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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

繁昌亭・天神祭特別公演~2024.07.25

2024-07-25 15:15:15 | 天満天神繁昌亭
繁昌亭・天神祭特別公演~2024.07.25

楽しかったですな、各自持ち時間が15分。次から次へとドンドンでてくる、まさに東京の寄席小屋状態。各噺家さんのテンションも高く、普段の昼席とは違った空気感で楽しかったですな。

たまに、こんな日も、こんなウィークも企画、挟んでみて欲しいですな。
12人も居られるので、コメントは短めに・・・。

一、林家染左・・・・「落語解説」
初めて繁昌亭の方が三分の一のお客様。そこで、上下(かみしも)の位置関係、下座のお役目、マクラの小噺など丁寧に説明。この頃出前寄席で前説的なことも必要なので勉強になりました。

二、笑福亭喬介・・・「牛ほめ」
今日は一人15分の持ち時間。学校寄席のマクラから牛ほめに入ってきっちり15分、落語家さんって時間管理バッチリなんですね。

三、笑福亭銀瓶・・・「動物園」
銀瓶さんの「動物園」。前座噺が聴けるなんてなんて贅沢なんでしょう。我が我がのイメージが強い銀瓶さんが「動物園と言えば、南天さんと文三さん、ですが」と、謙虚な台詞にビックリ。銀瓶さんで「動物園」前座噺が聴けるなんてなんて贅沢一席でした。

四、桂勢朝・・・・・「永田町商店街懐メロ歌合戦」
まさに十八番。よろしいな。自由自在に今の政治をいじりながらの勢朝さんの創作落語。他の人が手掛けない、独自の演目を持つ、漫才師さんの形ではないですが出来上がった時点で大成功ですな。

五、桂八織・・・・・「引き出物」(作・三枝)
三枝師匠の創作落語。台所のパントリーに置かれたままの引き出物のボヤキを落語に・・・。でも引き出物って、すぐに食べたりしないと、なんとなく置いたままで押し入れの奥に溜まっているもんですな。

六、露の団四郎・・・「百面相」
これも、団四郎さんの十八番「百面相」。大黒さんに戎っさん・・など似てるというより、その準備、仕草がおもしろい。継続は力、芸ですな。

七、月亭太遊・・・・「夢の国」
弟弟子さんとは何回もあったんですが、太遊さんは本日初めての出会い。よろしいな、多少ぶっきらぼう的な個性たっぷりの語り口。今日は繋ぎで落語は正味4分ほど。太遊さんの古典落語、どんなのか興味ありますな

八、桂米平・・・・・「饅頭こわい」(怪談部分)
饅頭怖いの「櫓コタツのやけどには気をつけよ」の怪談部分だけを取り出しての一席。落語って、こういうふうに自由に演りながら、短くなったり長くなったりしながら、後世に残されていくんでしょうな。

九、林家染八・・・・「軽業」
上方らしい下座さん活躍の「軽業」を。15分の限られた時間の中で、どこの部分を引っ張り出してくるという時点で、落語家さんのセンスが伺えますな。

十、桂福楽・・・・・「ん廻し」
ベテランさんの「ん廻し」、「阪神」も「新幹線」も「電電公社」も出てこない、いたってオーソドックスな「ん廻し」。でも昭和の匂いがする「ん廻し」、こんなのもよろしおますな。

十一、桂文三・・・・「ちりとてちん」
本日の秀逸。落語のおもしろさ爆発。喜ィ公の陽気さ全開。同じ15分ですが、陸上の800mのように最初から最後まで全力疾走。ほんま体力使い切っての一席・・お疲れ様でした。

十二、桂文福・・・・「一人歌謡笑」
河内音頭から相撲甚句。なぞかけから最後は歌謡笑。文福師匠のワンマンショウ、思わず客席から手拍子がわくなんて、やはり十八番は強いですな。

本日は、短めの時間ながら皆さん十八番中心の濃縮の高座の連続、充実した落語会でおました。


繁昌亭・天神祭特別公演
2024年7月25日(木)12:30開演

一、林家染左・・・・「落語解説」
二、笑福亭喬介・・・「牛ほめ」
三、笑福亭銀瓶・・・「動物園」
四、桂勢朝・・・・・「永田町商店街懐メロ歌合戦」
五、桂八織・・・・・「引き出物」(作・三枝)
六、露の団四郎・・・「百面相」
七、月亭太遊・・・・「夢の国」
八、桂米平・・・・・「饅頭こわい」(怪談部分)
九、林家染八・・・・「軽業」
十、桂福楽・・・・・「ん廻し」
十一、桂文三・・・・「ちりとてちん」
十二、桂文福・・・・「一人歌謡笑」
三味線・吉川絹代・佐々木千華、鳴り物・林家染八





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天満天神繁昌亭・昼席~2024.06.20

2024-06-20 20:20:20 | 天満天神繁昌亭
天満天神繁昌亭・昼席~2024.06.20

今日は、ご近所のお友達をお誘いして繁昌亭へ。

一、桂源太・・・・「普請ほめ」
今日は、佐ん吉さんの繁昌亭大賞奨励賞受賞の記念ウィーク。良い落語家さんが目白押し。今売り出し中の男前落語家のひとりの源太さん。溌剌の「普請ほめ」。

二、桂団治郎・・・「看板の一」
源太さんと一緒にNHKの朝の落語番組のらくご男子である団治郎さん。味のあるおやっさんを演じた「看板の一」。きっちりとコンパクトにまとめて好演。

三、笑福亭たま・・「ちしゃ医者」
今日の繁昌亭は超お得と。噺はたまさん風の漫画チックで楽しさいっぱいの「ちしゃ医者」。ヤブと定評の赤壁周庵先生、皆に愛されるキャラですな。

四、ラッキー舞・・「大神楽」
今日は、茶碗組みと傘回し、得意の包丁での神楽は無し。でも、初めてみた友人は大感激でした。

五、桂吉の丞・・・「上燗屋」
すごいですな、吉の丞さん。初めてパンジョ寄席で出会ってからもう17年。やはりすごいですな。初めて生落語を見たお友だち。本日の一番のお気に入りは吉の丞さんと、実力の高座でしたな。

六、桂文之助・・・「片棒」
三男坊までいかず、幸太郎と作次郎の上の二人で終わるが十分面白い。でもこの頃派手な社葬も少なくなりましたな・・・。

中入り
七、口上、佐ん吉・文之助・吉坊・鉄瓶・吉の丞
五年前の奨励賞を今頃と言いながら、同期の鉄瓶さんが、真面目ながらどこか抜けている佐ん吉さんを暴露しながら紹介。文之助さんは、佐ん吉さんの師匠の吉朝さんとのエピソードでほろり。兄弟子の吉坊さんと・・お祝いの口上が続く。お祝いの席というのはよいもんですな。

八、桂吉坊・・・・「初音の鼓」
本日個人的に一番大好きな吉坊さん。私にとっては珍しい「初音の鼓」春雨さんで聴いただけで二回目。こんな噺上品で、小粋でよろしいな

九、笑福亭鉄瓶・・「お花半七なれそめ」
この頃よく聞く鉄瓶さんの「お花半七なれそめ」よろしいな。全編の宮戸川では後半後味が悪いので、やはりこの「なれそめ」で終わる方がよろしいようですな。

十、桂佐ん吉・・・「蛸芝居」
トリは吉朝一門の十八番ともいうべき「蛸芝居」を。芝居心と、踊りのシナができないと締まりのない噺に。そこはやはり本格派、佐ん吉さん、渾身の一席でおましたな。

天満天神繁昌亭・昼席~佐ん吉記念ウィーク~
《第14回繁昌亭大賞奨励賞》
2024年6月20日(木)午後1:30開演
天満天神繁昌亭

一、桂源太・・・・「普請ほめ」
二、桂団治郎・・・「看板の一」
三、笑福亭たま・・「ちしゃ医者」
四、ラッキー舞・・「大神楽」
五、桂吉の丞・・・「上燗屋」
六、桂文之助・・・「片棒」
中入り
七、口上、佐ん吉・文之助・吉坊・鉄瓶・吉の丞
八、桂吉坊・・・・「初音の鼓」
九、笑福亭鉄瓶・・「お花半七なれそめ」
十、桂佐ん吉・・・「蛸芝居」






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天満天神繁昌亭・昼席~2024.05.14

2024-05-14 16:16:16 | 天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭・昼席~2024.05.14

一、桂鹿えもん・・「平林」
今日は師匠の匂いが薄めの鹿えもんさん。「平林」、とっさに「たいらばやしかひらりん、から・・・ひとつとやっつととっきっき」まで覚えれるなら「ひらばやし」さんは容易いとおもえるのですが、そんなこと言うてたら落語になりませんな。

二、林家染吉・・・「狸の鯉」
「狸賽」と思いきや「狸の鯉」、あと「狸の札」というのもあるらしいですな。あと「権兵衛狸」と大好きな「まめだ」がありますな。いつか冬のネタとして「まめだ」演ってみたいですな。

三、笑福亭遊喬・・「小噺と矢沢永吉」
うだうだとおしゃべり、歌いますと言われるので「赤とんぼ」のショートバージョンでもとおもったのですが、童謡「背くらべ」を矢沢永吉で歌われる。それも気持ちよく絶唱。落語家さんって持ち時間はどのように使おうと自由なんですね、羨ましい・・・。

