週末の土曜日は晴天でしたが、午後から激しい雷雨になるとの予報。そこで、来週仲間とやる予定の貝母の球根の移植作業のシミュレーションをするために登りました。野草好きのご婦人、山蕗を採りに来たご婦人、鳥を撮影に来たご婦人と邂逅。いずれも顔見知りです。
陣場平。左はクマノミズキの大木。右手に丸太のベンチと、林道からの小道があります。ハルゼミとエゾハルゼミの鳴き声のシャワーが降り注ぎます。左奥の林内の一番遠いところに生えている貝母の球根を掘り出して、中央の貝母がない空き地に移植していきました。8回ぐらい行いました。移植の要領ややり方を確認できたので終了。
(左)ギンランは咲き終わって結実していました。(右)キツネアザミ(狐薊)。キク科ですがアザミ属ではなくキツネアザミ属です。つぼみではなく、これで満開です。可愛いです。
(左)蛾が葉の上でお昼寝中。蛾は日本に5000種類ぐらいいるので同定は、よほど有名な蛾以外非常に難しいのです。分かったら加筆しますが…。(右)蜘蛛の巣にかかって絶命したウスバシロチョウ。毎年見る光景ですが、自然の容赦ない現実です。
(左)ハハコグサ(母子草)キク科ハハコグサ属の越年草。春の七草のひとつです。里山にあると野草ですが、畑にあると雑草。(右)ネムノキ(合歓木)の幼木です。線香花火の様なピンクの美しい花を咲かせるには、何年もかかります。庭木には向いていないかな。
陣場平から林道への小道。林道を越えて堂平大塚古墳へ歩きました。Kさんと友人が草刈りなどの作業をしていました。Kさんとしばし歓談して戻りました。
(左)陣場平の下にあるギャップの山椒の群生地へ。山椒の実が食べごろです。採りました。コウナゴと煮て薄味の縮緬山椒を作ります。佃煮ではありません。薄味です。これが熱々ご飯にのせて最高。おつまみにも最高なのです。ここで鞍骨山から帰ってきた4人家族と邂逅。色々話をしました。お兄ちゃんはなかなか自然に対する憧憬も深く、いいナチュラリストになると思いました。(右)コバノガマズミに遅れて、ガマズミの花も満開になりました。この真っ赤な実で作るリキュールは、酸っぱくルビー色で美しく、抗酸化作用があり老化防止にもなります。
(左)ミヤマウグイスカグラの赤い実。たくさん集めるとジャムもできます。(右)長坂峠にたくさんあるイボタノキも満開です。ウラゴマダラシジミなどの食草なので切らないで欲しいのです。
その近くに止まったイチモンジチョウ(一文字蝶)。イボタノキに吸蜜に来たのですが、私がいたので様子をうかがっています。邪魔したら可愛そうなので、速やかに立ち去りました。午後はとんでもない雷雨になり、特に千曲市では落雷なので被害も出たそうです。
(左)翌日は曇り。メンバーのS氏の屋敷林の杉を業者に伐採してもらった後処理に皆が集まりました。戦後屋敷林を植えて、それが大木となり困っている家がけっこうあるのです。我が家の雲龍杉は生前父が先端を切って止めてくれたので大丈夫ですが、近所では業者に頼んで切ってもらった家もあります。民家に近く、特殊伐採になるので高価です。我々も特殊伐採を頼まれてしたことがありますが、下に家はあるし電線はあるしで、非常に危険で困難なものでした。(右)伐採された幹や枝を処理します。手前は、小枝を粉砕するチップマシーンです。
(左)小枝をチェーンソーやナタ(鉈)で切ります。小枝も薪ストーブに入る45センチにカット。(右)これは主幹です。中心の色が濃いのはどうしてなのでしょう。長野県森林組合連合会に勤めている長男に聞いてみようと思います。後で調べたら、これは黒杉というそうで、杉材としては安くなるらしいのですが、逆にこの材の黒い独特な風合いがいいと、家具や建具にすると非常に趣があっていいとのことです。何か作りましょうかね。
(左)枝も45センチに切りそろえます。これは乾燥して、味噌作りの時に大豆を煮る薪にしようと思います。(右)皆が持ち寄ったチェーンソーやら鉈やら鋸やら。都会在住の人には馴染みがないと思いますが、大きな屋敷林があったり、我が家の様に山を持っている田舎の人には、必需品なのです。屋敷の面積が200坪とか、家が50坪に離れが30坪、土蔵や物置が20坪とか普通なので、その保全は本当に大変なのです。
(左)作業は順調に進みなんとか午前中で終了。胡桃の大木の下でお待ちかねの昼餉です。S氏が信州新町道の駅で購入した鹿のジンギスカン。やや甘めでしたが美味。ジビエには力があります。(右)私が持参した菅平の山ウドの天ぷら。味が濃厚で好評でした。さて、来週末は陣馬平で貝母の球根の移植作業をします。好天だといいのですが。
6月に入ったある日。最高気温が30度とか。自分で採った山菜で弁当を作って陣場平へ。オオブタクサやハルジオンなどの帰化植物の除去をして、昼は友人のログハウスへ。気温は23度でそよ風も吹いて快適です。弁当は、山菜づくし。ワラビのおひたし、縮緬山椒、煮玉子、チャンジャ、淡竹の炊き込みご飯。なんか少なくない?と思われるかも知れませんが、少食なのです。昔はグルメ関係の仕事もしていたので大食漢でした。今より16キロぐらい太っていたのです。それでは山に登れません。で、ブックスダイエットして痩せたのです。そして、少食になりました。山菜や野草は、抗酸化作用があったり民間薬として用いられる薬草でもあったりします。ただ成分が強いので、過食は禁物です。また、似た毒草には気をつけなければいけません。ニリンソウとヤマトリカブト、セリとドクゼリ、ニラとスイセンなど誤食したら死亡するものもあります。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
