ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

短歌という爆弾~穂村弘

2013-11-30 00:00:44 | 本の少し
短歌という爆弾: 今すぐ歌人になりたいあなたのために (小学館文庫 ほ 4-3)
クリエーター情報なし
小学館

☆☆☆☆

歌人としての穂村弘さんの本。

副タイトルが・・・今すぐ歌人になりたいあなたのために・・・ですが、
この本を読めばすぐに歌人になれるという手引書ではなく、
実に難しく、色んな基本の手順を踏まえ、その上に感性という想いを説く。

普段読んでいる穂村弘さんのエッセイとは正反対の対極に位置する、ズバリ難解。

先週のNHKで寺山修司を語っていたが、そのひねりくねったもの言いに辟易していたが
この本でも、第三章の構造図あたりから、熱く語れば語るほど作者が遠のいていく。

この本は単行本として、2000年4月に刊行された本。

そのあとの、私が穂村さんを好きになったあのエッセイ群は何なのか。
普及を目指した一般大衆目線での、言葉遊びの実践なのか。

この前の「短歌の友人」と共に、決して寝転がって読める本ではない。
通勤で読むとなかなか進まず、朝の電車では肩が凝り、
帰りの電車の中では目の奥が痛くなる。

ようやく、読み終えてほっとする心地良さ・・・・・・・
そんな自分苛めが好きな方におススメの本でおます。



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村上朝日堂はいかにして鍛えられたか~村上春樹

2013-11-28 05:24:19 | 本の少し
村上朝日堂はいかにして鍛えられたか
クリエーター情報なし
朝日新聞社

☆☆☆

私が読んだ、村上春樹さんの5冊目の本。

すべて、エッセイ本ばかり、前回の「村上朝日堂」では、がっかり気味であったが、
今回はそれから10年後の1995年11月から1996年12月まで
同じく「週刊朝日」に連載されたものであるが、今回ちょっと違う。

題材が、今の自分に近いのか、10年前の時代性が、
まだ日常的感覚で同時進行しているからなのか。

春樹さんの、遊びというか余裕に、こちらのはんなりな波長にあったのか、
この本のたわいのない話っぷりには嵌ってしまいそう。

でも、「ノルウェイの森」とか「海辺のカフカ」、「1Q84」など一切
小説には手を出してないのは偉いでしょう。(別に、偉いことないか)

まあ、いましばらくはエッセイのみで春樹さん攻略でおますな。



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大阪の神さん仏さん~釈徹宗・高島幸次

2013-11-26 04:51:51 | 本の少し
大阪の神さん仏さん
クリエーター情報なし
140B

☆☆☆

大阪では特に、昔から神さんと仏さんは共存していたと、

色んなものが集積して混ざり合う商業都市であり、時には宗教都市であり、
時には軍事都市であり、時には教育都市であり、時には工業都市になる。

「自分一人では生きていけない」という大阪人は、「みなさんのおかげ」
「ご先祖さんのおかげ」「神さん仏さんのおかげ」といったことのなる。


落語好きの私としては、繁昌亭のある天満宮について少し・・・・

日本の祭りには、「ムラの祭り」と「マチの祭り」があると、
秋の収穫を感謝するムラの秋祭りと、疫病の退散を願うマチの夏祭りで。

天神祭りも朝廷が行っていた夏越の祓のものの「神事」と、
氏子や崇敬者の「神振行事」、そして一般の人への「観光行事」の三重構造になっていると。

祭りは誰のためにあるものか・・・・神様に楽しんで頂く祭りもあれば
自分たちが参加して楽しむ祭りもあれば、見物客を楽しませる祭りもある。

「大阪締め」なんぞは、そんなコミュニケーションから生まれたもんなんでしょうな。


もう一つ、上町台地を軸とした南北の「ヒコ性」(合理性、権力や秩序、論理性のこと)と、
生駒と大阪湾を結ぶ「ヒメ性」(不合理や情念や混沌)が交差するところに生命力が生まれる。

まさに、この交差が大阪の活力の源であると・・・・。

近くにある、神社、仏閣を示しながら詳しく解説、
更に興味ある方は是非お手にとってご覧あれでございます。





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にせもの師たち~中島誠之助

2013-11-24 21:43:20 | 本の少し
ニセモノ師たち (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆☆

