『ファミリー デイズ』
著者:瀬尾まいこ
集英社
2019年本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』の著者、瀬尾まいこさんの2017年11月発行のエッセイです。
教職からの離職、結婚まで、結婚・妊娠・出産・育児。
人生の大きな転機であったであろう数年間を、今までの小説と同じように、優しい、あたたかい、ほんわかした文章で書かれています。
号泣する旦那さん、元気なお嬢さん、そして不可思議な占い師さんに、面白い校長先生。
結婚までのエピソードも、育児の悩みも、こうやって残しておけるのは羨ましいことに思えます。
(結婚前のこととか、育児中のことって、うろ覚えになってしまうので……)
あんまり優しすぎて良い人が多すぎて「ファンタジー」のような小説世界も、著者自身の、世界をとらえる目が穏やかだからだということに気づかされます。
そして、素敵な人に出会ったときに、その素敵なところをしっかりキャッチするということは、誰にでもできることじゃないということにも。
「出会う人々に恵まれていた」そう言えるのは、出会う人たちの素敵なところをキャッチする能力があればこそ。
現実世界は決して幸せなことばかりではないけれど、それでも多くの「素敵なこと」「優しさ」「あたたかさ」を、ひねくれないで受け止められる人間でいたいものです。
『さんびきのくま』のような、布川愛子さんの表紙イラストも、読み終えた後に見ると「ふふふ」と微笑んでしまうこと間違いなしです。
著者:瀬尾まいこ
集英社
2019年本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』の著者、瀬尾まいこさんの2017年11月発行のエッセイです。
教職からの離職、結婚まで、結婚・妊娠・出産・育児。
人生の大きな転機であったであろう数年間を、今までの小説と同じように、優しい、あたたかい、ほんわかした文章で書かれています。
号泣する旦那さん、元気なお嬢さん、そして不可思議な占い師さんに、面白い校長先生。
結婚までのエピソードも、育児の悩みも、こうやって残しておけるのは羨ましいことに思えます。
(結婚前のこととか、育児中のことって、うろ覚えになってしまうので……)
あんまり優しすぎて良い人が多すぎて「ファンタジー」のような小説世界も、著者自身の、世界をとらえる目が穏やかだからだということに気づかされます。
そして、素敵な人に出会ったときに、その素敵なところをしっかりキャッチするということは、誰にでもできることじゃないということにも。
「出会う人々に恵まれていた」そう言えるのは、出会う人たちの素敵なところをキャッチする能力があればこそ。
現実世界は決して幸せなことばかりではないけれど、それでも多くの「素敵なこと」「優しさ」「あたたかさ」を、ひねくれないで受け止められる人間でいたいものです。
『さんびきのくま』のような、布川愛子さんの表紙イラストも、読み終えた後に見ると「ふふふ」と微笑んでしまうこと間違いなしです。