陣場平。左はクマノミズキの大木。右手に丸太のベンチと、林道からの小道があります。ハルゼミとエゾハルゼミの鳴き声のシャワーが降り注ぎます。左奥の林内の一番遠いところに生えている貝母の球根を掘り出して、中央の貝母がない空き地に移植していきました。8回ぐらい行いました。移植の要領ややり方を確認できたので終了。
(左)ギンランは咲き終わって結実していました。(右)キツネアザミ(狐薊)。キク科ですがアザミ属ではなくキツネアザミ属です。つぼみではなく、これで満開です。可愛いです。
(左)蛾が葉の上でお昼寝中。蛾は日本に5000種類ぐらいいるので同定は、よほど有名な蛾以外非常に難しいのです。分かったら加筆しますが…。(右)蜘蛛の巣にかかって絶命したウスバシロチョウ。毎年見る光景ですが、自然の容赦ない現実です。
(左)ハハコグサ(母子草)キク科ハハコグサ属の越年草。春の七草のひとつです。里山にあると野草ですが、畑にあると雑草。(右)ネムノキ(合歓木)の幼木です。線香花火の様なピンクの美しい花を咲かせるには、何年もかかります。庭木には向いていないかな。
陣場平から林道への小道。林道を越えて堂平大塚古墳へ歩きました。Kさんと友人が草刈りなどの作業をしていました。Kさんとしばし歓談して戻りました。
(左)陣場平の下にあるギャップの山椒の群生地へ。山椒の実が食べごろです。採りました。コウナゴと煮て薄味の縮緬山椒を作ります。佃煮ではありません。薄味です。これが熱々ご飯にのせて最高。おつまみにも最高なのです。ここで鞍骨山から帰ってきた4人家族と邂逅。色々話をしました。お兄ちゃんはなかなか自然に対する憧憬も深く、いいナチュラリストになると思いました。(右)コバノガマズミに遅れて、ガマズミの花も満開になりました。この真っ赤な実で作るリキュールは、酸っぱくルビー色で美しく、抗酸化作用があり老化防止にもなります。
(左)ミヤマウグイスカグラの赤い実。たくさん集めるとジャムもできます。(右)長坂峠にたくさんあるイボタノキも満開です。ウラゴマダラシジミなどの食草なので切らないで欲しいのです。
その近くに止まったイチモンジチョウ(一文字蝶)。イボタノキに吸蜜に来たのですが、私がいたので様子をうかがっています。邪魔したら可愛そうなので、速やかに立ち去りました。午後はとんでもない雷雨になり、特に千曲市では落雷なので被害も出たそうです。
(左)翌日は曇り。メンバーのS氏の屋敷林の杉を業者に伐採してもらった後処理に皆が集まりました。戦後屋敷林を植えて、それが大木となり困っている家がけっこうあるのです。我が家の雲龍杉は生前父が先端を切って止めてくれたので大丈夫ですが、近所では業者に頼んで切ってもらった家もあります。民家に近く、特殊伐採になるので高価です。我々も特殊伐採を頼まれてしたことがありますが、下に家はあるし電線はあるしで、非常に危険で困難なものでした。(右)伐採された幹や枝を処理します。手前は、小枝を粉砕するチップマシーンです。
(左)小枝をチェーンソーやナタ(鉈)で切ります。小枝も薪ストーブに入る45センチにカット。(右)これは主幹です。中心の色が濃いのはどうしてなのでしょう。長野県森林組合連合会に勤めている長男に聞いてみようと思います。後で調べたら、これは黒杉というそうで、杉材としては安くなるらしいのですが、逆にこの材の黒い独特な風合いがいいと、家具や建具にすると非常に趣があっていいとのことです。何か作りましょうかね。
(左)枝も45センチに切りそろえます。これは乾燥して、味噌作りの時に大豆を煮る薪にしようと思います。(右)皆が持ち寄ったチェーンソーやら鉈やら鋸やら。都会在住の人には馴染みがないと思いますが、大きな屋敷林があったり、我が家の様に山を持っている田舎の人には、必需品なのです。屋敷の面積が200坪とか、家が50坪に離れが30坪、土蔵や物置が20坪とか普通なので、その保全は本当に大変なのです。
(左)作業は順調に進みなんとか午前中で終了。胡桃の大木の下でお待ちかねの昼餉です。S氏が信州新町道の駅で購入した鹿のジンギスカン。やや甘めでしたが美味。ジビエには力があります。(右)私が持参した菅平の山ウドの天ぷら。味が濃厚で好評でした。さて、来週末は陣馬平で貝母の球根の移植作業をします。好天だといいのですが。
6月に入ったある日。最高気温が30度とか。自分で採った山菜で弁当を作って陣場平へ。オオブタクサやハルジオンなどの帰化植物の除去をして、昼は友人のログハウスへ。気温は23度でそよ風も吹いて快適です。弁当は、山菜づくし。ワラビのおひたし、縮緬山椒、煮玉子、チャンジャ、淡竹の炊き込みご飯。なんか少なくない?と思われるかも知れませんが、少食なのです。昔はグルメ関係の仕事もしていたので大食漢でした。今より16キロぐらい太っていたのです。それでは山に登れません。で、ブックスダイエットして痩せたのです。そして、少食になりました。山菜や野草は、抗酸化作用があったり民間薬として用いられる薬草でもあったりします。ただ成分が強いので、過食は禁物です。また、似た毒草には気をつけなければいけません。ニリンソウとヤマトリカブト、セリとドクゼリ、ニラとスイセンなど誤食したら死亡するものもあります。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。