ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

今日はバスフィッシング・和泉鳥取ダム

2012-04-30 18:52:28 | 釣り

和泉鳥取のダムでおます。
いつもの釣り仲間、増田さん、仲地さんと5:00現地集合・・・
GWにかかわらず、私ら入れて6名しかおらず、爆釣期待するが、・・・。


ダムサイド・・・。


今日の釣果・「運」の仲地さん二匹(20,24cm)いつものごとく出会いがしらで、
「技」の増田さん三匹(42,40,36cm)さすが、きっちり攻めてそれなりのサイズを・・。
「運」も「技」もない私は坊主(0匹、0cm)、くやしい。


上がってからの、焼きそばでのランチタイム、釣れたお二人、余裕のお顔ですな。


次回は、いつか、太陽のふりそそぐ暑い夏に、ジベンジですな。


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十代目金原亭馬生~石井徹也

2012-04-29 01:57:32 | 本の少し
十代目金原亭馬生 噺と酒と江戸の粋
クリエーター情報なし
小学館


十代目金原亭馬生、三十年前に他界、この本は二年前の発刊。
今週図書館で借りて、二日間で読了。

たくさん、並行して読んでいるのだが、やはり落語の本は快速のごとく抜いていく。
まぁ、弟子達が語る師匠は、江戸の粋さ、江戸の風をもった噺家さん、端正洒脱そのもの。

主要演目一覧にある演目だけで、数えてみたら・・・213.凄い数。
東京ということもあるが、半分以上は知らぬ噺ばかり、結構聴いただけでも、
すぐに高座にかけることができたとか。

伯楽さんが、三十代前半の馬生さんに最初に言われた言葉が、
「ウチの商売、世の中になくてもなくてもいい商売だよ。“あってもなくても”って、
みんな言うけど、なくてもなくてもいい商売。遊んで食ってるようなもんだろ。
ただ喋るだけで食う商売。これで食えりゃ誰だってなりたがる。
それだけちゃんと食わせて貰えるようになることは大変なことなんだ。」と
噺家という仕事を客観的に見ながらも、仕事に対する自負心が窺える。

家族を愛し、酒を愛し、落語を愛し、芸人的自堕落な生活を遠ざける、馬生。

生の高座でなければ、到底理解できない魅力と凄さ。
と云いながら、声が聴きたくて、一度レコード屋へ行かなければと・・・。

十八番を選ぶとなると山のようになると、選びようがないという中から
よく名が上がるのは、「替り目「夢金」」「親子酒」「目黒の秋刀魚」「花見の仇討」など・・。

志ん生を超える志ん生になれた唯一の人。
それゆえに、短命だったのが、惜しまれる。

今、この粋さを継承している噺家さんは誰なんでしょうか、誰か教えてくださいまし。

噺と酒と江戸の粋、昭和の名人、十代目金原亭馬生でおます。

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談志のことば~立川志らく

2012-04-24 05:13:18 | 本の少し
談志のことば
クリエーター情報なし
徳間書店

☆☆

立川談志が亡くなって、多くの方が本を出版するようだが、
一番読みたかったのがやはり志らくさんの本・・・・タイトルはズバリ「談志のことば」
談志師匠の名言集といいながら、一言ひとことに、悩み、喜び、悲しんだ
志らくさんと談志師匠の言葉の交換日記である。

志の輔、談春、志らく、談笑の四人が立川流四天王と、この四人のことがライバルなのか
はたまた志らくさんにとって気になりすぎる存在なのか、終始再三、ことあるごとに登場するが
まずは、談志さんのことば・・・・・・・タイトルだけを列挙いたしあす。

「談志が死んだ」
「ふとした病で死にたい」
「立川クリスマスになる」
「田楽は円楽よりうまい」
「努力とはバカに与えた夢」
「プライド料をよこせ」
「働いていないからお年玉はなしだ」
「俺は自分が偽物だとわかっているから本物なんです」
「落語なんておもしろいもんじゃねぇな」
「お辞儀は丁寧に」

「電気、消せ」
「へい駕籠、へい駕籠」
「酒や煙草をやめるやつは意志が弱い」
「癌は未練の整理によい」
「小言は己の不快感の解消だ」
「勝手に生きろ」
「死んだらみんなの了見がわかる」

「江戸の嵐」
「馬鹿は群れたがる」
「生き甲斐なんて少ないほうがよい」
「おまえがいるから助かる」
「馬鹿とは情況判断できないやつのことだ」
「人生成り行き」

「ありがとう」
「電気つけろ」
・・・・・・・・・・・(一部、割愛)

