第438回・NHK上方落語の会
2023年9月7日(木)午後6:20開演
大阪NHKホール
一、桂天吾・・・・・「動物園」
師匠の南天さんの十八番「動物園」。それを収録用にコンパクトにまとめての一席。でも笑いが満載の噺だけに、割愛した分だけ笑いも割愛されもったいない。この噺、南天一門は前座ネタではなくトリネタとして大事に育てて欲しいですな。
二、笑福亭智六・・・「花色木綿」
まとまりのない、マクラから「花色木綿」へ。どこへ行くのかフワフワ感の漂う一席。マクラで自ら仰ってたように、あとでNHKさんが編集、再録あるかもと・・・さて、放送の際、どのようになっているのか興味ありますな・・・。
三、桂米左・・・・・「冬の遊び」
正統派の一席。稀なる噺「冬の遊び」。私も、吉坊さんで一度聞いただけ、昔の旦那衆、遊びも度を超しながらも粋でおましたな。我が事だけになってしまった昨今、やはりお金のある人はそれだけの遊び、大いに贅を尽くして世の中の金回り促進してほしいですな。まあ、米朝師匠がおっしゃるように、こういう噺も大事に残しておいてほしいですな。
でも、上方落語厳選200選と言われいる演目で未だ生で聞いたことがないのが「高倉狐」「狸の化寺」「土橋万歳」「本能寺」「厄払い」「吉野狐」「淀五郎」だけが残っていますが、これだけをまとめて聴ける落語会開催していただきたいですな。
四、パピヨンズ・・・「漫才」
まさに角座の寄席みたいに、100人のお客さんに語っているような普段着の高座。流石ベテランさん、客を適度に弄りながらもNHKの大ホールを忘れさすぐらい自然なのはまさに大阪のおばさん二人。ハイヒール、海原やすよともよ、とパピヨンズ、大阪には女性漫才コンビ、脈々と健在ですな。
五、桂三風・・・・・「えっ、えっ、えっ、えっ、えっ、」
独特の落語の世界を描く三風さん。お互いの悪い癖を治そうとカケをする、古典落語「二人癖」の現代版。「えっ」を連呼する部下と「どうでもええけど」が口癖の上司。
六、笑福亭松枝・・・「高津の富」
9月5日が師匠松鶴の命日。やはり笑福亭の十八番「高津の富」を。新車を買う時「ね 1365」番のナンバープレート欲しかったんですが、「1365」は指定できるが「ね」は無理とのことで諦めました。でも、付けた瞬間、事故で車に当ったりして・・・。でも富くじ、今も昔も庶民の夢でおますな。
米輝さん、いいですね。あくびの稽古に続いて、いびきの稽古まで引っ張り込む。古典を創作とのコラボで大成功。落語の底力があるので、少々のいじくりも気にならない。上手いという噂は聞こえていたのですが、これからは米輝さん目当てに落語会、行かんとあきまへんな。
上手いですな。「秘伝書」どこか卑猥な空気が流れると思うのは私だけか、秀都さんの「秘伝書」、溌剌として青春そのものですがすがしい。若手の上手な落語は新鮮でこちらまでリフレッシュできますな。
二、露の紫・・・・「宿屋町」
笑いの少ない「宿屋町」を・・・「狼講釈」「星野屋」「金明竹」「桜の宮」いろんな十八番の噺があるのになぜ、やはりNHKさんの方から今までの放映の加減があってのリクエストなんでしょうか。もったいないなぁと思いながら、聴いてしまいました。
三、林家小染・・・「堀川」
「堀川」と言えば、私にとってのバイブルは松之助さんの「堀川」。あのお向かいの酒飲みも、猿回しも出てこないが、笑いは爆発。仁鶴さんの「池田の猪買い」と最初に美味しいものに出合ったら、あとは物足りない、これは幸せなのか不幸なのか・・どうなんでしょう、でも、「猿回し」の最後まで聞いたのは初めておましたな。
四、桂米紫・・・・「三年目」
五、桂文枝・・・・「初恋」
2022年1月13日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール
一、月亭秀都・・・「秘伝書」
二、露の紫・・・・「宿屋町」
三、林家小染・・・「堀川」
四、桂米紫・・・・「三年目」
五、桂文枝・・・・「初恋」
④、ひさしぶりに当たりました。
客席はコロナ対策で敢えてまばら状態に。
2018年7月5日(木)
NHK大阪ホール
一、笑福亭生寿・・・・・・・「鰻屋」
二、笑福亭生喬・・・・・・・「怪談 猫魔寺」
三、笑福亭福笑・・・・・・・「葬儀屋さん」
仲入り
四、笑福亭たま・・・・・・・「鰍沢」
五、桂南天・・・・・・・・・・・「動物園」
六、桂南光・・・・・・・・・・・「質屋蔵」
2018年5月10日(木)
NHK大阪ホール
一、露の眞・・・・・・・・・・・「千早振る」
二、林家笑丸・・・・・・・・・「宿替え」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・「祝いのし」
四、桂あやめ・・・・・・・・・「恋する更年期」
仲入り
五、桂米左・・・・・・・・・・・「持参金」
六、桂雀三郎・・・・・・・・・「船弁慶」