゃんとこの日に合わせてあちらこちらでお稽古を・・・。一番前だったので,喬若さん得意の顔芸たっぷりみせてもらいましたで。TVではどのように映っているのか興味ありますな。

五、桂文枝・・・「思い出は記憶の中にだけ」

文枝さんの最近の作。「河村」さんと三枝さんの本名が出てきました。創作落語なんかで一番気使うのが登場人物の名字、名前、間違えそうになるので、文枝さんも、ぼちぼちポカが無いように用心ですか。

想い出、思い出せるから、想い出。これからどんどん、想い出も少なく消えて行くんでしょうか・・・さびしいですな。

第443回NHK上方落語の会
2024年3月7日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール

一、桂三実・・・「六波羅探題」
二、林家愛染・・「隣の桜」
三、桂梅團治・・「鋳掛け屋」
中入り
四、笑福亭喬若・「豊竹屋」
五、桂文枝・・・「思い出は記憶の中にだけ」






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第441回・NHK上方落語の会~2023.12.07

2023-12-07 21:21:21 | NHK上方落語の会

第441回・NHK上方落語の会~2023.12.07

久しぶりに嫁さんと落語会。二階の奥の席なので、嫁さんも気兼ねなしにこっくりこっくり。でも、南天さんの落語はきっちり起きておましたな・・・。

一、笑福亭笑利・・・「手水廻し」

きっちり15分に収めた「手水廻し」。テレビの収録だけではなく、日頃から落語家さんって、噺をきちっと時間内に収めるように調整できるんですな、凄い。コンパクトにまとめられた笑利さんの一席でした。

二、桂福丸・・・・・「月並丁稚」

どうしても大師匠の春團治さんを思い出す「月並丁稚」。特に尻を出して思い出すとこからは単調になりがちで、月並にならないようにするには難しそうですな。でもここでの月並は、毎月決まって行われること、その「月並の釜」。
今で言う「ありきたり、平凡」とは、言葉の使われ方には要注意ですな。

三、笑福亭竹林・・・「まめだ」

どこか情緒のある噺「まめだ」。最後のサゲがよろしいな。「狸賽」「まめだ」「権兵衛狸」と狸の噺、「七度狐」「高倉狐」「稲荷俥」「狐芝居」「天神山」と狐の噺となれば狐は数段難しいですな。でも主人公のまめだ、ひと言もセリフないんですな、是非、いつかはモノにしたい噺でおます。

四、吉田たち・・・・「漫才」

初めて聞く兄弟漫才、それも双子のコンビ。でも、双子ネタは少なめにしゃべくりとコントを中心に、正統派漫才。今、奇をてらったコンビが多いだけに、ほっこりする漫才だけに、うまく大成して欲しいですな。でも、芸歴見ると、上方漫才大賞の新人賞、奨励賞など着実に登っておられるんですな。

五、桂南天・・・・・「あみだ池」

今日のやはり秀逸、南天さんの爆笑の高座。「えらい早口やな」と言いながら、居眠り勝ちの嫁さん、ばっちり目を輝かせて聞いていましたな。あの象だけであれだけ話を膨らませてる南天さん。でも尼さん、盗人に乳を出してここを撃てと言うのは、NHKだけにスルーでしたが・・・・

六、桂春若・・・・・「抜け雀」

ゆったりとした、春若さんの高座。いつものジョークで楽しませてくれてから落語へ。でも私、あのスポーツのスタンドの二つのジョークすきですな
春若さん、「親不孝、親にカゴをかかせた」のわかり難いのではなく「丁度その時、トマルとこが無かった」とわかり易いサゲに。
落語って、色んな人が手を加えながら進化していくんですな。でも、春若さん、どこの宿場か聞き逃したのか頭に残っていないですな・・・。

来年も・NHK上方落語の会、楽しみに応募しなければでおます。

第441回・NHK上方落語の会
2023年12月7日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール

一、笑福亭笑利・・・「手水廻し」
二、桂福丸・・・・・「月並丁稚」
三、笑福亭竹林・・・「まめだ」
中入り
四、吉田たち・・・・「漫才」
五、桂南天・・・・・「あみだ池」
六、桂春若・・・・・「抜け雀」


