最高気温が14.6度になった長野市。ピーカンの空の下久しぶりに妻女山陣場平へ登りました。暖かいので貝母(ばいも・編笠百合)は芽吹いたかなと少し期待しましたがまだでした。ただ昨年は2月18日に芽吹きを確認しているので、今年も20日前後には芽吹くだろうと予想しています。車で妻女山の駐車場まで登りましたが、轍(わだち)があるので登れるだろうとしてスタックしたりガードレールにぶつかる車が毎年の様にでます。イノシシ狩りのハンターや私の様な四駆で慣れている人なら大丈夫ですが、雪解けまでは無理と思ってください。
招魂社奥の駐車場に車を置いて、トレッキングシューズにスパイクアタッチメントをはめて徒歩で登りました。陣場平はご覧の通り積雪が10センチぐらいあります。雪があると地面が凍結しないので貝母の芽吹きが早くなるのです。月末までには雪を押しのけて出てくると思います。
陣場平入り口。左向こうの日が当たっている西向きの斜面が一番早く芽吹くのですが、まだでした。
でも蕗の薹は出ているのではとあちこち探すとひとつだけ出ていました。
ニホンカモシカかなと思ったら副蹄があるのでイノシシですね。先週末にイノシシ狩りのハンターが入った様で林道に轍がありました。この足跡は新しいので逃げ切ったのでしょう。
貝母の群生地の中心部あたり。倒木はありませんが落枝があちこちにたくさんありました。貝母が咲く前に全部片付けようと思っています。
陣場平の北東部にある菱形基線測点(りょうけいきせんそくてん)。ここは陣場平の中でも最も日当たりが良いので最初に雪解けします。ただこの周囲には貝母はありません。この手前に昨年球根をたくさん移植しました。今年は芽吹くでしょう。
堂平大塚古墳へ下ります。右奥は天城山(てしろやま)。あそこから左へ尾根をたどると鞍骨山(鞍骨城跡)です。ここから約1時間です。歴史マニアやハイカーに大人気の里山でGWには一日20,30人ぐらい登ります。
下る途中で見つけた種。センニンソウ(仙人草)。9月初めに咲く純白の花はブライダルブーケの様でいい香りがします。ただ毒草なので要注意。
堂平大塚古墳の福寿草がたくさん咲きだしました。
パラボラアンテナの様な花びらを太陽に向けて咲いています。蜜はありませんが大量の花粉を出すので3月になるとハナアブなど昆虫がたくさん集まります。これも強い毒草です。
落葉松の倒木がありました。1月30日にはなかったものです。幸いログハウスには当たりませんでしたが、ヤマザクラの太い枝が折れました。
オオイヌノフグリ(大犬之陰嚢)が咲きだしていないかとあちこち探すとたった一輪だけ咲いていました。
爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳がくっきりと見えます。
帰りに昔の峠の東風越(こちごえ)から現在の長坂峠と左奥の斎場山(旧妻女山)。第四次川中島の戦いで上杉謙信が最初に本陣とした山頂です。その後、本陣を陣場平に移しました。眼下に武田軍がいなくなったからです。東風越は松代藩の大名行列も洪水時には越えた峠です。
林道を下ります。北面なので雪が残っています、解けて凍るのでガサガサで歩きにくい。スパイクをはめているので滑ることはありませんが疲れます。シジュウカラとなんでしょうルリビタキかな。鳴き声がします。
妻女山展望台から北アルプスと茶臼山のある西山。右には神話の虫倉山や陣場平山。
陣場平山、富士ノ塔山の向こうに歴史と伝説の戸隠連峰と飯縄山(飯綱山)。拙書ではその歴史についても記しています。上杉謙信や武田信玄はもちろん、古代に渡来したといわれるユダヤ民族や徐福伝説、製鉄や忍術とも関係があります。眼下は長芋畑ですが、春掘りが始まっています。冬を越した長芋は水分が適度に抜けて濃厚で甘いのです。松代PAでは名物のとろろ蕎麦が食べられます。
信州地大根の切り干し大根。やや小振りの地大根を5本突いて昼夜干す。夜に凍り昼に乾くを繰り返して一週間。青首大根では駄目、美味しくない。濃厚な味の地大根。人参、椎茸、ヒジキなどと炒め煮に。貝柱とか海老を加えておやきの具にすると最高に美味い。祖母から母へ妻へと伝えられてきた信州郷土料理。大量の地大根を突いて干すのは父の仕事でした。ちなみに父は食道楽、母は着道楽でした。私はその両方を受け継いでいます。二人の息子はう〜ん・・・。似てるかな。
15日夜の大量の春雨で里山の雪は消えました。そして16日、15年前に妻女山陣場平で発見した貝母(ばいも)を観察用に庭に植えたのですが芽吹きました。前日はなかったので今日出て5センチも成長したのです。現地も明後日には出るでしょう。昨年の花もアップします。猫の恋鳴きも聞こえました。信州の春も少しずつ 訪れ始めました。
