中入りこの前、ハルカス寄席で感動の「中村仲蔵」を聴かせてもらった新治さん。今日は十八番の「狼講釈」、阪神優勝も織り込みながらの熱演。新治師匠の公演予定をみると、なかなか行ける日が少なく、10月のハルカスまでお預けか、残念。
天満天神繁昌亭・東西交流会・8月公演~2023.08.08
開演になると、館内の電気が薄暗くなって幕が上がると、座布団の上にだけのスポットに照らされたかい枝さんが無表情まま登場。
文鹿さんの創作も良いのですが、文鹿さん、古典では癖のある噺どんどんお聞かせください、楽しみにしておりまっせ。
この特濃6、是非第二弾、第三弾とつなげてほしいですな。
こぶ弁慶」。調べると
この頃よく出会う白鹿さん。開口一番ゆっくりエンジンスタートの一席。
なかなか上品な味が出てきた染吉さん。狸賽ではなく狸の札。こんなレアな噺うれしいですな。
上方でも演じる方が増えてきた「粗忽長屋」その原点とでもいうべき文都さんの「粗忽長屋」、淡々と演じる中に面白みが増す。
初めて見るお二人の「音曲漫才」、む雀さんの芸への姿勢リスペクトでおます。
このようなベテランさんの軽いネタ、楽しいですな。子供が飴をしゃぶりながら歌を唄うところ、次々と歌が出てきて大いに楽しませてくれる。ベテランだからできる、余裕の遊びの一席。
本日一番ツボにはまって楽しませていただいた一席。三枝さん作だが、旦那のボヤキ一段とエスカレート、男性のお客さん、皆さんあるあるで共感の一席。
七、一魁斎京次郎・・・・・・「日本手品」
派手な衣装で、大掛かりのイリュージョンでも起るのかと思いきや、演じられるのはいたってオーソドックスな芸。芸の凄さか喋りのおもしろさか・・手品一つでも難しいもんですな。
にぎやかな、枝光さんの高座。にぎやか、にぎやか、な「寄合酒」。まあ、コロナ治まればみんなでワイワイ美味しい酒呑みたいもんですな。
「七段目」と思いきや「親子茶屋」へ。釣れよ釣れよ、米朝一門の若旦那の一席・・・・でおますな。
天満天神繁昌亭
一、桂白鹿・・・・・・・・・「十徳」
七、一魁斎京次郎・・・・・・「日本手品」
笑福亭松鶴一門ウィーク・2021.09.03
~繁昌亭十五周年記念特別公演~
一、笑福亭鶴太・・・・「大安売り」
今日は繁昌亭15周年公演の笑福亭松鶴ウィークです。この笑福亭の先頭バッターは鶴太さん。勝ったり負けたりの「大安売り」、この一年の間で「みかん屋」「平林」と、どんどん新ネタが聞けるのは若手の成長めざましくて嬉しいもんですな。
二、笑福亭喬介・・・・「牛ほめ」
明るい楽しい、喬介ワールドスタート。落語ってやはり楽しいのが一番。演者のニコニコ顔をみていると自然にこちらも笑顔に。
喬介さんの「牛ほめ」好きでおます。
三、笑福亭伯枝・・・・「鰻谷」
笑福亭松鶴一門ウィークの五日目。今日は、和泉シティプラザの落語講座でお世話になっている伯枝さんをお目当てに、この日に合わせて繁昌亭へ。噺は始めて聞く「鰻谷」、最近「故郷へ錦」とか「木津の勘助」とかレアっぽいのが聞けるので楽しおます。
噺は鰻の名前の由来は何、辞書で調べると「結莉亜」と書いて「ゆりあ」とありますが、落語では「ぬる莉」とおっしゃってたようですが・・・。
名前は違っても、「鰻」の美味しさ、いやこの落語「鰻谷」のおもしろさも変わりませんな。
四、笑福亭右喬・・・・「十徳」
松喬一門の隠し兵器と云われている、右喬さん。前座噺の「十徳」でも、汗いっぱいの全力投球。あの力のこもった絞りだす台詞は、まさに右喬さんワールドでおますな。
五、笑福亭枝鶴・・・・「くしゃみ講釈」
中トリで枝鶴さん、このコロナ禍の中くっしゃみ満載の「くっしゃみ講釈」を。講釈師の後藤一山のくしゃみのところで、マスクはドンドン付け替えるし、最後にはフェイスシールドまで登場。いろんな仕掛けで楽しませようと、ベテランさんのこんな意欲嬉しいですな。でも新しいことをすると、どこか気がそちらの方へ・・前半のからくりやとんがらしを買いに行きかけたり、仕込みでバタバタ。でもコロナなんかどっかへ飛んでいけと、元気溌溂の若さあふれる枝鶴さんの一席でおました。
六、笑福亭たま・・・・「紙相撲風景」
珍しいたまさんの「紙相撲風景」、ロビーで文鹿さん見かけましたが、確かこの「紙相撲風景」文鹿さんの作。こどもの時、おもちゃがないときこんな遊びしたような気がします。どこまでが文鹿さんで、どこからがたまさんなのか気になるところですな。一度、本家本元の文鹿さんを聞いてみたいですな。
七、笑福亭鶴松・・・・「癇癪プロローグ・2021」
師匠の松鶴さんとの弟子修行時代の噺を。癇癪もちで、どんなことでも、どんな理不尽のことでも、師匠が白と云えば白、黒と云えば黒。今では何でもパワハラと云われますが、そんなの関係なしの世界ですな。
六代目の辞世の句、 「煩悩を我も振り分け西の旅」
実父の五代目の句が、「煩悩を振り分けにして西の旅」
八、笑福亭福笑・・・・「宿屋ばばあ」
福笑さん、奇天烈なばあさんだけで、一篇の落語が。ストーリーはあってないような噺で、単にばあさんの台詞の間と息だけで笑いを生みだす・・こんな噺、誰にも継承できないですな。
なんて、なんて、個性たっぷりの、骨太の笑福亭の落語の連続、大いに楽しませてもらいましたで。
②、15周年記念てぬぐいとプレゼント
手ぬぐいは噺家サイン寄せ書きが前に買ったのがあるので、根多番付が欲しかったですがサインの方で、少し残念。
でも、天神橋商店街(天一~天三)で使える金券1000円が当たりました、毎回20名に、ラッキーでおます。
③、東西寄席演芸家名鑑
落語・講談。浪曲・寄席色物、東西の全寄席演芸家を掲載、繁昌亭で早速買いました。
今回はカラー写真で皆さん男前に美人さんに写っていますし、