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第438回・NHK上方落語の会~2023.09.07

2023-09-07 21:21:21 | NHK上方落語の会

 

第438回・NHK上方落語の会

2023年9月7日(木)午後6:20開演

大阪NHKホール

 

一、桂天吾・・・・・「動物園」

師匠の南天さんの十八番「動物園」。それを収録用にコンパクトにまとめての一席。でも笑いが満載の噺だけに、割愛した分だけ笑いも割愛されもったいない。この噺、南天一門は前座ネタではなくトリネタとして大事に育てて欲しいですな。

二、笑福亭智六・・・「花色木綿」

まとまりのない、マクラから「花色木綿」へ。どこへ行くのかフワフワ感の漂う一席。マクラで自ら仰ってたように、あとでNHKさんが編集、再録あるかもと・・・さて、放送の際、どのようになっているのか興味ありますな・・・。

三、桂米左・・・・・「冬の遊び」

正統派の一席。稀なる噺「冬の遊び」。私も、吉坊さんで一度聞いただけ、昔の旦那衆、遊びも度を超しながらも粋でおましたな。我が事だけになってしまった昨今、やはりお金のある人はそれだけの遊び、大いに贅を尽くして世の中の金回り促進してほしいですな。まあ、米朝師匠がおっしゃるように、こういう噺も大事に残しておいてほしいですな。

でも、上方落語厳選200選と言われいる演目で未だ生で聞いたことがないのが「高倉狐」「狸の化寺」「土橋万歳」「本能寺」「厄払い」「吉野狐」「淀五郎」だけが残っていますが、これだけをまとめて聴ける落語会開催していただきたいですな。

四、パピヨンズ・・・「漫才」

まさに角座の寄席みたいに、100人のお客さんに語っているような普段着の高座。流石ベテランさん、客を適度に弄りながらもNHKの大ホールを忘れさすぐらい自然なのはまさに大阪のおばさん二人。ハイヒール、海原やすよともよ、とパピヨンズ、大阪には女性漫才コンビ、脈々と健在ですな。

五、桂三風・・・・・「えっ、えっ、えっ、えっ、えっ、」

独特の落語の世界を描く三風さん。お互いの悪い癖を治そうとカケをする、古典落語「二人癖」の現代版。「えっ」を連呼する部下と「どうでもええけど」が口癖の上司。

六、笑福亭松枝・・・「高津の富」

9月5日が師匠松鶴の命日。やはり笑福亭の十八番「高津の富」を。新車を買う時「ね 1365」番のナンバープレート欲しかったんですが、「1365」は指定できるが「ね」は無理とのことで諦めました。でも、付けた瞬間、事故で車に当ったりして・・・。でも富くじ、今も昔も庶民の夢でおますな。

 

 

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第435回・NHK上方落語の会~2023.05.11

2023-05-11 21:21:21 | NHK上方落語の会

第435回・NHK上方落語の会~2023.05.11

一、桂三語・・・・・「二人ぐせ」
元気の良い、三語さん。米朝や、笑福亭と言った一門ではなく、吉本、花月と言った事務所でくくられるような風情。細やかさよりも元気でオオバコで慣れた落語か。NHKホールの大箱で聞くにはもってこいの「二人ぐせ」でおました。

二、桂小鯛・・・・・「親子酒」
小鯛さんは、正反対の米朝一門のしっとりとした落語。前半の枝雀落語を思い出させるような「親子酒」。親子酒と言いながら、うどん屋との絡みがキモ。でも、小鯛さん、貫録がでてきましたな。

三、桂米紫・・・・・「お花半七」
勢いでいうと、元気印の米紫さん。「宮戸川」の前半部分。後半は後味が悪いので、この楽しいなれそめの「お花半七」部分だけで十分。それも雷が落ちて落ちてお花ちゃんがしがみつくところで「NHKではここまで」と良いサゲで終わる。中トリにふさわしい一席でおました。

中入り
四、黄味家たまご・・・「三味線放談」
お父さんの黄味こいしさんを散りばめながらの高座。上方もこの十年、落語会もあちらこちらで増えたので色物さんの需要も多くなりましたな。英華さん、友美さん、そしてたまごさんと、上方の女放談、にぎやかでおます。