最後の「ありがとう」は志らくさんのことばであり。
「電気つけろ」は談志師匠が直接言ったことばではないが、
志らくさんが心の中で談志師匠と会話した言葉である。

「師弟とは価値観の共有である」との言葉どおり、愛と敬意に満ちあふれている。


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四人展~売布会館絵画教室

2012-04-21 23:34:10 | 街で

姉貴の絵画展を観に、実家のある宝塚へ。


会場の南口のアートスクエア


安井美津子さん、松井テル子さん、村上法子さん、と
あいにく、この場には不在の植村節子さんとの四人展。


まずは、定森満先生の作品「早春の富士」



「クリスマスマーケット(デュッセルドルフ)」・松井テル子


一人10点、総数40点の展示会。



「南アルプス遠望(大鹿村)」・安井美津子


「水道橋(スペイン)」・安井美津子



「ナイヤガラ瀑布」・村上法子


「オンフール(フランス)」・植村節子


「ひとやすみ(ローマ)」・松井テル子



会場の雰囲気



「宝塚ガーデンフィールス」村上法子


「福知山城」・村上法子



「ポーランドより」&「思い出」・松井テル子



「土蔵のある風景」・植村節子


「大沼湖秋景(駒ヶ根)」・植村節子



「花」・安井美津子


「矢田のあじさい」・安井美津子



中庭

幾つ何十になっても、趣味があるということは羨ましいことですな・・・。


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第五回・二の会~米二・染二・鶴二・三人会

2012-04-20 23:19:26 | 笑福亭鶴二

五回目にして、初めて二の会へ。
いつもの笑福亭だけとは違うお客様の雰囲気。


エレベーター内の、上方ビルのかわいい、案内。


ほど良い入りの客席、・・・・・・・・・・。



一、米二・染二・鶴二・・・・・・・・・・・・「三人トークバトル」+α

三人登場、向かって左から米二・鶴二・染二さんの順に。
前回のアンケートに、最初のトークが長過ぎると、もう少し短くてものご意見あり、
30分ぐらいやっていたそうですが、今日は20ぐらいで・・・・。

まずは、米二さんが今日、家で階段から落ちて、あちらこちら打ったとか・・・。
今日のチラシ、3階の自分の部屋から持って下り、二階から下りる際に、
足元が見えなっかたのですが、階段途中にはがきの束かが置いてあって、
それにあたって咄嗟に避けて、3、4段いっきに下まで落ちてしまう。

誰が置いたのかというと、二番弟子の、二葉ちゃん。

ここで、二葉ちゃんの登場、初めて見るがクリクリヘアーの可愛い娘。
染二さんが、「今までで、師匠に怒られたこと、何で怒られた」と聞くと、
二葉ちゃん、「ささいなこと」と、・・・
おもわず米二さん立ちあがって「そうか、わしが怒るのは、些細なことか」と、
見かけも、話しっぷりも、愉しい今風の子ですな。

結構いま、上方落語家志願者の年齢が高くなってきたの話題に・・・
あと、東京では、芸協かどちらか、前座入門に30才までとのキマリがあるようで、
でも上方はなし・・・・笑福亭円笑さん、六代目に入門したときが41才。
米二さん当時、26才、・・・41才のおっさんに「兄さん、、兄さん」と呼ばれ困ったと。

あと、けったいな先輩たちのおはなしと、染二さんの宮古島への旅行とかで・・・・。
20分経過・・・お時間となりました。


二、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「強情灸」

出てくるなり、次の二の会では、二葉さんを前座で使おうとの声があったので、
是非、アンケートには二乗の事も、お忘れなくよろしくと。

マクラは、定年後の趣味について、二乗さんのお父さんが今はまっているのが、
砂金探し・・・あまり実益はあがっていないようですが・・・
一攫千金の夢を追いかけておられるんですな。

噺は「強情灸」。本来はもっと、お灸が熱くて悶えてもらわなければ、
そこは、現代青年の二乗さん、いたって、スマート。
でも、最後の方は、ほんのり額に汗がにじんできまってましたな。

これって、二年前に聴いたときの感想・・・今回も同じ。
もっと、悶え、我慢の漫画チックな、強情灸が好きですな。

そして、手拭がお洒落過ぎて、色鮮やかな色目にばかり目がいって困りましたで・・・。
お灸の我慢での男らしさは少々欠けましたが、
おしゃれ度ではもてそうな二乗さんでおました。


三、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天狗裁き」

端正な顔立ち、端正な噺っぷり
、全盛期の米朝さんて、こんなんだったのではと思いながら聴く。

この噺、いつも天狗の演出に興味がいく・・・。
お奉行さんの延長なのか、人ではない飛び抜けた存在なのか・・・。
米二さんんは、いたって、ノーマルに。

女房、隣の住人、家主、お奉行、そして天狗と、
どんどんエスカレートしていくあたりも、米朝風の上品さが漂う。
米二さん、やはり端正なる米朝一門の中でも、一番の正統派でおますな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「口入屋」

