神田松之丞独演会・2019.08.18
良かったですな。
一、神田松之丞・・・・・・・・「名月若松城」
最近ネタおろししたばかりの噺とか。
正直者のご家来が、無礼講だという殿の前でご意見を・・・・。
今や、「忖度」などといい、上司や役人の顔色ばかり窺っている世の中で、
自分の思いを伝える主人公に・・・・共感する噺でおます。
ボロは着てても心は錦・・・そんな思いで、少しは日々暮らしてみたいですな。
二、神田松之丞・・・・・・・・「安兵衛・掛け付け・婿入り」
本日の中で一番のお気に入りはこの「安兵衛婿入り」。
それも前に「安兵衛掛け付け」をくっつけて、長編噺に。
「呑安兵衛」「喧嘩安」と普段はぐうたら生活の安兵衛と
高田の馬場で叔父の仇をうつ剣の達人とのギャップをみせながら、
人間味溢れる安兵衛を演じる。
堀部家の娘、はな、も惚れるのは無理なしと。
緩急使い分けた、松之丞さんの「安兵衛掛け付け&婿入り」は、
是非、もう一度聞いてみたいハナシでおます。
三、神田松之丞・・・・・・・・「小幡小平次」
冬は赤穂浪士、夏はやはり怪談もの。
二席で1時間の予定が、1時間36分も喋ってしまって、
御都合の悪い方もあられると思いますが、
残りの時間もありませんが、折角ですので、怪談噺を・・・・。
「小幡小平次」、二人の男を手玉にとる女、おちか。
「ファム・ファタール」、俗にいう「魔性の女」。
妖艶で、色っぽく、男を騙す。事件の裏に女あり。
死んででてくる女も怖いですが、生きてる女もやはり怖いですな。
三席で、二時間半の長講の独演会、
久しぶりに、良いものを観たという至福のひとときでおました。
来年の、伯山襲名までに、関西での登場はあるんでしょうか。
時間たっぷりの独演会で、やはり観たいですな・・・・。
神田松之丞独演会
2019年8月18日(日)午後2:00開演
SAYAKAホール
一、神田松之丞・・・・・・・・「名月若松城」
二、神田松之丞・・・・・・・・「安兵衛・掛け付け・婿入り」
三、神田松之丞・・・・・・・・「小幡小平次」三演目で、たっぷり二時間半、大満足。松之丞さんのサイン
きっちり、サインして頂きました。