特に東京の落語家さんには馴染みが薄いので、浅草や末広に行くときには重宝致しております。
④、大看板
福笑、枝鶴、伯枝、鶴松、たま
⑤、天満天神繁昌亭十五周年記念特別公演
⑥、笑福亭松鶴一門ウィーク
笑福亭松鶴一門ウィーク
天満天神繁昌亭十五周年記念特別公演
2021年9月3日(金)午後2:00開演
天満天神繁昌亭
一、笑福亭鶴太・・・・「大安売り」
二、笑福亭喬介・・・・「牛ほめ」
三、笑福亭伯枝・・・・「鰻谷」
四、笑福亭右喬・・・・「十徳」
五、笑福亭枝鶴・・・・「くしゃみ講釈」
仲入り
六、笑福亭たま・・・・「紙相撲風景」
七、笑福亭鶴松・・・・「癇癪プロローグ・2021」
八、笑福亭福笑・・・・「宿屋ばばあ」
上方落語協会創立60周年記念月間
全員参加の日替わりの出番表。
着物をお召しになった御婦人15名とご一緒に、落語会に。
エスコート役に、緊張しますな・・・・。
上方落語協会創立60周年記念月間
雨の中、今回ご一緒する着物姿のお仲間
初めて頂いた、着物での来場、大入り袋。
初めての方は感動するかわいい緞帳
これまた、寄付で創った繁昌亭、その証の提灯、だいぶ黄ばんできましたな。
本日の演目
落語の詳細は・・・・・・・・・・・・・・・後日。
一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「鉄道勇助」
この前の、ラジ関寄席では途中から入ったので、最後の九州編から
でしたが、今日は最初から、まるっきり「鉄砲勇助」の形をそのまま、
鉄道ファン様に、マニアックな用語を散りばめながら出発進行。
初めてお連れした方が、小梅さん調子悪かったんですか?
舌ったらずで、聞きづらかったと、そう言えばそんな風に・・・。
ああ、案外、その喋くりに慣らされてしまっている、私でございます。
反省・・・・・。
二、林家花丸・・・・・・・・・・「金明竹」
この前の、南天さんの会に続いての登場、花丸さん。
そこは、実力、金明竹のたて弁のところでは、あまりの達者振りに拍手が。
でも、丁稚の定吉、丸っきりのアホでは無さそう、それが証拠に、
猫を借りに来た来たお方に、「骨と紙のところを、とっさに骨と皮に置きかえる」
なんぞは、やりますな、、それも悪ふざけができる相当の知恵ある証拠。
実力者の前座噺は、おもしろくて粋で、素敵ですね。
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・「島んちゅぬ唄」
徳之島出身の楽珍さんの、実体験ハナシ。
奥さんを初めて連れて帰った時のハナシ。
奥さんと楽珍さんのかけあいなのですが・・実は、細かい内容は、
思いだせないところを見れば・・・・・ああ、目がうつろ、耳がうつろ、記憶がうつろ。
ああ、失礼しましたの・・・・楽珍さんの「島んちゅぬ唄」でおました。
四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」
皆さんには、色物中ではピカイチのお奨めですと、紹介しましたが、
終演後も、最高におもしろいと、特に男性には、大うけ。
久しぶりですが、一度も聞いたことがないネタばかり、
凄いですね・・・・でも、酒飲みシリーズで3パターンを・・・。
どうしても、同じオチがでてしまうので
五、桂三ノ助・・・・・・・・・・「ハト」
これも師匠文枝さんの「鯛」を真似て作った、「ハト」。
主人公が、魚ではなく、鳥。
「鯛」の粗筋は解るのに、「トリ」は一切思いだせない・・・。
ひょっとしたら、寝ていたのでは・・・・寝ていたことさへ思いだせない。
三ノ助さん、失礼致しました。
六、笑福亭三喬・・・・・・・・「親子酒」
本日の中トリの三喬さん、今年秋には師匠の松喬を襲名。
すぐに継がれるのはよいことですな。
マクラは、籠池、森友学園、ホットな大阪の事件をマクラに。
一般庶民目線で、物事述べるのは、寄席小屋の良さですな。
噺は、「親子酒」、禁酒誓った父と息子の話。
枝雀さんの場合は、お父さん既に酔って帰ってくるのだが、
三喬さん、家に居て、ちょっとだけと言いながら、深酒に・・・。
女房に、お燗を頼んだり、おでん買いに行かせたり、一人語りで進めるあたり、
「替り目」と「一人酒盛」を加えた様な構成。
仲入りの際、後ろのご夫婦の旦那さんが「上手いのは酒飲みやから、できるんや」と、、
でも、確か三喬さん、下戸だったようで、酔うてないから酔っ払いの仕草が
事細かに見れているようでは・・・。
七、記念口上・・・文之助、一蝶、楽珍、三喬
上方落語協会創立60周年記念の口上。
向かって左から、司会役の楽珍さん、その横に三喬さん、一蝶さん、文之助さんの順に。
他愛のないハナシ、神戸に協会の小屋が新しくできるとか、
270名もの大所帯になりましたとか、でも文之助さんは形通りにきれいにまとめられ、
客席と一緒に、大阪締めを(ああ、そのまえに徳之島締めがありましたな)・・・。
一週間休みで、連続して見れたら、さぞおもしろいでしょうな。
八、桂一蝶・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
長屋の連中が出てきたので「貧乏花見」かと思えば、家主からのお声掛け、
何のお咎めかと、思い当たることを・・・家主とこの猫、犬、カナリヤ、
えぐいですな・・・。
家賃の催促ではないかと気を揉み、そのあとも羽織を着て、
家主の家に入るまでで、一悶着。
時間の関係で、そこで、噺半ばで高座を降りられましたが・・・。
私は、宴会での巻きずしの崩れるところとか、リンゴを取って食べるとことかが
好きですな・・・。
いたって、おとなし目の「黄金の大黒」でおました。
strong>九、桂三若・・・・・・・・・・・・「ひとり静」
大阪人と東京人の違いをネタに、あるある事典風に紹介。
