MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『自分で名付ける』

2022年04月20日 | BOOKS
『自分で名付ける』
著者:松田青子
発行:集英社


 世の中の、そして自分の中にある「偏見」に対する気づきがあるエッセイ。

 なんだかモヤモヤとしていた「結婚・妊娠・出産・子育て」に対する感情が、言葉にされていることが嬉しい。
 この本のあちこちで「うんうん、分かる。でも、私はこの感情を上手く説明できなかったなぁ」と頷きながら読んだ。
 合理的でも優しくもない「常識」だとか「普通」が偉そうな顔をしていることを、私は見ているようで見ないで来たのかもしれない。

 これからの時代は「それは変でしょ」とか「なんで私が我慢してるのかな」と声をあげることが当たり前になってほしいと思う。

 そして、この本では、さらりと子育ての楽しさが書かれていることが良い。肩が凝りそうな子育て論は展開されず、「大変なこともあるけど、面白いよね」という著者の好奇心のおかげで、読んでいて重い気持ちにならないで済む。
 なにより、この本の一番最後、第12章「保護する者でございます」で書かれている想いが、私が思う親の姿と同じで嬉しかった。
 子どもを保護する者として自分も学び成長し、いつか子どもが自分の世界を見つけて羽ばたいていけるようにする「仮どめ」の居場所としての親の役割を全うしたいと思う。

 学び続けること、疑問をスルーしないで言葉にすること、考え続けること。子どもの前に、まず大人から始めることが大切なのだと、感じ入る一冊である。
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『JK、インドで常識ぶっ壊される』

2022年03月21日 | BOOKS
『JK、インドで常識ぶっ壊される』
熊谷 はるか 著
河出書房新社

 出版社の紹介ページには「普通の女子高生が、突然インドへ引っ越すことに。」と書いてあるけど、全然「普通」じゃないです。
 いろんなことを「見る目」と「聞く耳」「考える頭」、そして「伝える言葉」を持っている凄い女子高生です。

 この本は「第16回出版甲子園」のグランプリ受賞作。
 家族の仕事の都合で滞在したインドでの経験と思いが、分かりやすく生き生きと伝わってきます。
 インドで感じた格差への疑問や罪悪感、そして「自分ができること」を考える前向きな気持ち…。
 ウクライナへの侵攻をニュースで見ながら「私ができることなんて、何もないのでは」と思っていたところへ、この本はまさに「ハチドリの一滴」でした。
 「自分ができることをする」まずは、それから。

 著者のこれからの活動が楽しみです。
 多感な時期に感じたことを、生かしてほしい。そして伝えてほしい。
 私も自分なりの活動をしながら、若い世代の活動を見守っていきたいと思います。
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コナンくん風に 体温を言ってみる

2022年02月05日 | FAMILY
 すっかり毎朝体温を測るのが当たり前になりました。
 今朝、夫に体温を聞いたら、「ろくど さんぶ、へいねつ」。

 その後、「『ろくどさんぶ、へいねつさ』って言うと、『名探偵コナン』風に聞こえない?」と一言。
 聞こえる、聞こえる。
「江戸川コナン、探偵さ。(えどがわこなん、たんていさ)」という決まり文句って、最近アニメを見ていないので聞いていませんが、響きが独特ですもんね。

 「はちどごぶ、こうねつさ」だと困りますけど、平熱だったらコナンくん風に言うのも面白いかも。
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スロージョギングで滑らない?!

2022年01月04日 | 季節
 仕事始めの今日、通勤路は行きも帰りも凍っていました。
 凍ったところに雪が降って、滑りやすさ倍増です。

 この年末年始休み、夫と出かけた時にスロージョギングを教えてもらいました。
 普段歩くスピードよりも ゆっくりのスピードで走るという、なんだか不思議な感じ。
 でも、これが驚くほど凍った道でも滑らないんです。

 雪道を歩く基本は、「歩幅は狭く」「靴の裏全体をつけて」「ゆっくり」歩くこと。
 スロージョギングは、「歩幅は狭く」「フォアフット着地」「歩くくらいのスピードで ゆっくり」走ること。

 この「フォアフット着地」は「ミッドフット着地」とも言って、踵ではなくて足の前方で着地することです。
 体の重心の真下で足をつけるイメージで、着地するんだそうです。
 これを、雪道でゆっくりやると「靴の裏全体をつける」フラット着地に近い感じになります。