何とも、中島誠之助さんのイメージが変わったような、
更にカッコよく思えた様な不思議な本。

にせもの師、ひとつ間違えれば詐欺師と云われそうな骨董、古美術商、
その生々しい実情を赤裸々に暴露。

古美術商仲間では、騙した者より騙された者が悪い。

ニセモノにひっかかる三条件。
その一、その品物を買ったrら儲かると思ったとき
・・・・・自分自身が本当に欲しくて買ったものではなく、欲得が絡んだもの。
その二、勉強不足
・・・・・マニュアルを超えた美意識、広範囲な知識として時代背景の研究と、
経験による感性の訓練が必要。
その三、おカネがあること
・・・・・ハングリーな人の方がニセモノにひっかからない。

なまじ中途半端な知識がある人の方が騙され易いと、
そこで、誠之助さんはホンモノとニセモノを見分ける上で一番大切なことは、
「品物は口を利かないが、人間は口を利く」ということ。
ニセモノは、人間がでっちあげ、他人を騙すために書き残したり、言葉巧みに話されたもの。

でも、知人の同業者のおさめた品を客に見せられ、真贋や評価を求められたとき、
「仲間の扱ったものでございますから、論評は控えさした頂きます」と言いきれるのが
ホンモノの骨董商、と。

書画掛軸の九割がニセモノと言い切る誠之助さん。

読めば読むほど、代名詞とも言える「いい仕事してますね」の言葉でさえ、
本心なのか逃げなのか解らぬ言葉に聞こえてくる。

骨董品って、数が限られているものだから、希少価値で値を上げながら流通させなければ
各々の生活が成り立たない骨董業界、そこには欲と良識のしのぎあいの人間模様がみえてくる。

騙し騙されてる、業界の人たち、自身が「ニセモノ師たち」なのか、よくぞ書かれた・・・・
この本を読んで一言、誠之助さん「いい仕事してますね」でおます。



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第659回・田辺寄席~桂紅雀の段

2013-11-17 08:27:51 | 田辺寄席

久し振りの田辺寄席




紅雀さんの「親子酒」と文太さんの「鰻の幇間」を楽しみに・・田辺寄席へ。


開口0番・・・「ぬ・盗人」・・・桂文太

恒例の文太さんの開口0番、今回は「ぬ」で盗人の紹介。

文太さんがされるのは、一人では「盗人の仲裁」東京でいう締め込み。
二人では「へっつい盗人」、三人では「眼鏡屋盗人」とか
そう言えば「打飼盗人」「書割盗人」「仏師屋盗人」ああ、「花色木綿」でさえ
文太さんで聴いたことおまへんな・・・・。


一、露の紫・・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」

この前のNHKの新人演芸大賞の大賞は逃がしましたが、流石の実力。
(上方では、もっぱら実質の大賞は紫さんとの評判)

お嬢ちゃんの可愛さと、大阪のおばちゃんの厚かましさが適度にミックスした紫さん。
江戸荒物を聴いていると、随所に師匠の都さんがでてくる。
やはり、師弟なんですな・・・・。