四、れ・みぜらぶる「音曲漫才」
楽しく、音曲、れ・みぜらぶる、さん。楽しい、楽しい、お歌の最後はお馴染みの「ヨーデル食べ放題」で・・・。

五、林家竹丸・・・「紀州」
竹丸さんは、しぶいところで「紀州」。この噺、聞いたことがあるのは、文昇さんに福郎さん、やはり渋い噺家さん好みの噺なんですな。

六、笑福亭竹林・・「仏師屋盗人」
どこか笑福亭の匂いがする噺。暗闇の中、泥棒と仏師屋の立場が徐々に入れ替わっていく。酒で変わるのは「らくだ」だが、素面の中で入れかわるのは話術のの賜物ですな・・・あっぱれ、竹林さん。

中入り
七、笑福亭生寿・・「手水廻し」
あっさりとした生寿さんの「手水廻し」。変な力みも無く逆に清々しくきこえる。一皮むけた生寿さん、ますます注目ですな。

八、桂米左・・・・「悪酔い(替り目)」
声の大きさとはりは若手なみ。やはり落語家さんいとって、声量は大事ですな。落語やっていていつも思うのですが、大きな声で喋ろうとすると言葉が」ゆっくりそれにつられて明瞭になりますな。

九、松旭斎小天正・「手品」
しゃべりで客席を煙に巻く、小天正さん。昔ゼンジ―北京さんや東京のアダチ竜光さんやマギー司郎さん傾向。でも客席と一体になって楽しむまさに色物、よろしおますな。

十、桂小春団治・・「断捨離ウォーズ」
創作落語の小春団治さん。噺は「断捨離」。でも少し前のキーワードでどこか違和感がある、これが創作落語の難しいところ。小春団治さんお噺、ジャスト、ピンポイントで捉えているだけに時とともに感動もずれ込んでいく。
むつかしいところですな・・・・。

先週の吉坊さんウィークといい、二週続けての繁昌亭昼席、おおいに楽しませてもらいましたで・・・。

天満天神繁昌亭・昼席
2024年5月14日(火)午後1:30開演
天満天神繁昌亭

一、桂鹿えもん・・「平林」
二、林家染吉・・・「狸の鯉」
三、笑福亭遊喬・・「小噺と矢沢永吉」
四、れ・みぜらぶる「音曲漫才」
五、林家竹丸・・・「紀州」
六、笑福亭竹林・・「仏師屋盗人」
中入り
七、笑福亭生寿・・「手水廻し」
八、桂米左・・・・「悪酔い(替り目)」
九、松旭斎小天正・「手品」
十、桂小春団治・・「断捨離ウォーズ」




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天満天神繁昌亭・昼席~2024.05.09

2024-05-09 16:16:16 | 天満天神繁昌亭
天満天神繁昌亭・昼席~2024.05.09

今週は、吉坊さんの繁昌亭大賞受賞記念ウィークで繁昌亭へ。
皆さんなかなかの熱演、吉坊さんは「狐芝居」、良かったですな。

石段の出囃子が鳴って、遊真さんが登場したのに中央の40人の席がごそっと空席。記念の落語会なのに、祝いに水を差すようで残念。途中で眞さんの出囃子を伸ばしながらザワザワと入ってきたのは落語なんぞにいたって興味のない女学生の団体さん。迷惑かけているのに、意に関するなくダラダラとどこに座るのと立ちすくむお嬢さんたち・・違和感感じましたな。

一、月亭遊真・・「真田小僧」
さっぱりと勢いで語る遊真さんの「真田小僧」。若手の落語家さん、清々しいですね。

二、露の眞・・・「松竹梅」
出番に客席のざわつきがおさまるまで待たされた眞さん。初めて聞く「松竹梅」。珍しい噺、眞さん、ありがとうございます。

三、桂佐ん吉・・「時うどん」
「時うどん」の出来不出来の違いは、うどんの食べっぷりでしょうな。
佐ん吉さん、最高に上手。どれだけ美味しそうに食べられるか。うどん好きの私にはたまりませんな。

四、ナオユキ・・「スタンダップ・コメディ」
西成の酔いつぶれたおっさん。一番女学生さんとは遠いところに居てるナオユキさん。お構いなしに、おおいに酔いっぷり、西成のディープな臭いを垂れ流す。こんな、ナオユキさん、すきですな。

五、笑福亭喬介・「饅頭こわい」
これは、女学生向きのわかり易い噺「饅頭こわい」。でも途中ででてくる大阪の銘菓。各々の食べる仕草の違いがおもしろい。策士の光っあん、嫌味が無くてどこか憎めませんな。

六、笑福亭仁智・「めざせ甲子園」
傑作編のひとつ「めざせ甲子園」。と言いながら、初めての出会い。高校野球もいつかは人気も薄れていくんでしょうか。サッカーやバスケット、選択肢も多くなって野球目指す高校生も少なくなっていくんでしょうか。

中入り
七、口上・
佐ん吉さんのの司会で、春之輔さん、吉坊さん、仁智さん、喬介さんが並んでの繁昌亭大賞受賞のお祝いの口上。最後は、お決まりのお手を拝借大阪締め。

八、桂春之輔・・「青い瞳をした会長さん会長さん」
やる人が増えた三枝さん作の「青い瞳をした会長さん」。私の隣家も、アジアの方の家族が引っ越しされてきました。ほんと、この噺のように落語の世界だけではありませんな。

九、笑福亭風喬・「勘定板」
ここでシシババネタ。こんなお客様の前で敢えてこんなのを持ってくる、風喬さん、好きですな。そうそう、新しい風喬画伯の上方落語似顔絵ファイル、早速買いましたで・・・。

十、桂吉坊・・・「狐芝居」
よろしいな、トリにふさわしい高座。噺は得意の芝居噺「狐芝居」。忠臣蔵の四段目、判官切腹の場。「蔵丁稚」で聞きなれた場面が語られる、本格派の端正な吉坊さん、これからも粋さがただよう吉坊さんの落語、これからも追いかけまっせ。

天満天神繁昌亭・昼席
~桂吉坊・第18回繁昌亭大賞受賞記念ウィーク~
2024年5月9日(木)午後1:30開演
天満天神繁昌亭

一、月亭遊真・・「真田小僧」
二、露の眞・・・「松竹梅」
三、桂佐ん吉・・「時うどん」
四、ナオユキ・・「スタンダップ・コメディ」
五、笑福亭喬介・「饅頭こわい」
六、笑福亭仁智・「めざせ甲子園」
中入り
七、口上・
八、桂春之輔・・「青い瞳をした会長さん」
九、笑福亭風喬・「勘定板」
十、桂吉坊・・・「狐芝居」












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天満天神繁昌亭・開場十七周年記念特別公演~2023.09.15

2023-09-15 15:15:15 | 天満天神繁昌亭
天満天神繁昌亭・開場十七周年記念特別公演~2023.09.15

一、桂白鹿・・・「平林」
白鹿さんの登場、軽く「平林」を、この頃落語講座で聴く機会の多い「平林」、このような前座ネタでも演じかたによっていろんなおもしろさの味付けできるんですな。

二、桂二葉・・・「つる」
出てくるなり「待ってました」の掛け声。いつもの落語会とは違う空気感、まさにアイドル登場ですな。でも落語も逸品、「つる」が楽しい、愉しい、落語に変身。落語の楽しさ、爆発の二葉さんの高座でおました。

三、桂坊枝・・・「がまの油」
「すごいですな」と言いながら、その二葉ちゃんに「がまの油」の稽古をつけたのも私と・・・。その「がまの油」を。立て弁の素晴らしいこと、その口上が終われば客席から思わず拍手。お見事の一席。袖で二葉さんがきちんと聴いて再度お勉強してたそうで・・・落語家の世界って、どこか羨ましいですな。

四、露の新治・・「狼講釈」

中入りこの前、ハルカス寄席で感動の「中村仲蔵」を聴かせてもらった新治さん。今日は十八番の「狼講釈」、阪神優勝も織り込みながらの熱演。新治師匠の公演予定をみると、なかなか行ける日が少なく、10月のハルカスまでお預けか、残念。

五、遊方、都、三幸、二葉・・・「サイコロトーク」

サイコロを振って、出た目のお題についてトークを。「繁昌亭で失敗したこと」とか「よくある、落語あるある」とか。聞けばいろんな失敗や無理難題に、気苦労されてるんですな。それもすべてシャレになるのがこの落語の世界。居心地良さそうで浸ってみたいですな。

六、笑福亭伯枝・・「鼓ヶ滝」

がらりと空気感を替えた伯枝さんの「鼓ヶ滝」。短歌をしているので是非ものにしたい演目の一つですが。今日改めて聴くと、地語りで笑いも少なく難しさがヒシヒシと伝わってくる。さて2023年度の後半のお稽古に「鼓が滝」をお願いしようかどうか、もっか悩んでおります。

七、笑福亭仁智・・「源太と兄貴」

昨夜阪神優勝決定。そこはバッファローズフアンの仁智さん。お得意の野球ネタを。「スタディ・ベースボール」かにつながるのか、マクラたっぷりでこのまま終わるのかと危惧しだしたら「源太」の一声「源太と兄貴」が始まる。でもこの、街中でチンピラって見なくなりましたな、まあ素人と玄人の境が無くなってきてるのはどの世界でもいっしょですな。