四年ぶり、久しぶりの鶴二さんの「口入屋」。

口入屋へおなごしを探しにいく定吉から、全開で、いつも以上に弾けた様な鶴二さん。
一番番頭も、いつも以上の大振りのしぐさで、「ドガチャガ、ドガチャガ」

でも、あの「お針」、「芸事」、「武芸」までの
スーパーおなごしの語りの立て弁はいつ聞いても、楽しめますな。

そして、番頭と杢兵衛が共に、膳棚を担かげる鶴二さんの仕草、指先までの形、綺麗で特筆。

私は、ひそかに「稽古屋」、「紙屑屋」、「口入屋」を鶴二さんの十八番「三屋」と呼んでおります。


五、林家染二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紺屋高尾」

古今亭では「幾代餅」、三遊亭では「紺屋高尾」、噺の筋立てはほぼ同じ。
でも、所帯を持ってのハッピィエンドの後日談で餅屋を開業した、
「幾代餅」の方が、私は好きですな。

染二さん、太夫は吉原の三浦屋の花魁「高尾太夫」。
清三が奉公している紺屋は、大阪・・・遠距離恋愛、
吉原に上がるのに、30両、往復の旅費に20両、合計50両を蓄めて12日かけて江戸へ。

無事会えて、夫婦の約束をして帰ってくるが、来年の三月十五日、三月、十五日、三月と
唱えながら、待っていたが、三月十五日になっても、太夫は現れず・・・。

三月二十七日に、お駕籠が着く、年季明けの十五日に早駕籠に乗っても、
十二日間の時間差、今では新幹線、飛行機でその日が当り前ですが、
その時間差を巧みにいらった染二さんの演出。

「傾城(けいせい)に誠なしとは誰が言うた」・・・
今では、スターに憧れる男の子たち、・・・・まっこと、男の夢が膨らむ噺でおますな。

三人、三様の色がでた、誠に結構な濃縮落語会でおました。
次回は、10月か11月あたりとか・・。


第五回・二の会~米二・染二・鶴二・三人会
2012年4月20日(金)午後6:30開演
千日前・TORII HALL

一、米二・染二・鶴二・・・・・・・・・・・・「三人トークバトル」
二、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「強情灸」
三、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天狗裁き」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「口入屋」
仲入り
五、林家染二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紺屋高尾」


12-17-85


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立川談志の正体~快楽亭ブラック

2012-04-19 05:43:01 | 本の少し
立川談志の正体: 愛憎相克的落語家師弟論
クリエーター情報なし
彩流社

☆☆

落語仲間さんから、読んでみてと借りた本。
快楽亭ブラックが知っている限りの、師匠、いや元師匠の立川談志をリアルに紹介。

談志のDNAは誰が継いでるかでは、「マスコミの売れっ子になるDNAは志の輔、談春、志らくが受け継ぎ、古典落語の巧いDNAは談四楼、ぜん馬、龍志、談幸が継ぎ、毒舌は左談次、ブラック、談之助、志雲が継いでいると」、そして一番弟子の土橋亭里う馬は、しみったれのところと、私服のセンスの悪いところ」を継承していると、ああ、DNAとは継承なんだ。

憧れている部分と、談志の我儘に真っ向からつっかかるブラック。
中で紹介される、創作的落語はあまりにも過激で、下ネタで、おもしろさは突いているが、なぜかついていけない、アブノーマルの世界。

笑いのツボは同じながら、昼間なのか深夜なのか、表通りなのか裏通りなのか、ビルとビルの隙間なのか、どこを笑いのグランドとするかで、これだけ表現が変わり、私には何か胸のつかえがとれない笑いになっている。・・・・・・談春よりも、談四楼、生志が好きというと、古典落語の巧いDNAと押しつけがましくないDNAが好きなのかも・・・。

愛憎相克的落語家師弟論とうたいながら、こうして師の死をもって言いたいことを本にして金儲けができるなんて、なんと良い財産を残してもらったことか、師匠談志に感謝、感謝ですな。

五代目立川談志、2011年11月21日死去、合掌。


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笑福亭鶴二・第六回 繁昌亭大賞 受賞記念祝賀会

2012-04-15 23:16:36 | 笑福亭鶴二
笑福亭鶴二・第六回 繁昌亭大賞 受賞記念祝賀会
平成二十四年四月十五日(日)午後三時~
心斎橋 割烹 湖月