賞を取って、芸も体も一回り大きくなった紫さん。
師匠のような、紫噺を早く聴きたいもんですな・・・・・。


二、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「向う付け」

よろしいな、紅雀さんの“喜ぃさん”・・最高でおます。

葬式の場に行ってもとんちかんな言動で周りを和やかす喜ぃさん。
こんな人を暖かく見守れる、世間様っていいですな。

十一屋の御寮さんの「おおきに、今日初めて笑わせてもろたわ」の一言、
この噺の中で一番好きなとこでおますな・・・。

紅雀さんの“喜ぃさん”大好き。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」

文太さん得意の江戸落語の移入シリーズのひとつ。

「鰻の幇間」、この噺、幇間持ちが旦那に合わせてのジュンサイさと
騙されたと知ってからの豹変振りのおもしろさ。

でも、文太さんの悪言の凄さ、毒つくのがエグく
笑いを越えてあと味の悪いものに転化。

騙された一八へ、同情よりも然も有りなんと思ってしまう一席でおました。


四、桂一蝶・・・・・・・・・・・・・「ご先祖様」

先代の春蝶さんの作。
あの世に行って、ご先祖様に挨拶周りする噺。

何気なく、ふわっと聞いていたので、
誰に会ったのかも解らぬままに終了・・・・・すいません一蝶さん。

でもマクラでのお母さんの「食べれてるか。」「小遣いあげよか。」だけは
頭にしっかり残ってまっせ。


五、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「親子酒」

酒のみの姿に、師匠の枝雀さんを彷彿させる紅雀さんの「親子酒」

息子のうどん屋と絡む姿、亡き枝雀師匠を思いだし、懐かしく聴く。

紅雀さん、酒飲みの噺もおもしろそう。

でも、先に“喜ぃさん”のような主人公がでてくる
「青菜」「崇徳院」「宿替え」なんぞ、是非聴いてみたいですな。

久し振りながら、大満足の田辺寄席でおました。

ああ、最後の「笑呆亭」で次回の田辺寄席の招待券あたりました。
あわせてありがとさ―ん、でおます。


第659回・田辺寄席~桂紅雀の段
2013年11月16日(土)午後1:30開演
桃ヶ池公園市民活動センター

開口0番・・・「ぬ・盗人」・・・桂文太
一、露の紫・・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」
二、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「向う付け」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」
仲入り
四、桂一蝶・・・・・・・・・・・・・「ご先祖様」
五、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「親子酒」


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サックス吹きに語らせろ~中村誠一

2013-11-17 05:25:41 | 本の少し
サックス吹きに語らせろ! (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆

あの山下洋輔トリオのメンバーの一人。

途中まで、もう一人のミジンコで有名な坂田明とごっちゃになって読んでいたが
タモリさんとの対談の写真で気づく。

ミュ―ジシャンらしく、すべて音楽にからましてのエッセイ。
アサヒ芸能で昭和57年10月から59年10月まで、連載されていたのをまとめたもの。

でも、友人がタモリさんで赤塚不二夫さんだったように、すべてユーモアにまぶされていて、
どのはなしもオチが付かないと終われないような、そんな気遣いの最後の一行はカワイイ。

音楽なのだが、途中「うまい」「へた」「良い」「悪い」について述べているところがある。

組み合わせのパターンは、

「うまくて、良い」
「うまいけど、悪い」
「へただけど、良い」
「へたで、そのうえ悪い」

があるが、これって私が大好きな落語でも当てはまりますな。

テクニックがそれなりの噺っぷりだが、心に響いてこない。
反対に、たどたどしくてでもフンイキをもっていてまた聴きたくなる方がおられる。

「上手いね」は職人的技術を誉められているんだが、「いい」は技術プラスサムシング、
技術以外のことを誉めているんですな。

最後は人間性といわれる、芸術や芸事、良いも悪いも、あれこれいうお客も十人十色。
心に響くに方に出会えたら、それは幸せ(感動)というもんですな。



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食い意地クン~久住昌之

2013-11-14 23:07:36 | 本の少し
食い意地クン (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆

「孤独のグルメ」の原作者、久住昌之のグルメ本。

半径50メートルのグルメというだけあって、ほん身近な食べ物ばかり。

一番高いものでも焼肉と1000円のとんかつ定食あたりで、
おにぎり、あんぱん、おかゆ、(屋台の)焼きそば、カップヌードル、ねこまんま、
立ち食いそばに、そうめん、キャベツ。

あの孤独のグルメがB級グルメなら、こちらは℃級グルメ、いやD級食事。

でも、カップヌードルの欄でも読めば無性に食べたくなるし、
おべんとうでは、母親からすると手抜きであったおかか弁当・・・・・が私は大好き。

ごはんの上に、しょうゆを浸したかつおを広げ、さらに薄くごはんを、
そこに海苔を敷き詰め、最後に甘めに半熟目に柔らかく焼いた炒り玉子をのせる。

あのかつおのしょうゆと玉子が滲みたごはんが最高に美味しい。

日曜出勤の時、何度も自分で作って、楽しみながら食べていました。

味というのは、そのときそのときのことを懐かしく想い出させてくれますな。


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どうもいたしません~檀ふみ

2013-11-09 01:16:37 | 本の少し
どうもいたしません (幻冬舎文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎

☆☆☆

壇蜜ではなく、檀ふみさんの本。
でも、私は大昔から、ふみさんのファン。

今回、本を読んでいても女優さんということを忘れてしまう。
親戚のお姉さん、おっとりとしていてドジなお姉さん。

テレビは見なくて、世間音痴でどこか抜けている。

それでいて、どこか気になる存在。

そうか、青春時代、私の女性像は、か弱くて男性が何とかしなければ思うような、
それでいて凛としながらも純粋さが漂うそんな女性に憧れてたんですな。

まあ、この本を読んでいてると、
なんとなく同窓会で初恋の人に会った様な懐かしさがありますな。



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第一回・笑福亭呂好・落語勉強会

2013-11-07 21:21:06 | 笑福亭呂好
今日は、笑福亭呂好さんの第一回目の勉強会。

記念すべき落語会に立ち会えて幸せ。
ほんま、よろしおましたで・・・・。

場所は松屋町三番出口上がってすぐ、
2階が会場・・・・こんなお洒落なところがあったんですな。

50名もの、大入り満員、呂好さん人気すごい。

練の地図

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「時うどん」

「第一回目の勉強会にお越し戴いて、ありがとうございます」と呂好さんのご挨拶でスタート。
最初は、20人も集まって頂ければと思っていましたが、本日50名もの、大入り満員。

日頃の呂好さんの高座での熱いものに感動しているお客さんでいっぱい。

今日も緊張していますが、初舞台のハナシを。

科白がでてこず、胸に手を置いて落ち着け、落ち着けと思いながらも、
「もう一回、最初からやり直せ」のお客様の声援で、初めから演らせて頂くが、
また同じところでストップ、何回もやり直させて頂いたが、その度にやはり止まる。

頭が真っ白になった・・・・苦い初高座のエピソードを披露。

噺は、笑福亭の二人バージョンの「時うどん」
ヘンな誇張もなくきっちりとした噺っぷり。

こんな、聴いていて落語の世界に正面から入っていける呂好さん好きですな。



二、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」

呂好さんが、トリで「天王寺詣り」をされますので、敢て私も「お詣り」の噺を・・・。
春団治一門のお家芸「野崎詣り」を・・・。

凄いですな、若手が「野崎」や「天王寺詣り」を掛けるなんて。
ネタだけでも、得した感じ。

大師匠の春団治さんから、師匠の小春団治さん、そして治門さんへ。
まさに、一門の十八番が、伝承ですな。

いつか治門さんで、「皿屋敷」「親子茶屋」「高尾」が聴ける日が来るんですな。

この呂好さんの勉強会、一月は眞さん、三月は紫さんがゲストで二席とか。

前座ネタ以外のネタも聴けそうで、それも楽しみでおます。



三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「作文」

文枝(三枝)さんの作で、今月の一日に聴いて頂いてネタおろししたばかり。

三枝さんの初期の作品で、商店街の写真館が舞台。

夫婦喧嘩で始まったので、「替り目」か「ハンカチ」の新しい入り型と思いきや
まるっきり違う噺・・・・・息子「作文」を目にした主人が改心して一心に働く、
最後は、嫁さんの「実は・・・・・・」のセリフで終わる、現代版「芝浜」。

前半の夫婦喧嘩のシーン、鶴二さんが演じると
現在の平成というより昭和の匂いがたっぷり。

「出ていけ」「出ていくわ」という、ご近所に知れわたる様な
派手な夫婦喧嘩も、今やないような・・・。

途中、子供の「作文」にほろり。

前回の「ハンカチ」に続いて、今回の「作文」
鶴二さんの現代落語・・・・古典と創作の間の何とも言えない、
古き良き、大正、昭和の時代がぷんぷん・・・・是非、一聴の値打ちおまっせ。



四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」

意気込みたっぷりに、黒紋付きの衣装で登場。

天王寺さんの境内のガイドブックのようで、
あまり笑いのないこんな噺を選ぶなんて、

そんな、呂好さんのセンス好きですな・・・。

松鶴さんのは六代目のCDしか聞いたことがないんですが、
五代目松鶴さんから継いだ(五代目)文枝さんからの流れの坊枝さんのが
生で聴いた中では一番好きですな・・・。

勉強会というだけあって、次々ネタおろしがあるんでしょうな。
二回目は、1月9日(木)、三回目は3月6日(木)、どんなネタに挑戦されるのか、
それだけでワクワクしますな。