 こう見てみると、スロージョギングって雪道にピッタリだったのかも。
 いつも歩いているのより遅いスピードなのに それなりに疲れるので、「やっぱり普通に歩こう」と思ったとたんに少し滑りました。
 行きも帰りも、滑らずに済んで体が温まって一石二鳥。
 これからも続けようと思います。

<関連リンク>
スロージョギングとは | 一般社団法人 日本スロージョギング協会
雪道の滑らない歩き方 やや前かがみで歩幅小さく|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
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駐車場スケートリンクの想い出

2021年12月05日 | 季節
 冬が来ました。
 冬になると思い出すのが、小学校のスケートの授業。
 小学校の校舎の北側にあった保護者用駐車場に川から水をポンプで引き入れて、スケートリンクにしていたのです。
(その昔は、学校近くの田んぼでスケートしていたとか……)

 スケート靴は、毎年足が大きくなるので上級生のお下がりをもらう家も多かったような気がします。
 新品のスケート靴を履いている子が羨ましかったなぁ。
 スケート靴もフィギュアスケート用ではなくて、スピードスケート用。
 黒い革製のスケート靴を、厚手の靴下を重ね履きしてから履いていました。

 今では温暖化のためか氷が張らなくなってしまって、スケートの授業はできなくなってしまったそうです。

 しもやけになったこと、上手に滑る上級生に憧れたこと、スケート靴の刃を錆止めクリームで手入れしたこと、スケートの刃を研いでくれるサービスがあったこと。
 あのころは寒くて嫌だったのに、今思うといろいろ懐かしいなぁ。

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装幀を楽しむ

2021年11月06日 | BOOKS
 本を読むのが大好きで、でも好きだからこそスペースの問題で文庫本を買う事が多い私ですが、装幀が素敵な本に出会うと単行本が欲しくなってしまいます。

 一番初めに装幀に感動したのは「はてしない物語」。
 物語から出てきたような装幀、印刷。
 バスチアンが体育用具倉庫で今まさに読んでいるのと同じものを読んでいるのではないかという興奮。
 この本ばかりは単行本で読まなければならないと、今でも思います。

 近年では、『図書館の魔女』に感激しました。
 手触りや、光の反射。もう、眺めていても幸せになってしまう装幀です。
(もちろん、物語も素晴らしい本なのですが)

 最近、発見した時に大興奮して家族に呆れられてしまったのが、
 『図書館の魔女 烏の伝言』(高田大介:著・講談社)と『総理の夫 愛蔵版』(原田マハ:著 ・実業之日本社)の見返しが、色違いだけれど、同じ紙だったこと!
 写真で分かるでしょうか?
(ちなみに、両方とも書籍装幀のデザインオフィス「welle design」さんがデザインされてます)

 あぁ、これだから本屋さんが大事です。
 手にとって、開いてみて、一目惚れしちゃうような本が待っているはず。
 早く、出歩くことに罪悪感を感じないで済むようになるといいなぁ。
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ポケットの しつけ糸

2021年10月06日 | 手芸・工作・リメイク
 ユニクロに「スマートアンクルパンツ」という商品があって、仕事のときに愛用しているのですが…。

 じつは、この商品の後ろポケットをずっと「なんちゃってポケット」だと思っていました。
 型崩れしないように、しつけ糸でポケットの入り口を縫ってあることに、数ヶ月気がつかないで履いてました。
 働き始めた時に、オフィスで履けるタイプのボトムスを5つくらいまとめ買いしたのですが、その中に「ポケットがあるように見えて、でもポケットはない」デザインのものがあったので、てっきりこの商品もそうなのだと思い込んでいたのでした。

 しかし、「履く時や洗う時に気がつかなかったの?」と自分に問いたい。
    ちゃんと内側にポケット部分の袋があるじゃない。
    しかも、しつけ糸は白くて目立ってるじゃない。 
・・・ほんとに、なんで気がつかなかったんだろう?

