そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

『もしも世界が明日終わるとしたら 』

2006年07月08日 | 本の紹介・その他いろいろ
もしも今日が、あの人との最後の一日だとわかっていたら、夫とは妻とは、子供とは、友人や恋人とは、こんな風に過ごしたのに・・・

この本は、事故、災害、テロ、事件などで、大切な人とのとつぜんの別れを経験した人たちの書いた詩を集め、それぞれに印象深い写真を添えています。

「If Only I Knew(もしもわかっていたら・・・)」という題で書かれた詩が、インターネット上で広がっていたものを、一冊にまとめたものだそうです。

多くの人は、明日も明後日も、一ヵ月後も一年後も、もっとず~っと先まで自分や自分の近しい人は生きていると信じています。

けれども、別れはいつやってくるかわかりません。

特に最近の世界情勢や自然現象を見ていると、何がいつ、どこで起きるか全く予想がつかないと実感します。

それを恐がっても、どうにもなりません。

だからこそ、いえ、そんなことを想定しなくても、いつも、自分や身近な愛する人たちを大切にして生きたいと、この本の詩を読んで、改めて思いました。

そしてまた「知ってさえいたら・・・」と思うことは他にもたくさんあります。
人生の知恵も詠われています。



決して「死」にこだわった暗い本ではありません。

空や雲や、花や葉っぱの写真も素晴らしいです。

『もしも世界が明日終わるとしたら』
(ランス・ワベルズ編 牧野・M・美枝訳 PHP研究所発行)



コメント (9)
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