今回、着物を着ての落語会で総勢15名、あとで「どの方がおもしろかったの問いに、
一番に文之助さん、そのあとが、ナオユキさん、そして三若さん。
何が良いと、「解りやすい」が一番だと。
あの、花月の大きな会場で、吉本風に鍛えられた芸。
テッパンネタって、強いですな。
十、桂文之助・・・・・・・・・・「天神山」
願わくば、「星野屋」はもういい、季節がら「桜の宮」か「愛宕山」あたりが聴きたいな
と思っていると、へんちきの源助・・・・「天神山」や。
良かったですな、文之助さんの「天神山」。
「恋しくば、たずね来てみよ南なる天神山の森の中まで」。
春の夢ものがたり、余韻を残して、春の心地する、良い噺ですな。
終演後、お見送りの三喬さん、三ノ助さん。
こちらは、小梅さんに、一蝶さん。
終演後、皆さんで記念撮影を・・・。
そのあと、天満天神宮で、カトレア会の四人さん。
天満天神繁昌亭昼席~上方落語協会創立60周年記念月間
2017年4月15日(土)午後1:00開演
天満天神繁昌亭
一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「鉄道勇助」
二、林家花丸・・・・・・・・・・「金明竹」
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・「島んちゅぬ唄」
四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」
五、桂三ノ助・・・・・・・・・・「ハト」
六、笑福亭三喬・・・・・・・・「親子酒」
仲入り
七、記念口上・・・文之助、一蝶、楽珍、三喬
八、桂一蝶・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
九、桂三若・・・・・・・・・・・・「ひとり静」
十、桂文之助・・・・・・・・・・「天神山」
三味線・・・英華、絹代
鳴物・・・・・遊真、りょうば
そのあと、堺筋本町の洋食屋の“山崎”で食事会を・・・。
今回集まった、お着物姿がよく似あう方々。
皆さん、とっても素敵。
私と同じ年で6月生まれとか。
私と同じ年で4月生まれとか。
カトレア会の“河井美由紀”さん。
カトレア会の“川崎由美子”さん。
お花畑の様な心うきうきするお着物。
部長の高校時代のブラバン仲間。
お着物は旦那さん様に用意してあった反物で奥様のお母様に仕立てて頂いたお着物。
亡きご主人さんを想い、涙しながらお縫いになったとか・・・良いはなしですな。
部長の高校時代のブラバン仲間。
若い方のラフな着こなし、龍馬風でよろしいな。
シックなお着物が、素敵です。
春爛漫、のお着物。
米朝師匠の大ファンとか。
カトレア会の、“上之園尚子”さん。
ダンディさが漂うお着物姿。
でも、足下は、POPで素敵なスニーカー(地下足袋仕様)、欲しいです。
京都で売られているそうです。
カトレア会の“石原涼香”さん。
お洒落、着物を肩こらずに、お気軽に着ようと実践、良くお似合い。
カトレア会のリーダー役、部長の“ミッシェル”さん。
楽しい、愉しい、会でおました。
次回は夏、“ゆかた会”、秋は“文楽鑑賞の会”・・・と。
気持ちの良い方ばかりの集まり、たのしみでおます。
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9日~11日・「天満天神えびす祭」
繁昌亭の前も、境内も、屋台が出て賑やかに。
9~11日「天満天神えびす祭 十周年奉祝公演」
天神さん、学問の神さんと思っていたら、十年前から戎っさんも手掛けて
商売の神さん、まで手を出して、・・・神さんも、多角経営の時代なんですな。
今日は、鶴二さんお目当てに、嫁さんと繁昌亭へ。
その後は、懐かしの堀川戎へでも・・・・。
一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・「道具屋筋」
華紋さんの初高座というか、華紋という名前をいただいて直ぐの、
高槻の高座聴いているんですよ。
そのときも達者でしたが、丸三年が過ぎ、上手いですな。
落ち着きがあり、変な癖もなく、噺のおもしろさをストレートに伝えてくれる。
「道具屋」、フルバージョンもできると思うが、適度に割愛しながら
時間の寸に合わせる、こんなところに、噺家さんのセンスが現れますな。
二、笑福亭べ瓶・・・・・・・・・「明石飛脚」
べ瓶さん、珍しい「明石飛脚」、
仁嬌さんで一度、かい枝さんで二度しか聴いたことのないレアな噺。
でも、前半の各地で大阪と明石の距離を聞いて「昔から十五里と決まってますな」
まだ進んでないと勘違いして、「どっこいさのサッ」と走りだすとこ、難しいですな。
この噺のおもしろさは、終わったと思ったら更に続いているというところ、
お客さんをけむりに巻く、その快感を味わいたいの噺なんですな・・・。
三、桂福楽・・・・・・・・・・・・・「京の茶漬」
癖があると思っていた、福楽さん。
この「京の茶漬」は、いたってオーソドックス。
京都人の、いやらしさも、さほど出さずに、福楽さんのアクの強さに期待するだけ
ある面、薄味に感じた「京の茶漬」でおました。
四、いわみせいじ・・・・・・・「似顔絵」
まずは、いわみせいじの字から、ご本人さんの似顔絵へ。
次は、お客様の中から、5才位のかわいい舞台の裾で
お父さんに抱っこされながら男の子の似顔絵を。
最後は、ペルシャ文字みたいなフニャフニャ文字をサラサラっと三行。
裏向きに、ひっくり返すと、繁昌亭・・・・、天満宮・・・・、あともうひとう、に。
似顔絵の出来ばえもさりとてながら、あの飄々としたしゃべくり、好きですな。
五、笑福亭右喬・・・・・・・・・「犬の目」
今や、右喬さんの十八番。