五、笑福亭由瓶・・・「青菜」
元気印の由瓶さん。マクラをそこそこ喋って「青菜」に入ったところでプルプルと一階の前席で携帯がなる。由瓶さん「鳴りましたな」「編集してもらおう」ともう一度頭から喋り出す。お客さんは同じネタなのでそこに掛かるとクスクスと笑いが、ピンチをチャンスに変えた由瓶さんナイスでおます。
でも、開演前、携帯の諸注意などの放送はなく、単に禁止のプラカードを持った方が数名会場を歩いているだけ。女性のお連れさんなんかはそんなのは見ず、お話に夢中。まあ、テレビの録画ですし、落語家さんにとっても晴れの高座ですから、観客への注意、しつこくあっても良いのでは・・・。
動揺しながら、仕込みが飛んだようですが、持ち前の馬力で乗り気った由瓶さんの「青菜」でおました。

六、林家染二・・・・「御神酒徳利」
大トリの染二さん。聞きなれた「御神酒徳利」とは違って大幅に改編。上方のドタバタ劇を、ちょいと江戸の風味を加えたような噺に。そろばんを弾くとこも含めて、ドタバタの方が好きですが、まあ好みが分かれるとこでおますな。

来月も続けて第436回があるNHK上方落語の会。また当たるのでしょうか、期待しております。

第435回・NHK上方落語の会
2023年5月11日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール

一、桂三語・・・・・「二人ぐせ」
二、桂小鯛・・・・・「親子酒」
三、桂米紫・・・・・「お花半七」
中入り
四、黄味家たまご・・・「三味線放談」
五、笑福亭由瓶・・・「青菜」
六、林家染二・・・・「御神酒徳利」





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第426回・NHK上方落語の会~2022.06.02

2022-06-02 21:21:21 | NHK上方落語の会
第426回・NHK上方落語の会~2022.06.02

NHK上方落語の会、当たりました。今度、一階奥の端ですが、前回の二階からはちょっぴり前進です。

一、桂米輝・・・・・「あくびの稽古」

米輝さん、いいですね。あくびの稽古に続いて、いびきの稽古まで引っ張り込む。古典を創作とのコラボで大成功。落語の底力があるので、少々のいじくりも気にならない。上手いという噂は聞こえていたのですが、これからは米輝さん目当てに落語会、行かんとあきまへんな。

二、笑福亭生寿・・・「幽霊の辻」(小佐田定雄・作)

小佐田定雄さんのデビュー作で、枝雀さんとの仲を取り持った演目とか。まさに古典の匂いがありながらの怪談ばなし。こんな噺が生寿さんから聴けるとは合わせてうれしくなる。生寿さんと小佐田さんとの相性はとても良さそうなので、次々小佐田さんの名作、手掛けて欲しいですな。

三、月亭文都・・・・「天災」

文都さんの天災も、普段聞きなれたざこばさんや銀瓶さんとはまた違う演出。
落語って、いろんな演出があるのがまた楽しい。今、上方落語のマグマ、うねってますな・・・どこから、どんな風にふきだすか、楽しみでおますな。

中入り

四、ラッキー舞・・・「太神楽曲芸」

久しぶりの、ラッキー舞さん。でも、何年経っても初々しい舞さん、素敵だし可愛いし、大好きでおます。太神楽は、茶椀積みから傘回しへ、どれもヒヤヒヤ、ワクワクで楽しおます。でも、時間の関係か、危ないのはNHKでは禁止なのか、あの包丁芸がなかったのは寂しかったです。

でも、NHKの放送、是非見たいラッキー舞さんでおました。

五、笑福亭遊喬・・・「禁酒関所」

よろしいな、今も昔も七ふく。これぞ、落語。これぞ、笑福亭。これぞ、遊喬さんの落語でおます。骨太のどっしりとした落語。この安定感、安心感、遊喬さんの落語、追いかけて聞きまっせ。