天満天神繁昌亭・開場十七周年記念特別公演
2023年9月15日(金)午後2:30開演
天満天神繁昌亭

一、桂白鹿・・・「平林」
二、桂二葉・・・「つる」
三、桂坊枝・・・「蟇の油」
四、露の新治・・「狼講釈」
中入り
五、遊方、都、三幸・・・「サイコロトーク」
六、笑福亭伯枝・・「鼓ヶ滝」
七、笑福亭仁智・・「源太と兄貴」



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天満天神繁昌亭・東西交流会・8月公演~2023.08.08

2023-08-08 20:20:20 | 天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭・東西交流会・8月公演~2023.08.08


本日は東西交流会と江戸の咄家さんが繁昌亭で聞けるとは、これから毎月開催されそうなので、足を運んでみたいですな
三遊亭笑遊さんに桂文治さん春風亭昇也さん、迎え撃つ上方落語は仁智会長に文都さん。火花散る高座が見れそうで楽しみでおます。

・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪に居ながら、東京の寄席小屋の雰囲気が味わえて最高。
それにしても、客席に空席があるとは残念。

一、桂空治・・・「権助魚」
開口一番、出てくるなり当たり前ですが江戸弁でしゃべり出す。かっこいい。でも客席、いつもと違ってとまどいながら、笑いもなく淡々と過ぎていく。空也さん、さぞ冷や汗ものの一席。決して落語がマズいのではなく、大阪の客があっけにとられて馴染んでないです。口当たりの良い落語で、こんなの大好き是非懲りずに、大阪の高座にまたお越しください。空也さん、覚えましたので期待していまっせ。

二、春風亭昇也・・・「壺算」
今売り出し中の昇也さんの登場、さすが真打。空気ががらりと替わって楽しい笑いに。カジュアルっぽい落語ですが、そこはやはり師匠の昇太さん仕込み。明るく楽しい「壺算」。でも、眼鏡をしたままの古典。いま、眼鏡をしたまま落語をされる噺家さんって多いんでしょうか。
いまや、全員真打になった「成金」メンバー。メンバーの同窓会みたいな「大成金」という落語会があるようですが、是非大阪でも開催して欲しいですな。

三、桂文治・・・・・「源平盛衰記」
師匠の十代目文治が十八番にしていたネタ「源平盛衰記」を。その昔は林家三平さんでよく聞いた噺ですが、この頃上方でもちょくちょう聞く機会が増えた演目。これはやはり間のアンコの部分がおもしろくてそこがミソ、いやアンコ。あちらこちらへ飛びながらの仲間内の師匠連の話を挟み込んでの一席。
こういう噺を聞いていると、まさに浅草や鈴本の高座に・・ホールではない、寄席で楽しめる落語ってありますよね。
ということで、グッドチョイスの文治さんの「源平盛衰記」でおました。

四、三遊亭笑遊
大真打の登場。味がありますな。ましてや体力いる「片棒」を熱演。三人の倅の名前は、幸太郎、作次郎、徳三郎ではなく、松太郎、竹次郎、梅三郎でもなく、金銀鉄。こんなとこの違いだけでもどなたの「片棒」かがわかってたのしおます。真ん中の銀次郎はやはり東京、「祇園祭り」でじゃなく「木やり」がはいる。まあ、始末家でけちん坊の親父の風体、さぞ笑遊さんそのままであったんでしょうな、それほど引き込まれた笑遊さんの「片棒」でございました。

五、月亭文都
珍しい噺「足上がり」を。これって上方だけの噺。「悋気の独楽」や「権助魚」と同じように定吉が旦那のお供に行って女将さんに問い詰められるという筋。まあ、丁稚の仕事の中に、女将さんのスパイ、旦さんの見張り役というのもあったんでしょうな。でも、昔はお妾さんにお手掛けさん、すべて男の甲斐性で済まされていた良き時代があったんですな・・うらやましい。
私が初めて八天さんで聞いた落語が15年前でこの「足上がり」、よほどキモ入りの落語なんですな。

六、マジックジェミー・・「マジック」
ケバケバしい衣装で登場のジェミーさん、言葉も変な大阪弁、急遽喋ってるのか、関西生まれなんかもわからない。そして、オレンジのかつらにサングラス、ショートフレアのスカートと年齢不詳の色っぽさ。マジックは長さの違うひもと、お客さんに上がって貰っての袋からの卵出し、それにリング。いたって定番のマジックを客をいじりながらの舞台。これも、プーンと浅草の匂いがしてよろしおましたな。
追加、繁昌亭近くのわーずカフェでの文治さんとの写真が掲載されていたジェミーさん、素顔、超美人さんです。そのままで舞台に上がっては欲しいですね。中年の男性はイチコロですな。

七、笑福亭仁智・・・・「ハードラック」
会長就任後の災難続きのボヤキから、ツイてない男の話。「ハードラック」。なんど聞いても楽しい噺。そういえば、仁智さんの古典落語聴いたことがありませんな。仁智さんの「古典落語おさらい会」と銘打って三席の会あれば、是非行きたいですな。噂では、仁智さんお「時うどん」は最高と聞いておりますが・・・。

まだまだ、この繁昌亭東西落語会続けての開催があるらしいので、都合つけてお伺いしたいもんでおます。

天満天神繁昌亭・東西交流会・8月公演
2023年8月8日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、桂空治・・・・・「権助魚」
二、春風亭昇也・・・「壺算」
三、桂文治・・・・・「源平盛衰記」
四、三遊亭笑遊・・・「片棒」
五、月亭文都・・・・「足上がり」
六、マジックジェミー「マジック」
七、笑福亭仁智・・・「ハードラック」









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朝から特濃6・落語会~2022.09.11

2022-09-11 09:09:09 | 天満天神繁昌亭
朝から特濃6・落語会~2022.09.11

今朝は、朝から濃い落語会。ハルカス寄席で活躍の今上方で最高に油が乗り切った六人が集結、それも朝の早よかでおます。眠気まなこがぶっ飛ぶのか、朝からさらにエヅクのかそれはわかりませんが・・・、朝からの刺激は、楽しみでおます。

一、桂かい枝・・・「丑三つタクシー」
開演になると、館内の電気が薄暗くなって幕が上がると、座布団の上にだけのスポットに照らされたかい枝さんが無表情まま登場。
マクラもなしに、怪談ばなし得意の「丑三つタクシー」へ。いろんな演出されて、なにが始まるのかワクワクしますな。
英語落語を含めて、チャレンジ精神旺盛な、かい枝さんでおますな。

二、露の紫・・・・「あいかぎの変」(くまざわあかね作)
次は女ばかりの露の一門の紹介から、お母さんに渡した合鍵で揉める「あいかぎの変」。二年前に聞いたことがあるが、嫁さんの勢いパワーアップ、噺はこなれてどんどんバージョンアップされていくんですな。
こんな他流試合のような落語会、演目に何を持ってくるというだけで興味深々ですな。

三、笑福亭喬介・・「皿屋敷」
わたしも新作と思いながらも、ようしませんので、普通の落語を。幽霊つながりで、噺がついているような気もするんですが「皿屋敷」を。
人気者になってからのお菊さんは、喬介さんの独断場。明るい、明るい、喬介さんの落語、やっぱり楽しおますな。

四、ナオユキ・・・「スタンダップ・コメディ」
今日は、いつものショートバージョンの連発ではなく、少し長めのの話をゆったりとつないでの20分の高座。でもお客の反応を見ながら試しながら、話を組み立てていかれるのは凄い。一度BARでお酒を飲みながらの40分の長講を聴いたことがありますが、どんなに伸びても自由自在、そして笑いの質が薄まらないのは、さすがナオユキさんでおます。
でも、何度も聞いていますが、まず同じネタに合うことが無いのはすごおますな。

五、桂雀太・・・・「商売根問い」
コロナ禍で一か月、家で療養された雀太さん、その時の様子をマクラに。病気になっての教訓は、何事も健康が一番、元気がないと笑いも湧いてきませんと。落語は雀の取り方、鶯の取り方、そして鷺かとおもいきや、がたろで、「商売根問い」へ。でも、病み上がりなのかいつもの雀太さんの狂気の部分は少し控えめでしたな。健康が一番、完全回復、楽しみにお待ちしております。

六、桂文鹿・・・・「こぶ弁慶」
さて、最後は文鹿さん。何をされるのか思っていると「こぶ弁慶」。調べると10年前にも文鹿さんの「こぶ弁慶」、聴いてるんですな。「鍬潟」とか「淀川」とか「お文さん」など、文鹿さんのちょいとひねった噺、好きでおます。
文鹿さんの創作も良いのですが、文鹿さん、古典では癖のある噺どんどんお聞かせください、楽しみにしておりまっせ。


この特濃6、是非第二弾、第三弾とつなげてほしいですな。
こぶ弁慶」。調べると


朝から特濃6・落語会
2022年9月11日(日)午前10:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂かい枝・・・「丑三つタクシー」
二、露の紫・・・・「あいかぎの変」(くまざわあかね作)
三、笑福亭喬介・・「皿屋敷」
中入り
四、ナオユキ・・・「スタンダップ・コメディ」
五、桂雀太・・・・「商売根問い」
六、桂文鹿・・・・「こぶ弁慶」
     三味線・佐々木千華 お茶子・笑福亭喬明