普段聞くと力の入った(力んだ口調)落語ではなく、本日はその力みは少な目。
何度も聞いて、右喬ワールド慣れてしまった、ごまめですが、
繁昌亭へお越しになって初めて落語を聴かれた方には、右喬さんの落語
どのように映ったか、興味あるとこですな・・・・・。
六、桂米二・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
端正、正調、落語の真髄、ここにあり。
米朝落語の優等生、米二さんの「はてなの茶碗」。
先程の「今日の茶漬」に続き、京都シリーズ。
京都の大学にいってたので、京都の友達も多いですが、
大阪人と京都人、微妙に違いますな・・・
何が違うのか、大阪のアホなシャレは、ちょっとバカにされているような。
心底が見えませんな・・・・・・・。
中入り
七、桂朝太郎・・・・・・・・・・・「マジカル落語」
いつもの飄々とした、朝太郎さんのマジック。
「マジック落語」とうたっているので、最期は“オチ”が必ずある。
ストロー、ティシュペーパー、等どこの家庭にもあるものを使って、マジックを。
黒い布の駕籠から次はどれにしようかと出してこられるんですが、
日によって、ネタは違うのか、順序も違うのか、・・・・。
1967年「不思議の御縁」、1968年「けんげしゃ茶屋」を朝太郎さんで聴いていますが、
マジカル落語に染まる前、今となっては貴重な経験ですな。
八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「ハンカチ」
本日お目当ての鶴二さんの登場。
出てくる前、嫁さんに「今日の鶴二さん、何するか、当てよか」
「ハンカチ。ぐらいと違うかな。」・・・・ズバリ的中。
戎っさんに因んで、“愛を叫ぶ”会場を、戎さんに替えて・・・。
夫婦間の心のすれちがいを巧みに、年代の高い客層だけに、あるある状態。
最後はちょっぴりほろりとさせる、プチ人情噺に。
古典だけではく、現代ものもできる鶴二さん、芸の幅、拡がりましたな。
九、笑福亭由瓶・・・・・・・・・「阿弥陀池」
熱血派、由瓶さんの熱演高座。
これも、戎っさんに因んで、体をかわすから鯛つながりで、戎っさんがでてくる
「阿弥陀池」へ・・・・、中盤、ひっぱり過ぎて、最後のオチまでいかず。
やはり「それやったら、阿弥陀が池(行け)と言いました」とようできたオチだけに
最後までいって惜しかったですな・・・・でも、全編、仕込に満ち溢れた噺だけに
割愛するところ、難しいですな。
十、林家菊丸・・・・・・・・・・・「幸助餅」
失礼ながら、見直しましたで、菊丸さんの高座。
「癪の合薬」のイメージが強かったですが、
払拭した「幸助餅」の一席。
こんな噺、初めて聞く人は、雷関の心情を知らぬだけ、
最後の結末のインアパクトが大きく、よろしいな・・・・。
寄席のトリは大事ですな、お客さんは最後の高座の余韻を持って外へ、
間近で聴いた噺の印象が深いだけに、責任も遣り甲斐もある高座ですな。
さすが、第10回繁昌亭大賞受賞の菊丸さん、
それに相応しい、「幸助餅」の一席でした。
天満天神繁昌亭・昼席
9~11日「天満天神えびす祭 十周年奉祝公演」
2017年1月9日(月・祝)午後1:00開演
天満天神繁昌亭
一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・「道具屋筋」
二、笑福亭べ瓶・・・・・・・・・「明石飛脚」
三、桂福楽・・・・・・・・・・・・・「京の茶漬け」
四、いわみせいじ・・・・・・・「似顔絵」
五、笑福亭右喬・・・・・・・・・「犬の目」
六、桂米二・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
〜仲入〜
七、桂朝太郎・・・・・・・・・・・「マジカル落語」
八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「ハンカチ」
九、笑福亭由瓶・・・・・・・・・「阿弥陀池」
十、林家菊丸・・・・・・・・・・・「幸助餅」
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天満天神繁昌亭・昼席(2016年5月1日)
今日は、久し振りに嫁さんと、繁昌亭・昼席へ。
一、桂三河・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」
初めての出会いか、といってももう入門8年目。
さすがにどっしりとした、「大安売り」。
でも、この噺で笑いを取るのがいかに難しいのか・・・・。
「負~けました、親方や、贔屓の衆・・・・」の科白で笑いがきたら、真打。
真打、目指して、親方や、贔屓の衆・・・でおますな。
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」
マクラの「病院に入ったピストル強盗」のハナシ、ようできてますな。
鉄瓶さんのエッセンスはマクラに凝縮。
噺の「道具屋」も演じていて楽しそう、
そうすると聴いている方も愉しくなってくる、笑いの循環ですな。
三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
古典の見本みたいな高座、しっかりとはみ出すこともない、
いつも笑福亭に慣れ親しむだ私どもには、きっちり過ぎて、
酔っているのか酔っていないのか・・・・・。、
「酒を呑んでは茶瓶のフタを……、茶瓶のフタをつまんでは酒を……、」をと
この噺、アテは嫁さん、嫁さんとじゃれあう主人公、惚れてますな・・・・。
四、宮川青丸・とん子・・・・「漫才」
よろしいな、ほんま色物。
東京の寄席にでてきそうな、それも浅草、昭和の匂いたっぷりの漫才。