六、桂雀三郎・・・・「青菜」

どこか、師匠の枝雀さんがダブル、雀三郎さんの「青菜」。私は仁鶴さんの「青菜」で親しんでいるので、大名酒、大名魚、大名菜、が出てこないのは淋しおますな。「古典」をいらうのも一度壊して再度作り直すだけに、120点にも80点にもなるだけに、難しいもんですな。

第426回・NHK上方落語の会
2022年6月2日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール

一、桂米輝・・・・・「あくびの稽古」
二、笑福亭生寿・・・「幽霊の辻」
三、月亭文都・・・・「天災」
中入り
四、ラッキー舞・・・「太神楽曲芸」
五、笑福亭遊喬・・・「禁酒関所」
六、桂雀三郎・・・・「青菜」










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第422回NHK上方落語の会~2022.01.13

2022-01-13 17:17:17 | NHK上方落語の会

第422回NHK上方落語の会~2022.01.13

一、月亭秀都・・・「秘伝書」

上手いですな。「秘伝書」どこか卑猥な空気が流れると思うのは私だけか、秀都さんの「秘伝書」、溌剌として青春そのものですがすがしい。若手の上手な落語は新鮮でこちらまでリフレッシュできますな。

二、露の紫・・・・「宿屋町」


笑いの少ない「宿屋町」を・・・「狼講釈」「星野屋」「金明竹」「桜の宮」いろんな十八番の噺があるのになぜ、やはりNHKさんの方から今までの放映の加減があってのリクエストなんでしょうか。もったいないなぁと思いながら、聴いてしまいました。

三、林家小染・・・「堀川」


「堀川」と言えば、私にとってのバイブルは松之助さんの「堀川」。あのお向かいの酒飲みも、猿回しも出てこないが、笑いは爆発。仁鶴さんの「池田の猪買い」と最初に美味しいものに出合ったら、あとは物足りない、これは幸せなのか不幸なのか・・どうなんでしょう、でも、「猿回し」の最後まで聞いたのは初めておましたな。

四、桂米紫・・・・「三年目

今日一番の秀逸の米紫さんの「三年目」。陰気な噺を陽気な米紫さんが程よく料理して、気品ある一品に。米紫さんの人情噺などじっくり聴いてみたいですな。

五、桂文枝・・・・「初恋」

文枝さんの創作落語。島崎藤村の詩「初恋」を暗唱せよと、そうなんですな落語って暗唱なんですよね。何となくふぁっと覚えてもよさそうですが、落語ってリズム結構5、7、調が崩れると違和感が感じるときもありますよね。生徒が先生に、逆に思いの女教師に電話でアプローチせよと、あの「初恋」の仕返しを・・・この形態って骨組みって、古典落語そのものなんですよね。創作ってうたいながら基本ができてる料理屋さんの一品は何を食べても美味しおますな。


第422回NHK上方落語の会
2022年1月13日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール

一、月亭秀都・・・「秘伝書」
二、露の紫・・・・「宿屋町」
三、林家小染・・・「堀川」
四、桂米紫・・・・「三年目」
五、桂文枝・・・・「初恋」

③、本日の多彩な出演者


④、ひさしぶりに当たりました。

⑤、席は一階最後列辺りのL16列6番と7番


⑥、席からの舞台、案外見やすいほーる。
客席はコロナ対策で敢えてまばら状態に。

①、NHK大阪ホール
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第387回・上方落語の会

2018-07-05 21:21:21 | NHK上方落語の会
第387回・上方落語の会

当選のハガキ


久々に、当たりました、2通申し込んで、1通当たり。
選にもれたハガキには、3,670通の申し込みがあったと、
1400人収容ですから、当選者は700名、ほぼ5倍の倍率ですな。

今回は、師弟の会、今油の乗っている師弟さんが三組、楽しみでおます。

一、笑福亭生寿・・・・・・・「鰻屋」

一番は生寿さんの登場。 前座時代に師匠につけて頂いた噺「鰻屋」を。
その稽古ぶりを、マクラに。事細かに指示する師匠の生喬が黙るとこわい。
その時が、一番怒っているとき・・・・・・。この「鰻屋」のときも終始ダンマリ。
終わって一言「まあ、つかみどころのない、噺やからな」と。