笑福亭鶴二の繁昌亭大賞 受賞記念祝賀会が、心斎橋 割烹 湖月にて開催。


Takeshi Masuda PhotoGrahyより転載


鶴二ファンはもとより、師匠連と多くの若手噺家さんもお祝いに駆けつけてくださって
総勢80名もの盛大なる祝宴となりました。



二年連続しての、大きな賞を受賞、鶴二さん。


繁昌亭大賞のトロフィ―、盾と賞状。


最後列から、奥様とご一緒に入場の鶴二さん。


本日の司会の鉄瓶さん・・・
「鉄瓶とかけて、スカイツリーとときます」、そのこころは「司会(視界)が良いでしょう」


来賓の上方落語協会幹事長、桂春之輔師匠様のご挨拶。


高校の先輩、イラストレーター成瀬国晴様の、ご来賓のご挨拶。


乾杯のご祝辞、須磨寺住職、小池弘三様。


喜びの、鶴二さんのご家族。




生寿さんの踊り「春雨」


石松さんの、南京玉すだれ(その前に、皿廻し)。


若手による、大喜利、喬介さん、福矢さん、呂竹さん、寅之輔さん、呂好さん、司会は鉄瓶さん。
一から十まで、順に、鶴二師匠を誉める。


鶴二さんと文福師匠の掛け合い漫才いや、じゃれあい・・・愉しおまっせ。



鶴二さんの奥さんのお父様、市会議員の前は、相撲取りで相撲甚句を・・・
じっくり、しっくりで良かったでおます。

最後に、集合写真を撮影。

次回、集まれるのは、いつ、そして、鶴二さんがどのような賞を頂いた時か、楽しみですな。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
笑福亭鶴二・第六回 繁昌亭大賞 受賞記念祝賀会・・・二次会
平成二十四年四月十五日(日)午後六時~
心斎橋・・、Le Salon 2100



二次会の、Le Salon 2100


高層マンションの最上階にある、会員制ラウンジ。


南を一望、天下人になった鶴二さんに相応しい風景。


春之輔師匠も、二次会もご参加頂いた。


文福師匠と皆さん。


男ばかりのむさ苦しい、面々。


二次会の進行役の生寿さんと元気いっぱいの文福師匠。


三人で、得意のなぞかけ。お題は「古典落語」、「浜崎あゆみ」、「仏法」、「山下家」「●●●―」など多彩。
一番のヒットは、生寿さんの「山下家の加賀温泉とかけて、携帯電話と解く」
そのこころは「どこも、ええ湯ぅ。(docomo・au)」でおました。

楽しい、愉しい、たのしい時間を過ごしました・・・。






おまけ

昨年の。文化庁芸術祭優秀賞・受賞記念の会のお写真。



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千年ごはん~東直子

2012-04-12 06:03:23 | 本の少し
千年ごはん (-)
クリエーター情報なし
中央公論新社

☆☆

前回の、穂村弘さん繋がりで購入した、東直子さんの大好きな、料理と短歌が一緒になった贅沢な本。
歌人、東直子さんが「歌壇」に掲載された「食」に関するエッセイと短歌の連載をまとめたもの。

黒豆にはじまり、鍋の中では我家と同じ、豚の鍋。しゃぶしゃぶ用の薄切りではなくちょっと厚めのロース肉。
白菜、白ねぎ、菊菜、しいたけ、豆腐、など入れるものもおんなじ。
でも我家では、「豚ちり」もしくは「水炊き」とよんでますが。

適当ちらしずしとか、春は天麩羅に感化され、この前の日曜にはタラの芽などの野菜と、白魚のかき揚げなどの天麩羅を食べる。
お好み焼に、夏のそうめん、カレーでは隠し味に野菜ジュースをコップ一杯、皿に盛ったあと、しょうゆをたらり。
では、オリーブオイルでトマトを炒め、ツナ缶を加えて野菜はあとから何でも、でも一番のおすすめはなす。
これも、既に我家では、作ってる料理。・・・・・・すべてが、普段食べている家庭料理。

生姜をするときには、おろし金にアルミホイルを針が飛びだすように押し敷いてからすれば、きれいにとれる。
これは、よろしおます、是非やってみなければ・・・。

和えるでは、みそや酢、辛子、ごまなどでつくった和え衣に混ぜ合わすのだが、
「和」とは単品の時とは違って独自の風味を際立たせるようで、の仲良く、協力しあう気持ちkが皿の中で生きていると。

ほんと、年をとって食べるものの趣向が変わりつつある昨今、、
「千年ごはん」は、おうち料理。等身大ですぐにつくって食べたくなるものばかりでおますな。



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江戸落語でおます~池袋演芸場

2012-04-11 23:39:27 | 江戸落語

この地下が、池袋演芸場・・・・中は、百席にも満たないこじんまりとした客席。

一、桂南なん・・・・・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」

南なんさん、前回は末廣亭で・・。

若旦那が、針を打たせてくれというまでの、太鼓持ちのヨイショ振りがおもしろい。
ゴルフ、野球、乗馬、それぞれにギャグ満載、ここらあたりは、東京の噺家さんらしくて個性的。