同じ宮川、夫婦漫才でも、こちらは喋るのは男の方。
今度、出会ったらどんな、ネタにと・・・・・愉しみですな、青丸、トン子さん。
五、笑福亭右喬・・・・・・・・・・「看板のピン」
はまりますな、右喬ワールド。
アホが真似して、賭場に入ってからは、アホが右喬さんか、右喬がアホか、
重なりあって、客席は笑いの渦、嵌まるってこわいですな。
いい味、でてますな・・・・右喬さん。
六、桂かい枝・・・・・・・・・・・・「三十石」
貫禄の「三十石」、先代文枝さんを彷彿させる、名演。
でも、下座からの噺家の船頭唄も聞かせどころですが、今日のは
舟が浸水しないかと心配するぐらいのでき、さて誰だったんでしょうな。
はやしや律子、はやしや美紀のどちらだったんでしょう、
お唄のお声良かったですな。
お囃子入りの上方落語、やはりゆったり、はんなり、でよろしおますな。
七、旭堂南青(講談)・・・・・「桃山風流」
豊臣秀吉、が関白になったが、公家に和歌の素養がないとバカにされて、
俄仕込みで、返歌であっと云わせる・・・・ハナシ。
千利休ではないが、金持ちがはまると芸術は栄るんですな。
八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「青い目をした会長さん」
お目当ての、鶴二さん。
良いですな、出番が後ろになっても
大ネタも、創作もネタの幅の広さと出来ばえに、安定の高座。
「ハンカチ」「作文」に「青い目をした会長さん」の創作三作。
どれも、楽しめまっせ・・・・。
九、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・「秘伝書」
団朝さん、十八番の「秘伝書」。
何度聞いても楽しめるは、十八番(オハコ)の証し。
「魚の狂句」「短命」「幸助餅」なんぞ、聴いてみたくなりましたな。
十、露の都・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」
最初から、お父さんの話で、「都ばなし」が続くのかとかと思いきや、
「星野屋」、これも、都さんの十八番。
お花が主役、女性が主役の噺って、他に何があるんでしょうか。
「悋気の独楽」「堪忍袋」「子は鎹」は聞いているんですが。
天満天神繁昌亭・昼席
2016年5月1日(日)午後1:00開演
天満天神繁昌亭
一、桂三河・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」
三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
四、宮川青丸・とん子・・・・「漫才」
五、笑福亭右喬・・・・・・・・・・「看板のピン」
六、桂かい枝・・・・・・・・・・・・「三十石」
〜仲入〜
七、旭堂南青(講談)・・・・・「桃山風流」
八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「青い目をした会長さん」
九、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・「秘伝書」
十、露の都・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」
三味線・・・・・はやしや律子、はやしや美紀
鳴物・・・・・・・露の眞
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朝の11時開演の、繁昌亭へ。
嫁さんがナオユキさんお目当てに、3日の第1回公演に・・・。
一、露の紫・・・・・・・・・・・・「大安売り」
紫さんの下に入ってきた二人の妹弟子。紫さんにょりも立派な体格。
今や、楽屋では、都部屋といわれていると・・・。
噺は「勝ったり、負けたり」の難しいはなしを旨くつなげて笑いをとる。
時々みせる、都師匠の言い回しが嬉しい。
紫さんの会へ行って、ぼちぼち大ネタも聴きたいもんですな。
二、林家菊丸・・・・・・・・・・「読書の時間」
この頃、演じる方が多くなった三枝さん作の「読書の時間」
(浅草で正蔵さんでも聴いたことがあります)
でも、先生が真面目と硬さが菊丸さんと相まって今や菊丸さんの噺に。
優男の染弥さんが薄れ、どっしりとした菊丸さんの高座。
「癪の合薬」以外にも、はまりネタ見つけましたで・・・。
三、桂三風・・・・・・・・・・・・「めざせ!ちょっと岳」
終演後、今日一番オモシロかったのはと嫁さんに聞くと「三風さん」という返事。
マクラはそうでも無かったんですが、
本題に入ってからの大阪のおばちゃんキャラは最高。
厚かましさとえぐさ、仲間の中での自己主張の押しの強さ、
どれをとっても大阪のおばちゃん、そのもの。
おばちゃんにとっては、すべて、あるある辞典なんでしょうな。
落語に入っての、最初の一言で場面と雰囲気が変わる、
そのインパクトに驚いた三風さんの「・・・・・・・・」。
あれ、演目のお題、実は解らずじまい、でおます。
(おばさん達が、男の大学生と山登りの合コンするハナシなんですが)
追伸、明彦さんからコメントあり、「めざせ!ちょっと岳」とか、
早速お題訂正致しました、ありがとうございました。
四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
今回、3日の第一回目の公演を選んだのは、
嫁さんがナオユキさんを是非聴きたいと・・・。
久しぶりに聴いたが、昼間の子供連れのから始まり、ガラガラ声のスナックママまで
一つとして前に聴いたネタは無し。
常に新しいネタ探し、ネタづくりをされているから・・・・・凄い。
でも、ナオユキさんは夜のシーン、それも酒場が似合うようで。
