おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

貧しくって鼻血も出せませーん!!

2012-02-23 19:10:35 | まち歩き

友人のテメヌシュカ。御年70歳で立派に糖尿、高血圧!! でも、この年ですでにひ孫もいますヨ。で、先日は孫の話になりました・・・

実はこの孫娘ちゃんはある男性と同棲中だそうですが、この男性、若い頃親から見捨てられた後、悲惨な人生を送り、その無理がたたって重症の肝臓障害を負ったのだとか。そのほかにもいろいろテメヌシュカは話していましたが全部は分からず・・・ つまり、もうその孫ちゃんの彼氏は”病気のデパート”状態のようです。で、この孫ちゃん、おばあちゃんであるテメヌシュカに

「ねぇ、彼、手術しなくちゃいけないの。”クラボダリーテル”になってくれない?」

Blooddonationcenter 「クラボダリーテル」とは、輸血用血液をタダで提供してくれる直接の近親者などの人、ということです。素性の知れた人から自己責任で自分の手術のために輸血用血液を集めて来い、というわけです。病院側としてはその「クラボダリーテル」の医療上の履歴をあまり考慮する必要がなく、また費用も少なくて済むので、患者共々メリットがある、というわけです。う~む、ビンボーなブルガリアらしいなあ。でも70歳でそれこそ「成人病のデパート」的なテメヌシュカにその役を頼もうって言うの?結局その孫ちゃんにせがまれてソフィア中央駅前にそびえ立つ日本人にもおなじみ「ホテル・プリンセス」の裏にある「クラボダリャバネ」の病院(НЦТХというところらしい・・・)に行ってきたそうです。Blooddonationamburance

案の定、テメヌシュカの血は使い物にならず・・・ ちなみに基本65歳を過ぎたら「クラボダリーテル」(献血者)はできないそうです。さらにその孫ちゃんはそのとき生理中だったそうで、これもダメ。さらに一緒に行った彼氏の友人らしき2人は合格(?)だったそうで、その2人が提供者になったそうです。でも、この二人の病気の履歴とか、ちゃんと調べたのかなぁ?そのときの検査で特に問題がなければOK、ってこと?

Atthecornerofblooddonationcenter 「あそこはロマの男の人たちでいっぱいだったワ~」と、テメヌシュカ。仕事もお金もない、となると、売れるものを売らないと・・・ と、自分の血を売っているらしい。確かにそのあたりを通ってみると男の人たちがウダウダと手持ち無沙汰げに立っている一角が・・・ もっと高値で自分の血を売ろうと、そういう病院には入口で

「クラボダリーテルになりますからお金をください」という人もけっこういるそうで・・・ 素性の知れない人からもらうのはチョットいくらなんでもネ~、と、ブルガリア人も思っているようですが・・・ 「ケツの毛も抜かれて鼻血も出ねえや」ってポルコ・ロッソが言ってましたが、なんとも「鼻血」だってモッタイナイ!!って感じです・・・

日本から来たワタシから見ると、売血所に長蛇の列とは、もう大昔の話のように思えますけど、ブルガリアにはこういう一面もあるんですね~。まさか、ここで売られた血液って他の国に輸出されたりしてるのかな?・・・(汗) 

コメント
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