ブルガリア人の多くは「キタイスカ・フラナ(中華料理)、大好き~!!」といいます。何が好きなの?
「パルジニ・オリス!!!」 つまり、チャーハンです。野菜チャーハンはどこの中華レストランでも人気No.1!! のメニュー。でも、チャーハンなんてチョー簡単じゃないの?と思ってしまいます。が、ブルガリア人にはこれが不思議なメニューらしいのです。
というのは、ブルガリア人は白い普通のご飯を炊いたことがない!!! のです。だから、それを炒めるチャーハンは作れない! 白飯の炊き方をブルガリア人の友人たちに教えると
「ええっ?! ソル(塩)もオーリオ(油)も入れないでいいの??」という反応・・・ ブルガリア的には米の3倍の水を入れてそこでもう味付けもしてしまうのです。
ところで、たいがいどこの中華レストランに行ってもクレチキ、つまりお箸を頼むと出してくれます。ほとんどの場合有料ですが竹の割り箸の新しいものを出してくれます。(中国人が多く働いているイリヤンツィの食堂では無料でしたが。) チャーハンはともかく、白飯や焼きそばはお箸の方がわたしとしては食べやすい!! というワケでお箸もいつも頼みます。
何かの時に自分の分だけお弁当をもって行かなければならない場合は、わたしはよくご飯の、つまり日本でいうフツウのお弁当を作ってもって行きます。おかずは卵焼き、きゅうりを塩とヨーグルトでつけたもの(ぬか床もヨーグルトも乳酸菌ですからね。やってみよう! と試してみたらこれが意外! 結構美味しかったので・・・)、キョフテ、実家から送ってもらった海苔。かつお節で「のり弁」にして、これまた送ってもらった梅干も入れたりして・・・ で、これをもっていって、みんなの前でお箸で食べて見せたりすると、ビックリ!! されます。
「ええ~! クレチキでどうやって食べるの~!!?」
「この黒いの(海苔)何~!?」
「ホントにオリス(米)が好きなんだわ~!!」(ちなみにブルガリア人の多くは「日本人は米を食べているので目が細くてつりあがっている」と本気で信じているようです・・・)
特に、お箸!! これで食べていると、「ネエー、わたしにもちょっとトライさせて!!!」とわたしのお箸でわたしのお弁当のご飯粒をとってみようとします。 「う~ん・・・ トゥルードゥノ(難しいな~)!!」 もうノンビリご飯を食べられません。その上、ケータイで写真を撮られるハメに・・・ 「ねえ、何かクレチキではさんでみて、食べてみて!」・・・ パチリ!! こんなん撮ってどうするんだ!? でも、考えてみると自然にこういう風に食事をするようになっている日本人って、ほかから見たらカワッテルのかもネ!!