酔っ払いの醜態、普段何かを我慢しているのか、
酔って一気に溜まっていたものがふきだす。
絡む、説教、俺なんかのくどい話、自己と世間の間で揺れ動く
ナオユキさんの見る目は、人そのものが面白いのであって、
根底に人を愛する気持ちがあるからこそ、
毒舌とは違う、オブラートに包まれた笑いになるんでしょうな。
ナオユキさんとの酒場は、最高ですな。
五、桂文之助・・・・・・・・・・「星野屋」
良く聴いた噺と思いきや、文太さんで一回、文之助(雀松)さんで三回目。
自分の思っている「星野屋」とは、今日のはちょいと違う。
妾のお花の色っぽさか、お花のお母さんのしたたかさか、
間に入った藤助の機転さか、何かがちょっと違う。
やはり、休日の朝から聞くはなしではないのか・・・。
本日は艶っぽさの欠ける文之助さんの「星野屋」でございました。
・・・・・・・・・・・・・・・贅沢。
六、笑福亭鶴笑・・・・・・・・「ステテコ刑事」
手足に小道具をつける、鶴笑さんの(パペット)落語。
今回は、手抜きというかというか、小道具がステテコ。
ステテコ刑事から譲りうけたのがステテコマシーン、
何にでも変身する、優れもの!?
変身の楽しさ満載、「ステテコ刑事」、これからも何度も見れそうな予感ですな。
七、桂九雀・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ(あたま山)」
こんな奇想天外、奇天烈な噺が江戸時代にあったとは。
九雀さんではないが、先人の洒落っけには驚きますな。
雀々さんで何度も聴いてるのですが、
あの桜満開さと、木の大きさにはちょいと負ける上品ぶり。
でも、いつも噺の選択といい、ちょいとひねったところに
九雀さんの真髄がでていますな。
八、月亭八方・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」
お半長、「桂川連理柵」の義太夫。
京の柳馬場押小路虎石町の西側で帯屋の“長右衛門”
お父さんが“仏の繁斎”、“おとせ”という悪い婆、
“儀兵衛”という連れ子、信濃屋の娘“お半”、貞女の“お絹”
幸助さんでなくても、この絡みようを聴いただけでおもしろうそうな噺。
登場人物、ほぼ覚えてしもうただけに、是非文楽あたりで、
この「お半長」聴きたいもんですな。
八方さん、各人の名前を言うのに思いだしながらの喋り、
「胴乱の幸助」の世間知らずの一途さに、
ちょいともの足りなく感じた一席でおました。
繁昌亭GW特別公演
2015年5月3日(日)午前11:00開演
天満天神繁昌亭
一、露の紫・・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、林家菊丸・・・・・・・・・・「読書の時間」
三、桂三風・・・・・・・・・・・・「めざせ!ちょっと岳」
四、ナオユキ・・・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
五、桂文之助・・・・・・・・・・「星野屋」
仲入り
六、笑福亭鶴笑・・・・・・・・「ステテコ刑事」
七、桂九雀・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ(あたま山)」
八、月亭八方・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」
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興奮さめやらずの、終演後の繁昌亭。
もう繁昌亭ができて六周年ということは、丸六年経ったということ・・・早いですな。
今日のメンバーの吉坊さんも、銀瓶さんも、八天さんも、失礼ながら、当時は名前さえも知らなかったご三方。
このような中堅、実力派の噺家さんに、そして彼らの落語に出会えることができた、繁昌亭の功績は計り知れないものがありますな・・・。
今日の私は、吉坊さんからはじまるご三方に注目です。
一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・「月並丁稚」
実力派の吉坊が、開口一番に高座に・・・。
この前の「お能」の親子会の様子をマクラに「月並丁稚」へ。
丁稚の定吉と主人の佐兵衛を演じているのに、なかなか笑いが、本調子が沸いてこない。
「客席が温まる」とかよく聞きますが、まさにその状態。
普段、前座クラスが出てきて、クスリともしないので技術的なものと思っていたのですが、
ほんと、開口一番、お客の方も笑いに対して緊張しているようで、笑いに対するウォーミングアップも大いに兼ねてるんですな。
「今日は結構なお天気さんでございます。ご家内お揃いあそばしてご機嫌よろしゅうございます。
私は本町の佐兵衛ところから参りました、当月二十八日には月並の釜をかけまするによって
旦さんによろしく」の口上を口移しで教えてもらうあたりから、本調子・・笑いがいっぱい。
オチは、うら覚えですが、先さんの旦那「一本釘を刺しといてもらわんとあきませんな」
定吉「また、釘抜きですか・・・・」というようなサゲ。
でも、この月並丁稚聴いていると、随所で三代目を思いださせる吉坊さんの高座でおますな。
二、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
さすが、勢いのある銀瓶さんの「阿弥陀池」。
体をかわすでの、西宮・・・心臓の「象」とか、粋なお客さんと一緒に楽しむ。
隣り町の二軒めへ行くところは、時間の都合でなし、
でもそれまではきっちりと手を抜くこともなく、まとめあげる・・・・
ダイジェスト版より、途中ながら濃縮度たっぷりの銀瓶さんの「阿弥陀池」でおました。
