MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

抱きしめなさい ~詩『抱きなさい 子を』~

2007年02月15日 | いろいろ
 助産院で読んだ詩が、家に帰ってからも頭から離れずにグルグル。
 「ああ、せめて題名だけでもメモすれば良かった」と思っていたところ、インターネットで見つけることができました。

  『抱きなさい 子を』 作:浜 文子
   (リンク先は著者承諾の全文掲載ページです。)

 詩の真ん中の部分を引用します。

『いつか母の膝は
 子の悲しみに近づけない
 日がやって来る
 やがて母の手が
 子の涙を拭いてやれない
 日が訪れる

 きっと来る その日
 子が涙を拭う手に
 柔らかな記憶の手が重なるように
 痛む子の心が
 温かな思い出の膝に包まれるように

 母よ
 抱きしめなさい
 子を
 もう何もしてやれない日のために
 抱きしめる手が
 子の未来に届くよう
 幾度も 幾度も
 抱きしめなさい』

 <『抱きなさい 子を』浜 文子/一部抜粋>


 私が悲しくなったとき、辛くなったとき、たくさんの人からもらった「愛されている記憶」が私を励ましてくれていたのだと、胸がいっぱいになりました。

 「私はしっかり子どもたちを抱きしめているだろうか」
 「私の手は、子どもたちの未来に届くだろうか」

 忙しさで忘れてしまわないように、キッチンにこの詩を飾りました。

◇掲載書籍
浜 文子 著「お母さんと呼ばれるあなたへ」学習研究社
コメント (6)
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