でも、太鼓持ちの、上方でいう金への執着心は極めて薄い。

針も、上方での上手いと言われて、ほっておいて肉が巻いてとれなくなるのではなく、
いきなり、打った針が折れて先が腹の中に、迎い針も同じくポキリ、
でも、血だらけになった一八をおいて、若旦那は逃げていくが、
上方での針を抜こうとして、お腹の皮が敗れてバリバリ・・・・最後の
「皮が破けて、鳴りません」の方が、理にかなっているような。

やはり、上方での「痛くない」と、誉められた若旦那がゆっくりと煙草を吸う
ゆったりとした安堵感が、嬉しいですが。


二、昔々亭桃太郎・・・・・・・・・・・・「唖の釣り」

殺生禁断の上野の池へ鯉を取りに行く与太郎と七兵衛さん。
こういう「唖」とかいう普段遠慮している言葉、ネタが聴けるのは、演芸場ならでは、

桃太郎さん、びっくりするほどギャグ満載で、愉しい。

びっくりする様なこと言ってみろ。
「○山○○は、カツラ」、「バカ、そんなこと、誰でも知ってら」
「○山○○○と○井○と○○は、オカマ」、「バカ、そんなこと、誰でも知ってら」

たった、12人しかいない客席だけに、言い放題なのか、それとも大勢の客の前でも同じなのか。
上方にはない、裏バナシ満載の高座でおました。


三、ナイツ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「漫才」

おもしろい、かつてのヤスキヨを彷彿させるおもしろさ。
いつもテレビで見ている、言葉間違いだけに終わらず、ゆったりとした中でのボケギャグが連発。

「ダイエット気にしてるが、肥ってしまった」、「64㎏、肥ってしまった」
「・・・・・、生まれた時は。3650gだったのに」・・・・「それって、成長してんでしょ」

「身体を鍛えるため、今年、大きな大会が夏にあるのでに出ようと・・・倫敦とかの」、「それ、オリンピックでしょ」
「まだ、申しこみしていないけど、インターネットで・・・」

今年の、オリンピックネタに入る、
「田村で金(カネ)、谷でも金(カネ)」・・
「東京オリンピックでカール、ライスが走りましたが、100m9秒なにがし・・・・約10秒で走りましたが」
など、次々に炸裂・・・そして、イチローから、大好きな野球、巨人へ。

雑学クイズで、「土佐の藩士で、薩長同盟の橋渡しをし、・・・・・・・テレビドラマでは、福山雅治が演じ、●●龍馬という者。さて●●は誰」
「三択です。」、「一番~、坂本。 二番~、谷。 三番、センター長野」とラインナッップを気持ちよく紹介・・・・・。

二問目は、「日本のアニメ界の巨匠、宮崎駿監督が作ったアニメ、風の●のナウシカ・・・。」
「これも、三択です。」、「一番~、坂本。 二番~、谷。 三番、小笠原」と、またまたラインナッップ紹介。

30分でも、40分でも、ずっと聴いていたくなる、ナイツのお漫才でおました。
「一番~、ナイツ・・・・」


、三遊亭笑遊・・・・・・・・・・・・・・「愛宕山」

なかなか味のある、「愛宕山」。

東京のの太鼓持ちだが、旦那のお供で京都へ、「愛宕山」に登る。
特に、一八と繁八が唄を唄いながら、時間をかけて山を登っていく様は、秀逸。

かわらけ投げでは、お染久松とかの曲投げはなく。案外さっぱり。
傘を持って飛び降りる前で、おわり。

大ネタを端折ることなく、ましてや下げまでいかなくての途中で終わり、
こちらでは、日常茶飯事のことなのか。

でも、一時間で4本、15分で語れる噺となれば、限られてきますな。


五、桂歌春・・・・・・・・・・・・・・・・・・「元犬」

二回目の出会い。

こんな、上方では聴けない噺が、聴けるなんて、うれしいデスナ。

他愛のない話。犬が人間に・・・・。元犬が、くりなすナンセンス劇。
私達も、前世も人間とは限らないらしい。願かけをしてまでなりたかった人間とは、
犬から見て、どう見えてたのか、しろチャンにもっと聞いてみたいもんですな。

オチは、女中(おもと)を呼んで「もとは、いぬか(居ぬか)」・・・「先ほど、人間になりまシた」


六、松乃家扇鶴・・・・・・・・・・・・・・「音曲」

「ふぅ 、ひぃ、 はぁ」と、なんとも色っぽい、溜め息。・・・・・・・・・・・・・・この方も二回目。
粋でお洒落で、何とも江戸っぽい。・・・・・「新内、やりますよぉ」、三味線の音も小粋に響く。