ある本によると、鰻は尻尾の方へ、尻尾の方へ逃げるんですが、
指の間から逃げだそうとする鰻、どこへ行くのかと客に
「行先は、鰻に聞いてくれ」のこの噺、尻尾ではこの噺はなりたたない。

事実と違っても、事実らしく見せる、これがまさに芸でおますな。

「鰻屋」、東京では「素人鰻」、ほんとつかみどころのない噺ですな。


二、笑福亭生喬・・・・・・・「怪談 猫魔寺」

夏らしく、怪談噺・・・・三代目染語楼の作。今の市楼さんのお祖父さん、
親子三代、落語家さん。サラブレッドでおますな。

猫は怪談噺では主役、主役といえば落語では死んでいるのはお小夜婆。
三人の中でしっかりしているのが、源やん。

落語って、わかりやすいのがよろしいですな。

怪談の猫と言えば黒猫、ここでも親分格は黒猫。
現代では、宅急便でおますが・・・ブラックかどうかは?

怪談といいながら、いつもの染語楼らしい、飄々とした噺。

それを、採り上げる生喬さん、いつもながら、よろしおますな。


三、笑福亭福笑・・・・・・・「葬儀屋さん」

福笑さんの創作落語で二回聴いたのが「浪曲やくざ」とこの「葬儀屋」。
何度も出会うということは定番、十八番でおますな。

練られただけに、おもしろさは随所に散りばめられている。

常に人間の、心の奥にある悪の思いを、表に晒して笑いとする。
親の葬式という場面でも、毒気たっぷりにひっぱりだす。

笑いというのは、あるあるという同調の感情からスタート。
とすれば、この噺の中の笑いの部分は不謹慎にも、皆の心にある部分か?

でも、どの噺も、爆笑編でおますな。
「憧れの甲子園」だけは、出会いがないので、早く聴いてみたいですな。


四、笑福亭たま・・・・・・・「鰍沢」

あの、江戸落語の名作「鰍沢」を20分足らずで演出。

あの、雪の中逃げる主人公、追いかけて狙い定める火縄銃。
あの暗い、陰湿な緊張感は薄いが、この噺が上方の高座で聴けるとは。

作者はあの、圓朝さん、それも三題噺から生まれたと、
即興でこの大作が生まれたとは、凄いですな。

大作をコンパクトに、案外マクラのショート落語が活きていたりして。
たまさんの、工夫たっぷりの斬新な切り口は、ますます楽しみですな。


五、桂南天・・・・・・・・・・・「動物園」

「動物園」・・・南天さんの十八番と言えば、超十八番。

でも、南天さんになってからはしばらく、封印していたのではないか「動物園」。
今日は、放送の加減んで割愛した部分も多く、このはなしの、
移動動物園というシュチュエーションでの時間がゆったりと過ぎるというのが薄く、
ほのぼの感とファンとしては物足りながさちょっぴり。

大きな会場で「動物園」大きな仕草のある噺なんですが、
どんな仕草でも、逆に落語というのは、こじんまりとみえる範囲、
キャパが限られている芸と痛感しましたな。

といいながら、放送は録画しなければ・・・・

今回の予定は

日本の話芸
9月16日・・・・南光「質屋蔵」 Eテレ 14:00~14:29

上方落語の会・・総合テレビ 近畿地方 11:05~11:45
7月20日・・・・生寿「鰻屋」、生喬「猫魔寺」
7月27日・・・・福笑「葬儀屋さん」
8月 3日・・・・たま「鰍沢」、南天「動物園」


六、桂南光・・・・・・・・・・・「質屋蔵」

めったに聴くことのない「質屋蔵」、確か銀瓶さんで聴いたことが・・・。

旦那が、質草の品には、それぞれの想いが込められているというくだり。
この辺りの、旦那の語り、この噺のキモでおますな・・・・。

「質屋蔵」、やはり、幽霊がでてくるので、夏の噺、旬の噺か。
でも、よう考えたら、幽霊が出るのは夏だけに限ったことでは、
受け入れ側がゾッとして寒気がはしる、涼しくなるというだけで、
夏限定にされると幽霊さんも困ったもんですな。