三、月亭八天・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
来年、文都を襲名します八天と、ご挨拶・・・。
上方の落語には、お決まりで喜六、清八の二人が登場しますがと、「七度狐」と思いきや、
金毘羅詣りの帰り、播州から兵庫の浜へ・・・「兵庫船」へ。
途中、繁昌亭の中まで、「バリバリバリ」と、外の雷の音が聞こえてくる
その音に、八天さん、ドギマギとペースを乱される。
実力派の噺家さんも、自然、天候には勝てませんな。
四、大喜利・・・・・・・染丸、八斗、ちきん、団治朗、愛染、八方
左から八斗、ちきん、団治朗、愛染の若手に混じって八方師匠が最後に。
司会は染丸師匠で、大喜利を・・・。
最初は、赤、青、黄、黒、白、の五色を使ってのなぞとき。
二つ目は、全員立って、「●●落ちてるな」「拾らおかな」・・・・「拾うてみたら○○やった」
とこれ、なんていうんでしょう・・・。
真面目の八斗、おちゃらけのちきん、おどおどの団治朗、天然ボケの愛染と
各々のキャラ、役目を割り振りながら、大喜利は進む。
でも、一番愉しんでいるのは、八方さん・・・。
こんな、周りとのボケやツッコミを連携しながら笑いを学ぶ「大喜利」も若手には大切ですな。
秀逸は、八方さんの「赤ヘルの広島に負け、青の中日に負け、
黄色と黒の縦縞の阪神に、ファンはみんな白けてる」でおましたな・・・。
五、桂春之輔・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」
ほんま、よろしおましたで・・・。
期待以上と言えば失礼ですが、こんな噺が春之輔師匠から聴けるなんて、
一言一言の間(ま)が、春之輔さん独自の味になって、噺がすすむ。
三味線といい、ヅケノ叩きといい、まさに下座と息の合った大協演。
中トリに相応しい高座に、上方落語に、大満足。
六、月亭八方・・・・・・・・・・・・「蛇含草」
これまた、八方師匠、予想外の演目、「蛇含草」。
餅の曲食い辺りから、顔表現も含めて本領発揮。
やはり、ベテランの八方師の味を加えた、「蛇含草」ですな。
八方師匠の古典落語、弟子の月亭文都襲名を控えて、更に磨きがかかりますな・・・。
七、桂三扇・・・・・・・・・・・・・・「又も華やしき華燭の典」(三枝作)
三扇さん、たて続けに二度目の「又も華やしき華燭の典」。
十八番というても良いぐらい、いつ聴いても楽しい。
次は是非持ちまわりでと願う、四回目の仲人さん。
新製品の紹介に終始する、職場の上司。
新婦のヤンキーぶりを暴露する女学校時代の恩師。
マイクの持ち方ひとつでも違うように、三者三様のキャラで楽しませてくれる。
何度聴いても飽きない演目、「又も華やしき華燭の典」は、師匠三枝の作といえども。
まさに三扇さんのもちネタ、十八番でございますな。
八、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・「青木先生」
この頃、私の周りで色んな事件がおこるんですと、
若い男が引くコロコロが親子連れの子供にあたって、その父親と喧嘩に、
焼肉屋で、隣の席の女性が妊娠中で破水しかけたりと、
家族に乾杯の仕事をするようになってから、私の元に色んなことが飛びこんでくるように・・。
今日は、「一人酒盛」でもと思っていたのですが、幹事長があれ演れというもんですからと、
「青木先生」を・・・。
この頃、そのころの同級生に言わすと、段々青木に似てきたと・・。
そういえば、青木先生の顔キャラ、どんどんエスカレートしているようで。
青木先生が主役のハナシですが、この頃聴く度ごとに、周りのクラスの生徒たちの活き活きした表情が浮かぶ。
当時の、駿河少年の高校生活、さぞ毎日楽しかったんでしょうな・・・羨ましい限りでおますな。
繁昌亭・開場六周年記念特別興行
2012年9月15日(土)午後6:00開演
天満天神繁昌亭
一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・「月並丁稚」
二、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
三、月亭八天・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
四、大喜利・・・・・・・染丸、八斗、ちきん、団治朗、愛染、八方
五、桂春之輔・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」
仲入り
六、月亭八方・・・・・・・・・・・・「蛇含草」
七、桂三扇・・・・・・・・・・・・・・「又も華やしき華燭の典」(三枝作)
八、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・「青木先生」
三味線・・・内海英華、はやしや薫子
鳴物・・・・・笑福亭呂好、月亭八天
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今日は、六代目文枝襲名披露の特別興行に繁昌亭へ。
六代桂文枝さんの一枚看板。
鶴瓶さん、福笑さん、文太さんと役者揃いの顔ぶれと、
三枝さんのパワーアップした六代桂文枝さんの高座を楽しみに・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一、桂三段・・・・・・・・・・・「HOW TO プレイボーイ」(三枝作)
客席に変な女性がいて、めちゃくちゃ。
例えば、モテる為の、プレイボーイ指南を受けて喫茶店へ、
ウェイトレスを口説くのに「何を注文するんやったかいな」の三段さんのセリフに、
「コーヒー、一杯」と、いちいち大きな声で受け答えする、ひどいもんで、落語が無茶苦茶。