呟く音曲・・・・扇鶴さん、この空気誰かに似ていると思いきや、ナオユキさんか。
「 はぁ、なんて、ひぃ、きもち、ふぅ、いいんでしょ、」・・・。


七、桂小南治・・・・・・・・・・・・・・・・「甲府い」

本日は、この人の一席で、十分堪能、入場料2500円の値打ちあり。

このかた、平成22年度の文化庁芸術祭の優秀賞受賞の噺家さん。鶴二さんが受賞した時と同じだ。
そのときのネタは「そば清」、「甲府ぃ」らしいが、そのとき評判の悪かった方を・・・。

喋りは、下町のいなせな兄さん。・・・・関西人には、そのがらっはち風が心地良い。

主人公が、この豆腐屋に奉公するきっかけとかが、日蓮宗、法華の信心。
オチも「おや、お揃いでどちらへ」「甲府ぃへ(豆腐ぃ)、お参り(ごまいり)、願ほどき(がんもどき)」

笑いも、涙も、少ないハナシだが、そんなところが関西人には特に江戸っぽく映るのか。
マクラの家事手伝いばかりの内弟子時代で、あとあと役に立ったこと、とか・・・・
間に挟んだ、「キンカンとムヒ」のハナシに、小南治さんのセンスを感じる。

でも、東京は大阪と違って、トリの値打ち、主任の重みは凄いみたい。

この貫禄と上手さの小南治さんと同じ、文化庁芸術祭の優秀賞受賞を受賞した鶴二さんって・・凄いんだと。
逆に、改めて、再認識した桂小南治さんの一席でおました。


池袋演芸場(夜の部)
2012年4月11日(水)
池袋演芸場

一、桂南なん・・・・・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」
二、昔々亭桃太郎・・・・・・・・・・・・「唖の釣り」
三、ナイツ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「漫才」
四、三遊亭笑遊・・・・・・・・・・・・・・「愛宕山」
五、桂歌春・・・・・・・・・・・・・・・・・・「元犬」
六、松乃家扇鶴・・・・・・・・・・・・・・「音曲」
七、桂小南治・・・・・・・・・・・・・・・・「甲府い」


12-16-81


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ひとりの夜を短歌とあそぼう~穂村弘・東直子・沢田康彦

2012-04-10 06:28:46 | 本の少し
ひとりの夜を短歌とあそぼう (角川ソフィア文庫)
クリエーター情報なし
角川学芸出版

☆☆☆☆

本を読んで、すぐにブログに書ける本と、何度も読み返してなかなか書けない本がある。
感動してないのではなく、あまりにも良すぎて、ずっとバックの中に入って持ち歩いていたからである。

この「ひとりの夜を短歌とあそぼう」は、ズバリその本。
女優や漫画家など異業種の方達が自由に遊んだ短歌を、歌人の穂村弘・東直子が先生役で指南を・・・。

短歌のおもしろさを考えると、言葉のおもしろさはもちろんのこと、落語に相通じるものがある。
笑いとは、枝雀師匠が云われる「緊張と緩和」、・・・・これ何・・・ああ、そういうことか・・そういうことだったのか。
解るということで、思わず納得、顔もほころび、心も和む・・・ということで、私にとっては、短歌も落語(笑い)も同じこと。

今回の「ひとりの夜を短歌とあそぼう」の中では、穂村弘・東直子の二人解説、感想が違うところがおもしろい。
一つの歌に、解釈のしかた、受け手側の気持ちの持ち方で、まるっきり変わってしまう。

逆に、短歌って、受け手側の自分、その歌に心動かされる自分が映しだされて、ちょっと怖い気がする。

でも勇気をもって、気になる歌を少しばかり紹介を。
お題を聞けば、なるほどというのがあるので、お題はあとで披露。

愛こめてどうか不幸であるように君無き春の我無き君へ・・・・・・・・・(吉野明実・40才・漫画家)①
・・・・・・別れ、そして春が訪れ、さめている君がいる、フラれたんだ。

分離帯超えてわかったぼくたちが肉だったこと液だったこと・・・・・(沢田康彦・42才・編集者)②
・・・・・この分離帯は「生死のライン」なのか「性の歌」なのか。

空豆はすでになくなり枝豆はいまだ現れず末法のビール界・・・・・・・(針谷圭角・51才・飲食業)③
・・・・・(○○はすでになくなり○○はいまだ現れず末法の世なり)が原典か。

きみに選ばれぬわれがいて 電気屋のおかまひとつ選べぬわれも・(那波かおり・41才・英米文学翻訳家)④
・・・・・いつも、選ぶのに迷う自分がいます、たかがお菓子一つなのに・・・・、本は早いです・・・。

