ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

あべのハルカス寄席・2024・11月席~2024.10.10

2024-10-10 16:15:14 | ハルカス寄席
あべのハルカス寄席・2024・十月席~2024.10.10

午前中、阿波座の日生病院の定期検診。少し頻尿気味なので、初めて薬の処方箋を。私にはお薬よりも、笑いの処方箋の方が効果ありと、すぐさま天王寺へ。開演五分前に滑り込みセーフ。

六人さんの楽しい落語で、スッキリと・・私には落語が一番の良薬でおます。

一、笑福亭呂好・・・・「壺算」

どこか骨太さを感じさせる呂好さんの「壺算」。笑福亭の「壺算」ですか、そういえば「壺算」、仁鶴さんの十八番でしたが、笑福亭でされるのは、松喬さんと喬楽さん辺りで、どんどん広めてもらいたいですな。

二、桂福丸・・・・・・「書割盗人」

こちらの福丸さんの「書割盗人」もなんとなく、書割の楽しさよりも「・・・つもりの」江戸風の「だくだく」の匂いが・・・。同じ噺でも、演出の違いで浮かぶ部屋の情景も当たり前ですが大いに違ってきますな・・・。

三、笑福亭松喬・・・・「酒盗」米井敬人・作

「噺がつくと言いますが敢えて、泥棒ネタを」と松喬さん、断りを入れてから新作の「酒盗(しゅとう)」を。二人の泥棒に、違反のどぶろくづくりの者と犯罪者が三名が鉢合わせ、でもそこは落語、皆がどこか抜けていて、打ち解けていく。

一、桂雪鹿・・・・・・「桃太郎」

聞けば聞くほど良い噺ですな「桃太郎」。単なる前座噺ではなく、練れば練るほど味が沁みだす良い噺ですな。「笑泉会」のお仲間さんが既にされている方もあって、あえて避けてましたが、少し落ち着いたらモノにしたい演目の一つですな。

二、林家染吉・・・・・「癪の合薬」

今や、雪鹿さん、由瓶さん、そして染吉さんでよく聞く「癪の合薬」。今日の染吉さんどこか調子に乗れずエンスト気味。こんな日もあるんですな。逆に良い勉強になりましたで。

三、桂梅團治・・・・・「ねずみ」

大好きな梅團治さんの「ねずみ」。思っていたよりも人情噺の味付けは薄めで、そのあっさり目が逆に梅團治さんらしくて・・岡山弁のところはやはり楽しそう。トリでこのような大ネタが聴けるハルカス寄席、やはりよろしおますな。

あべのハルカス寄席~2024・十月席
2024年10月10日(木)午後1:00開演
SPACE9

【第一部】
一、笑福亭呂好・・・・「壺算」
二、桂福丸・・・・・・「書割盗人」
三、笑福亭松喬・・・・「酒盗」米井敬人・作
【第二部】
一、桂雪鹿・・・・・・「桃太郎」
二、林家染吉・・・・・「癪の合薬」
三、桂梅團治・・・・・「ねずみ」


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あべのハルカス寄席・2024年・2月席~2024.02.29

2024-02-29 16:16:16 | ハルカス寄席




あべのハルカス寄席・2024年・2月席~2024.02.29

一、桂枝曾丸・・・「子ほめ」

和歌山落語ではなしに、古典。「子ほめ」を。ベテランさんが演じる前座噺は味がありますな。東京の寄席ではちょいちょい出会うこともあるんですが、繁昌亭などでは出番がほぼ固定のため、なかなか頭にベテランさんが出ることは皆無、そういう意味で自由に出番が組み変わる「ハルカス寄席」は貴重ですな。

二、桂千朝・・・・「一文笛」

今日の秀逸、私にとっては収穫の一席。この「一文笛」私の大事にしているトリネタの一つ。千朝さんのを聴いてると、私のとほぼ台詞廻し98%きっちり同じ。ということは、千朝さんの師匠の米朝さんとも同じ。ということは、作者である米朝さんの本家本元と同じ。
これからも、自信をもって、明治の匂いを出しながら語りたいとおもいますな。

