MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

「土降る」春

2010年05月21日 | 季節
 天気予報は晴れマークなのに、遠くの山との間に一枚薄黄色のベールがあるような空。
 「黄砂」です。

 黄砂のひどい日に雨が降ると、空気中の黄砂が雨に混じるのですね。
(当たり前といえば当たり前ですが……)
 車にも傘にも、しっかり白い黄砂の跡が残りました。

 まさに「土降る」。
 「土降る」は春の季語。
「風に吹き上げられた土や砂が降る」の意だそうで、「霾る」とも書きます。
雨冠に貍(タヌキ)、なんだか化かされたような気がするのかな?

 写真は「黄砂に関する気象情報」が出た3月21日のもの。
 この日は、黄砂の向こうで朝日が遮光板を使って見たかのようにくっきりと円く見えました。

 「真円(まんまる)き夕日 土降る中に落つ (汀女)」の句にも納得。

 黄砂が多いのは2月~6月。ピークは4月だそうですが、我が家はゴールデンウィーク後も目にアレルギー症状が出たりしてます。友人は肌荒れで皮膚科に行ったら、「黄砂では?」と言われたそうです。
 海を挟んでこんなに大変なんですから、中国の健康被害も気になります。
 
コメント
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