「空豆の塩ゆで好き」におどる心 崖っぷちすでに・・・・・・・・・・・・・・・(やまだりよこ・40代・上方文筆家)⑤
・・・・・やまだりよこさん、崖っぷちすでになんですね・・・。

抱きたくて声聞きたくて会いたくて五十の恋の春ど真ん中・・・・・・・(榊吾郎・53才)⑥
・・・・・講談調であり、演歌の紹介みたい、と、いくつになっても恋はよろしいな。

「友だちへ戻るにはもう好きになり過ぎた」と言ってくれる声など・・(中村のり子・18才・学生)⑦
・・・・・自慢の対象が言葉=内容ではなく、「声」なんだと。

今からはわたしとあなたの秘密です海で三回死にかけました・・・・・(那波かおり・41才・英米文学翻訳家)⑧
・・・・自殺の告白なのか、二人だけの性愛的な秘密なのか・・・。

甘い汗にじませ白い耳に告ぐ 少ししつっこいくらいが好きよ・・・・(東直子・39才・歌人)⑨
・・・・何ともエロイ、どこが自慢なのか・・・告ぐがおそろしいと。

「こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにありはしない」・・・(穂村弘・40才・歌人)⑩
・・・・こんな目って、よいことなのか、わるいことなのか・・・。


お題は、①(嫉妬)、②(べたべた)、③(べたべた)(空)、④(えらぶ)、⑤(えらぶ)、⑥(えらぶ)
⑦(自慢する)、⑧(海)、⑨(自慢する)、⑩(自慢する)

短歌には、その日、そのときの気持ちが、素直に表現されている。
飾り気のない、裸の想いであればあるほど、染み入るごとく伝わってくる。

「ひとりの夜を短歌とあそぼう」は言葉のもっている感動を味わえる本でおます。


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今日もていねいに~松浦弥太郎

2012-04-05 22:26:53 | 本の少し
今日もていねいに。 (PHP文庫)
クリエーター情報なし
PHP研究所


会社帰りに本屋でパラパラ、見たような気がしたが買って、帰ってみると、
先週図書館で借りて、読んだばかりの本・・・・まだ手元にある。
もういちど、読み直すが、何度読んでも、頭に入らぬ内容・・・・・
実行しなければ、意味がない本。

生き方、暮らし方、のヒントがいっぱい、時々読みかえす必要があるので、
手元にあって良かったと、多少、買った自分を慰める。

お箸の持ち方から、お金の使い方まで、人とのつきあい方に、秩序と喜びを・・・。
生きていく智慧と楽しみを・・・。今日という日を、ていねいにすごそうと。

読んで見ると、背筋が伸び、顔に笑顔、話すのがゆっくりになり、
近くの図書館にも車ではなく歩いていこうと思うなど、生き方がゆったりとしてくる。

まあ、生活を楽しむ、不要なものと必要なものとを見分ける目をもつなど、
日々、小さな感動や幸せを大事に生きる術が満載・・・。

まあ、目的のない散歩でもしたいとは思いますが、まずは図書館に向かって散歩に・・・・・。


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傑作! 広告コピー 516

2012-04-03 05:27:59 | 本の少し
傑作!広告コピー516―人生を教えてくれた (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋


コピーライターは、言葉の人ったらしである、と。
キャッチコピーは、そもそも商品を売るためのフレーズであり、文学ではないが、
そのとき、そのときの人の心を直撃する。
そのような、傑作・広告コピーが516・・・おもしろいもんが、ありまっせ。

・四十才は二度目のハタチ。(伊勢丹)・・・・60才は三度目のハタチ、ちょっと元気でますな。
・上手に年をとらないと、赤の似合う男になれない。(トヨタ)・・・・赤は下手をすると下品になる色。
でも、私もこの頃赤が着たくなる年になりましたな。
・さよならしたばかりなのに、また、君に会いたくなりました。・・・・なんとこれは、(ファミリーマート)のコピー。
・恋人がいないので映画でも見に行くと、恋人がいる人たちでいっぱいでした。(東宝)・・・これが、場違いというですな。
・サラリーマンという仕事はありません。(西部セゾン)・・・・・会社で言われてる事か。
・遊んでいるのではない。給料に合わせて働いているのだ。・・・給料の査定をケチると会社にとっては不利。・・・(サントリー・リザーブ)
・職人は“人”です。会社員の“員”てなんですか。・・・公務員、銀行員、員のつく人は、組織なくして生きていけない。・・(リクルート)
・あなたが今辞めたい会社は、あなたが入りたかった会社です。・・・今、離婚したい人は、あなたが結婚したかった人です。(リクルート)
・大変なことが多い人。略して、大人という。・・・・・(安田生命)解ってくれる人がいるというだけで、保険に入ろうと・・。
・話さなくてもわかる。話せばもっとわかる。家族だからね。(味の素・コーヒー)・・・やはり絆ですな。
・時々、想って、時々、忘れて いいですか。(西武百貨店)・・・・都合の良さが今風か。
・お金で買えないもののほうが、大切だったりする。・・・これが(さくら銀行)のコピーというのが洒落てますな。
・ずーっと知らないという、幸福。・・・・これは(岩田屋)、知って不幸になることとは、なんじゃいな。
・なんでも揃う世の中で、命がひとつとは白い。・・・これは(熊本県警)車の運転は慎重に、・・・。

