昨日6月3日はカザンラクでの「バラ祭り」がフィナーレを迎える日(のはず・・・)。
地元のブルガリア人に「カザンラク」と言ったら、通じませんでした。どちらかというと「カザンルク」で「ル」にアクセント。日本から来た友人たちとどこかにドライブに行こうということになったとき、真っ先に浮かんだ候補地でした。日程の関係上、バラ祭りの最中ではなく、始まる前になってしまったのですが、(HPによると、5月30日から「何か(!?)」が始まる、と書いてあったんですが・・・) それでも「準備くらいはしているだろう・・・」ということで・・・
地元の友人たちに聞くと、「ああ~、ロゼボ・マスロで有名よね。」 ロゼボ・マスロとはローズオイルのことです。頻出のバリュに近所に咲いていた一重のピンクの野バラを指して、「これから採れるの?」と聞いてみたら、「違う。もっと特別なバラだ」とのこと。
どんなんだろ~、と出かけてみました。高速道路を使って、トラキア平原地方の諸都市、パザルジック、プロヴディフをすっ飛ばし、スタラザゴラを抜けてカザンラクを目指しました。このあたりの村々の名前がけっこうおもしろい!! 「ヤゴダ」という村があります。つまり、「いちご」!! (本当にイチゴを作っているようです。) イチゴ村なんてカワイイ~!!! また「トゥジャ」。これはもしかして「悲しみ」とか「嘆き」!? 「悲しみ村」なんて行きたくないよぉ~!!
高速道路ではトラックだらけで窓を開けられなかったのに、山々をぬって走る細い道に入ったら(スタラザゴラでちょっと道に迷ったかな? でも、ちゃんと着いたからいいけど。)窓から入る風が気持ちいい!! と、やっとカザンラク市内に入りました。そんなに大きくはない町ですが、きちんとした町です。バラ祭りの会場になる(と、某「地球のXき方」に書いてあった)公園の横に車を止めてしばし散策。公園内や周囲の道端にはけっこうきれいにバラが植えられているのですが、明日から何かが始まるという気配はまったくなし・・・ 本当にバラ祭りは始まるの?! それに、よく見ると公園の周りのバラ、よく咲いているのですが、けっこう雑草も茂っている・・・ 日本ではバラをきれいに咲かせるには手をいっぱいかけてあげないといけないイメージがありますが・・・ ここブルガリアでは道路の中央分離帯で雑草の中から花を咲かせている(しかもけっこうきれいに・・・)こともしばしば・・・ (ちなみにこの写真のバラは公園の横のバラで、香水用のバラではありません。)
んん、なんか違うなあ、と思いつつ、お腹もすいていたことだし、ちょっと休憩ということで、公園のすぐ前にあるメハナ「アレクサンデル」に入りました。
お昼の1時半頃でしたがまだオベドノ・メニュー(ランチメニュー)があったので、それを注文。わたしはシュニッツェル、友人たちはムサカ、ピレシュコ・パネなど・・・ 観光地の割にはあまり高くないな・・・ と思って待っていたら、ドドーン!! シュニッツェルはわたしの顔くらいある大きさ!! た、食べきれるかなァ~?! 高くなくて、盛りもよく、しかもおいしかった! 大当たり!! でした。
しばし休憩の後、シプカ町とシプカ峠を目指して北上。ムゼイ・ナ・ロザタ(バラ博物館)はどこかな~、とふと外に目をやると、そこは一面のバラ畑じゃないですか~!!! でも、イメージ(日本人のバラの谷のイメージって一面ピンク! ですよね・・・)と少し違って緑が9割。ポツンポツンとかわいらしいピンクの小さな花が見えます。車を止めて写真をとることにしました。そこでドアを開けたら・・・ ふわ~~~~!!! もう、かぐわしいバラの香りでいっぱい、なのです!! これはスゴイ!! 今まで、バラで有名な公園に日本でいろいろ行ったけど、こんなことはなかった!! こんなにも香りが鮮烈!! しかも花を摘んで鼻先に持っていったわけではなく、もうあたり一面がバラの香りにつつまれているのです!! こんな体験、初めてだ~!! (ちなみに最後の写真のバラが香水用のバラです。)