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大阪人として大阪弁残さんとあきまへんな。旭堂南陵さんが残した「事典にない大阪弁」、大阪人、落語好きを自負している私でさえ、わかるのは3割ぐらい。ニュアンスが辛うじてわかる言葉もあれば、“はなから”チンプンカンプンの言葉も。
落語を通じてでも、何でも“そんじょそこら”の言葉に置き換えるのではなく、良き時代の生の言葉として“すっくり”残しておいて欲しいもんだす。
【ごまめ】だけ、紹介しときます。
幼いため、鬼ごっこ等遊びのメンバーに正式に参加させてもらえない時に使う。ジャンケンで鬼の役を決める時に「お前はちっちゃいからごまめや」と遊ばしてくれる。
第三部の「大阪の美味いもん蘊蓄帳」もおもしろおますで。超高級店ではなく、一般市民に馴染みのある店、馴染みのある食べ物が並ぶ。
「うどんすき」「大阪うどん」「大阪寿司」「大阪の蒲焼」「お好み焼き」「おでんと関東煮(かんとだき)」「きんつば」「くるみ餅」「小鯛雀鮨」「酒の粕」「すき焼き」「ちょぼ焼き」「佃煮」「天ぷら(練り天)」「鱧」「夫婦善哉」
大阪うどんのところに、大阪うどんは、讃岐うどんより小麦粉を硬めに練り、ゆで時間を長くするところに秘密がある。こうすることによって、讃岐のシコシコ感よりもモチモチ感がでるのである、と。
今まさに、私が目指している“手打ちうどん”であり、ネオ讃岐、ネオ大阪、と思っていたのですが、まさに大阪うどん、そんものだったんですな。
“ことば”も“食”も、大阪の文化、大事にせんとあきまへんな。