でも、三段さん平静を装って、我慢の高座。
凄いさすがプロ。・・・無視していっきに最後まで。
「ヘンな客、対処法」の一席。
三段さん、ご苦労様でおました。
二、桂三扇・・・・・・・・・・・「又も華々しい華燭の典」
なかなか、おもしろい噺。
再婚どうしの結婚披露宴で、でてくる学校の恩師、職場の上司、友人の各スピーチが
さもありえるいうぐらい、話術のキャラで愉しめる。
人物観察に、三扇さんのウン十何歳の人生経験が活きている。
三扇さんの創作落語・・・・・おもしろおましたで。
三、桂坊枝・・・・・・・・・・・「野ざらし」
坊枝さんの元気な、得意の「野ざらし」、元気、元気で愉しい。
へんな客も圧倒されて、シュンとするぐらい会場に響き渡る大きな声。
声の大きいのは、落語家の必須条件、大切な武器ですな。
、
四、笑福亭鶴笑・・・・・・・「立体西遊記」
いつ見ても楽しい、子供に戻ることができる鶴笑さんの高座。
小さい頃に、「何々ごっこ」といって遊んだ時を想いだす。
幼子の心に戻してくれる、ほのぼの落語。
鶴笑さんは、上方落語の宮崎駿だ・・・・・・(ちょっと、誉め過ぎか)。
五、桂三風・・・・・・・・・・・「のどか村駐在所」
一番、「三枝」さんの創作を継いでいるような、三風さんの落語。
変に捻ったところもなく、田舎の林間学校へ行った様な、のんびり感がある。
師匠が、文枝になって、三風には「文」も「枝」も一字も入ってない。
いっその事、三と風の間に、枝を入れてもらって、「三枝風」というのはどうかと、
まあ、一番、三枝風の芸風を継いでるのは、三風さん。
いつか、三枝襲名の日が来るのか・・・・・・。
六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・「癇癪」
今日午前中、師匠松鶴の墓参りに行ってきたとこです、と。
先ほどの鶴笑が最後に松鶴を病室で世話した者で、
そのときの、師匠のいらちの言動のマクラから落語へ。
言い間違いの多いこと
火傷に「オロナミン℃」取ってこい。「おまえは、ラベルが低い」
「あいつ、車をガードルにすりよったんや」、など
年寄り、独特のカタカナ「エネルギー体質」・・・・で弟子を悩ませる。
ある弟子が、そんな師匠の理不尽な言動に嫌気をさして落語家を辞めようというハナシ。
鶴瓶さん、全編、あれこれ松鶴師匠に、弟子時代を回想しながら「おやっさん」を懐かしむ。
墓参りの思いのこもった一席、「癇癪」でおました。
七 襲名披露口上・・・・春之輔、きん枝、文枝、福笑、鶴瓶
一番、真面目な口上が、きん枝さん。
ボケ役が、なんと、春之輔さん。
ちゃちゃ入れが、福笑さん。
ツッコミが、鶴瓶さん。
皆さん、役目を意識しながらの、口上に、笑顔で、振り返る文枝さん。
六代文枝誕生でおます。
八、笑福亭福笑・・・・・・・「今日の料理」
TVの中華料理番組を・・・。
「こまかいこと、こだわらない。おおまか、あるよ」
といいながら、作り上げる料理。
福笑さんの創作落語は設定がユニーク。
三枝、いや文枝さんとはひと味もふた味も違う、
福笑さん、爆笑こってり風中華味でおました。
九、桂文太・・・・・・・・・・・「足あがり」
高座に上がるなり「待ってました」の声がかかる。
暇をだされて、首になるということを、足あがり、と。
創作落語が続く中、古典落語を・・・・・・・笑いのテンポは落ちるが
逆にそれが心地よい、ゆったりと時が過ぎる一席・・・・さすがでおますな。
そんな文太さんに、ある落語会で、洒落で「七代目」の声が、かかっていましたな。
十、桂文枝・・・・・・・・・・・「芸者ちどり24才」(三枝作)
文枝襲名に対するご挨拶と御礼から・・・。
落語の師匠はもちろん、小文枝ですが、
芸人として目標にしてきた方が三人、おられます。
お一人が、「花菱アチャコ」さん、あのほんわかとした雰囲気
「西条凡児」さんの、日常を題材にした、噺っぷり
「藤山寛美」さんの、間、そんな芸人を目指してやってきました、と。
今、三枝さん(文枝)の芸風を見ていると、まさにそのご三方の良いところを捉えておられるような・・
目標としている方に、迷いもなく近づけたことが、新たな三枝創作落語の誕生に繋がったんがでしょうな。
噺は、美人の芸者「ちどり」さんと、90才の「トキ」ばちゃんがくり広げる温泉宿でのお話し。
途中、「どんどん節」で、下座の、中田まなみ、はやしや律子のえぇ声聴けましたな。
賑やかに、終演した、桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行でおました。
桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行
2012年8月4日(土)午後1:00開演
天満天神繁昌亭
一、桂三段・・・・・・・・・・・「HOW TO プレイボーイ」(三枝作)
二、桂三扇・・・・・・・・・・・「又も華々しい華燭の典」
三、桂坊枝・・・・・・・・・・・「野ざらし」 、
四、笑福亭鶴笑・・・・・・・「立体西遊記」
五、桂三風・・・・・・・・・・・「のどか村駐在所」
六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・「癇癪」
仲入
七 襲名披露口上・・・・春之輔、きん枝、文枝、福笑、鶴瓶
八、笑福亭福笑・・・・・・・「今日の料理」
九、桂文太・・・・・・・・・・・「足あがり」
十、桂文枝・・・・・・・・・・・「芸者ちどり24才」(三枝作)
三味線・・中田まなみ、はやしや律子、鳴物・・桂枝三郎、笛・・桂あさ吉
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