①、朝から満席の、繁昌亭。

②、繁昌亭、もう今年で16年でっせ。

③、新しい提灯にはお名前はなし。

④、ほんま、特濃の6名さんです。

⑤、特濃6・・今乗ってる6名さんでおます。


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《大阪落語祭》天満天神繫昌亭・昼席~2021.11.29

2021-11-29 15:15:15 | 天満天神繁昌亭

《大阪落語祭》天満天神繫昌亭・昼席~2021.11.29

午前中で日生病院の定期検診が終わるので、繁昌亭の昼席を申し込む。なんといっても《大阪落語祭》で、料金が1000円。普段あまり出会うことのない落語家さんの高座が楽しみ・・・。

一、桂白鹿・・・・・・・・・「十徳」

この頃よく出会う白鹿さん。開口一番ゆっくりエンジンスタートの一席。

二、林家染吉・・・・・・・・「狸の札」

なかなか上品な味が出てきた染吉さん。狸賽ではなく狸の札。こんなレアな噺うれしいですな。

三、月亭文都・・・・・・・・「粗忽長屋」

上方でも演じる方が増えてきた「粗忽長屋」その原点とでもいうべき文都さんの「粗忽長屋」、淡々と演じる中に面白みが増す。

四、桂む雀・リピート山中・・「音曲漫才」

初めて見るお二人の「音曲漫才」、む雀さんの芸への姿勢リスペクトでおます。

五、露の団六・・・・・・・・「初天神」

このようなベテランさんの軽いネタ、楽しいですな。子供が飴をしゃぶりながら歌を唄うところ、次々と歌が出てきて大いに楽しませてくれる。ベテランだからできる、余裕の遊びの一席。

六、桂文喬・・・・・・・・・「妻の旅行(三枝作)」

本日一番ツボにはまって楽しませていただいた一席。三枝さん作だが、旦那のボヤキ一段とエスカレート、男性のお客さん、皆さんあるあるで共感の一席

仲入り
七、一魁斎京次郎・・・・・・「日本手品」


派手な衣装で、大掛かりのイリュージョンでも起るのかと思いきや、演じられるのはいたってオーソドックスな芸。芸の凄さか喋りのおもしろさか・・手品一つでも難しいもんですな。

八、桂枝光・・・・・・・・・「寄合酒」

にぎやかな、枝光さんの高座。にぎやか、にぎやか、な「寄合酒」。まあ、コロナ治まればみんなでワイワイ美味しい酒呑みたいもんですな

九、桂米団治・・・・・・・・「親子茶屋」

「七段目」と思いきや「親子茶屋」へ。釣れよ釣れよ、米朝一門の若旦那の一席・・・・でおますな。

②、大看板

《大阪落語祭》天満天神繫昌亭・昼席
2021年11月29日(月)午後2:00開演
天満天神繁昌亭


一、桂白鹿・・・・・・・・・「十徳」
二、林家染吉・・・・・・・・「狸の札」
三、月亭文都・・・・・・・・「粗忽長屋」
四、桂む雀・リピート山中・・「音曲漫才」
五、露の団六・・・・・・・・「初天神」
六、桂文喬・・・・・・・・・「妻の旅行(三枝作)」
仲入り
七、一魁斎京次郎・・・・・・「日本手品」
八、桂枝光・・・・・・・・・「寄合酒」
九、桂米団治・・・・・・・・「親子茶屋」


③、第二回・大阪落語祭

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繁昌亭十五周年記念特別公演・笑福亭松鶴一門ウィーク~2021.09.03

2021-09-03 16:16:16 | 天満天神繁昌亭

 


笑福亭松鶴一門ウィーク・2021.09.03
~繁昌亭十五周年記念特別公演~

一、笑福亭鶴太・・・・「大安売り」

今日は繁昌亭15周年公演の笑福亭松鶴ウィークです。この笑福亭の先頭バッターは鶴太さん。勝ったり負けたりの「大安売り」、この一年の間で「みかん屋」「平林」と、どんどん新ネタが聞けるのは若手の成長めざましくて嬉しいもんですな。

二、笑福亭喬介・・・・「牛ほめ」

明るい楽しい、喬介ワールドスタート。落語ってやはり楽しいのが一番。演者のニコニコ顔をみていると自然にこちらも笑顔に。
喬介さんの「牛ほめ」好きでおます。

三、笑福亭伯枝・・・・「鰻谷」

笑福亭松鶴一門ウィークの五日目。今日は、和泉シティプラザの落語講座でお世話になっている伯枝さんをお目当てに、この日に合わせて繁昌亭へ。噺は始めて聞く「鰻谷」、最近「故郷へ錦」とか「木津の勘助」とかレアっぽいのが聞けるので楽しおます。
噺は鰻の名前の由来は何、辞書で調べると「結莉亜」と書いて「ゆりあ」とありますが、落語では「ぬる莉」とおっしゃってたようですが・・・。
名前は違っても、「鰻」の美味しさ、いやこの落語「鰻谷」のおもしろさも変わりませんな。

四、笑福亭右喬・・・・「十徳」

松喬一門の隠し兵器と云われている、右喬さん。前座噺の「十徳」でも、汗いっぱいの全力投球。あの力のこもった絞りだす台詞は、まさに右喬さんワールドでおますな。


五、笑福亭枝鶴・・・・「くしゃみ講釈」

中トリで枝鶴さん、このコロナ禍の中くっしゃみ満載の「くっしゃみ講釈」を。講釈師の後藤一山のくしゃみのところで、マスクはドンドン付け替えるし、最後にはフェイスシールドまで登場。いろんな仕掛けで楽しませようと、ベテランさんのこんな意欲嬉しいですな。でも新しいことをすると、どこか気がそちらの方へ・・前半のからくりやとんがらしを買いに行きかけたり、仕込みでバタバタ。でもコロナなんかどっかへ飛んでいけと、元気溌溂の若さあふれる枝鶴さんの一席でおました。


六、笑福亭たま・・・・「紙相撲風景」

珍しいたまさんの「紙相撲風景」、ロビーで文鹿さん見かけましたが、確かこの「紙相撲風景」文鹿さんの作。こどもの時、おもちゃがないときこんな遊びしたような気がします。どこまでが文鹿さんで、どこからがたまさんなのか気になるところですな。一度、本家本元の文鹿さんを聞いてみたいですな。

七、笑福亭鶴松・・・・「癇癪プロローグ・2021」

師匠の松鶴さんとの弟子修行時代の噺を。癇癪もちで、どんなことでも、どんな理不尽のことでも、師匠が白と云えば白、黒と云えば黒。今では何でもパワハラと云われますが、そんなの関係なしの世界ですな。

六代目の辞世の句、 「煩悩を我も振り分け西の旅」
実父の五代目の句が、「煩悩を振り分けにして西の旅」


八、笑福亭福笑・・・・「宿屋ばばあ」

福笑さん、奇天烈なばあさんだけで、一篇の落語が。ストーリーはあってないような噺で、単にばあさんの台詞の間と息だけで笑いを生みだす・・こんな噺、誰にも継承できないですな。

なんて、なんて、個性たっぷりの、骨太の笑福亭の落語の連続、大いに楽しませてもらいましたで。


②、15周年記念てぬぐいとプレゼント

手ぬぐいは噺家サイン寄せ書きが前に買ったのがあるので、根多番付が欲しかったですがサインの方で、少し残念。
でも、天神橋商店街(天一~天三)で使える金券1000円が当たりました、毎回20名に、ラッキーでおます。


③、東西寄席演芸家名鑑
落語・講談。浪曲・寄席色物、東西の全寄席演芸家を掲載、繁昌亭で早速買いました。
今回はカラー写真で皆さん男前に美人さんに写っていますし、
特に東京の落語家さんには馴染みが薄いので、浅草や末広に行くときには重宝致しております。


④、大看板
福笑、枝鶴、伯枝、鶴松、たま


⑤、天満天神繁昌亭十五周年記念特別公演


⑥、笑福亭松鶴一門ウィーク

笑福亭松鶴一門ウィーク
天満天神繁昌亭十五周年記念特別公演
2021年9月3日(金)午後2:00開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭鶴太・・・・「大安売り」
二、笑福亭喬介・・・・「牛ほめ」
三、笑福亭伯枝・・・・「鰻谷」
四、笑福亭右喬・・・・「十徳」
五、笑福亭枝鶴・・・・「くしゃみ講釈」
仲入り
六、笑福亭たま・・・・「紙相撲風景」
七、笑福亭鶴松・・・・「癇癪プロローグ・2021」
八、笑福亭福笑・・・・「宿屋ばばあ」

 

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天満天神繁昌亭昼席・2017年4月15日

2017-04-15 21:24:51 | 天満天神繁昌亭

上方落語協会創立60周年記念月間



全員参加の日替わりの出番表。

着物をお召しになった御婦人15名とご一緒に、落語会に。
エスコート役に、緊張しますな・・・・。



上方落語協会創立60周年記念月間


雨の中、今回ご一緒する着物姿のお仲間


初めて頂いた、着物での来場、大入り袋。


初めての方は感動するかわいい緞帳


これまた、寄付で創った繁昌亭、その証の提灯、だいぶ黄ばんできましたな。


本日の演目


落語の詳細は・・・・・・・・・・・・・・・後日。

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「鉄道勇助」

この前の、ラジ関寄席では途中から入ったので、最後の九州編から
でしたが、今日は最初から、まるっきり「鉄砲勇助」の形をそのまま、
鉄道ファン様に、マニアックな用語を散りばめながら出発進行。