●インスタグラムはこちらをクリック。ツイッターはこちらをクリック。YouTubeはこちらをクリック。
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
招魂社奥の駐車場に車を置いて、トレッキングシューズにスパイクアタッチメントをはめて徒歩で登りました。陣場平はご覧の通り積雪が10センチぐらいあります。雪があると地面が凍結しないので貝母の芽吹きが早くなるのです。月末までには雪を押しのけて出てくると思います。
陣場平入り口。左向こうの日が当たっている西向きの斜面が一番早く芽吹くのですが、まだでした。
でも蕗の薹は出ているのではとあちこち探すとひとつだけ出ていました。
ニホンカモシカかなと思ったら副蹄があるのでイノシシですね。先週末にイノシシ狩りのハンターが入った様で林道に轍がありました。この足跡は新しいので逃げ切ったのでしょう。
貝母の群生地の中心部あたり。倒木はありませんが落枝があちこちにたくさんありました。貝母が咲く前に全部片付けようと思っています。
陣場平の北東部にある菱形基線測点(りょうけいきせんそくてん)。ここは陣場平の中でも最も日当たりが良いので最初に雪解けします。ただこの周囲には貝母はありません。この手前に昨年球根をたくさん移植しました。今年は芽吹くでしょう。
堂平大塚古墳へ下ります。右奥は天城山(てしろやま)。あそこから左へ尾根をたどると鞍骨山(鞍骨城跡)です。ここから約1時間です。歴史マニアやハイカーに大人気の里山でGWには一日20,30人ぐらい登ります。
下る途中で見つけた種。センニンソウ(仙人草)。9月初めに咲く純白の花はブライダルブーケの様でいい香りがします。ただ毒草なので要注意。
堂平大塚古墳の福寿草がたくさん咲きだしました。
パラボラアンテナの様な花びらを太陽に向けて咲いています。蜜はありませんが大量の花粉を出すので3月になるとハナアブなど昆虫がたくさん集まります。これも強い毒草です。
落葉松の倒木がありました。1月30日にはなかったものです。幸いログハウスには当たりませんでしたが、ヤマザクラの太い枝が折れました。
オオイヌノフグリ(大犬之陰嚢)が咲きだしていないかとあちこち探すとたった一輪だけ咲いていました。
爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳がくっきりと見えます。
帰りに昔の峠の東風越(こちごえ)から現在の長坂峠と左奥の斎場山(旧妻女山)。第四次川中島の戦いで上杉謙信が最初に本陣とした山頂です。その後、本陣を陣場平に移しました。眼下に武田軍がいなくなったからです。東風越は松代藩の大名行列も洪水時には越えた峠です。
林道を下ります。北面なので雪が残っています、解けて凍るのでガサガサで歩きにくい。スパイクをはめているので滑ることはありませんが疲れます。シジュウカラとなんでしょうルリビタキかな。鳴き声がします。
妻女山展望台から北アルプスと茶臼山のある西山。右には神話の虫倉山や陣場平山。
陣場平山、富士ノ塔山の向こうに歴史と伝説の戸隠連峰と飯縄山(飯綱山)。拙書ではその歴史についても記しています。上杉謙信や武田信玄はもちろん、古代に渡来したといわれるユダヤ民族や徐福伝説、製鉄や忍術とも関係があります。眼下は長芋畑ですが、春掘りが始まっています。冬を越した長芋は水分が適度に抜けて濃厚で甘いのです。松代PAでは名物のとろろ蕎麦が食べられます。
信州地大根の切り干し大根。やや小振りの地大根を5本突いて昼夜干す。夜に凍り昼に乾くを繰り返して一週間。青首大根では駄目、美味しくない。濃厚な味の地大根。人参、椎茸、ヒジキなどと炒め煮に。貝柱とか海老を加えておやきの具にすると最高に美味い。祖母から母へ妻へと伝えられてきた信州郷土料理。大量の地大根を突いて干すのは父の仕事でした。ちなみに父は食道楽、母は着道楽でした。私はその両方を受け継いでいます。二人の息子はう〜ん・・・。似てるかな。
15日夜の大量の春雨で里山の雪は消えました。そして16日、15年前に妻女山陣場平で発見した貝母(ばいも)を観察用に庭に植えたのですが芽吹きました。前日はなかったので今日出て5センチも成長したのです。現地も明後日には出るでしょう。昨年の花もアップします。猫の恋鳴きも聞こえました。信州の春も少しずつ 訪れ始めました。
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もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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