 リッパーで丁寧に「開封の儀」を行なって、無事ポケットを使えるようになりました。
 

 前ポケットに入れてたハンカチも後ろポケットへ入れられるようになったし、よかった。
 今後は思い込まずに、ちゃんと内側もチェックしようと思います。
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避難リュックの中に

2021年09月06日 | いろいろ
 9月1日は防災の日でした。
 毎年この時期に防災週間もあって、一応 避難リュックや食料のローリングストックについて見直したりするのですが…。
 今年は引越しを機に、古い避難リュックを捨てて、スーツケースの中に避難グッズを入れることにしました。
 新しく購入した非常時用のダンボールトイレなど、リュックには入らないからです。

 そこで、全部を出してみたところ、ビックリするようなものが出てきました。

 50円のハガキと、80円切手。
 80円切手は、なんと1995年の国勢調査の記念切手です。
 阪神・淡路大震災があった、1995年の切手。

 結婚して、私の避難リュックと夫の避難リュックを合わせて一つにした時に、どちらかのリュックから入れたのでしょう。
 テレフォンカードも出てきました。

 あの頃、連絡手段といえば電話か手紙・ハガキだったんですね。
 四半世紀、このハガキや切手を使う事がなかったことは、ありがたいことなのだと思います。

 非常食の消費期限だけじゃなくて、ときどきは全部をちゃんと見直さなくちゃいけませんね。
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日曜午後の「スーパー家政婦」ごっこ

2021年08月11日 | 家事のおはなし
 フルタイムで働くようになって、週末の時間が本当にあっという間です。
 平日にできない細かい掃除をしたり、スーパーで食材をまとめ買いしたり、図書館へ行ったり。
 「働くお母さんって、すごいなぁ」と改めて思います。
 家族も以前に増して家事をしてくれるので、大助かりです。

 「フルタイムで外で働くお母さん」としては新米ですが、自分がメインで家事をするようになって四半世紀。
 食べるのが大好きで、料理も大好き。「フルタイムで家事をするお母さん」としては中堅です。
 働き始めてから「そうだ。自分で自分のために『スーパー家政婦』すればいいんだ!」と気がつきました。
 日曜の午後数時間、台所に立ちっぱなしでも、料理好きの私としては楽しい時間です。

 日曜午後の作業としては、
・葉物(ほうれん草・小松菜・青梗菜など)をゆでる
 (切るだけで お浸しやサラダにできるので便利)
・乾物の煮物(ひじき・切干大根・高野豆腐など)を作る
・蒸し大豆を作る(マリネや浸し豆に使える)
・ポテトサラダを作る(毎週、違うレシピにする)
・根菜の副菜(きんぴらごぼう・ツナごぼうサラダ・にんじんサラダ)を作る
・漬物やピクルスを作る(きゅうり・かぶ・カリフラワーなど)
・味付けそぼろを作って冷凍する(丼やグラタンに使える)
・油揚げを切って冷凍する(平日の朝のお味噌汁用)
・平日の主菜の下ごしらえをする
(塩麹で漬け込んだり、マリネしたり、茹で鷄や照り焼きを作っておく)
・月曜日のスープ弁当用のスープの下ごしらえをする
・日曜日の夕飯を作る

 副菜ができてるので、平日は帰宅してから主菜を仕上げれば夕飯になります。
 日曜日に副菜を作って、主菜の下ごしらえをすることで、1週間のメニューが大まかに決まります。
(土曜日の買い物の時点で、だいぶ決まってはいるのですが)

 今まで積み重ねてきた主婦としての経験が、今の自分を支えてくれています。
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浴槽のガタつき対策

2021年07月12日 | 家事のおはなし
 古い団地にお住いの皆さま。
 浴槽がガタガタいっていませんか?
 
 私の住んでいる宿舎のご近所さんは、「浴槽がガタガタ揺れてコワイので、シャワーだけしか使わないの」とおっしゃっていました。
 入居当時、我が家の浴槽も入るとガタっと少し傾く感じで落ち着きませんでした。
(体重をかける位置が変わると傾くので、ちょっとシーソーのような感じ…)

 そこで、用意したのが固めのゴムシート。
 (ホームセンターなどで売っています)
 5mmくらいの厚さのものを4枚重ねて、壁と浴槽の隙間に挟みました。
 落下防止のため、パンチで穴を開けて結束バンドで束ねた後、凧糸を通して水道管に結んであります。


 これで、ガタガタ揺れなくなりました。
(写真を見ると分かると思いますが、壁のタイルが割れているのは浴槽がガタガタ当たっていたからかもしれません)
 もちろん、管理部門に申請して直してもらえるなら、それが一番なんですが…。
 結構、入居してすぐに修理依頼を申請しても「住めますよね?」という対応だったりします。(泣)

 自分で、簡単に、安価で、工夫できるところは工夫して、少しでも住みやすくいたしましょう。
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