初めてお連れした方が、小梅さん調子悪かったんですか?
舌ったらずで、聞きづらかったと、そう言えばそんな風に・・・。

ああ、案外、その喋くりに慣らされてしまっている、私でございます。
反省・・・・・。

二、林家花丸・・・・・・・・・・「金明竹」

この前の、南天さんの会に続いての登場、花丸さん。
そこは、実力、金明竹のたて弁のところでは、あまりの達者振りに拍手が。

でも、丁稚の定吉、丸っきりのアホでは無さそう、それが証拠に、
猫を借りに来た来たお方に、「骨と紙のところを、とっさに骨と皮に置きかえる」
なんぞは、やりますな、、それも悪ふざけができる相当の知恵ある証拠。

実力者の前座噺は、おもしろくて粋で、素敵ですね。

三、桂楽珍・・・・・・・・・・・「島んちゅぬ唄」

徳之島出身の楽珍さんの、実体験ハナシ。
奥さんを初めて連れて帰った時のハナシ。

奥さんと楽珍さんのかけあいなのですが・・実は、細かい内容は、
思いだせないところを見れば・・・・・ああ、目がうつろ、耳がうつろ、記憶がうつろ。

ああ、失礼しましたの・・・・楽珍さんの「島んちゅぬ唄」でおました。

四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」

皆さんには、色物中ではピカイチのお奨めですと、紹介しましたが、
終演後も、最高におもしろいと、特に男性には、大うけ。

久しぶりですが、一度も聞いたことがないネタばかり、
凄いですね・・・・でも、酒飲みシリーズで3パターンを・・・。
どうしても、同じオチがでてしまうので

五、桂三ノ助・・・・・・・・・・「ハト」

これも師匠文枝さんの「鯛」を真似て作った、「ハト」。
主人公が、魚ではなく、鳥。

「鯛」の粗筋は解るのに、「トリ」は一切思いだせない・・・。
ひょっとしたら、寝ていたのでは・・・・寝ていたことさへ思いだせない。

三ノ助さん、失礼致しました。

六、笑福亭三喬・・・・・・・・「親子酒」

本日の中トリの三喬さん、今年秋には師匠の松喬を襲名。
すぐに継がれるのはよいことですな。

マクラは、籠池、森友学園、ホットな大阪の事件をマクラに。
一般庶民目線で、物事述べるのは、寄席小屋の良さですな。

噺は、「親子酒」、禁酒誓った父と息子の話。
枝雀さんの場合は、お父さん既に酔って帰ってくるのだが、
三喬さん、家に居て、ちょっとだけと言いながら、深酒に・・・。

女房に、お燗を頼んだり、おでん買いに行かせたり、一人語りで進めるあたり、
「替り目」と「一人酒盛」を加えた様な構成。

仲入りの際、後ろのご夫婦の旦那さんが「上手いのは酒飲みやから、できるんや」と、、
でも、確か三喬さん、下戸だったようで、酔うてないから酔っ払いの仕草が
事細かに見れているようでは・・・。

七、記念口上・・・文之助、一蝶、楽珍、三喬

上方落語協会創立60周年記念の口上。
向かって左から、司会役の楽珍さん、その横に三喬さん、一蝶さん、文之助さんの順に。

他愛のないハナシ、神戸に協会の小屋が新しくできるとか、
270名もの大所帯になりましたとか、でも文之助さんは形通りにきれいにまとめられ、
客席と一緒に、大阪締めを(ああ、そのまえに徳之島締めがありましたな)・・・。

一週間休みで、連続して見れたら、さぞおもしろいでしょうな。

八、桂一蝶・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」

長屋の連中が出てきたので「貧乏花見」かと思えば、家主からのお声掛け、
何のお咎めかと、思い当たることを・・・家主とこの猫、犬、カナリヤ、
えぐいですな・・・。
家賃の催促ではないかと気を揉み、そのあとも羽織を着て、
家主の家に入るまでで、一悶着。

時間の関係で、そこで、噺半ばで高座を降りられましたが・・・。
私は、宴会での巻きずしの崩れるところとか、リンゴを取って食べるとことかが
好きですな・・・。

いたって、おとなし目の「黄金の大黒」でおました。

strong>九、桂三若・・・・・・・・・・・・「ひとり静」

大阪人と東京人の違いをネタに、あるある事典風に紹介。

今回、着物を着ての落語会で総勢15名、あとで「どの方がおもしろかったの問いに、
一番に文之助さん、そのあとが、ナオユキさん、そして三若さん。

何が良いと、「解りやすい」が一番だと。
あの、花月の大きな会場で、吉本風に鍛えられた芸。

テッパンネタって、強いですな。

十、桂文之助・・・・・・・・・・「天神山」

願わくば、「星野屋」はもういい、季節がら「桜の宮」か「愛宕山」あたりが聴きたいな
と思っていると、へんちきの源助・・・・「天神山」や。

良かったですな、文之助さんの「天神山」。

「恋しくば、たずね来てみよ南なる天神山の森の中まで」。
春の夢ものがたり、余韻を残して、春の心地する、良い噺ですな。



終演後、お見送りの三喬さん、三ノ助さん。


こちらは、小梅さんに、一蝶さん。


終演後、皆さんで記念撮影を・・・。


そのあと、天満天神宮で、カトレア会の四人さん。


天満天神繁昌亭昼席~上方落語協会創立60周年記念月間
2017年4月15日(土)午後1:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「鉄道勇助」
二、林家花丸・・・・・・・・・・「金明竹」
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・「島んちゅぬ唄」
四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」
五、桂三ノ助・・・・・・・・・・「ハト」
六、笑福亭三喬・・・・・・・・「親子酒」
仲入り
七、記念口上・・・文之助、一蝶、楽珍、三喬
八、桂一蝶・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
九、桂三若・・・・・・・・・・・・「ひとり静」
十、桂文之助・・・・・・・・・・「天神山」
三味線・・・英華、絹代
鳴物・・・・・遊真、りょうば




そのあと、堺筋本町の洋食屋の“山崎”で食事会を・・・。


今回集まった、お着物姿がよく似あう方々。


皆さん、とっても素敵。




私と同じ年で6月生まれとか。


私と同じ年で4月生まれとか。


カトレア会の“河井美由紀”さん。


カトレア会の“川崎由美子”さん。


お花畑の様な心うきうきするお着物。


部長の高校時代のブラバン仲間。
お着物は旦那さん様に用意してあった反物で奥様のお母様に仕立てて頂いたお着物。
亡きご主人さんを想い、涙しながらお縫いになったとか・・・良いはなしですな。


部長の高校時代のブラバン仲間。
若い方のラフな着こなし、龍馬風でよろしいな。



シックなお着物が、素敵です。


春爛漫、のお着物。
米朝師匠の大ファンとか。


カトレア会の、“上之園尚子”さん。


ダンディさが漂うお着物姿。


でも、足下は、POPで素敵なスニーカー(地下足袋仕様)、欲しいです。
京都で売られているそうです。


カトレア会の“石原涼香”さん。


お洒落、着物を肩こらずに、お気軽に着ようと実践、良くお似合い。


カトレア会のリーダー役、部長の“ミッシェル”さん。


楽しい、愉しい、会でおました。

次回は夏、“ゆかた会”、秋は“文楽鑑賞の会”・・・と。
気持ちの良い方ばかりの集まり、たのしみでおます。


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天満天神繁昌亭・昼席(2017年1月9日)

2017-01-09 14:09:02 | 天満天神繁昌亭

9日~11日・「天満天神えびす祭」
繁昌亭の前も、境内も、屋台が出て賑やかに。


9~11日「天満天神えびす祭 十周年奉祝公演」
天神さん、学問の神さんと思っていたら、十年前から戎っさんも手掛けて
商売の神さん、まで手を出して、・・・神さんも、多角経営の時代なんですな。