でも、あの衣装、どてらや綿入れ着た幽霊似合いませんな。

やはり、幽霊は夏のもんとしときまひょか。


第387回・上方落語の会
2018年7月5日(木)
NHK大阪ホール

一、笑福亭生寿・・・・・・・「鰻屋」
二、笑福亭生喬・・・・・・・「怪談 猫魔寺」
三、笑福亭福笑・・・・・・・「葬儀屋さん」
仲入り
四、笑福亭たま・・・・・・・「鰍沢」
五、桂南天・・・・・・・・・・・「動物園」
 六、桂南光・・・・・・・・・・・「質屋蔵」
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第385回・上方落語の会

2018-05-10 22:32:46 | NHK上方落語の会
第385回・上方落語の会



鶴二さんは、「祝いのし」

落語のお友達がご一緒にとお誘いを・・・・。

お席は中央ながら、ほぼ2階席の15列目、
舞台は遥か彼方でしたな。

一、露の眞・・・・・・・・・・・「千早振る」

でてくるなり「男とちがいます」と、言い添えておかないと、
どちらやと疑問が渦巻くままに、落語が終わってしまってイケませんので・・・。

「崇徳院」といい、「千早振る」、「道灌」、昔の人は和歌が下地にあったんですな。


二、林家笑丸・・・・・・・・・「宿替え」

引っ越し先で、八寸の瓦釘を打つところからはじまり、
お向かいへ、そして釘を打ってしまったお隣へと、
その亭主のあほさ加減は、笑丸さんの独断場。

最後は、終わりかけたとみせて、更に続く、「明石飛脚」の手法。
二回繰り返して、三度目で落語は終わり・・・・・と、みせかけて

「うしろ面」の踊りを、NHKの「わろてんか」では、
藤井隆さんに指導したのは、笑丸さんとか・・・。

その笑丸さんの「うしろ面」の踊り、初めてみましたが、なかなかのもん、
ウクレレと何でもできる器用さと努力家なんですな。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・「祝いのし」

よろしおますな。 鶴二さんの「祝いのし」
あとで、小佐田定雄さんが、喜六が先代の文枝さん、家主が六代目松鶴さんで、
面白かった、ホンマ良かったよ、と、絶賛されたと。

「祝いのし」は三代目春団治さんの十八番でしたが、
また新しい「祝いのし」が登場しましたで。

サゲは、「アワビ(おわび)の印 持ってきた貝(甲斐)がありました」と
新しい形・・・・18分、コンパクトまとめながら爆笑編でおます。
鶴二さん、また、聴いてみたみたいネタ、増えましたな。


四、桂あやめ・・・・・・・・・「恋する更年期」

おばさんが、若い彼氏ができて、友人にあれこれ惚気をいいながら
彼氏の思いに疑心暗鬼・・・。
、誕生日に高価なプレゼントをおねだりすると、
音信不通に・・・・・振られた思っていたら、外洋漁船に乗ってアルバイト
プレゼント資金をつくっていたのだと・・・・。

思わず、良かった、良かった、と思いきや・・・・オチは・・・・。お楽しみに。


五、桂米左・・・・・・・・・・・「持参金」

正統派、米朝一門の米左さんの「持参金」。
きっちりと、噺のおもしろさが、伝わってくる。


お腹の大きくなったおなごしを出入りの者の嫁へ、
今では、セクハラ、パワハラ、で訴えられそうな話ですな。

女性にはまこと失礼な噺ですが、
「金は天下の周りもの」とようできた落語でおますな。


六、桂雀三郎・・・・・・・・・「船弁慶」

夏の噺は沢山ありますが、上方らしいといえば、
この「船弁慶」と「次の御用日」そして「遊山船」あたりですか。

師匠の枝雀さんとはちょいと味付けの違う「船弁慶」。

この夏、あと何回、「船弁慶」と出会えますやら、
でもこれから、大阪の暑い夏の到来でおますな。


第385回・上方落語の会
2018年5月10日(木)
NHK大阪ホール

一、露の眞・・・・・・・・・・・「千早振る」
二、林家笑丸・・・・・・・・・「宿替え」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・「祝いのし」
四、桂あやめ・・・・・・・・・「恋する更年期」
仲入り
五、桂米左・・・・・・・・・・・「持参金」
 六、桂雀三郎・・・・・・・・・「船弁慶」


