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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山SDP初仕事は、危険極まりない伐採作業だった(妻女山里山通信)

2013-05-04 | ジョブ
 連休だというのに妻女山SDP初仕事となりました。朝8時半に集合して現場へ。作業経過の写真を番号入りで添付しますので、別ウィンドウで開いてお読みください。事前に現場の写真をもらって大変だということは分かっていたのですが、実際に現場を見て全員がフリーズしました(1)。20mを超える杉と樅の大木の真下には家。そしてすぐ側には6000ボルトの電線。ごめんなさいして帰る気分でしたが、そうもいかず作業開始。

 まず中でも簡単そうな杉から倒す事に。仕事を受けたK氏が梯子をかけてロープを結びます。家や電線の方に倒れない様に固定するのです。ところが杉をよく見ると、昔先端を二回ほど切ったようで株立ちしています(2)。しかも、その下から横に大きな支枝が上へ伸びているのです。つまり、重心がどこにあるか掴めない。これは非常に危険です。

(1)の写真手前に倒したいので、受け口をこちら側に作ります(3)。それで伐採したのですが、真北に倒れてしまいました(4)。重心が真北にあったようです。ちょうどガレージと電線の間に倒れたのが幸いでしたが、少しでもずれると、ガレージ粉砕か、電線切断となるところでした。みな冷汗。倒した後は全員でチェーンソーで枝の切り落とし作業(5)。すごい量です。

 すると依頼主から、赤松と杏と柾 (まさき)も切ってくれないかと要望が。ということで、まずは柾の薮を処理してから杏を伐採中(6)。60センチを超える幹の根元は空洞化してうろになっていました。中にはセルロースのスポンジが(7)。

 そして最後は、樹齢50年を超える樅の木の伐採。これが一番の難題。なにせ直下には家。上には6000ボルトの電線。下には電線、斜めに電柱のワイヤー。まずは入念に作戦会議。杉は結果オーライでしたが、失敗してますしね。まず、高所作業車で、N氏が乗って枝を下から切って行きます(9)。下にも電線があるので慎重に。この樅の木というのは、重いのです。枝も半分位切ると自重で折れます。総重量は、軽く7、8トンはあるでしょう。

 最高部は20m位。アームも限界。そしてロープを結んで落とす方向を制御しながら上から玉切りしていきます(12)。下へ来るほど太くなるので、200キロ以上になります。落とすとドカーンという音と地響き。通りかかったちびっ子が目をむいて驚いていました。最後に3m位になったところでくさびを入れて倒しました。ここで危険な作業は終了で記念撮影(13)。最後に倒した主幹は1トン以上。50センチ位に玉切りしても、とても人力ではトラックに積み込みできません。クレーンを使ってつり上げて積載。そして枝の積み込みがまた大変でした。結局作業が終了して解散が6時半。もう疲れ切って帰りましたw。それから、ご近所の皆様、連休だというのに一日中チェーンソーの音を響かせて大変お騒がせしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

 こんな危険な作業を請け負うなんて相当のプロと思われるかもしれませんが、全員林業関係者でも造園業でもありません。ただの素人。まあ、妻女山里山デザイン・プロジェクトで山林作業はお手の物ですが、住宅街は初体験。建築関係と電気関係のプロがいたので出来た様なものですが、山の様にただ倒せばいいというものではありませんでした。これで屋根に穴開けたり、電線ぶった切って怪我人でも出たら、夜のローカルニュースのネタになってしまいますからね。いやあ無事に終えて良かった。と同時に、我々の持っているスキルの意外な高さを認識した仕事でもありました。伐採というのは体力と同時に高度な頭脳労働だと再認識しました。まあ、こんな困難な仕事は二度と受けることはないでしょうけれど。

 依頼主の老夫婦が、本当に喜んでくれたのが幸いでした。それと、休憩時間に依頼主のおばさんが出してくれた長芋の糠漬けが大変美味でした。茄子と野沢菜のおやきも美味しゅうございました。

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■今年は、福島や首都圏、東京で、放射能による突然死や疾病が顕在化する。身近な人や文化人、芸能人が犠牲になることで・・。それは既に始まっている。福島第一原発からの放射性物質の総排出量は、約90万テラベクレル(テラは1兆)で、原爆の約170倍。空間だけで現在も毎時1000万ベクレル。毎日2億4000万ベクレルが放出中。収束は嘘。さらに地中から海へ流れ出ている総量は見当すらつかない有様。1、2、3号機は、もう手が付けられないレベル。石棺すらできない。4号機はなんとか修理しているが、使用済み核燃料プールが崩壊したら日本は終わり。米でさえ、すでに流れは脱原発。GEのトップでさえそう言明している。米が日本に原発続けさせたいのは、劣化ウランが欲しいから。そして、自国の財政破綻を救うため、TPPで日本から、血の最後の一滴までもぎ取ろうとしている。それに加担する原発村企業官僚自公民マスコミの隷属グループ。正に彼らこそ日本を滅亡に導く真の売国奴。
チェルノブイリ事故との比較

■千年に一度の地震多発期にある日本。富士山の大噴火に始まった貞観地震の時には、9年後に関東大地震が起き、間に大噴火がふたつ。18年後には、東海、東南海、南海地震が連動したともいわれる仁和地震が起きている。今回もM9の大地震なので、100パーセント噴火があり、1~10年の間に必ず大地震が起きる。速やかに全ての原発を廃炉にし、核燃料を安全な場所に移さないと、間違いなく日本は滅亡する。高レベル廃棄物の処理方法はなく、その見通しさえたっていない。六ヶ所村ももうすぐ満杯。大地震で六ヶ所村が崩壊すれば、その時は人類の終わり。それだけの核廃棄物がある。われわれに時間の猶予はない。

■歴史は繰り返す:864年:富士山噴火/868年:播磨国地震(阪神)/869年:貞観地震M9・貞観津波(東北)/871年:鳥海山噴火/874年:開聞岳噴火/878年:相模武蔵地震(関東)M 7.4/887年:仁和地震(東海南海地震)M9(M=推定)

■原発情報は、左のツイッターで。

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