今日は、鶴二さんお目当てに、嫁さんと繁昌亭へ。
その後は、懐かしの堀川戎へでも・・・・。

一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・「道具屋筋

華紋さんの初高座というか、華紋という名前をいただいて直ぐの、
高槻の高座聴いているんですよ。

そのときも達者でしたが、丸三年が過ぎ、上手いですな。
落ち着きがあり、変な癖もなく、噺のおもしろさをストレートに伝えてくれる。

「道具屋」、フルバージョンもできると思うが、適度に割愛しながら
時間の寸に合わせる、こんなところに、噺家さんのセンスが現れますな。

二、笑福亭べ瓶・・・・・・・・・「明石飛脚」

べ瓶さん、珍しい「明石飛脚」、
仁嬌さんで一度、かい枝さんで二度しか聴いたことのないレアな噺。

でも、前半の各地で大阪と明石の距離を聞いて「昔から十五里と決まってますな」
まだ進んでないと勘違いして、「どっこいさのサッ」と走りだすとこ、難しいですな。

この噺のおもしろさは、終わったと思ったら更に続いているというところ、
お客さんをけむりに巻く、その快感を味わいたいの噺なんですな・・・。


三、桂福楽・・・・・・・・・・・・・「京の茶漬」

癖があると思っていた、福楽さん。
この「京の茶漬」は、いたってオーソドックス。

京都人の、いやらしさも、さほど出さずに、福楽さんのアクの強さに期待するだけ
ある面、薄味に感じた「京の茶漬」でおました。

四、いわみせいじ・・・・・・・「似顔絵」

まずは、いわみせいじの字から、ご本人さんの似顔絵へ。
次は、お客様の中から、5才位のかわいい舞台の裾で
お父さんに抱っこされながら男の子の似顔絵を。

最後は、ペルシャ文字みたいなフニャフニャ文字をサラサラっと三行。
裏向きに、ひっくり返すと、繁昌亭・・・・、天満宮・・・・、あともうひとう、に。

似顔絵の出来ばえもさりとてながら、あの飄々としたしゃべくり、好きですな。

五、笑福亭右喬・・・・・・・・・「犬の目」

今や、右喬さんの十八番。

普段聞くと力の入った(力んだ口調)落語ではなく、本日はその力みは少な目。
何度も聞いて、右喬ワールド慣れてしまった、ごまめですが、
繁昌亭へお越しになって初めて落語を聴かれた方には、右喬さんの落語
どのように映ったか、興味あるとこですな・・・・・。

六、桂米二・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

端正、正調、落語の真髄、ここにあり。
米朝落語の優等生、米二さんの「はてなの茶碗」。

先程の「今日の茶漬」に続き、京都シリーズ。

京都の大学にいってたので、京都の友達も多いですが、
大阪人と京都人、微妙に違いますな・・・
何が違うのか、大阪のアホなシャレは、ちょっとバカにされているような。
心底が見えませんな・・・・・・・。

中入り

七、桂朝太郎・・・・・・・・・・・「マジカル落語」

いつもの飄々とした、朝太郎さんのマジック。
「マジック落語」とうたっているので、最期は“オチ”が必ずある。
ストロー、ティシュペーパー、等どこの家庭にもあるものを使って、マジックを。
黒い布の駕籠から次はどれにしようかと出してこられるんですが、
日によって、ネタは違うのか、順序も違うのか、・・・・。

1967年「不思議の御縁」、1968年「けんげしゃ茶屋」を朝太郎さんで聴いていますが、
マジカル落語に染まる前、今となっては貴重な経験ですな。

八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「ハンカチ」

本日お目当ての鶴二さんの登場。

出てくる前、嫁さんに「今日の鶴二さん、何するか、当てよか」
「ハンカチ。ぐらいと違うかな。」・・・・ズバリ的中。

戎っさんに因んで、“愛を叫ぶ”会場を、戎さんに替えて・・・。

夫婦間の心のすれちがいを巧みに、年代の高い客層だけに、あるある状態。

最後はちょっぴりほろりとさせる、プチ人情噺に。

古典だけではく、現代ものもできる鶴二さん、芸の幅、拡がりましたな。


九、笑福亭由瓶・・・・・・・・・「阿弥陀池」

熱血派、由瓶さんの熱演高座。

これも、戎っさんに因んで、体をかわすから鯛つながりで、戎っさんがでてくる
「阿弥陀池」へ・・・・、中盤、ひっぱり過ぎて、最後のオチまでいかず。

やはり「それやったら、阿弥陀が池(行け)と言いました」とようできたオチだけに
最後までいって惜しかったですな・・・・でも、全編、仕込に満ち溢れた噺だけに
割愛するところ、難しいですな。

十、林家菊丸・・・・・・・・・・・「幸助餅」

失礼ながら、見直しましたで、菊丸さんの高座。

「癪の合薬」のイメージが強かったですが、
払拭した「幸助餅」の一席。

こんな噺、初めて聞く人は、雷関の心情を知らぬだけ、
最後の結末のインアパクトが大きく、よろしいな・・・・。

寄席のトリは大事ですな、お客さんは最後の高座の余韻を持って外へ、
間近で聴いた噺の印象が深いだけに、責任も遣り甲斐もある高座ですな。

さすが、第10回繁昌亭大賞受賞の菊丸さん、
それに相応しい、「幸助餅」の一席でした。


天満天神繁昌亭・昼席
9~11日「天満天神えびす祭 十周年奉祝公演」
2017年1月9日(月・祝)午後1:00開演
天満天神繁昌亭


一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・「道具屋筋」
二、笑福亭べ瓶・・・・・・・・・「明石飛脚」
三、桂福楽・・・・・・・・・・・・・「京の茶漬け」
四、いわみせいじ・・・・・・・「似顔絵」
五、笑福亭右喬・・・・・・・・・「犬の目」
六、桂米二・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
〜仲入〜
七、桂朝太郎・・・・・・・・・・・「マジカル落語」
八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「ハンカチ」
九、笑福亭由瓶・・・・・・・・・「阿弥陀池」
十、林家菊丸・・・・・・・・・・・「幸助餅」


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天満天神繁昌亭・昼席(2016年5月1日)

2016-05-01 05:04:03 | 天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭・昼席(2016年5月1日)

今日は、久し振りに嫁さんと、繁昌亭・昼席へ。

一、桂三河・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」

初めての出会いか、といってももう入門8年目。

さすがにどっしりとした、「大安売り」。
でも、この噺で笑いを取るのがいかに難しいのか・・・・。

「負~けました、親方や、贔屓の衆・・・・」の科白で笑いがきたら、真打。

真打、目指して、親方や、贔屓の衆・・・でおますな。


二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」

マクラの「病院に入ったピストル強盗」のハナシ、ようできてますな。
鉄瓶さんのエッセンスはマクラに凝縮。

噺の「道具屋」も演じていて楽しそう、
そうすると聴いている方も愉しくなってくる、笑いの循環ですな。

三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・「替り目」

古典の見本みたいな高座、しっかりとはみ出すこともない、
いつも笑福亭に慣れ親しむだ私どもには、きっちり過ぎて、
酔っているのか酔っていないのか・・・・・。、

「酒を呑んでは茶瓶のフタを……、茶瓶のフタをつまんでは酒を……、」をと
この噺、アテは嫁さん、嫁さんとじゃれあう主人公、惚れてますな・・・・。


四、宮川青丸・とん子・・・・「漫才」

よろしいな、ほんま色物。

東京の寄席にでてきそうな、それも浅草、昭和の匂いたっぷりの漫才。

同じ宮川、夫婦漫才でも、こちらは喋るのは男の方。

今度、出会ったらどんな、ネタにと・・・・・愉しみですな、青丸、トン子さん。



五、笑福亭右喬・・・・・・・・・・「看板のピン」

はまりますな、右喬ワールド。

アホが真似して、賭場に入ってからは、アホが右喬さんか、右喬がアホか、
重なりあって、客席は笑いの渦、嵌まるってこわいですな。

いい味、でてますな・・・・右喬さん。


六、桂かい枝・・・・・・・・・・・・「三十石」

貫禄の「三十石」、先代文枝さんを彷彿させる、名演。

でも、下座からの噺家の船頭唄も聞かせどころですが、今日のは
舟が浸水しないかと心配するぐらいのでき、さて誰だったんでしょうな。

はやしや律子、はやしや美紀のどちらだったんでしょう、
お唄のお声良かったですな。

お囃子入りの上方落語、やはりゆったり、はんなり、でよろしおますな。

七、旭堂南青(講談)・・・・・「桃山風流」

豊臣秀吉、が関白になったが、公家に和歌の素養がないとバカにされて、
俄仕込みで、返歌であっと云わせる・・・・ハナシ。

千利休ではないが、金持ちがはまると芸術は栄るんですな。


八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「青い目をした会長さん」

お目当ての、鶴二さん。

良いですな、出番が後ろになっても
大ネタも、創作もネタの幅の広さと出来ばえに、安定の高座。

「ハンカチ」「作文」に「青い目をした会長さん」の創作三作。
どれも、楽しめまっせ・・・・。


九、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・「秘伝書」

団朝さん、十八番の「秘伝書」。

何度聞いても楽しめるは、十八番(オハコ)の証し。

「魚の狂句」「短命」「幸助餅」なんぞ、聴いてみたくなりましたな。


十、露の都・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

最初から、お父さんの話で、「都ばなし」が続くのかとかと思いきや、
「星野屋」、これも、都さんの十八番。

お花が主役、女性が主役の噺って、他に何があるんでしょうか。
「悋気の独楽」「堪忍袋」「子は鎹」は聞いているんですが。









天満天神繁昌亭・昼席
2016年5月1日(日)午後1:00開演
天満天神繁昌亭


一、桂三河・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」
三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
四、宮川青丸・とん子・・・・「漫才」
五、笑福亭右喬・・・・・・・・・・「看板のピン」
六、桂かい枝・・・・・・・・・・・・「三十石」
〜仲入〜
七、旭堂南青(講談)・・・・・「桃山風流」
八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「青い目をした会長さん」
九、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・「秘伝書」
十、露の都・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