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十八番(オハコ)満載~NHK上方落語の会

2008-11-07 22:50:06 | NHK上方落語の会
公演前の舞台。


今日、NHkホールで精鋭の上方落語を。
満員の500席。


一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・「へっつい盗人」

成長著しい、喬若さん、師匠の三喬さん得意のどろぼうネタを。

遠く離れて顔の表情は見えにくいが、話しぶりの良さは
後方にまで伝わってくる。

見つかったら、「オヤッサンの別荘ヘ行くくだり」
祝いをもって行くと言うて、「カンナ屑を俵につめて」
「年よりに棺桶」、「ダイナマイト」のくだり。
「道具屋の前での二人のやりとり」・・どのシーンも
しっとりと演じられていて、それでいておかしさが滲みでる。

三喬師匠のまな弟子、ますますの精進期待しまっせ。


二、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・「こんにゃく問答」

居候が、住職の跡継ぎとして、坊さんに。
お経を・・・「いろはにほへと」に節をつけて、
「河内音頭」、「さすが沖縄出身の楽珍さん
最後には「沖縄民謡」にまでお経に。

なまくら坊主の雰囲気、ピッタリ。
せりふ回しも、師匠の文珍さんじこみか、
肩に力が入ることもなく、自然体。

でも、この噺こんにゃくと餅の違いはあるが「餅屋問答」と同じ。
一門によって、名が違うのか、江戸との違いか。

上方落語名鑑の上方噺100選には、「餅屋問答」ででているが。
どちらにしても、「無言での問答がメイン」。
「シュクリーム問答」、「バームクーヘン問答」でも出来そうだが。

顔の表情は、TVで確認致しましょう。


三、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・・「餅つき」

これまた、通称「尻餅」。NHKだけに「尻餅」ではと
題まで替えたのか。米朝一門では、「餅つき」なのか。

まあ、年の瀬、近づく今からの季節にはぴったりの噺。

雀松さん、夫婦の仲の良さが全面に出て、気持ち良い仕上がり。
餅をつく音を、手で表現。餅をつくリズミに客席まで楽しくなる。

尻をだしている様を思いうかべると、下品になる噺を、
上品にまとめるのは、米朝一門のわざか。

でも、いつの時代も庶民の知恵とエネルギーは凄いですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「稽古屋」

はんなり、すっきり、くっきり。

最高の芸を、最高の出来で、最高の舞台で演じる。
さすが、プロ。・・・・・・・・・・・よろしかったですな。

お師匠さんの唄で、客席から思わず拍手が沸きました。
この「稽古屋」。笑福亭鶴二さんの、真髄を見ることができまっせ。

NHKホールヘ来られてない方、是非、
上方演芸ホール・来年1月18日(日)23時35分~
を、ご覧ください。


五、桂文珍・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

この定吉、芝居好きとは、おませですな。
でもお腹へったと、幼い丁稚に戻る。
その落差が、この噺のおもしろさ。

文珍さんの、四段目のシーン、それほど本格というわけではなく、
演じている定吉の顔が見えかくれする。

あわてて、カルタトリのようなさま、
お父さんの病気のうそがばれてうろたえるさま、
三番蔵に入れられるまでの、導入部分が、
まさに、文珍さんワールド。

どんな噺も、自分の色に染めるのは、凄いですな。



第281回・NHK上方落語の会
2008年11月7日(金)6:30開演
NHK大阪ホール

一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・「へっつい盗人」
二、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・「こんにゃく問答」
三、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・・「餅つき」
中入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
五、桂文珍・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

08-61


本日の収録分、放送予定。


◇上方演芸ホール
1月11日(日)23時35分~0時18分
・・笑福亭喬若・・・「へっつい盗人」
・・桂雀松・・・・・・・「餅つき」
1月18日(日)23時35分~0時18分
・・桂楽珍・・・・・・・「こんにゃく問答」
・・笑福亭鶴二・・・「稽古屋」

◇日本の話芸
12月16日(火)教育14時00分~14時30分
・・桂文珍・・・・・・・「蔵丁稚」
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