14個、残り502個、あなたを直撃するコピーがまだまだ、ありますぜ。



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第七回・高安寄席~桂文鹿さんの会

2012-04-01 23:34:00 | 落語
今日は、西尾さん宅での落語会。
今回で何回目か、個人ながらこの様に継続されているのは凄い。


三階建ての西尾邸。


ご自宅にある、立派な高座。


席亭の西尾さんのご挨拶。


一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「利き酒」

文鹿さん、出てくるなり、ギョッとした顔。
「知った方が多く来て頂いておりますが、知った顔ばかりの客席がやり易いという者と、
やり難いという者がいますが、私は後者の方で、今日はいたってやり難いです」、と。
あとから、知ったことですが、客席に文福師匠の奥様が・・・。

この「利き酒」、文鹿さんの創作ですが、古典的匂いがあって、おもしろい。
喜六、清八というべき二人が、伏見の酒蔵へ・・。

「あの、利き酒(キキザケ)てなんや」
「キキザケなんぞ、云うたらあかん。清酒だけに、濁りを嫌う。キキシュと云わんとあかん」
と、店に入っていくと、店の者が「キキザケ、どうですか」・・・
古典的運びだが、そのぶん古き時代の匂いが心地良い。

まあ、「蘊蓄」が語れる。造詣が深い。雑学、知識がある。こんな自慢ハナシを語りたいのは、
今も昔も変わりませんな。

でも、あとでやった利き酒は正解者、一名。
牛丼は正解者、零。各自、当たったのは一つぐらい、ただ日頃食べているのだけは正解したみたいで、
味覚というか、舌はちゃんと覚えているんですな。


二、天満家ひろ菜・・・・・・・・・・「寄合酒」

繁昌亭前の居酒屋「ひろ菜」のマスターの素人落語家・・・繁昌亭の教室の六期生とか。

演目は「寄合酒」・・・この難しい噺を、おもしろ、おかしく、達者なもんですな。
聞けば、元々、漫才をされていたとか・・・・。

さすが、度胸もあり、笑顔も素敵で、笑いのセンスは抜群。
ひろ菜さんの笑いに触れたければ、繁昌亭のお帰りの際には、居酒屋「和味屋・ひろ菜」へ・・・・。

三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「瘤弁慶」

東の旅から・・・・「瘤弁慶」

宿屋の宿泊客が、好きなもんを言いあう中で、一人の男が「土」、「壁土」が好きだと・・・・・。
まあ、おかしなものを食べたがるもんですが、「七度狐」でも、
「味噌を切らしておりましたんで、替りに裏の赤土を・・・精がつきますでな」と、
昔は、壁土なんぞ食べたんですかな・・・・。

でも、この噺の一番の不思議さは、
前半は、喜六、清八が主人公で、後半は、土を食べた男、そして瘤の弁慶へと主人公が入れ替わること。
奇想天外の筋立てはおもしろいとは思うが、心底ついていけないと感じるのは私だけか・・・。

今日も、古典への思いがひしひし伝わる、文鹿さんの一席でおました。


第七回・高安寄席~桂文鹿さんの会
2012年4月1日(日)午後2:00開演
高安・・西尾邸

一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「利き酒」
二、天満家ひろ菜・・・・・・・・・・「寄合酒」
三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「瘤弁慶」



文鹿さん落語会・紹介

第26回・中山寺寄席
2012年5月13日(日)午後2:00開演
大本山中山寺

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・「近日息子」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「軒付け」
三、いわみせいじ・・・・・・・・・・「似顔絵」
四、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」




利き酒・・・・純米吟醸貴仙寿吉兆・贅沢純米無冠盃・特別純米酒松竹梅・純米鶴の四種類のお酒を利き酒。

見事当てた・・阿佐さん・・・・16人分の8,000円を独り占め。



そのあとあった、利き牛丼(吉野家、すき家、なか卯、松屋)・・・こちらは、正解者、なし。


女性に囲まれて御満悦の文福師匠・・・・東京からの帰りにサプライズの参加。





打上げの面々。



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