三味線・・・・・はやしや律子、はやしや美紀
鳴物・・・・・・・露の眞






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繁昌亭GW特別公演

2015-05-03 17:23:00 | 天満天神繁昌亭

朝の11時開演の、繁昌亭へ。



嫁さんがナオユキさんお目当てに、3日の第1回公演に・・・。

一、露の紫・・・・・・・・・・・・「大安売り」

紫さんの下に入ってきた二人の妹弟子。紫さんにょりも立派な体格。
今や、楽屋では、都部屋といわれていると・・・。

噺は「勝ったり、負けたり」の難しいはなしを旨くつなげて笑いをとる。
時々みせる、都師匠の言い回しが嬉しい。

紫さんの会へ行って、ぼちぼち大ネタも聴きたいもんですな。


二、林家菊丸・・・・・・・・・・「読書の時間」

この頃、演じる方が多くなった三枝さん作の「読書の時間」
(浅草で正蔵さんでも聴いたことがあります)

でも、先生が真面目と硬さが菊丸さんと相まって今や菊丸さんの噺に。

優男の染弥さんが薄れ、どっしりとした菊丸さんの高座。

「癪の合薬」以外にも、はまりネタ見つけましたで・・・。


三、桂三風・・・・・・・・・・・・「めざせ!ちょっと岳」

終演後、今日一番オモシロかったのはと嫁さんに聞くと「三風さん」という返事。

マクラはそうでも無かったんですが、
本題に入ってからの大阪のおばちゃんキャラは最高。
厚かましさとえぐさ、仲間の中での自己主張の押しの強さ、
どれをとっても大阪のおばちゃん、そのもの。

おばちゃんにとっては、すべて、あるある辞典なんでしょうな。

落語に入っての、最初の一言で場面と雰囲気が変わる、
そのインパクトに驚いた三風さんの「・・・・・・・・」。

あれ、演目のお題、実は解らずじまい、でおます。
(おばさん達が、男の大学生と山登りの合コンするハナシなんですが)

追伸、明彦さんからコメントあり、「めざせ!ちょっと岳」とか、
早速お題訂正致しました、ありがとうございました。


四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップコメディ」

今回、3日の第一回目の公演を選んだのは、
嫁さんがナオユキさんを是非聴きたいと・・・。

久しぶりに聴いたが、昼間の子供連れのから始まり、ガラガラ声のスナックママまで
一つとして前に聴いたネタは無し。
常に新しいネタ探し、ネタづくりをされているから・・・・・凄い。

でも、ナオユキさんは夜のシーン、それも酒場が似合うようで。
酔っ払いの醜態、普段何かを我慢しているのか、
酔って一気に溜まっていたものがふきだす。

絡む、説教、俺なんかのくどい話、自己と世間の間で揺れ動く
ナオユキさんの見る目は、人そのものが面白いのであって、
根底に人を愛する気持ちがあるからこそ、
毒舌とは違う、オブラートに包まれた笑いになるんでしょうな。

ナオユキさんとの酒場は、最高ですな。


五、桂文之助・・・・・・・・・・「星野屋」

良く聴いた噺と思いきや、文太さんで一回、文之助(雀松)さんで三回目。

自分の思っている「星野屋」とは、今日のはちょいと違う。

妾のお花の色っぽさか、お花のお母さんのしたたかさか、
間に入った藤助の機転さか、何かがちょっと違う。

やはり、休日の朝から聞くはなしではないのか・・・。
本日は艶っぽさの欠ける文之助さんの「星野屋」でございました。

・・・・・・・・・・・・・・・贅沢。


六、笑福亭鶴笑・・・・・・・・「ステテコ刑事」

手足に小道具をつける、鶴笑さんの(パペット)落語。
今回は、手抜きというかというか、小道具がステテコ。

ステテコ刑事から譲りうけたのがステテコマシーン、
何にでも変身する、優れもの!?

変身の楽しさ満載、「ステテコ刑事」、これからも何度も見れそうな予感ですな。


七、桂九雀・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ(あたま山)」

こんな奇想天外、奇天烈な噺が江戸時代にあったとは。

九雀さんではないが、先人の洒落っけには驚きますな。

雀々さんで何度も聴いてるのですが、
あの桜満開さと、木の大きさにはちょいと負ける上品ぶり。

でも、いつも噺の選択といい、ちょいとひねったところに
九雀さんの真髄がでていますな。


八、月亭八方・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」

お半長、「桂川連理柵」の義太夫。

京の柳馬場押小路虎石町の西側で帯屋の“長右衛門”
お父さんが“仏の繁斎”、“おとせ”という悪い婆、
“儀兵衛”という連れ子、信濃屋の娘“お半”、貞女の“お絹”

幸助さんでなくても、この絡みようを聴いただけでおもしろうそうな噺。
登場人物、ほぼ覚えてしもうただけに、是非文楽あたりで、
この「お半長」聴きたいもんですな。

八方さん、各人の名前を言うのに思いだしながらの喋り、
「胴乱の幸助」の世間知らずの一途さに、
ちょいともの足りなく感じた一席でおました。


繁昌亭GW特別公演
2015年5月3日(日)午前11:00開演
天満天神繁昌亭

一、露の紫・・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、林家菊丸・・・・・・・・・・「読書の時間」
三、桂三風・・・・・・・・・・・・「めざせ!ちょっと岳」
四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
五、桂文之助・・・・・・・・・・「星野屋」
仲入り
六、笑福亭鶴笑・・・・・・・・「ステテコ刑事」
七、桂九雀・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ(あたま山)」
八、月亭八方・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」



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繁昌亭・開場六周年記念特別興行・夜席

2012-09-15 22:55:24 | 天満天神繁昌亭

興奮さめやらずの、終演後の繁昌亭。

もう繁昌亭ができて六周年ということは、丸六年経ったということ・・・早いですな。

今日のメンバーの吉坊さんも、銀瓶さんも、八天さんも、失礼ながら、当時は名前さえも知らなかったご三方。
このような中堅、実力派の噺家さんに、そして彼らの落語に出会えることができた、繁昌亭の功績は計り知れないものがありますな・・・。

今日の私は、吉坊さんからはじまるご三方に注目です。






一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・「月並丁稚」

実力派の吉坊が、開口一番に高座に・・・。
この前の「お能」の親子会の様子をマクラに「月並丁稚」へ。

丁稚の定吉と主人の佐兵衛を演じているのに、なかなか笑いが、本調子が沸いてこない。
「客席が温まる」とかよく聞きますが、まさにその状態。
普段、前座クラスが出てきて、クスリともしないので技術的なものと思っていたのですが、
ほんと、開口一番、お客の方も笑いに対して緊張しているようで、笑いに対するウォーミングアップも大いに兼ねてるんですな。

「今日は結構なお天気さんでございます。ご家内お揃いあそばしてご機嫌よろしゅうございます。
私は本町の佐兵衛ところから参りました、当月二十八日には月並の釜をかけまするによって
旦さんによろしく」の口上を口移しで教えてもらうあたりから、本調子・・笑いがいっぱい。

オチは、うら覚えですが、先さんの旦那「一本釘を刺しといてもらわんとあきませんな」
定吉「また、釘抜きですか・・・・」というようなサゲ。

でも、この月並丁稚聴いていると、随所で三代目を思いださせる吉坊さんの高座でおますな。


二、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

さすが、勢いのある銀瓶さんの「阿弥陀池」。

体をかわすでの、西宮・・・心臓の「象」とか、粋なお客さんと一緒に楽しむ。

隣り町の二軒めへ行くところは、時間の都合でなし、
でもそれまではきっちりと手を抜くこともなく、まとめあげる・・・・
ダイジェスト版より、途中ながら濃縮度たっぷりの銀瓶さんの「阿弥陀池」でおました。


三、月亭八天・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

来年、文都を襲名します八天と、ご挨拶・・・。


上方の落語には、お決まりで喜六、清八の二人が登場しますがと、「七度狐」と思いきや、
金毘羅詣りの帰り、播州から兵庫の浜へ・・・「兵庫船」へ。

途中、繁昌亭の中まで、「バリバリバリ」と、外の雷の音が聞こえてくる
その音に、八天さん、ドギマギとペースを乱される。

実力派の噺家さんも、自然、天候には勝てませんな。



四、大喜利・・・・・・・染丸、八斗、ちきん、団治朗、愛染、八方


左から八斗、ちきん、団治朗、愛染の若手に混じって八方師匠が最後に。

司会は染丸師匠で、大喜利を・・・。

最初は、赤、青、黄、黒、白、の五色を使ってのなぞとき。
二つ目は、全員立って、「●●落ちてるな」「拾らおかな」・・・・「拾うてみたら○○やった」
とこれ、なんていうんでしょう・・・。

真面目の八斗、おちゃらけのちきん、おどおどの団治朗、天然ボケの愛染と
各々のキャラ、役目を割り振りながら、大喜利は進む。
でも、一番愉しんでいるのは、八方さん・・・。


