今日は、初めての角座へ、
巴の会が今回は道頓堀で・・・・・・・・・・。
座談会・・・・・・・・・文鹿、鶴二、瓶太、遊喬
ハナシはこの前亡くなられた松喬(鶴三)さんの想い出。
鶴二さんの「三十石」は、松喬兄さんにつけてもらった噺。
最初、松鶴師匠のテープを渡され覚えて行って聴いて貰うと、「ええんと、ちがう」
あの、芋喰うとこだけ教えといたると、そこをみっちりと・・・。
遊喬さんの「へっつい幽霊」は、最後のネタ。
多くの弟子を抱える師匠にとっても、そうそうお稽古出来るわけでもなく、
さぞ、お互い心に残る稽古だったんでしょうな。
そういえば、作ぼんが耳をひっぱられて“イタイ、イタイ”とこを指摘されたとか。
残念ながら師匠はお亡くなりになりましたが、
上方落語、笑福亭の落語は脈々と継承されていきますな。
一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
この噺、でてくる子供たち、それも長屋のこせがれ達ではなく、商家の子供たち
丁寧な言葉づかいの中、古き良き時代の大阪の町が浮かんでくる。
特に“梅やらはん”は、ごまめ的存在ながら人気もんですな。
タイムトリップするなら、“御座候”か“みたらし団子”でも手土産に
是非会いたいお子でおますな・・・。
そんな子供たちの無邪気さが薄かったのは残念。
文鹿さんで、ハジケルぐらいのバカバカしさ、
一度恥ずかしさが吹っ切れた高座みたいですな。
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「三十石」
最高・・・。
これまた、お女中と一緒に大阪の八軒家に着いてからの、妄想シーンは
前回の「延陽伯」のやもめの妄想シーンと同じ、お手のもの。
船宿での、名簿に書く名前を読み上げるところで、
竹内日出男、河合一、長谷川多持、中川清、の四天王と、続いて
長柄吉恭、久志則行、大倉有展、上田忠正、と今日の四天王さんの名前を挟みこむ。
即興でできるなんて、噺家さんって結構、暗記力凄いんですな。
今回のお女中のお婆さんは、福笑さんが乗り移ったぐらい、エグイ。
袖からの、松五さんの、舟唄も楽しく。
鶴二さんの、櫓を漕ぎながらの舟唄・・・ゆったり流れる舟旅に冷たい風
心地良い時が流れる・・・・夏に聴く「三十石」、よろしいな。
三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・「持参金」
これまた、瓶太さんの楽しさ溢れる「持参金」
お鍋さんの愛嬌もたっぷりで、さぞ良い夫婦になるであろう、そんなほんわかさが漂う噺に。
でも、落語には決まった科白があるようで、
ここでは「早起きは三両、宵寝は五両」とか「一人口は食えんけど、二人口は食える」が
あるんですが、この「早起きは三両、宵寝は五両」が抜けていたようで・・・
この早起きしているのに、借りていた二十円の催促に来られて、何が早起きや・・ですな。
それが、欠けていると、ちくわの芯がないような(元々ないか)ちょっと締りがないようで残念。
でも、ご陽気さいっぱいの、瓶太さんの高座でおました。
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」、
亡くなられた松喬師匠に最後につけて頂いたネタ。
よろしいな、どっしりとした噺の中に、軽みのあるおもしろさが満載。
途中、目をつぶって、師匠が比べて聴いていたが、似ているような似ていない様な
それでいて、もう遊喬さんの風味で「へっつい幽霊」完成。
伝承芸の落語。
最後に、良い師匠からの贈り物、いただきましたな。
遊喬さんの「へっつい幽霊」、是非、お聴きください、よろしおまっせ。
角座月夜はなしの会~巴の会
2013年8月26日(月)午後7:00開演
DAIHATSU MOVE 道頓堀角座
座談会・・・・・・・・・文鹿、鶴二、瓶太、遊喬
一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「三十石」
仲入り
三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・「持参金」
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」
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