ソフィアの真ん中、ソフィア大学のはす向かいからはじまる大きな公園、「ボリソヴァ・グラディナ(ボリス公園)」・・・ ここには昔、日本庭園があったそうです。今、ソフィアで日本庭園というと、動物園の中か(行った事ないけど・・・)、いっそ、昔「ヤポンスキーホテル」と呼ばれていた旧ホテルニューオータニの「サクラ・レストラン」、今はホテル・ケンピンスキーの「幸せ寿司」でしょうか・・・ でも、このブログによくコメントを下さる「ブルガリア研究室・室長」さんのお話によると、このボリス公園の日本庭園、第二次世界大戦中に駐ブルしていた日本公使によって作られたものらしい・・・
ワタシも何度かソフィアの中心に行く機会があるついでに、散歩がてら探したことがあります。バス停で3つ分くらいある、ソフィアの中心部のかなり大きな部分を占めるこの公園、けっこう端から端まで歩いてみたり、「室長」さんのコメントを頼りに探してみたりしたのですが・・・ なかなか見つからず・・・
というのも、庭園としての形をとどめず、木立の中に茂った藪の中に、以前は山水画のような水の流れや池があったのであろうと思われる遺構を残すのみ。共産体制時代のソフィアの日本人会の皆さんが毎年ここで花見をしておられたとは少し考えにくい、まさに「兵どもが夢のあと」・・・
でも、いつもこの時期に話題に、少なくとも頭に浮かぶのが銀杏・・・ ブルガリア人の中でもある意味特別なイチョウ。でもブルガリア人にとってはお茶にするために葉っぱが大切!なんでも「物忘れがひどくなった・・・」なんていうお年寄りがこのお茶を飲むと頭が冴える、と信じられています。そして聞くところによると、トラキア平原の町「パザルジック」には銀杏の木がたくさんあって、葉っぱをお茶のためにたくさん集めているんだって・・・
ボリソヴァ・グラディナにも確かにイチョウの木はあるんです。とても立派なイチョウの木。でも、これまで見た限りでは銀杏がなっているのを見たことはありませんでした。オスの木しかないのかなあ、なんて思っていた今年もこの時期思い出したようにボリソヴァ・グラディナに行ってみると・・・
2本あるイチョウの木から少し離れた、昔、人工の川が流れていたであろう所にもう一本イチョウの木・・・ そして下を見ると、何と!!
ありましたありました!! 銀杏が!! つまり今まで探していなかったところに銀杏がなっていた、というわけです。でも、さくらんぼみたいに小さい・・・ それでも、足で踏んでしまうとあのクサい臭いは銀杏そのもの・・・ かぶれないようにビニール袋で気をつけながら集めました。でも、どうせそんなに食べないから20個くらい。
外側のクサいところを取り除いたけど、部屋の中においてるだけでけっこう臭うので、さっさと炒って食べちゃおう!! メンドクサイからオーブンでやっちゃえ!! と投入してみましたが・・・ 割って食べてみるとけっこう実が入ってない・・・ それとも焼きすぎちゃったかな。まあホントに実自体も小さかったから、こんなもんでしょう。
長年あこがれた日本の味・・・ やっと見つけました!! でもホントにこの日本庭園が元の姿を取り戻せばいいのに・・・ せめて毎年桜と銀杏が楽しめれば・・・
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銀杏のお茶は冷え性にも効くみたいですよ。私も今年の冬は銀杏エキスにお世話になりそうです!
そうそう、ブルガリア観光局のfacebookのページで
ソフィアの工事後(セルディカ駅近辺)のあまりにもの
変貌振りにびっくりしました。
ソフィアじゃない。。。
私が行ったのは8月上旬、まさにヴァカンツィヤのシーズン真っ只中でした。あちこちにあるアイスやビールの露店をめぐりながら散策しました。
オルロフ・モスト寄りのところにある池でボートに乗りました。さわやかでのんびりとしたブルの夏休みを体験しました。今でも忘れることはできません。
日本庭園がある(あった?)とは初耳です。
とうとう日本庭園に行き着いたようですね。オベリスクから北東側の坂を下りていくと、ちょうど真向かいTsarigradsko shoseの反対側にBTA通信社の青い建物が見えます。既に、ボリス公園の北の外れで、公園外側の歩道に面している地域です。
この銀杏の木が5--6本あるところから、更に下に降りると紅葉(もみじ)の木とか、東洋的な木が数本ある。銀杏の木の近くには、高い崖のような石組みがある(山水画の風景となっている)し、その下が「池」の跡。かなり大きな石を使った石組み(中国の岩山風)が今は見えないのでしょうか?不思議です。更にそこから少し西(市中心部方向)に行くとサクラの木が6--7本植えてあるはず。このサクラに絡んだツタを毎年小生夫妻が切り取って、サクラの木を守っていました(02--05年)。
銀杏の実は、毎年ではなく、2--3年に一度くらいしかならないようです。小粒だけど、味は同じ。
なお、銀杏の実は、キュステンディール市の中心部に、並木として植えてあり、ジプシーが実を拾って生薬として売っているらしい。キュ市の銀杏は、小生自身は確認しておらず、新聞記事ですが。
さわこさん、こんにちは。スーパーでもイチョウのお茶、売られてますよね。冷え性にも効くんですか?ワタシは特別冷え性じゃないので、あまりその効用は考えませんでした・・・
あっきんさん、お久しぶりです。確かにビトシャ通り、マリアルイーザ通りは大きく変わりました!! 変わったソフィア、ぜひ見に来てください!!
iganovさん、こんにちは。
あの池のところ、冬にはスケートリンクが作られるんですが、今年の冬はどうでしょうね?
室長様、はい、とうとうこのネタをブログの生地にしました。実は何年か前にわかっていたのですが、銀杏の実を見つけたのは今年が初めてだったので。ブログの中の小さな写真が池の映像ですが、もうほとんどここが池であったとはわからない状態になってしまっています。
キュステンディルの銀杏並木、どこにあるんでしょうね?
ぎんなんを食べるときは、少し厚手の紙の封筒に銀杏を入れて、セロテープできちんと口を閉じて、電子レンジで2分ほど暖めれば、封筒の中でパンパン音がして、殻がはじけます。そしたら取り出して、すぐに食べられます。この方が、焦げすぎず、味もきちんとしていますよ。