こんな、周りとのボケやツッコミを連携しながら笑いを学ぶ「大喜利」も若手には大切ですな。

秀逸は、八方さんの「赤ヘルの広島に負け、青の中日に負け、
黄色と黒の縦縞の阪神に、ファンはみんな白けてる」でおましたな・・・。



五、桂春之輔・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」

ほんま、よろしおましたで・・・。

期待以上と言えば失礼ですが、こんな噺が春之輔師匠から聴けるなんて、
一言一言の間(ま)が、春之輔さん独自の味になって、噺がすすむ。

三味線といい、ヅケノ叩きといい、まさに下座と息の合った大協演。

中トリに相応しい高座に、上方落語に、大満足。


六、月亭八方・・・・・・・・・・・・「蛇含草」


これまた、八方師匠、予想外の演目、「蛇含草」。

餅の曲食い辺りから、顔表現も含めて本領発揮。
やはり、ベテランの八方師の味を加えた、「蛇含草」ですな。

八方師匠の古典落語、弟子の月亭文都襲名を控えて、更に磨きがかかりますな・・・。


七、桂三扇・・・・・・・・・・・・・・「又も華やしき華燭の典」(三枝作)

三扇さん、たて続けに二度目の「又も華やしき華燭の典」。
十八番というても良いぐらい、いつ聴いても楽しい。

次は是非持ちまわりでと願う、四回目の仲人さん。
新製品の紹介に終始する、職場の上司。
新婦のヤンキーぶりを暴露する女学校時代の恩師。

マイクの持ち方ひとつでも違うように、三者三様のキャラで楽しませてくれる。

何度聴いても飽きない演目、「又も華やしき華燭の典」は、師匠三枝の作といえども。
まさに三扇さんのもちネタ、十八番でございますな。


八、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・「青木先生」

この頃、私の周りで色んな事件がおこるんですと、
若い男が引くコロコロが親子連れの子供にあたって、その父親と喧嘩に、
焼肉屋で、隣の席の女性が妊娠中で破水しかけたりと、
家族に乾杯の仕事をするようになってから、私の元に色んなことが飛びこんでくるように・・。

今日は、「一人酒盛」でもと思っていたのですが、幹事長があれ演れというもんですからと、
「青木先生」を・・・。

この頃、そのころの同級生に言わすと、段々青木に似てきたと・・。
そういえば、青木先生の顔キャラ、どんどんエスカレートしているようで。

青木先生が主役のハナシですが、この頃聴く度ごとに、周りのクラスの生徒たちの活き活きした表情が浮かぶ。
当時の、駿河少年の高校生活、さぞ毎日楽しかったんでしょうな・・・羨ましい限りでおますな。



繁昌亭・開場六周年記念特別興行
2012年9月15日(土)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・「月並丁稚」
二、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
三、月亭八天・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
四、大喜利・・・・・・・染丸、八斗、ちきん、団治朗、愛染、八方
五、桂春之輔・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」
仲入り
六、月亭八方・・・・・・・・・・・・「蛇含草」
七、桂三扇・・・・・・・・・・・・・・「又も華やしき華燭の典」(三枝作)
八、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・「青木先生」

三味線・・・内海英華、はやしや薫子
鳴物・・・・・笑福亭呂好、月亭八天

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桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行~天満天神繁昌亭

2012-08-04 23:08:51 | 天満天神繁昌亭

今日は、六代目文枝襲名披露の特別興行に繁昌亭へ。


六代桂文枝さんの一枚看板。

鶴瓶さん、福笑さん、文太さんと役者揃いの顔ぶれと、
三枝さんのパワーアップした六代桂文枝さんの高座を楽しみに・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂三段・・・・・・・・・・・「HOW TO プレイボーイ」(三枝作)

客席に変な女性がいて、めちゃくちゃ。

例えば、モテる為の、プレイボーイ指南を受けて喫茶店へ、
ウェイトレスを口説くのに「何を注文するんやったかいな」の三段さんのセリフに、
「コーヒー、一杯」と、いちいち大きな声で受け答えする、ひどいもんで、落語が無茶苦茶。

でも、三段さん平静を装って、我慢の高座。
凄いさすがプロ。・・・無視していっきに最後まで。

「ヘンな客、対処法」の一席。
三段さん、ご苦労様でおました。

 
二、桂三扇・・・・・・・・・・・「又も華々しい華燭の典」 

なかなか、おもしろい噺。
再婚どうしの結婚披露宴で、でてくる学校の恩師、職場の上司、友人の各スピーチが
さもありえるいうぐらい、話術のキャラで愉しめる。

人物観察に、三扇さんのウン十何歳の人生経験が活きている。
三扇さんの創作落語・・・・・おもしろおましたで。


三、桂坊枝・・・・・・・・・・・「野ざらし」

坊枝さんの元気な、得意の「野ざらし」、元気、元気で愉しい。
へんな客も圧倒されて、シュンとするぐらい会場に響き渡る大きな声。

声の大きいのは、落語家の必須条件、大切な武器ですな。 


四、笑福亭鶴笑・・・・・・・「立体西遊記」

いつ見ても楽しい、子供に戻ることができる鶴笑さんの高座。

小さい頃に、「何々ごっこ」といって遊んだ時を想いだす。
幼子の心に戻してくれる、ほのぼの落語。
鶴笑さんは、上方落語の宮崎駿だ・・・・・・(ちょっと、誉め過ぎか)。

 
五、桂三風・・・・・・・・・・・「のどか村駐在所」 

一番、「三枝」さんの創作を継いでいるような、三風さんの落語。

変に捻ったところもなく、田舎の林間学校へ行った様な、のんびり感がある。
師匠が、文枝になって、三風には「文」も「枝」も一字も入ってない。
いっその事、三と風の間に、枝を入れてもらって、「三枝風」というのはどうかと、

まあ、一番、三枝風の芸風を継いでるのは、三風さん。
いつか、三枝襲名の日が来るのか・・・・・・。


六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・「癇癪」

今日午前中、師匠松鶴の墓参りに行ってきたとこです、と。

先ほどの鶴笑が最後に松鶴を病室で世話した者で、
そのときの、師匠のいらちの言動のマクラから落語へ。

言い間違いの多いこと
火傷に「オロナミン℃」取ってこい。「おまえは、ラベルが低い」
「あいつ、車をガードルにすりよったんや」、など
年寄り、独特のカタカナ「エネルギー体質」・・・・で弟子を悩ませる。

ある弟子が、そんな師匠の理不尽な言動に嫌気をさして落語家を辞めようというハナシ。


鶴瓶さん、全編、あれこれ松鶴師匠に、弟子時代を回想しながら「おやっさん」を懐かしむ。
墓参りの思いのこもった一席、「癇癪」でおました。
 

七 襲名披露口上・・・・春之輔、きん枝、文枝、福笑、鶴瓶

一番、真面目な口上が、きん枝さん。
ボケ役が、なんと、春之輔さん。
ちゃちゃ入れが、福笑さん。
ツッコミが、鶴瓶さん。

皆さん、役目を意識しながらの、口上に、笑顔で、振り返る文枝さん。

六代文枝誕生でおます。 


八、笑福亭福笑・・・・・・・「今日の料理」

TVの中華料理番組を・・・。
「こまかいこと、こだわらない。おおまか、あるよ」

といいながら、作り上げる料理。
福笑さんの創作落語は設定がユニーク。

三枝、いや文枝さんとはひと味もふた味も違う、
福笑さん、爆笑こってり風中華味でおました。

 
九、桂文太・・・・・・・・・・・「足あがり」

高座に上がるなり「待ってました」の声がかかる。

暇をだされて、首になるということを、足あがり、と。

創作落語が続く中、古典落語を・・・・・・・笑いのテンポは落ちるが
逆にそれが心地よい、ゆったりと時が過ぎる一席・・・・さすがでおますな。

そんな文太さんに、ある落語会で、洒落で「七代目」の声が、かかっていましたな。

 
十、桂文枝・・・・・・・・・・・「芸者ちどり24才」(三枝作)

文枝襲名に対するご挨拶と御礼から・・・。

落語の師匠はもちろん、小文枝ですが、
芸人として目標にしてきた方が三人、おられます。
お一人が、「花菱アチャコ」さん、あのほんわかとした雰囲気
「西条凡児」さんの、日常を題材にした、噺っぷり
「藤山寛美」さんの、間、そんな芸人を目指してやってきました、と。

今、三枝さん(文枝)の芸風を見ていると、まさにそのご三方の良いところを捉えておられるような・・
目標としている方に、迷いもなく近づけたことが、新たな三枝創作落語の誕生に繋がったんがでしょうな。

噺は、美人の芸者「ちどり」さんと、90才の「トキ」ばちゃんがくり広げる温泉宿でのお話し。

途中、「どんどん節」で、下座の、中田まなみ、はやしや律子のえぇ声聴けましたな。



賑やかに、終演した、桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行でおました。



桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行
2012年8月4日(土)午後1:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂三段・・・・・・・・・・・「HOW TO プレイボーイ」(三枝作) 
二、桂三扇・・・・・・・・・・・「又も華々しい華燭の典」 
三、桂坊枝・・・・・・・・・・・「野ざらし」 、
四、笑福亭鶴笑・・・・・・・「立体西遊記」 
五、桂三風・・・・・・・・・・・「のどか村駐在所」 
六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・「癇癪」 
仲入
七 襲名披露口上・・・・春之輔、きん枝、文枝、福笑、鶴瓶 
八、笑福亭福笑・・・・・・・「今日の料理」 
九、桂文太・・・・・・・・・・・「足あがり」 
十、桂文枝・・・・・・・・・・・「芸者ちどり24才」(三枝作)

三味線・・中田まなみ、はやしや律子、鳴物・・桂枝三郎、笛・・桂あさ吉





12-33-165 


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