~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

”水俣天地への祈り”~田口ランディ

2022-01-09 22:48:26 | 日記

去年の手帳を見ながら、

朗読劇の稽古が何日あったのか

数えてみたら、2か月ちょっと

で、30日もありまた。

その間、本を読むのも封印

でした。

だから、今読書三昧!

午後から田口ランディさんの

”水俣天地への祈り”を読み

出したら止まらなくなりました

ランディさんは、書いたのでは

なく、書かされた気がすると

言っていたと思いますが

いや~凄い本です。

水俣病患者の杉本さんと

緒方さんの、それぞれの対談は

人間とは何かを突き付けられた

気がしました。

私は1度だけ水俣に行ったことが

ありますが、あまりの美しさに

驚きました。

穏やかな美しい海は、私が

抱いていた水俣病の欠片も

感じさせませんでした。

水俣病で、人生を狂わされた

と言っても過言ではない

杉本さんと緒方さん

杉本さんは「水俣病が私の

守護神だというふうになって

から、実にいい知恵を

くれますね」と言っているの

です。

緒方さんは

「チッソは私だった」という

本を書いています。

有機水銀を海に流し、水俣病を

生み出した企業がチッソなのに

水俣病患者認定の申請を

取りやめ、ひとりでチッソの

工場前に座り、チッソの社員

ひとり一人と対話をしていった

緒方さん…

原発事故も、水俣病事件も

今のコロナ感染も、

人間としての気づきに

至らなかったら、私たちは

同じ間違えを繰り返すことに

ならないだろうか…

人間として生きるとは?という

直球を投げかけられたました。

まだ、読んだ感想を言葉に

置き換えることができませんが

人生の中で是非出会って

ほしい本です。

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