次の名人への成長、進化ぶりをみる為に若手の勉強会には、
すすんで足を運ばんとあきまへんな、
そんな新たな刺激を受けた呂好さんの勉強会でおました。


第一回・笑福亭呂好・落語勉強会
2013年11月7日(木)午後7:00開演
練(LEN)2Fありす庵

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「作文」
四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」

打上げは、空堀商店街の“かみなり亭”
今日の主役の呂好さんと、同期の治門さん。
やっと、ひととき。





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京都御所・一般公開

2013-11-04 21:16:39 | 街で
今日は、京都御所の一般公開の日なので、嫁さんと久しぶりに京都へ。

京都御所


初めて、御所の中に入る。
広さと、落葉一枚落ちていない管理に驚く。


諸大夫の間(参内した者の控えの間)


そこにある、「虎の間」「鶴の間」「桜の間」の襖絵。


紫宸殿を囲む朱色の回廊、大陸文化の色があり驚き。


紫宸殿・・重要な儀式を執り行う最も格調の高い正殿。

ほんと御所内はちり一つ無く、拝観者も礼儀正しく心洗われる。


東にあたる、建春門。都合六つの門がある。


御池庭、和船を漕がれる事もあるとか・・・。


後ろに見えるのが、御常御殿、天皇の日常のお住まいとして使われた御殿。


特別公開の迎春の襖絵。


二条城

前回、襖絵を見ようとして予定していたが時間切れで見れなかったので二条城へ。


東の大手門。


二の丸御殿。武家風書院造。6棟からなり、33の部屋数、800畳余りの畳。
(中は撮影禁止なので、写真なし)


二の丸庭園。


京料理・古都梅


予約してあった八坂さんの近く下河原町通りにある古都梅で昼食を。
木屋町にある「梅むら」の姉妹店。


古都弁当、梅型のお重の中の丁寧に作られた料理の数々。
歩き疲れて、二階の座敷で呑んだビールは美味しおましたで。


清水寺


なんと云っても、あの清水の舞台。

落語「はてなの茶碗」の舞台になったところ、思いだすのが
“清水の音羽の滝の音してや 茶碗のひびに 森の下露”の句ですな。

文之助茶屋


落語ファンならやはり、雀松さんが三代目を襲名されたばかりの文之助さん所縁の茶屋へ。


店内の雰囲気。


嫁さんは、わらびもちと甘酒。私はクリームあんみつ。
黒蜜でさえ素朴さのある甘みで、とってもまろやかで美味しい。



帰りは、京都発の特急はるかに乗って、久米田まで。
往きは関空快速と新快速を乗り継いで行きましたが
行楽で人が多くて立ったまま。

これからは、京都への行楽には往きも帰りも「はるか」が便利。

近く感じる京都なので、一度、修学院離宮も桂離宮も申し込みをして拝観したいもんですな。


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言えないコトバ~益田ミリ

2013-11-03 13:28:48 | 本の少し
言えないコトバ
クリエーター情報なし
集英社

☆☆

著者本人が気恥ずかしくて、言えない言葉を紹介。

益田ミリさんって漫画家ですよね。

間に、漫画が挿しこまれている。

主人公は「すーちゃん」って言うらしい。


例えば
“おひや”を飲食店でいう気がしない。普段、水と言っているのに
よそいきの言葉に変換する自分が恥ずかしい・・・・・とか。

“おもてなし”素敵な言葉だけど、お友達を呼んでもそれに相応しいことが
できているのか、素敵な人と思われたくってと友達思われてるんではないか・・・。

“彼氏”では、恋人ではロマンチック過ぎるし、つきあっている人は悪くないが、
事実一緒に暮らしているし、同居人、パートナーでは主義主張があって呼んでいそうで・・・。

あれよあれよ、悩む、悩む、言葉のいろいろ、
基本はこの言葉を使えば相手はこう思うのではないかと、
心配性の思い・・・。

益田ミリさんの、ミリは小学校時代のあだ名、でもなぜミリなのかは解らずじまい。
案外色んなことに心配性、ミリ単位の細やかさだったためでは・・・・
是非調べて欲しいもんですな。



私の口に出して言えない言葉は、「愛してます」ですな。



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