三、ナオユキ・・・「漫談」

今まで、20回ほどナオユキさんの高座聞いていますが。こんな絶不調のナオユキさん見たの初めて。声も酒焼けか枯れていて、いつもなら味で聞こえるあのかすれ声も、何か苦しそうに聞こえてしまう。この日に同じネタの重複もあったし・・・まあ、こんな日もありますわな。
そんな日に出くわして、何かホッとした、ナオユキさんでおました。

一、笑福亭喬若・・「豊竹屋」

浄瑠璃、義太夫ときて、「豊竹屋」。顔芸の得意な喬若さん、私にとっては七年目の「豊竹屋」。でも「上方落語界の松阪大輔」いつもで使うんでしょうか、ぼちぼち死語になりそうですが。あの、堺の刃物会館で聞いたときが懐かしいですな。

二、桂春若・・・・「米揚げ笊」

これもベテランさん、春若さんがされる「米揚げ笊」。春若さんは、たまに「兵庫船」とか「子ほめ」得意の「有馬小便」など、さっと軽いのをされるときがあるので嬉しいですが、どこか、東京の寄席の匂いを感じらえれてるんでしょうか。まあ、前にもあった、べてらんさんの前座ねた特集の落語会、またお願いしたいですな。

三、桂梅團治・・・「野崎詣り」

三代目の十八番、「野崎詣り」。「親子茶屋」「鋳掛屋」「祝のし」「皿屋敷」と今一門で一番師匠の噺を掛けて貰えるのは梅團治さんですか。
でも一度、梅團治さんの「高尾」の幽霊見てみたいですな。

あべのハルカス寄席・2024年・2月席
2024年2月29日(木)
SPACE9
【一部】13:00開演
一、桂枝曾丸・・・「子ほめ」
二、桂千朝・・・・「一文笛」
三、ナオユキ・・・「漫談」

【第二部】14:30開演
一、笑福亭喬若・・「豊竹屋」
二、桂春若・・・・「米揚げ笊」
三、桂梅團治・・・「野崎詣り」










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あべのハルカス寄席・9月席~2023.09.07

2023-09-07 16:16:16 | ハルカス寄席

あべのハルカス寄席・9月席~2023.09.07

「大当たり」と叫んでしまいました。露の新治さんの「中村仲蔵」を聴いて、普段は控えめなごまめ、バレ太鼓が鳴るや否や「大当たり」と感極まってお声かけしてました。芸とは、恐ろしいものです、噺が終わると一瞬訪れる、その場の空気をすべてかっさらってしまう静寂。上方落語の「中村仲蔵」ここにありでおました。

あべのハルカス寄席・9月席~2023.09.07~

第一部・午後1:00開演

一、笑福亭呂好・「だんじり狸」(小佐田定雄・作)

久しぶりの呂好さん。十八番の「だんじり狸」。これも季節ネタですな。だんじりと言うたら、9月から10月が旬、まさに今演っかないと来年夏までお預けですか。そう思うと落語家さん、四季折々の噺、散りばめてレパートリーしとかんならんとは大変ですな。ぼちぼち、呂好さんで冬の噺「池田の猪買い」「不動坊」「尻餅」など聴いてみたいですな。

二、桂文鹿・「寝台特急日本海」

文鹿さんの旅ネタともいうべき汽車での先輩と坂下の名コンビ、今日は大阪発青森行きの寝台特急「日本海」。坂下先輩の我が儘ぶりにもよう耐えてますが、やはりそんな先輩好きなんでしょうな。文鹿さんアクが強いだけに癖になりますな。来月は呂好さんとの「ぶんろこう」楽しみでおます。

三、ナオユキ・「スタンダップコメディ」

凄い、20分喋りっぱなしのナオユキさん。今日は酔っ払いのおっさんネタだが、すべて初耳のネタばかり。年に一、二度での出会いだがまず、ネタがダブったことがない・・もう、小ネタとしては5000は超えているんでは・・・。でも、酒焼けか声がかすれてたのは気になりましたな、この至芸大切ににするためにも、御身体ご自愛を・・・・。

第二部・午後2:30開演

一、桂九ノ一・「八五郎坊主」

よろしいな、溌剌、九ノ一さん。雀太さんといい、今落語のバカバカしさを前面に出した大師匠枝雀さんお落語の復権か。でも楽しいな、おもしろい、汗だくだくの熱演。これぞ、落語の原点。九ノ一さん目当ての落語会にも足を運びたくなりましたな・・・。

二、真山隼人・「西村権四郎」(曲師・沢村さくら)

浪曲、まどかさんか恵子さんしか出会うことの少ない浪曲。でも好きですな、曲師との掛け合いも大好き。音の抑揚に、心の琴線も揺さぶられる。もう11月までの落語会埋まってますので、12月以降には必ず予定に組み入れたい隼人さんお浪曲でおます。

三、露の新治・「中村仲蔵」

大当たり、凄いです。新治さんの「中村仲蔵」。10年前に聴いてから今回で三回め。でも、聞く度ごと心が揺さぶられる。でもこの噺、女将さんが素敵、凛としていながら夫の背中を後押しする。江戸言葉で気になったいたのですが、そうか江戸育ちの小唄のお師匠さんだったんですね。この女将さんの一言一言にに目頭が熱くなってしまうごまめ。いつの間にか、仲蔵よりも女将さんが主役に・・・・。来月も、新治さんの出番があるハルカスよせ。さて、どうするか、悩みがまた一つ増えましたな。

     三味線・佐々木千華

 

 

 

 

 

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あべのハルカス寄席・お盆特別興行~2023.08.11

2023-08-12 12:12:12 | ハルカス寄席
あべのハルカス寄席・お盆特別興行~2023.08.11
 
益々おもしろくなったハルカス寄席。
雀々さん、汗だくだくの大熱演。
 
一、桂かい枝・・・「堪忍袋」
得意の「堪忍袋」。百貨店の催事場の奥にある会場。ご夫婦づれも多く、この夫婦喧嘩の噺はもってこい。客層や出番によっての噺の演目沢山ないとやはりあきまへんな。十八番の「堪忍袋」途中のサゲでうまく収めたショートバージョンながら楽しい一席。
 
ニ、桂九ノ一・・・「八五郎坊主」
この頃の若手は上手いですな。ひょっとしたら初めての出会いかも。喋りは達者。押しも聞いているし、笑顔も素敵、見るからに落語家っぽい。五年後、十年後、二十年後が楽しみな九ノ一さん。その時は、私は見届けてるかどうかは、知りませんが・・・・。
 
三、笑福亭鉄瓶・・「野ざらし」
久しぶりの鉄瓶さん。ふっくらとして、風貌も落語も貫録がついた高座。得意のマクラで十分楽しませてもらってから「野ざらし」へ。またまた新ネタめがけて落語会にお伺いせんとあきまへんな。
 
一、林家染吉・・・「みかん屋」
12年前に加賀の旅館で泊まりで聞いたのがまず最初。あれからもう十二年も経つんですな。流石の貫録。嫌味のない江戸の噺家っぽくてスッとしていてかっこいい。噺のおもしろさを大事にしてくれる噺家って大好き。これまた、さらに聞き込みたい落語家さんできましたな。
 
二、桂雪鹿・・・・「癪の合薬」
この頃出会う機会の増えた文鹿一門。聞けば、和歌山の素人落語の「紀の会」の出身とか。バイオリンは弾けるし、学校の先生はできるし、なんでも来いで人生を進まれてる雪鹿さん。雪鹿さんの「癪の合薬」結構好きでおます。
 
三、桂雀々・・・・「船弁慶」
さあ、ハルカス寄席、二回目になると一回目より少なくなるんですが、今日は雀々さん効果でさらに増えての80名の大入り満員。熱気がプンプン。舞台はEEDのスポットが後ろに下がって、今までの発熱球のスポットが前面に。客席はそうでもないんですが、高座は凄く暑いらしくて。噺は夏らしく「船弁慶」。お松さんが出てからは、清八も最後は喜六も扇子で扇ぎながら手ぬぐいで汗をぬぐいながらのお喋り。それがまっるきり、違和感がなくって、夏の暑苦しさが更に演出されてまさに芸。すごいですな、色んなことを考えながらも落語が進む、やはりプロでおます。私なんか、普段しない汗を拭く、ひと動作入れただけで左右が入れ替わりました・・・苦い経験です。
 
これぞトリ。大爆笑の40分の大熱演。本日の12席を締めるべく、夏の暑気払いの雀々さんの「船弁慶」・・・大当たりの一席でおました。
 
これから、次々ベテランさんが登場、さらに楽しみが増したハルカセ寄席でおます。(尚9月からは、火曜日と木曜日の開催になるとか)
 
あべのハルカス寄席・お盆特別興行
2023年8月11日(金)
SPACE9
 
第一部・午後1:00開演
一、桂かい枝・・・「堪忍袋」
ニ、桂九ノ一・・・「八五郎坊主」
三、笑福亭鉄瓶・・「野ざらし」
 
第二部・午後2:30開演
一、林家染吉・・・「みかん屋」
二、桂雪鹿・・・・「癪の合薬」
三、桂雀々・・・・「船弁慶」
 
 
 
 
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あべのハルカス寄席・7月席~2023.07.03

2023-07-03 16:16:16 | ハルカス寄席

あべのハルカス寄席・7月席~2023.07.03~

今日は、好きな落語家さんが勢揃いなんで、あべのハルカス寄席へ。あと呂好さんとまどかさんが加われば最高ですが。6人枠では足りませんな・・・。

やはり、メンバーが良いのか客席、本日は大入り満員。

一、露の紫・・・「兵庫船」

まずは、先週あった喜楽館でのお客様とのやりとりのマクラから、袖すり合うも多生の縁。そして旅ネタの「兵庫船」へ。出会って10年にもなりますが、こんな前座ネタのような噺が聴けるなんて、このハルカス寄席、出番が色々と組まれるようで話されるネタもバリエーションがあって楽しみですな。

ニ、桂かい枝・・「京の茶漬け」

かい枝さんの「京の茶漬け」も初めて。京のおかみさんの態度に、ぼやく大阪の男。独り言をポツリと言いながらの顔の表情芸、やはり、かい枝さんのお手のもん。あっさりとした中にブブの美味しさが漂う一席でおました。

三、桂雀太・・・「天災」

本日の秀逸の一席。いま油の乗り切ったところの落語家さんの噺は、よろしいな。稽古をつけてもらったのがこの噺を十八番にしているざこばさん。そのざこばさんの、えげつなさ、下品さを薄めることなく、さらに濃色に・・・雀太さんの「天災」はどんどんエスカレートしていきますな。

一、桂福丸・・・「金明竹」

10年ほど前にはよく聞いた福丸さんの「金明竹」。流石にベテランさんが語るの噺に。どっしりと落ち着いていて、どこか末広亭で60過ぎの老練な噺家さんに聞いているような心持になってくる。20年前はほとんど語られることの無かった「金明竹」。落語の演目にも、流行りすたりがあるのがようわかりますな。

二、桂文鹿・・・「後家馬子」

飛騨高山に行った時の噺と上賀茂神社であった三笠宮彬子女王殿下がお出ましに落語会のことをマクラに・・・「俺たち暴走族」ができなかったことが、我ながら残念と。それなら思い切ってその落語かと思いきや。古典落語を。それもおとなしい目の「後家馬子」。まあ、このハルカス寄席も通い詰めんと落語家さんの演目の流れ掴めませんな。

三、笑福亭喬介・「借家怪談」

これも三年ぶりの喬介さんの「借家怪談」。でも喬介さん、少し肥えられたのか、顔がパンパン。夏バテでしょうか、噺もいつもの勢い、溌剌さがないのが気になるところですな。でも、色んな噺を挑戦中の喬介さん、これからも楽しみにして色んな落語会どんどん覗かしてもらいまっせ・・。

あべのハルカス寄席・7月席~2023.07.03~

SPACE・9

第1部・1:00開演

一、露の紫・・・「兵庫船」

ニ、桂かい枝・・「京の茶漬け」

三、桂雀太・・・「天災」

第2部・2:30開演

一、桂福丸・・・「金明竹」

二、桂文鹿・・・「後家馬子」

三、笑福亭喬介・「借家怪談」

 

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